142 紅月の村【人狼vs吸血鬼RP】
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―― 敵は排除するだけ。
ねえ、そうでしょ、 "ママ"
―― ライジさん、
[この聲は彼には届かずとも、
背後で牙を剥く魔性には気づくだろう、と。]
―さよなら。
[それはサミュエルには届かない言葉。
もしかしたら、仲間には届くかもしれないけれど。]
―逃げて下さい。
少しでも遠くに。
この村は貴方の故郷ではないのだから。
[だから吸血鬼に捕らわれぬよう、早々に立ち去れ、と。
血が吸われて遠のき始める意識の中、仲間に声を飛ばす。
彼は生きているだろうか。
この声は届くだろうか。
―そこまで考える余裕はなかった。]
…生き、て。
[人狼の生は人間と同じく終わりあるもの。
それならば、彼の思う生を生きて欲しい。
何処まで形になったかは分からないが、青年は意識ある限り繰り返した。*]
―― もう、 人狼はいなくなったよ。
[同胞に告げて、口元を拭う。]
―― わかってる。
[ゆるりと、青を取り戻すまえに、小さく呟いた*]
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