112 燐火硝子に人狼の影.
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は。
そりゃ、良かった、わ。 あァ、同じに、なんか……
[痛みで鈍った感覚の中。
このこえの主がより近くに居たことに、その時、気づかなかった。]
――…ならずとも、構わない。
私はあの日、人間であった「サリス」に出会い
心惹かれたのだから、な。
[クツ、とまた笑みが零れる]
――…サリス。
苦しくないように、と彼女は言っているが。
彼女の望む安らかな死を与えるか
光を失い、声を失い、腕を失い――…
果てぬ苦しみを負わせて生かすか。
好きな方を選ぶが良い。
何、だよ、
それなのに、「おなじに」、とか言いやがって、た、とか。
っつか、メアリーに、言ったばっかじゃ、ねェ、か、今、
人間の食事と同じ、って、
なのに、ひかれた、と か、
[彼はおそらくグロリアに対しても、「おなじ」ならぬものでありながら、妹として愛していたのだろうと思う。
けれど、己は?心惹かれた、とは―――。
取り留めのない言葉は、戸惑いの表れ。]
なに、笑ってん、だよ……、
「おなじに」と望まねば――…
何れ壊してしまうから。
[人間と人狼は共存出来ないと思う。
飢えをやり過ごす術を知らず生きてきた]
人間は、食事と、同じだと思っている。
生きるために、必要な糧。
けれど、あの日、あの夜――…
「サリス」と名乗ったあの存在を消すのは惜しいと思った。
獲物を見逃したのは、一度きり。
私の姿を見て、生き延び、再び出会ったのは
「サリス」だけ――。
[妹にさえ見せたことのない姿。
それを知る人間で生きているのはただひとりきり]
……………………、
ばか。
決まってン、だろ。
あの子の、メアリーの、願う、通りに、しろ 。
――…、サリス。
お前も、十分、莫迦だと思うぞ。
[彼の言葉を否定はしない、返し]
――…本当に、良いのだな?
[再度、サリスに尋ねる。
微笑む少女の向こうに彼の姿を翡翠はとらえ]
[その時響いたこえには、直ぐには何も答えなかった。
未だ捉えきれていない、受け入れ切れていない、と言うべきだったかもしれない。
寄せる思いは、一人の少女の生死を分かつ方へと。]
あァ。
どうせオレは、馬鹿で、結構。
[その答えから、リヒトは約を違えぬだろうと。
過った安堵は安堵のようでいて、それでもなお痛み滲むもの。]
……………………、
[今一度続く尋ねには、幾許かの間が空き。]
良い、よ。
苦しませてまで、生か、し、て……なんざ、でき、ねェ。
あの子が、願った、通り、に、して、くれ。
[生きろ、と。そうとばかり人に言ってきた男は。
今ここで、今度こそ、その死を受け入れようとした。]
――…嗚呼。
[翡翠は彼を見詰めたまま
短い了承の言葉をサリスへと向けた。]
[サリスに見るなとは言わなかった。
視界を遮ることもしない。
見るも見ないも、彼の選択次第]
[どのくらいしてか、此処で漸く、あの時のこえのことを思う。
零したこえに震えも何のいろも滲まないのは憔悴の証。]
なァ、リヒト。
グロリアさんは。妹さんは。
あんたの正体、あんたの「姿」を、知らねェ、のか。
……まるで。オレばっかり、が。
一度きりだとか、特別だとか、言いたげ、な。
惜しい、とか。 壊したくねェ、みたい、な。
[見詰めてきた翡翠のいろ。
ある程度、その主の言葉の意味は、察していた。]
答えろ。リヒト。
オレを――サリスを。これから、どうしたいんだ。
[かつての少年は、俯いたまま、その未来を、問う。**]
[名を呼ばれ薄っすらと濡れた翡翠がサリスを見遣る。
力を失いくずおれる少女の身体を片腕で支え
己も膝を折り血だまりの中、そっと少女を寝かせた]
――…なんだ。
グロリアに興味があるのか?
[妹の名を聞けば怪訝そうに片眉が跳ねる]
妹は兄が人狼だとは知らない。
獣の姿を見せた事は一度もない。
知られれば、喰らうより他ないからな。
[血をわけた双子の妹でさえ、見逃す心算ないと告げる]
[答えろ、と言うサリスの聲が血の酔いから醒ますよう]
――…莫迦だが、そう、鈍くもないか。
[知性の色灯る翡翠が俯く彼をじ、と見据える。
言った事を覆しはしなかった]
はじめて出逢ったあの月夜から
「サリス」は私にとっては特別な存在だ。
もう二度と逢わぬだろうと思ってはいたが
お前の見せたあの貌も、耳朶打つあの声も
忘れた夜は、なかった。
[其れを吐露するのも、獣の気まぐれではあるが
相変わらずといった風情でサリスに偽りは混ぜず]
これから、か。
[ぽつ、と呟き、柳眉を寄せる。
逡巡するような躊躇うような間があいて]
サリス。
お前はこれからもそのまま在れば良い。
逃げる事を望んでも、逃がしてはやらぬ。
命尽きるその日まで私の傍に在れ。
[命尽きるその日まで。
たとえ壊れてしまおうとも。
傍らにあることを望むと答える聲は酷く傲慢で**]
[水音を立てる舌先。その主が血だまりの中に横たえた少女の身体。その様を見ることも、向けられる瞳のいろも見ることもなく、男は俯いたまま――。
返ってきた答えに、頷くでもなく微かな息を吐いてから。]
興味、っつか。
一緒の、家族、なのに、何も知らねェんだ、って。
あんた に、似て、賢そう、なのに……。
[詰りそれ程にまで隠し通そうという意思なのだろう、と。
譬え「家族」であっても、と――。男はそう思う。
そしてそれにも関わらず、此処には「見逃された」人間がただひとり居る。]
[その気紛れが、意識に触れた時。
その時に漸く、サリスはゆっくりと面を上げた。]
馬鹿か。
ンな顔見て、酷ェ声聞いといて、特別、とか。
……趣味悪ぃ、わ。やっぱ。
[憔悴したままの瞳が、じっと見据えるその瞳と合う。
その翡翠に愚鈍のいろは無いと感じた上で、力無い悪態を。
――けれどその翡翠は何処か、薄らと濡れてさえいるよう。]
[返答には、確かな間があった。
力ない瞳は、それでも確と、リヒトを見ていた。]
は、ざまァねェ、わ、
[「そのまま在れば良い」。その言葉の裏に有るスタンスはサリスには覚れない。
ただ、死するまで彼に囚われること。それは察した。
人狼に与して人々を死なせた身には、まるでお似合いの末路。
その中でまた、このうつくしい男は苦痛を与えてくるのだろう。
……そう、思いつつも。]
好きにしろ。
―――…さいごまで、居てやる、よ。
[この傲慢な男の――ひとりに慣れたと言っていた筈の男の。
その傍に在り続けること。それを、受け入れた。]
悪ぃ。
首に傷、付けちまって。
……屋台の約束も、できねェかも、な。
[彼女と対峙する意味を失ってしまったが故の。
そして再び出会うこともないかもしれない故の、小さな謝罪。]
嗚呼。
[終わりを示す言葉に短い応え。
ミドルの考えを聞けば頷きを返す。
メアリーの願いを彼女も聞いていただろう。
再度、それを口にするのは無粋と飲み込み]
生き延びて――…
二度とこのような事がないよう祈るよ。
[同胞の無事を願う聲をエントランスに向かう背に投げた]
[双子の妹に関しては何か思い出したように、笑った]
賢い子だからこそ、言えはしない。
兄とはいえ人狼を野放しにすればどうなるか知れるから
思い悩んだ末に人狼を退治しようとするだろう。
家族を守るためにそうする、と、
幼かった妹がそう言っていたからな。
[家族なのに、とサリスは言う。
家族だから、とリヒトは思う。
人である家族の前では獣である己を隠し人である振りをして
同じであるよう偽らなければその形を保てないのだ、と]
趣味が悪いとは失礼だな。
[言葉とは裏腹に気分を害した風ではなく]
恐怖に引き攣る、顔。
なきながら死にたくない助けてと懇願する声。
――…何よりも魅力的だろう?
[微かに意地の悪い響きをのせて、わらう]
[聞こえた謝罪の律儀さに、笑みを零した。
爪痕はしばらく残るかもしれないが、
それもやがて消えるだろう。]
そんな約束もしていましたね……
もし、再び縁があれば。
その時は、特製を食べさせていただきます。
[あの街の広場へ行っても、虹色の看板を見る事はないだろう。
そして己もまた、街へ足を踏み入れるつもりはなく、
二度と見える事はないかもしれないが。
確かではない再会の時があるならば。
少しだけ希望を含めた声を残した。]
さようなら。
死ぬまでどうぞお元気で。
[同胞達への別れの言葉。
それは遠く、やがて消えゆく。]
[兄を人狼と知らぬ妹であるならば。
その言葉もまた、兄を護りたい意思から来ているのだろう。]
そ、っか。
…………退治されちゃ、敵わねェ、もんな。
[そして、妹がそうすると思うからこそ隠す兄ならば。
こえに出してはこのように言ったが――。
敢えて報せぬは優しい兄だと。取り留めなく、淡く思う。が――。]
――――…あァ。
[もうその少女にも届かぬ程、遠い距離からの声ながら。
一度、その別れの言葉に、頷いていた。**]
[退治される未来は願わない。
その未来こそが特別な者の為と知りながら
獣は生きることを選ぶ。
“さいごまで、居てやる、よ。”
人間の言葉など信じる気になどなれぬが
今だけはサリスの言葉を信じたいと心の片隅で思う]
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