43 朱隠し
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ああ、春だ――。
[何処からの声に
遠くを見詰め。]
……溶けてなくなっちまえば、ええものを。
[なぜ、いまになって。
思い出してしまったのだろう。]
溶ける――。
何時か……。
溶けるように消えるのだろう、な。
[ぽつり囁いた。]
お前さんに会いたがっとる奴が居るぞ。
苛められた仕返しがしたいんだと。
……ほんに、相変わらずだの。
[りん――……]
[アヤカシにしか聞えぬ鈴の音が響く。
それは何時もよりも、弱々しく同胞の耳に届くだろうか]
な……んだ……?
[常からは想像もつかぬ弱々しい聲が、
呼びかける聲に返る]
……はあ。
ウト。
お前さん、ちゃんと飯食ったんか?
[やれやれ、と息を吐く。]
ちゃんと喰ってる……。
ただ、少し力を使い過ぎた。
二人も送ったのは、久し振りだからな。
[弱々しいながらも、
その声には憮然とした色が滲む]
張り切りすぎだの。
[ふ、と笑みを零し。]
……そうか。
なら、お前さんは暫く休め。
今宵は――
いや、行く。
――……其処に居るのだろう?
あの泣き虫サダが。
[りーん、と。
近づいてくる鈴の音]
俺の代わりに、この莫迦を連れて行ってやってはくれぬか?
俺は未だ、果たさなければならない約束がある。
一緒には、行けぬ…から。
ああ。
[返す聲は、穏やかに笑む。]
……許より、その心算だったわ。
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