270 食人村忌譚
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――無くなった方が良い……?
[学び舎へと向かう道すがら、先程と同じ声を聴いた。
風が運んだ其れを辿り視線を向ければ大人たちの姿
その中にミナカタを見つけ、記憶に残っている仕草
人差し指を口元へ立てて見せる。
群れを乱すような話を、しても良いのかと
問いかけるような眼差し一つ置いて*]
[学校へ向かうまでの道のりに
彼からの返事は聞けたろうか。
学び舎へたどり着いたススムを待っていたのは
教え子のいない教室だった。
この分では、石動と二人で授業をこなす事になるんだろう]
……先生、質問があるのですが。
[今日の授業が終わる頃
独りしか居らぬ生徒が律儀に手を上げ、問いを発する]
もし、この村が無くなったら
先生は、どうしますか?
[唐突ともいえる問いかけだったかもしれない。
この村が無くなったら
朝聞いた狂ったような囁き声が、
どうしても頭から離れない。
自分だけが家畜に混じる人として生きていかねばならない
そうではなく
食べもしない家畜なら、いっそ全部処分してしまったら
群れに怯える必要も、なくなるのではないかと**]
[これでも憐れむ心は持っている。
憐れむからこそ、この村自体不要なのだと得心する。
この村に戻ってくるからこんな事が起きるのだ]
この村は、もう要らない。
そうは思わないか?
[人差し指を立てた眼差しに
唇だけを動かして。
問う目は細く、狂気を隠さず。
さて彼に届いたか**]
[唇を読む事が上手く出来たかはわからない。
むらは、いらない――か?
彼への返事は瞬き一つ。
きょとん、と
かんがえたこともなかった、という風。
けれどその直後
その先を考え実行に移す事が出来るだけの術が過ぎる。
ミナカタの薬の知識があれば
己が教わった技術で少しずつ間引いて――
ススムは思わず足を止め、彼にもの言いたげな眼差しを向けた。
如何すれば良い?
そう問いたげに。
音は無く。
会釈一つでその場を去るが]
[植え付けられた新たな知識が頭の中を埋めていて
授業が終わったその後に
石動へと思わず問うてしまったのだった。
彼になら、話しても大丈夫
確信が何処かにあった
異端な思考を他者へ漏らさずにいてくれた相手であり
己に知識を授けた相手
弟という家畜を大事に飼って居る
ミナカタから教わった基準で言うなれば
彼もまた群れに紛れた人間に違いない
それに、うまくゆけば
彼にも協力が得られたら等と打算をひとつ。
昨日彼の兄弟の結びつきは見聞きして学んでいる
其処から交渉の余地があるかもしれない**]
[物問う視線はやはり彼が人間の証。
だが此処で長々と話すものでもないし、考える力も充分養われているはず]
お ん な。
[解を求めるような眼差しに、人差し指は唇から去って行った娘の音がする方へ。
女を間引けば仔は産まれぬ。
解まで辿り着けたら。
褒めてやろうか、それとも手を取ろうか。
距離を縮めず愉しげに目だけが細くなる**]
特効薬になるのならば本当に食わせるが。
[肝臓を食わせて治るのならば食わせてもいい。
しかし本音を言うのならばこの身を食らう様を生きて眺めていたいのだ。
目玉ならばその望みも叶いそうだが。
このような事を考えているから薬師に見世物小屋の見世物のように思われているのだろう。
だが幸いな事にそう思われている事に気付いていない。
だから思考は好き勝手に散らかって脳内を巡る。
どうせ実行に移す事はないのだから好きに考えるくらい許されるだろうか。]
[恋の病などありはしない。
在るのは只執着に似た愛情だけだ。
薬師の言う通りこの願いが叶うなど考えてはいけない。
この思考を持つ事が既に咎人だと断罪されかねないのだから。]
……もし村を出て、
[兄弟二人で。]
……――――――――。
[誰にも邪魔されずに互いを食らい死ねるだろうか。
そう考える事が罪なのだと理解してはいても。
思考に刻まれてしまったその想いは脳にこびり付いて離れない*]
行く末が心配?違うだろ?心配じゃない、怒りだろ。
自分がいなくても生きていけるなんて、許せない。
自分がいないのに
生かしてやる相手がいればそれも許せない。
そんな綺麗な言葉で着飾るなよ。
[このままを良しと出来ない癖に。
動けぬ姿を煽る言葉に年長への敬意の欠片もない]
[教え子の問いかけに笑いもせず叱りもせず。
暫し真面目に考える。]
もし、この村が無くなったとすれば。
私は私の好きなようにするでしょう。
誰にも渡したくないモノを私の懐に抱えて。
誰の目にも触れさせずに大事に、大事に、一人で食らい。
そして私も大事なモノに食われて。
[死ぬのならば本望だ。
しかしこれは叶わぬ願いであり、また罪である。
誰かに聞かれでもしたら明日には元教師の肉が村に振る舞われる事になるだろう。]
[彼になら話してもいいと思った。
根拠があるわけではない、だが彼はこの村の人々とは違う。
無為に話を広めたりしないだろうし嫌悪を示したり笑い飛ばす事もないだろう。
賛同してくれるとも思ってはいないが。]
進君、私も君も罪人だ。
こんな会話聞かれでもしたらそう裁かれるでしょう。
どうしてこのような事を聞くのです?
君はどうしたいのですか。
[ただ、疑問を口に出しただけならばそれを諫めるべきだ。
教師として生徒の道を正さなければならない。
では正しい道とは何か。
咎人を殺し、食らい、子種を撒いてただ家畜のように生きる事。
本当にそれでいいのか、分からなくなってきた。
一度湧いた疑念は胸の内を巣食い蝕んでいく*]
ま、この村にいる限り。
丸ごと全て2人だけで。
なんて夢のまた夢って感じだろうがな。
[肝臓だって差し出せる
兄として素晴らしい献身だ。
その裏にどんな感情があろうとも、
表に出なければ良いのだから。
だが秘めた想い全てを表に出したいのなら。
願いを叶えたいのなら]
あの脚を抱いて村から出る事が出来るかどうかは
自分で考えろ。
ああ。
でも、芽があるとすれば。
この村に残るのが2人だけって言う方が。
余程現実的かもな。
[見世物を覗きながら、適当にばら撒く言の葉は
とても傷を癒す薬の葉からは程遠い。
傷に付けばじくじくと染みて腐らす毒の葉が。
貼り付いたかどうかを確かめるつもりはなかった]
もし。
村の人間が目減りし始めたら。
あんたはどうする気だ?
[問うた癖に。
言葉だけ残してさっさと離れ、振り返りはしなかった*]
[薬師の言葉が頭から離れない。
心配ではなく、怒りであると言葉にされてしまえばそれを否定は出来ない。
醜い執着心の成れの果てだ、これは。
恋よりもなお質の悪い感情。]
村の人間が目減りしたら。
そうしたら。
[どうするのだろう、どうしたいのだろう。
その答えはその後、今日の授業を終えた後。
教え子へと吐露する事で出る事になる*]
[問いかけに対する反応は
この村の誰からも得られぬだろう応えだ
矢張り、彼は家畜ではない]
――渡したくない、というのは錠さんでしょう?
昨日、僕が錠さんと一緒に居たのを見た時の、先生の顔
覚えています。
知っていましたか?
錠さんも、口にするのは先生の事ばかり。
[錠もまた、石動に依存していた。
彼の言葉をそのまま目前の相手へと伝えよう。
お互いに、想い合っている。
故に、遠慮は必要ない。
誰にも渡さなくていい、世界がないのなら
作れば良いのだ
そうでしょう、と声が高くなる]
この村があるから、僕らは皆で分かち合う必要がある
習わしに沿って、またこの村へ正しい形で生まれる為に
でも、僕はわかりません
本当にこの村は、正しいものですか?
――――孕ませ、用が済めば肉となる
そんな家畜のような一生は送りたくない
何より僕は、人を美味いと思えない
臭くて硬い不味い肉を
赤の他人が無事に転生するために喰わねばならないのは
苦痛です。
そもそも、喰った相手が本当に正しくまた村に生まれてきたかどうかなんて、どうやって証明するんでしょう。
[今日は校舎の中に家畜はいない
故に、ススムの言葉が止まる事はない]
村が無くなれば、
先生は先生の思うように生きられます。
僕は――――誰にも喰われたくない。
家畜じゃなく、人間として生きたい
[口にしてしまう
ススムの小さな願望は]
だから、この村を――滅ぼそうと思います。
[外の世界を知らぬ故に
叶える為に幾多もの犠牲が必要になるものだった]
方法を、ひとつ考えました。
[助言を思い出す。
種馬として期待されていたススムにわかる答えは]
――仔を産む腹が無ければ
これ以上増えません
先ずは女を
後は、一つずつ
順番に潰してゆけば
ね?
[模範解答になったか、さて。
判断相手は、今は此処に居らぬけれど*]
牛や雌鶏の孔に突っ込みたいほど餓えてもねぇし。
[俺にとって、女と呼べる存在も。
母と呼びたかった者ももういない。
慈しむ様に抱いたゆりでさえ。
群れを成すのに必要な胎は傷付けぬのが道理。
それに傷付いて、世話をするのは結局俺になるのだから。
薬草の無駄遣いになる事はしない*]
[弟が想うのは己の事ばかり。
それは随分と甘美な言葉であった。
互いに想い合っているのならば遠慮は必要はなく。
誰にも渡さずにすむ世界がないのならば作ればよい。
そうでしょう、と興奮したかのように高くなる声に僅か圧倒された。]
あ……、ああ、
[人を美味いと思わぬという。
それが苦痛だという。
ならば、彼はずっと苦痛に塗れて生きてきたのだろうか。]
そうか、そうだな君の言う事は正しい。
人を喰って、その相手が転生した事を知る術はない。
[知る術があるのならば、私は愛した女を迎える事が出来るのに。
それが出来ない事を知っていて、理解しているからそれを望んだ事はなかった。]
……孕む腹がなければ増えない、が。
[真っ先に脳裏に浮かんだのは娘のゆりだった。
愛する女の腹から生まれた女は嫉妬の対象であり、親としての僅かばかりの情を攫う女。
彼女を殺すのならば、せめてこの手でなどと。]
私は錠がいればそれでいい。
だからその為に、
君に手を貸そう、この村を滅ぼそうという君に。
[この話を聞いた時からもう後には引けぬ。
人が減れば私は何をするのか。
私は私のしたようにしよう。
そこに弟の意思が存在しない事に気付かぬまま心を決めた*]
[同意を得てススムは勢いづいた。
手を貸してくれるという。
嗚呼矢張り、彼に話してよかったと
口元を綻ばせる]
有難う御座います、先生
先生やミナカタさんが知識をくれたから
僕は良い方法を思いつく事が出来ました。
お陰で、漸くこの苦痛から解放される
[殺して、潰して
全部処分してしまったらもう
家畜どもの群れに、人であることを気取られぬように
怯えて暮らす必要は無くなるのだ]
ねぇ、先生
最初に間引く女は櫻子が良いでしょうか。
あれは子を宿していますし、早く潰さねば増えてしまいます。
それとも、巫女を先に縊りましょうか
あれは数々の男を宛がわれていますから
[先ずは誰から始末しようか。
家畜の順序を指折りながら淡々と並べていく]
巫女様、櫻子さん、愛理さん……
[混じらぬ名は、仔を産み渋る女たち*]
ミナカタさんが……?
彼奴も何を考えているのか。
[彼には随分と焚き付けるような事を言われた。
何か目的があるのだろうか。
気を許していいのか分からない。
少し警戒をしていた方がいいのだろうか。
警戒も何も、彼が村の誰かに告げ口をすればそれで終わってしまうのだが。]
ゆり…巫女は周りに人が多いから櫻子か愛理。
そうだな愛理あたりがいいんじゃないか。
[愛理は一人でよく村をうろついているから。
人目に付かないように殺す事は容易いだろう。
教え子の上げる名に混じらぬ名前がある事に気付いてはいた。
何故、若い女を外すのか問い詰める気はないが*]
この村は、不要だと
僕が考えるよりももっとずっと先の事を
考えられる”人間”です。
[ススムは彼を随分と買っていた。
家畜と人の違いがわかる者だ。
信頼しても良いと、思っている]
――――愛理さん。
何時もひとりだから……
確かに、最初の相手としては手ごろですね。
嗚呼、早速にも始めましょう
僕、教わった捌き方を早く試してみたかったんです!*
[離れた場所で教師と教え子が共犯者へと
絆を変えていく。
それを知る事は今は出来ないが、
悪く転ぶことはないだろうと踏んでいた。
進は聡い。
きっと答えを見つけ……そこから動くかどうかは置いて。
仔を生む女を殺せば、これ以上は増えない
それは正解だが、もう1つ長い意味で意味がある]
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