88 吸血鬼の城 殲滅篇
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ああ、 この城に、吸血鬼は──
確かに 居たんだな。
[薄く唇を引いて、笑む。]
(152) 2012/05/02(Wed) 23時半頃
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[騎士の戦きが伝わってきて、薄く、唇を引いた。]
どうした?
[伝わってくる声に、微かな笑みの気配を乗せて応える。]
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[レオナルドの手首を握り、捻り上げる 無理やりその身体を拘束し、火炎弾を捨てさせようと身を捩った]
……捨てろ、センセイ!
(153) 2012/05/02(Wed) 23時半頃
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[肩を庇いながら改めてヒューの力の強さ。 そして恐らく血を分け与えたのだろうと推測されるヘクターの強さを 今の一撃で感じ取った。
食らえば、大ダメージに繋がるかもしれない。 ならばなるべく隙を見せないようにコンパクトに。
手近にあった、先程ムパムピスが術に向かった木片を拾うと 投げつけて。 その間に再び間合いを詰める]
(154) 2012/05/02(Wed) 23時半頃
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[手首が万力のような力で捻り上げられる。 骨が軋む感覚を覚えるが、痛みを感じない以上、苦痛で放棄させることはできない。]
……離すと思うんですか?
[ドナルドを振り返り、苦く笑う。]
だが、これで終わりのよ
(155) 2012/05/03(Thu) 00時頃
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そうか?
だらしがねぇなぁ。
[笑う声に、非難の色はない]
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[レオナルドの身体から急速に力が抜け、ドナルドに持たれかかるように倒れる。 力を失った指先から、火炎弾が零れた。]
(156) 2012/05/03(Thu) 00時頃
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―――ま、ゆっくりしたからな。
運動したい気分にもなってきた。
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― 3F:浴室 ―
――― やれやれ。
[湯船ですっかりくつろいでいた闇の領主は、 聞こえてきた『声』に肩を竦め、湯船から立ち上がる。
適当に拭った肌の上にローブを羽織り、 ベルトで留めて、歩き出した。]
(157) 2012/05/03(Thu) 00時頃
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[薄く笑んだ唇から鮮血が溢れて、錬金術師の胸元を染める。
賦活剤の効果時間が切れた今、 衰え切った彼の身体はその負担に耐え切れなかった。]
(158) 2012/05/03(Thu) 00時頃
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センセ…ッ、
[離す気はないのだろうとぎりりと歯を食いしばり、 ワイヤーが彼の手首を断ち落とそうと巻きつく。
だがそれが果たされる前に 彼の笑みとともに力なく石床に落ちた]
……ッ、…ぁ、…
(159) 2012/05/03(Thu) 00時頃
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ジェフリー様と…ヒュー・ガルデンは… [顔を上げ、音と気配から対峙している二人の姿を探す。]
[杖を取り、先を軽く振ると焼け焦げた布が床に ひらりと落ちた。 屍の兵士たちが復活する気配はない。]
(160) 2012/05/03(Thu) 00時頃
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[金髪の男が投げた木片──聖属性のそれが、今は明らかに凶器に見える。
大きくステップを踏んで飛び退った。 そのまま、じりじりと距離を稼ぐ。
ただし、剣士が追撃を諦めるほどにではなく。
巧妙に、修道士と彼を引き離すべく誘う。]
(161) 2012/05/03(Thu) 00時頃
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"可愛い子"からの救援要請だからなぁ。
[浴室から出て、娘の部屋に歩み入る。 その身体がどろりと溶けだし、 粘性の闇となって流れ、床に染みこんでいく。]
『行ってやらないわけにはいくまいよ。』
[声だけが、どこかから響いて空気を震わせた。]
(162) 2012/05/03(Thu) 00時頃
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あ なた の 血 を
[最期の言葉は声にならなかった。]
(163) 2012/05/03(Thu) 00時頃
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[闇は、城の壁の中を伝い、滴り落ち、這い寄っていく。 それは粘体が獲物を狙うのにも似て、 なお忍びやかに、猛々しい。
三階の床より落ちた闇は、 そのまま二階にある図書室の壁を伝い、 さらに染みこんで消えていく。]
(164) 2012/05/03(Thu) 00時頃
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ドナルド> 本日、投票はレオナルドです。
(#1) 2012/05/03(Thu) 00時頃
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ちっ。 ちょこまかと……
[小刻みにステップを繰り返して刃を避けるヒューに 珍しく舌打ちが出る
もう自分の剣が早ければ、首が落とせるのに。 その思いで、ヒューを追うのを諦めることが出来ない。
それが彼の策だともわからずに――]
(165) 2012/05/03(Thu) 00時頃
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く、…っ、 [火炎弾を掴み、思い切り背後に投げる。
弾は作業室の扉にぶつかり、派手な音を立てて燃え上がった。]
……センセイ、……
[――俺の、血をと。 息が落ちるその瞬間、 そう聞こえた声に目を見開き。
迷う様に縋る様に中空を仰ぐ]
…ッ、……
[かの男は、――見ているのだろうか。]
(166) 2012/05/03(Thu) 00時頃
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