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好きだよ、柊真。
おれには君だけだ、あの日からずっとね。
君と一緒にいられる選択なら、
後悔なんて、何一つ無いさ。
[昨夜口にした言葉に、どれも嘘はない。
名前を付けるには複雑な好意も、
許されないことだと示す、否定の一つ一つすらも。
その中から、夢中で告げた記憶のある二文字を改めて声にした。
潰えたあるべき未来が、今より純粋な色をしていても。
誰に何を言われても、君が隣にいてくれるのなら。]
[ああ、さっきは一緒にいたいとか言ったけど、嘘だ。
今は、今だけは、ひとりでいさせてほしい。
方徳さんが着替える間だけ。
自分も風邪を引いたみたいに熱くなったのが、落ち着くまでの間だけ**]
おれの新式ちゃん!
あんんんんんんんんんんん。
れっレン♡メイおにいちゃ♡♡♡♡♡♡
うれっちいぃぃ〜〜しゅきいい!
ウッどぴゅっぴゅっ!
[そう言って岩動のうしろ、PC用椅子のちょっと下、布団の上でごろごろしながら装備の完成を喜ぶ宇原の頭には、ばっちり寝ぐせがついていた。
[早く直せと言われ、頭を小突かれたその後。
宇原は風邪薬も少しは効いたようで、微熱は微熱のまま、吐いたり気分を悪くすることもなく、着実に元気を取り戻してきていた。
玄関先で少し口うるさく、今日の過ごし方について指示してくれる岩動に、うん、と素直に頷いた。
ちょっと寂しそうに、足先が床をつついて、羽織ったパーカーのポッケに手をいれて、]
ねー、メイさぁん。
胃なおったらさあ、ラーメンいこー?
[と、寂しさから次の遊びの約束を取り付けて、頷いてもらうとはにかむように笑っていた。
部屋を出て行く岩動に、手を振ろうとポケットから手を出す前に、乳首をつつかれて、何か言う前に去られた。]
[岩動の手元、スマホには
「おいピンポンダッシュやめーやwwwwwwww」
「ありがとね!」
とメッセージが届く。
再び二人の会話は、
文字と顔の見えない音声のみの日常に戻った。**]
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そういうセリフはらぶ声通してもらえませんかねえ!?
あっでもスペキャちゃんはちんちんついてないから
どぴゅってしな…えっ
スペキャちゃん今度どぴゅって…言ってね……?
[ついに新たな可能性を見出してしまった。中の人間が男だからといってキャラをふたなりとしてみるのは無理がある、そう諦めていたが声がつけば、あるいは…?
寝癖頭の宇原をよそに、そんな無限の可能性に心躍らせていた。]
[帰り際、見送ってくれている宇原の様子は、いかにマイペースが過ぎる岩動でもわかるほどに寂しがっている様子で。自慢ではないが盆休みに田舎に帰り甥っ子としこたま遊んでやったにもかかわらず全く懐かれなかった実績がある。懐かれていない実績があるからこそわかることもある。これは懐かれている。]
いいよ。
治ったら行きましょう。
前ウツギくんと行きそびれたとこにしようね。
[返事をすると、相手がはにかむ。こんなに気分のいいことがあるだろうか。
そんな上ずったテンションで行ったのがピンポンダッシュだ。浮かれていたのだから、仕方ない。]**
ほんにちはー。
方徳、です。
[抱えた紙袋の中には、濃茶色の毛糸の帽子。
それと。
林檎を抱えた、猿のぬいぐるみ**]
[昨日からおかしいと思っていた。
喉がやけに痛いというか、べたべたひっつくというか、ざらざらしているというか。そこまで予兆がくれば流石に伊達に28年人間やってるわけでもないので風邪のひき始めだと察知し、ドヤ顔で風邪薬を飲み栄養ドリンクを飲み、万全を期して眠りについたはずだった。
ところがどうだ、明け方に寒さで目が覚めた。喉がパンパンに腫れた感覚で息苦しい。眠っている間に蹴り飛ばした布団を引きずり寄せながら、汗が冷えたのだと自覚する。ガタガタと震えながら痛みと倦怠感に襲われ、半ば気を失うように再び眠りについた。
アラームで目を覚ますと、今度は腹痛だ。夜の内に体を冷やしたのだろう。ベッドから起き上がると、振動で頭痛が響く。嫌な痛みを堪えながらトイレに篭っていると、また体が冷えて悪循環を起こし、辛さでと寒さで便座に座ったまま蹲った。]
[とりあえずこんな調子では出社は無理だと悟り、会社に電話連絡を入れようとしたときに、ようやく自分は声が殆ど出ないということにも気づく。普段から少しかすれた声は、もはや聞き取りが不可能だった。何度も痰を切り、ようやく少し声が出せるようになったタイミングで連絡を済ませ、病院へ向かうことにした。
死にたくはないので運転は避け、タクシーを捕まえて病院へ向かう。マスクをつけていると自分の息が眼鏡に掛かってレンズが曇り、心の底から鬱陶しい。ただマスクを外すわけにもいかずただただ、眼鏡を曇らせていた。
そんなこんなで潰れた午前。疲労困憊で帰宅するも症状はもちろん悪化して、現在に至るというわけだ。]**
……惚れても良いんだぜ?
[
冗談めかして、そう返そう。]
そうだな、お前
どっちかっていうと可愛いって感じだから。
…………怒んなよ。………っと、
[不意に、手に手を伸ばされて。
触れてはいけないと
あの日から幼馴染を避けていた手は
彼に引き寄せられる形で、その頬を感じていた。]
………っはは、
そんな事言い出すもんだから
お前は後悔してるのかと思った。
[
一つ一つ、空いた心を埋めていくようで。
刹那過った不安は、もう微塵も感じなかった。]
お前のそういう真っ直ぐな所、俺はかっこいいって思ってるよ。
[
何でもない事のように、自然と口をついて出る。]
なぁ、稜。
俺もだよ。
お前の代わりになる奴なんて、居なかった。
……俺は、どうしてもお前じゃなきゃ駄目らしい。
だから、
今度は頼まれたって、離れてやらねえから。
[互いを互いで補うように、傍にと願った。
あたたかさとつめたさを分け合うように、季節は溶け合う。
誰に何を言われても、お前が隣にいてくれるなら。]
………好きだよ、稜。
[まるでその二文字を引き合わせるように
頬を包み込んだまま、唇を寄せて
───深く、口付けた*]
![]() | 【人】 宇宙原理衆 ウツギ>>85 >>*103 >>*104 (87) gekonra 2018/12/07(Fri) 04時半頃 |
![]() | 【人】 宇宙原理衆 ウツギ[レン・メイがPTに入って来て、2秒でコンテンツへ申請するがキャンセルがある。三度目の「しんでる」申告。] (90) gekonra 2018/12/07(Fri) 04時半頃 |
![]() | 【人】 宇宙原理衆 ウツギ (92) gekonra 2018/12/07(Fri) 05時頃 |
![]() | 【人】 宇宙原理衆 ウツギ[殆ど荷物らしい荷物を持たず、財布とスマホと鍵だけ持って即出発。 (93) gekonra 2018/12/07(Fri) 05時半頃 |
![]() | 【人】 宇宙原理衆 ウツギ[岩動の部屋のあるマンションに到着。マンション前の駐車場は前回着た時同様に空いているいる。適当にすみっこに原付を駐車させてもらう。 (94) gekonra 2018/12/07(Fri) 05時半頃 |
![]() | 【人】 宇宙原理衆 ウツギ (95) gekonra 2018/12/07(Fri) 05時半頃 |
![]() | 【人】 宇宙原理衆 ウツギ[玄関ドアが開く。宇原は片手に持っていたコンビニ袋を持ち上げて、] (99) gekonra 2018/12/07(Fri) 06時頃 |
![]() | 【人】 宇宙原理衆 ウツギ[コンビニ袋を持って、玄関でスニーカーをぼてぼてと脱いで、靴下で廊下にあがる。] (100) gekonra 2018/12/07(Fri) 06時頃 |
![]() | 【人】 宇宙原理衆 ウツギ (101) gekonra 2018/12/07(Fri) 06時頃 |
![]() | 【人】 宇宙原理衆 ウツギ (105) gekonra 2018/12/07(Fri) 06時半頃 |
![]() | 【人】 宇宙原理衆 ウツギ (106) gekonra 2018/12/07(Fri) 06時半頃 |
![]() | 【人】 宇宙原理衆 ウツギ (107) gekonra 2018/12/07(Fri) 06時半頃 |
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