189 とある結社の手記:8
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― 夜 霧の湖で ―
[今日は夜霧が出ているようだった。 満月のはずだ。
その月明かりを隠すような霧は、 ほんのりと光っているようにすら見えて、 どこまでも続く白い世界はとても静かだ。
ランタンはつけない。 目印になってしまうから。
ナタリアに聞いた話を思い出す。 あれは確か、ダンが居なくなった後の話だ。
今日も飛び魚は空にのぼるんだろうか。
のぼるのならばこちらは気にせず、 ――― 気づかないままいけばいいと思うから*]
(167) taru 2014/08/23(Sat) 15時頃
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──昔──
『ヴェスパタイン。
おまえはね、人間の中に潜む化け物を、 見ぬくことが出来るんだよ。』
[そう教えてくれた両親はしかし、 何の能力も持っていなかった。
けれど、父方の祖母は、占い師だったのだと。 彼女が、物心のつかぬヴェスパタインに、 能力を見出したのだと聞いた。]
(168) kokoara 2014/08/23(Sat) 15時頃
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[結社員だったという祖母は、 ヴェスパタインのため、多くの知識を遺してくれていた。 祖母の話を知った時、彼女は既に他界していた。
人狼。狐。妖精。悪魔。 物語にしか思えないそれらはしかし、 知識のとおりに試した”白昼夢”を見られた瞬間、 少年の中では現実に変わる。
人の中に、バケモノが潜んでいるかもしれない。 人と違うものを見ることを知ってから、少年は人を恐れた。 人との間に壁を求めて、髪を伸ばし、人と目を合わせなくなった。]
(169) kokoara 2014/08/23(Sat) 15時頃
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[やがて、手先の器用さから職人に弟子入りして街で暮らし、 たまに人を覗いては見たしょうもない夢を笑い話にかえていくうち、 少年の現実は、青年にとってバカバカしい夢物語へと変わっていった。
手記から学んだ知識は錆びついて薄れてゆき、 恐怖を忘れていくにつれて、男の”現実”での技術は積み重なり、 確かな自信へと変わっていった。
化け物なんかいやしない。 何を見ても、それは人間の姿をしていたのだから。]
(170) kokoara 2014/08/23(Sat) 15時頃
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[やがて、男は独立を認められた。 それなりの腕は得ても、対人関係の構築に関しては、 あまり立派と言えないレベルに留まっている。
どこの街へ行こうか、話に花を咲かせていた頃、 師匠の友人が遊びにやってきた。 人を小馬鹿にしたような笑みに反発を覚えたけれど、 それなりにしていれば、それなりの関係になれればいいと思った。
その翌日、師匠の友人が居なくなっていた。 捜索は行われたが、彼が見つかることはなかった。 歳に見合った立場だった彼の失踪は、街の中ではちょっとした事件だった。]
(171) kokoara 2014/08/23(Sat) 15時頃
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[あの夜に見た彼は”人間”だった。 化け物の仕業などではないだろうそれに、 できた協力は捜索の手伝いくらい。 効果を上げることもなく、ただ日は過ぎた。
その間、事件の噂が走るのは早かった。 嗅ぎまわる記者が大々的に出した記事のお陰で、 余計な疑惑は膨れ上がったらしかった。
無為な捜索に疲れきった男やその工房の職人たちは、 どこか静かな場所へ居を構えようと決めた。]
(172) kokoara 2014/08/23(Sat) 15時頃
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[この村を選んだのは、祖母の故郷だからだった。
人が消える湖。 飛び魚と白鳥。 霧の作る空白は静謐で。
なるほど、あんな物語を本気にしてもおかしくないなと、そう思った。*]
(173) kokoara 2014/08/23(Sat) 15時頃
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― いつかの日の ―
[あれからどれだけ時が過ぎただろう。 しまったままの魚屋も、よくラルフが掃除していた場所も。
見かけるたびに泣くことは少なくなったけれど。 今でも牧場に品物を届けにいくのは心苦しい。
背丈はかわらないけれど、どこか幼かった顔つきが変わってきたと、親にも言われた。 それはきっと、髪のまとめ方が変わったせいだと思っている]
……
[ヴェスパタインやリーとも、どこかぎこちないまま。 それでも店に来れば普通に相手をしている]
(174) sinotaka 2014/08/23(Sat) 21時半頃
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あら、リー。いらっしゃい。
[雑貨屋の扉が開く音に、視線を向ける。 変わらぬ身長差の相手を見上げて。 普段と違う注文品にゆるりと瞬きをひとつ]
地図、ね。 どっか、いくの?
[棚から地図を取り出す。 大雑把に地形と町の位置が書かれているものだ。 街道の位置と、休める場所がわかるかどうかという程度のもの]
――まあ、気をつけていってらっしゃい。 帰ってきたとき、土産話でも楽しみにしてる。
[そうして、リーを見送った**]
(175) sinotaka 2014/08/23(Sat) 21時半頃
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-回想 ワンダの部屋で >>4:+47-
[少年はかぶりを振る。 この期に及んで後ろめたくて、少年は頷くことが出来なくて もう一つの問いに、答えられないまま。]
名前は…知らない。……ごめんなさい。
[ワンダの言う通りで、 少年は返す言葉もなくて、それだけしか言えなくて。 抑えられない衝動は歩み寄る為の足に伝わり、流れ始める涙は言葉になる。それは、結局、我慢を覚えられなかった少年の涙の、終わりの始まり。]
僕…生まれてこなければよかった。 どうして僕みたいな化け物…生まれてきたんだろう。**
(176) kuyang 2014/08/23(Sat) 21時半頃
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― いつかの日の ―
[あの事件からしばらくの時が過ぎ、>>174 ようやく周りが落ち着いてきたように思えた。
心配事はまだそこそこあったけど、 でもまあなんだかんだで大丈夫だろうと妙な信頼を置く。
あの時もらった金の半分は酒代に。 もう半分はこれまでの生活費、そしてこれからの旅費だ。 長期に足りるとは思えないけど、いざとなれば狩もできると思うし野宿も問題はないだろうし。と、適当すぎる計画だった。 きっとなんとかなる。ならなかったらそれはそれで。
――あと、旅に出るのに必要なものは、地図だ。 さすがに西も東も解らない村を探して歩くのはしたくない。]
(177) taru 2014/08/23(Sat) 22時頃
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[やはりそういうものを扱っているのは雑貨屋だ。>>175 軽くも重くもない足取りで向かう。
雑貨屋の扉をあけるとハナの姿が見えた。]
やっほぉ えっと〜地図とかってある〜?
[軽く手を掲げて挨拶をする。挨拶に探し物を返した。 棚から取り出されたそれを手に取ってみた。 見覚えのある村の名前は、ある。ないものもある。 とりあえずあるものから行って、また大き目の街かどこかで別の地方の地図を買えばいいか、と思った。 とりあえずはこれで十分だ。代金を支払う。]
うん、そぉ ちょっとね〜 自分探しの旅〜?
[冗談のような本当の事を笑いながら言った。 ――いってらっしゃい、と言われる言葉に瞬く。 そしてゆるい笑みのまま。]
(178) taru 2014/08/23(Sat) 22時頃
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――… ありがとうな〜
[この村から出ていく、ではなく、旅と。 いってらっしゃいと。帰ってきたらと。 自然に言ってくれる様子に、別に嫌われているわけでないんだなと思う。いやそういうそぶりを受けたわけではないけれど。
―― 近頃、彼女の雰囲気は、やっぱりかわったと思う。
以前より大人びたというか、落ち着いている。あの事件のさなかの妙な落ち着きと比べると、とても自然な、なんだろう。表現する言葉を知らない。 女性の変化というものはよく解らないけど、たぶん彼女にとっては良い変化なんじゃないだろうか。]
うん、気を付けていってくる〜 土産話は、期待しててぇ
[そういって、もう一度手を振ると雑貨屋をあとにした**]
(179) taru 2014/08/23(Sat) 22時頃
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【手記の内容】
No:08-
依頼者:アルフレッド
場所:議事国189村
グループ:集会場
死亡者:6名 (サイモン含)
生存者:4名
概要:集会場内に居たとされる2体の人狼を駆除。
[ ―― 報告書から纏められたこの手記に、貴方達が馳せた思いは ―― ]
(#3) 2014/08/24(Sun) 00時頃
ワンダは、オスカーを抱きしめた。
miseki 2014/08/24(Sun) 00時頃
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