194 花籠遊里
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/21(Sun) 02時頃
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大丈夫、転けても俺が、支えてあげる。
[ひとつ。踏み出した。 ふたつ。強く踏み込んだ。 そうしてみっつ。「彼」の手を強く握り。
視えた先に見えたもの、それが何であれ。 鉢と籠、花と蝶、愛反れぬ二対として生きるくらいならば。 同じ者として、生きていた方がましだと。 そう想ったのならば、其の先に見えたものは、宵闇とは反対のものなのだろう 。
ただ館にはさよならさえ告げずに、前だけを向き。 紛れる煌の方へ、ただ宵闇の籠へは影を伸ばした。]
(133) 2014/09/21(Sun) 02時頃
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[胸に過る痛みを見ぬように視線は一度だけ地に落ちる。
濡れた地面を彩る数々の秋の彩り
誰の手によって植えられたものなのか。考えずとも鮮明に脳裏に思い浮かばせ、青年は顔を顰めた。
おとつい自分との出会いを「しあわせ」だと口にし
数々の教えを伝えてくれたその人自身を裏切る行為なのだろうから。
『花』としての振る舞いや心を苦労して見守ってくれた先生や
同じ年の瀬であることから砕けた調子で言葉を交わしていた青年のような世話になった恩を仇で売るような選択でもあるのだろう。
それでも儚き一夜の夢で終わってしまうかもしれなくとも。
この身が朽ちてしまおうとも、繋ぎ合った指の絡まりを見下ろせば、唯々幸福そうに口元は弧を描く。]
…ごめんなさい。
[囁きは雨の中、消えていき
その姿はもう花籠にて揺られることは、無い*]
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― 館→ ―
―――おいで、亀吉。
[ざくり。ざくり。 霧雨に濡れた体を揺らしながら、一層色の強まった靴先を葉に土に沈めながら、男は人の手を引いた。
森の奥の奥。 花籠から遠く離れた知る人の無い土地へ、ただ二人。歩む。
「痛くはないかい。」 「疲れてはないかい。」 「もうすぐだから、大丈夫さ。」
夜の張り巡らす蜘蛛の巣から逃れた「蝶」は、声色朗らかに花へ語り掛けては、不安を生む胸を掻き。花を守るようにその隣へと寄り添う。]
(134) 2014/09/21(Sun) 02時頃
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――大丈夫。 きっと俺達は、幸せになれるから。
[物語を綴るのは人間だと――翅を亡くした蝶は笑う。夜に飛ばなくなった蝶は昼に唄い、腕を花の…否、人の頬へと伸ばしては撫ぜ。 …ただその瞳が同じく不安に揺れていたのならば、その気を和らげるように微笑んではみただろうか。]
キミはここで、俺を待ってて。 …大丈夫、ここなら誰も、キミを見付けない。
[森の奥の奥。ただ木々に囲まれ小川の流れるその場所で。ちいさな家が在ったならば、其処に人を招き入れる。ひらり、ひらひら。翅の名残の鱗粉は、空気に踊っては地面に落つ。 そうしてパタリとその木造扉を閉めたなら、横の開けた窓から顔を出し、また囁く。]
(135) 2014/09/21(Sun) 02時頃
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―――必要なもの、集めて来るから。 直ぐに戻るよ。
[その淡藤が窓辺に寄って来たなら、その髪先へと指を通したことだろう。 然しそうで無いのなら、少し寂寥を滲ませた笑みを張り付け手を小振り。
霧雨に濡れた体は、今や乾いてちいさく嚔を催すけれど。 男はただ、人を想っては歓喜に溢れる音を唄う。]
勝手に月に、帰らないでね。
[其れは嘗て月と呼んで居た彼を揶揄ったもの。其れは嘗て、囚われていた籠を比喩したもの。 くつくつと咽を鳴らしたのならば、男は漸く、名残惜し気に時折後ろを振り返りはしたけれど――その家から歩みを遠ざけ。
―――その姿が森の奥へと戻る事は、きっと *]
(136) 2014/09/21(Sun) 02時頃
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[主を失った数匹の金魚は水面下にて踊る。 ぶくぶくと揺れる泡。 パチリと音を立てて浮かび上がったのは──一匹の梅の花。 水草を尾びれに絡ませながら、ぷかりと姿を煌めかせた。
もう泳ぐことは無い*]
(137) 2014/09/21(Sun) 02時頃
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