25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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[鳥の反応がいちいち初心く手の甲で口元を押さえて 何とか噴出さぬよう気をつけて]
……なるほど、な。そうか、最初から上限まででは飽きるか ん……少しすでに失敗したか…?
[けれど講釈が始まれば先ほどを思い出し 両の手を袖に突っ込み中を睨む]
……少々、私にも事情があってな。 旧友といえど、それは秘密だが それに、私が散る花だとはすでに言ってある そこまでにはならぬだろう。
……見舞うときは鳥も連れて行けばいい 仲睦まじい姿が一番の防波堤になるだろう
[かなりまじめに提案した]
(146) 2010/08/05(Thu) 11時頃
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……ん、その音は……鵠か その方はそのような姿だったのだな。
[声音と鈴の音それを聞けば記憶をたどって 紅はその姿を見て細まった]
(147) 2010/08/05(Thu) 11時頃
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月に焦がれるは、誰もみな同じなのです。 人ならず鳥までも、惹きつけるお方ですから。
[イアンの軽口と、主の眉間のしわに。 添える様にそう告げて、幼いかんばせは笑みを浮かべる]
おはようございます、鵠さま。
[一つ礼をし、 後は主の言葉あるまでは、口を噤んで後ろへ控えて]
(148) 2010/08/05(Thu) 11時頃
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それもそうか… [この子には勝てぬと思えば、と。そこには合点がいったよう。]
…おや、しらとりの。 [思わず呼びかけた名は、かつて居た同じ舞を舞う者の名。
高嶺がはさみを入れた花。家まで持ち帰るかは、未だ判らぬ。]
(149) 2010/08/05(Thu) 11時頃
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……ん……
[体を起こし部屋を見る。宛がわれた部屋ではない。体が重い。ああ、……発作を起こしたのは夢ではなかったか]
……。さっきはぼーっとしていて頭が働いていなかったが…… あのまんまる、俺にとって爆弾みたいなものだし…… 普通に考えれば今すぐ帰ったほうがいいんじゃ……
[帰ろうか?考えていれば浮かんでくるのはイアンの言葉で。] ……まあ、あの言葉の意味を聞いてからでも遅くはないか…… [とりあえずは汗を流そうと、ふらり、表座敷を出る]
(150) 2010/08/05(Thu) 11時半頃
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…鵠だ。 目隠しを取ったのか。 あれほどにこだわっていたのに、
――おかしな奴だ
[あゆみ止め見上げればまた鈴が小さく鳴る。 頭を下げる迦陵には、同じく頭を下げて]
…――鵠に御座います。
[霞月夜のしらとり、を明確に否定して、 少しだけ紫苑色の眸が険を帯びたがそれも一瞬。]
…お話の最中、失礼を。
(151) 2010/08/05(Thu) 11時半頃
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妙なる月の調べは粗暴な武家も魅了されたしな
[ただ、逢えば楽に耽るに忙しく 月其の者には一つも触れずきたのだが 鳥の月にたいする言葉と思いには微笑ましく見た]
ありがとうな、霞殿、まこと、勉強になった ……しらとり…ああ、鵠をそう読んでるのか?
(152) 2010/08/05(Thu) 11時半頃
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―B棟・自室― [未だ体が重い。宴までは休んで居ようと、湯浴みを済ませれば、浴衣姿で再び体を横たえる。]
……。
[ため息を一つ。帰るまでにあのまんまるにはできるだけ会わないようにしなければ。]
(153) 2010/08/05(Thu) 11時半頃
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いろいろあるのだよ、鵠
[少しづつ狩の刻が近づくこと、舞で高揚した気分 それが、昼間の今も目を塞がぬ理由
……旧友が獣とは昔なじみも有り余り思っていないのだが 鵠や鳥はどうなのだろうなと、 ふと、まじまじと見た]
(154) 2010/08/05(Thu) 11時半頃
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小僧 カルヴィンは、記者 イアンの言葉に、主を褒められる事が嬉しいのか、鳥はにこりと稚く、笑う。
2010/08/05(Thu) 11時半頃
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[かつてしらとりと呼んだ方は、最期まで染まらぬ高潔な人だった。 高嶺の目に留まったこの花は、染まるを選ぶか染まらぬを選ぶか。
値踏みするようにしばし見つめて。]
彼に用ならば、わたしは下がるが? 傷の心配をされてしまったし、弦も張り替えねばならぬ。
(155) 2010/08/05(Thu) 11時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 11時半頃
記者 イアンは、旧友と鵠の間の様子に首をかしげた
2010/08/05(Thu) 11時半頃
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[>>152しらとり、のくだりには 咄嗟に首を横に振る。反射的と言ってもいい。]
…――色々と。
[彼の裡を知らぬ者にはよく分からぬことだった。]
……、…なんだ。
[紅い目を紫苑色で見返して尋ねる。 霞月夜の視線を感じればそちらを向いて]
…いえ、彼に用事というわけでは。 高嶺様を探しておりました。 こちらに居ると聞いたのですが すれ違ってしまったようでしょうか。
…お怪我を?
[切れた琵琶の弦、滲む緋色。しらとりのあいしたもの。]
(156) 2010/08/05(Thu) 11時半頃
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高嶺様でしたら……。
[演目の途中、ふらりと消えた花主を思い出す。 なよたけの君の花たる自分が言葉を交わしてもよいものか、 主と鵠とを交互に見詰めた]
(157) 2010/08/05(Thu) 11時半頃
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―稽古場―
あ、研師 …じゃなくて刷衛! っう わ!
[視線に気付くと切れた集中 ドタリと床に転け 恥ずかしそうに起き上がる]
へ、下手くそだろ? あんましこーゆーノロノロしたの、得意じゃねぇんだ。 笛も太鼓も苦手だし。
あっ! でも、ジャズダンスならちょっとは出来んだぜ?
[破れたままの汚れたシャツ 腕をきちりと捲りあげ 一度刷衛を見て にこりと、笑った]
(158) 2010/08/05(Thu) 11時半頃
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[主を褒められうれしそうな鳥に花だなぁと思いながら >>157の言葉を継いだ]
……先ほどまではいたんだがなぁ、高嶺殿も
[舞の前見た>>124の困った顔と零した言葉 ”主ではない”事実の言葉、彼の主観の見えぬ言葉を ぼんやりと思い出しながら]
(159) 2010/08/05(Thu) 11時半頃
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あぁ、そういえば…途中で出ていってしまったか。 せっかく面白いことをやっていたというのに。
[おぼろが去っていったらしき、襖の向こうをちらり見る。]
あぁ、調子に乗りすぎて弦が…な。 琵琶自体は業物ではなく凡庸な品だ。こうなることもたまにある。 [不吉だ、とは言えなかった。]
(160) 2010/08/05(Thu) 12時頃
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[許可を頂けば、鵠の方へ向いて]
なにかを想う様にして、 半刻ほど前に席をお立ちになられました。 はっきりとは判りませんでしたけれど、 足音があちらの方へと向かうのを聞きましたので、 本邸の方へとお戻りになられたのかと。
(161) 2010/08/05(Thu) 12時頃
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[イアンから、迦陵から、 そして霞月夜から答えが返る。]
…――やはり入れ違い、ですか。
[小さく呟く。 切れた弦の琵琶を見やる。 不吉、と思うは胸の内。]
貴方ほどの、琵琶の名手でも。 …ありますか、こういったことが。
[己にはなかった才だ。 一度、息を詰めてから迦陵頻伽の声を聞く。]
然様か…――ありがとう。
(162) 2010/08/05(Thu) 12時頃
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…――
いつの間にか 天上の囀りを虜とされましたか。 ――選定の、思い切りの良いことだ。
[似ているのだろうか。そこも。 霞月夜を見て、それから襖の向こう側へ眼をやる。]
(163) 2010/08/05(Thu) 12時頃
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あまり、私の舞は好かなかったのかの
[霞の琵琶が云々は思わず 艶やかで華やかな舞とは違う武舞が興を引かなかったのか 鳥の詳しい説明を聞きながら、ゆるりと立ち上がる]
さて、久方ぶりに心置きなく舞った、 ありがとう、友よ…手と花、大事になさってくれ
(164) 2010/08/05(Thu) 12時頃
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No, we're never gonna quit Ain't nothing wrong with it Just acting like we're animals
[歌い出すのは激しいテンポ 言葉は全て異国の言の葉 動きは舞には見られぬ速さ 飛び、蹴り、ステップ 桜の花が風に遊ぶよう]
なー、面白い? 芸にゃならねーけど ダンスも好きだぜ、俺っ。
[眺めてくれているだろうか そちらを向いて笑むのは 猫が懐きでもしたかのような 芸とするには確かにまだ稚拙 だが研けば変わるやも知れず 一曲踊り、息をつく]
(165) 2010/08/05(Thu) 12時頃
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−裏庭−
[小川の畔に腰かけてその流れを眺めることしばし。 ここは人気もなくて、水の傍で、だからこそ静かで落ち着く。 余計な事を考えなくて済む]
……。
[花を迎え、花を咲かせ、また、育てて選ぶ。 花主とは、そういうものだと解っている]
(きっと、私は向いていない)
[それはずっと前から思っていたことだったが。 腰かけたまま、大樹の幹に寄りかかる。 足を濡らさずとも、せせらぎの音を聞いているのは心地よかった]
(166) 2010/08/05(Thu) 12時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 12時頃
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[イアンの言に、慌てて首を振り]
そのような事は……っ。 きっと何か想っておられる風でしたから。
それに僕は好きです。イアン様の舞。 ……なよたけの君の琵琶の次に、ですけれど。
[小さく付け加えるのは、月の虜たる故か。 立ち上がるイアンに頭を下げて。 席を辞するなら、見送るだろう]
(167) 2010/08/05(Thu) 12時頃
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ありがとう、迦陵頻伽 霞殿次とは恐れ多い 今度は迦陵の囀りとも舞おうな
[付け加える様に目を細めて >>163鵠の様子には、学園の花らしい花ぞ と、なんとなく思いながら舞台を後にして。
ゆっくりと、舞った身体を冷やそうかと 裏庭水辺のほうへと歩く 包帯でまだ覆わぬまま]
(168) 2010/08/05(Thu) 12時半頃
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[終われば気が抜けたのか 調う息と、それから欠伸]
あんま寝てねーの。 悪い…、ちょっとだけ…付き合って…。
[瞼を擦る様は幼児のよう ふらりふらりと近付けば 相手が花主であるも気にせず 隣へ座り瞼を閉じた やがて直ぐにまどろみ始め 大男の肩に ふわりと桜がのっただろう]
……髪、そろそろ…染め…なきゃ…
[肩に乗る頭 根元は焦げ茶色であると知れようか フワフワの髪も近くで触れれば 傷みが酷いと分かるだろう]
(169) 2010/08/05(Thu) 12時半頃
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……?
[何処かから聞こえていた枇杷の音が、ふとやんだことに気がついた。 止んだと言うよりは突然絲が切れたような。
顔をあげて耳をすませたが、一つ息を吐き出したのみ。 琵琶を得手とする花とは聞かないが、 琵琶を得手とする花主ならいたと、思い当った]
(170) 2010/08/05(Thu) 12時半頃
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[会話が途切れるを見計らい]
――…ではこれにて失礼いたします。
[頭を下げてその場を辞す。 りん、と鈴が鳴った。 行くは高嶺の去ったという方へ。 イアンとは向かう方向が違うだろう。]
(171) 2010/08/05(Thu) 12時半頃
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[は、と短く息を吐き出して]
やはり、性に、合わん。
[そんな事を呟いた。 体を動かしていないせいもあるだろう。 どうも余計な事を考えていけないと思う。 馬ぐらいは脂大福に所望すれば用意するだろうかと 思考する時の癖のように扇を開きかけたところで 足音が近づくのに気付いて首を傾げた。 先日虎鉄が落ちてきたことを思い出して、またあいつだろうか、などと]
(172) 2010/08/05(Thu) 12時半頃
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― B棟/法泉の部屋 ― [夢惑う 束の間の
見知らぬ天井を見上げ、 肌触れ合う温もりにびくりと身を硬くして
己を擁く腕の主 双眸が見開かれ
雫を零す 冬のあめ]
――…
[小さく呟く 人の名は、此処に無く 脱がされた衣服と共に、置かれた眼鏡 ちらと視線を流し 貌を歪めた]
(173) 2010/08/05(Thu) 12時半頃
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小僧 カルヴィンは、呉服問屋 藤之助が鳴らす鈴の音を聞きながら、その背を見送った。
2010/08/05(Thu) 12時半頃
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― 裏庭 ― [庭に出て小川のせせらぎを頼りに歩けば 低木の茂み越し、畔にたたずむ人を見る
見える顔は整っていて、残り顔のわからぬ花で 知っているのは 華月かアケノシンか夜光か月瀬。 佇む姿はおっとりとした様子にも見えて]
……もしかして、アケノシンか?それとも夜光か?
[気軽にふらりと声をかけた]
(174) 2010/08/05(Thu) 12時半頃
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[薄く、唇が笑みを浮かべる。 夢は終わる
目的はひとつ 願いはひとつ
二つ心は、要らぬ
誰が駒鳥……殺したか
言い聞かせるように呟く 子守唄**]
(175) 2010/08/05(Thu) 12時半頃
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