185 恋愛ラボ―橘の咲く頃に―
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―― 共用浴室 ――
いっちょんわからん
[共用浴場にて呟いた言葉。 順番を待つ人も居なかったようで 浴室の鏡の前で裸になり、祖母を思う。]
ばぁちゃん 人との付き合いって難しかね わけくちゃわからんもん
[先輩は、すまなかった、と言った。 猫村さんは、ありがとう、と言った。 わからない。そのどちらも。 鏡に映る自分の貧相さにため息が漏れた。 それはきっと、見た目だけの問題じゃない。]
(530) 2014/07/14(Mon) 19時半頃
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でもね
[それでも散りばめた星のようだった。 自分の周りに自分を見てくれる人が居る。 それは純粋に嬉しくて。]
夢んごたる
[そんな風に言う割に、表情は優れない。 天秤を揺らす幸せと責任は 何時も責任が時間を掛けて下がっていく。]
ただ逃げてただけばい
[立ち向かっていた、との評は正しくない。 向かい合わないからこそ、誰にも言わず ただ淡々と好きなものに縋り付いていただけだ。]
(531) 2014/07/14(Mon) 19時半頃
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ばぁちゃん
[浴室の中へ、中へ。 足はゆっくりと進む。 シャワーに左手を、水量調整を右手で行い]
人を傷つけるのは怖かよ 触れるのが怖か みんな笑顔になんてしきらんもん
[湯に変わるのを待って頭をのそりと前へ出せば]
帰りたかよ、ばぁちゃん
[湯水のように、流れる一時の*弱音*]
(533) 2014/07/14(Mon) 19時半頃
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それはきっと、幸せなのだろうけどね。
[呼応するように呟かれる、言葉]
おい、寿司だぞ
[そんな簡易なメールが、届いている事に。
彼は、気がつくだろうか。]
そう、幸せなんでしょうね
だからこそ私はこのままで、なんて
一人で部屋にいると辛気臭くなっちゃいますね
[そう言って出た笑いは小さく、沈む]
んで、なんで寿司なんだ
寿司が食いたい、とでもいわれたのか?
[小声で、首をかしげながら。]
まぁ、辛気臭くなりやすいのは否定しませんが。
[そんなことを呟きながら。]
きっと…不定の物はない。
貴女を照らす太陽だって、一心に照らしたい一つの星を選んでしまうかもしれないから。
…というのは、少し詩的に過ぎましたかね。
…自己批判は人が成長する上でとっても大事だよ。
それに、最近の子は、自分に甘い子が多いと
僕は感じてるから楓くんみたいな人には
寧ろ好感持ってるよ。
でも、どこかで自分のことは信じてね。
自信って無いと、人は潰れちゃうから。
[モニターを見て、自然に言葉が出た**]
僕以上に猫のような子への
贅沢、かな?
[曖昧な言葉で濁して、アパートへふらり姿を消すだろう]
意味がわからんが
それなら、寿司を食いに連れて言ってやれよ
なぜ買ってこさせる
[よくわからんな、と軽く首を振った。]
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