204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[こぼれる涙を、拭うことはできずに離れ。
衝動の辛さはわかるからこそ、静かに頷き]
うん……、呼んでくる。
――フィリップ、俺は、大丈夫、だから。
[抑えてくれた相手に、もう一度だけ告げて。
立ち上がって、ホレーショーを呼ぶために、二階へと向かった]
(363) 2014/11/18(Tue) 22時頃
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――うん。
いっしょに……それだけでいいのに。
[衝動の、抑えることのできない強さ。
それは、どうしようもないもので。
フィリップを、ただ案じている。
それと同時に――
同じものを感じてしまったら。
きっと、抑えることなどできないと、思う]
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― 二階へ ―
[シャツににじむ赤は隠しようがない。
このまま、居間に入ればフランシスに心配させるだけで。
先に着替えに行くかと思案する。
シメオンがいるのとは、違う階段を通って、二階へと上がり――]
っ!
[居間の扉が開いているのが見えた>>332]
(367) 2014/11/18(Tue) 22時半頃
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……それだけが できない
[獣であることも悪くないと思った
それが すぐに転じられる
一緒にいられない ラルフを傷つけた
それでも 大丈夫と 言ってくれる
ラルフといられない
きっと いつか抑えが効かなくなる
同調した感覚 何に?]
――……悲しい。
[傷つけられてもいいと、思えた。
食われるのも、悪くないと、一瞬。
それは、危険で。
たったひとり、フィリップを残したくなくて。
けれど、傍にもいられない、それが]
かなしい、ね……
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― 二階 ―
[フランシス>>370と目が合った。 とっさに、肩の傷を隠すように手で覆ったけれど。
にじんだ赤は隠せる範囲ではなくて]
ええっと……ホレーショー、いる、よね。
ちょっと、彼に話があるから。
[呼び止められる前に、居間にいるホレーショーを探そうとした]
(372) 2014/11/18(Tue) 22時半頃
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うん…………
[ラルフは
逃げなかった 怯えなかった 避けなかった
牙を 受け入れてくれた
それは危険で
ラルフには笑って欲しい
傷つけたくない 痛いと思わせたくない]
ーーーーーーうん
[どうしようもない 感情だけがつもる
同じように思ってくれる けれど悲しい]
[どうしようもない。
悲しさだけが、つのる。
あんなに、暖かかったのに]
…………衝動を、抑えるすべを覚えたら。
そしたら……
[覚えるまで、
それまで、衝動に負けずに。
そうしたら、きっと。
そんな、夢を思う]
ーーーー………………
[そんな未来があるのだろうか?
そんなすべを身につけられるのだろうか?
向けてはいけない 衝動を
向けて傷つけてしまうような 己に
深く 深く 光のない 海の底に
沈んでいく感覚
冷たさで手足の感覚は痺れ
ラルフの言葉 信じたい
けれど 自分が信じられない]
…………寒い…………
[温もりが欲しい]
――……フィリップ
[案じるけれど、遠い。
止めることも、できない。
いつか、フィリップと同じようになるのが、わかる。
きっと、それはきっと、遠くない先の話で。
だからこそ、フィリップを案じている]
ーーーーーー………………寒い
[深く 光の届かない海に 沈んだ
彼の意識は 名を呼ばれると
ぽつり と 地上に届く前に
水に溶けてしまう泡のような
小さな 意識を 零す]
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― 二階 ―
[フランシス>>370の傍を通る。
保護者に隠し事のひとつやふたつ、ある。 それでも、いまは。
一人耐えているフィリップの保護者を呼ぶのが先で]
……ホレーショー。 下に、フィリップがいるから、彼のところにいってあげて。
[まっすぐにホレーショーの傍へと向かって、頼んだ]
(385) 2014/11/18(Tue) 23時頃
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……いま、ホレーショーに伝えたから。
だから……
フィリップ、……
[衝動を堪えるの、無理をさせるのと同じだから。
無理しないでとも言えず。
ただただ、案じる気持ちだけを向けて]
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/11/18(Tue) 23時頃
ーーーーー………………うん
[ぽつ と また 淡い意識が 一つ
水面 暖かい陽射しが あるのを知っている
けれど 手に 脚に 解けない 鎖
沈み切った 重い体 もう 浮上するために
足掻く力もなく ただ 届くもだけ
辛うじて 窒息死をまぬがれ]
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― 二階/居間 ―
うん……フィリップが、衝動に負けそう、だから。 ホレーショーを呼んで欲しい、って……
[こくり、と頷く。 小さな声で、ホレーショーにだけ、聞こえるように伝えて]
彼、一階にいるから、早くいってあげて。
[案じる気持ちのまま、ホレーショーを見た]
(389) 2014/11/18(Tue) 23時半頃
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[伝え終わって、少し、安心したところで、 フランシス>>386の声]
――フランシス。 ……だいじょうぶ、だよ。
[へら、と笑って誤魔化そうと、してみたけれど。
じわり、と、にじむ赤は隠し切れなくて。
噛み付かれた傷、噛み千切られたわけではないから、それほど深くはないけれど。 きっと歯形はくっきりと、肉をえぐっている。
その痛みも、まだ、感じている]
(390) 2014/11/18(Tue) 23時半頃
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――――
[かろうじて、届く。
その伝わる思いに、ただただ、案じている]
……すべて、終わったら。
きっと、……
[衝動をおさえることができたら。
できなくても――大事な人たちが残っているのなら。
きっと、やり直せる、はずで]
[終わったらーーー全て終わったら
最期はーーーーー嗚呼]
食べたく…………ない……
[全て終わったら…………きっと
食べないでいい きっと もう 誰も食べない
だれも 傷つけない ただ きっと寒いだけ]
寒いーーーーやだ 食べたくない
いやだ…………いやだ…………
[けれど 水面は遠くて もう遠くて
届かない ただ 嘆きだけが
ぽつり こぼれるままに]
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[フランシス>>396に手をとられて、隠していた傷がばれる。
血に汚れた傷口からは肉も見えていて。
空気に触れる痛みに、顔をしかめた]
……フランシス。
大丈夫、だから……
[袖を引きちぎる姿を見ながら、いまは隠すことはせずに、されるがまま。 ドナルド>>399が水を汲んでくるのをみている]
(402) 2014/11/19(Wed) 00時頃
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[伝わる嘆きに、
胸が痛い]
……フィリップ。
[ただ、名前を呼んで。
衝動にのまれたのがひどくならないようにと、願う]
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うん……
そこまで、ひどくはないから……
[フランシス>>401にゆっくりと頷く。
ドナルド>>409の言葉に、視線を向け]
無理しないで。 ――ごめん。
[自らの血で酔うことはない。 けれど、それがドナルドにはきつい様子に、眉を下げた。]
(410) 2014/11/19(Wed) 00時頃
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[口元 微か シメオンの 血の味]
いやだ…………助けて…………やだ
やだよ……やだ
[ただ それは 案じる 微かな それを
悲しませるに過ぎない けれど
抑えきれず 浮上出来ない意識は
耐えきれず ただ ただ ほつれる]
|
うん……よかった。
[ホレーショーが階下へと向かったのに、ほっと吐息をこぼす]
っぁ……
[傷を洗う痛みに、うめく。 大丈夫じゃないと言われて、眉を下げた。 薬を求めるフランシスに、大丈夫と繰り返そうとして。 けれど傷の様子を見れば納得してもらえそうもなくて口をつぐむ]
――そりゃ、怪我する、つもりはなかったし……
[ドナルド>>417の問いに、琥珀がかげる。 ふるり、と首をふって]
俺が、怪我しただけだよ……
[誰に、とは口にしなかったけれど。 ホレーショーを呼んだことで、わかってしまうだろうとは、思った]
(419) 2014/11/19(Wed) 00時頃
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[伝わる思いが、痛い。
悲しい]
フィリップ。
――……いま、ホレーショーがそっち、いくから。
だから、大丈夫……
[ただ、大丈夫だと信じたくて。
言葉を重ねた]
………………うそ 怖い
いない やだ…………助けて
怖い 怖いよ…………
[子供のように 泣きじゃくる
悲しませる 困らせる
それらに気を配る 余裕はなくて]
ーーーーーーっ
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