256 【突発RP村】胡蝶の夢
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[キャサリンの死が、 この閉ざされた修道院に危険が在ると教えてくれる。
外は吹雪。 出歩くことは困難。 キャサリンを殺した者はこの修道院にまだ居ると。 それが人狼だと思ったのは、 彼女の惨たらしいさまをみたせいではなく、
彼女が語る予言じみた御伽噺の中に 己もまた、組み込まれているのを知るから。
白き魂は神のもとへとゆけるだろうか。]
…………、
[キャサリン、とくちびるのみで綴る。 彼女の魂はこの場所に囚われている。 身の危険を知りながらそれを知らせた彼女は のこされる者を案じ、憂い、見守る道を選ぶのかもしれない。]
(98) 2016/11/15(Tue) 14時半頃
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[ぼうと窓の外を眺めていると>>46叫び声が聞こえた。 立ち上がり、ドアを開けて声のしたほうに駆け出す。
駆け付けたときには、トレイルがハナをかばい、「何か」には白い……白かったであろう布がかけられていたところだろうか。
まだトレイルたちがいたのなら、とりあえずハナを食堂に連れていけと言って――でもトレイルにはすぐ戻るように――、そっと血の海に近寄り、布を取る。 オーレリアとローズマリーがいなくなる>>64ことは放っておいた。 ――閉じ込められているのだからいつでも話は聞ける。
金髪と、修道服と、人のものと思しき肉と骨と。 それらはすべて破片だけれど、きっとあの――キャサリンという修道女だと察せられた。]
誰がいちばんに発見したんだ。 この布をかけたのは誰だ。
[立ち上がってその場にいた者たちに問いかける。 いるのは、アイリス、メリヤ、ケヴィンだろうか。]
(99) 2016/11/15(Tue) 14時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2016/11/15(Tue) 15時頃
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[ 扉を開けて、外へと踏み出せば、 まだ人の集まりは見えたでしょうか?
危機を、私たちに示してくれたのは、 神ではなくキャサリンだったのかもしれません。]
これ以上の犠牲が出てしまう、前に 、
[ 非日常から日常へと、戻さねばなりません。 はく、と、小さく白き息を吐き出しました。 ヴェスパタインが見回ってくれたお陰でしょうか。 戸締りはきちんとされているようです。 玄関とは逆の方、何がしらの痕跡が残されていないか、 私は、ぶらりと院内をひとり歩き回るのでした。]
(100) 2016/11/15(Tue) 15時頃
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[現状を確認するように見渡せば 先ほどは見落としたヴェスパタインの姿も見えた。 今日になってまだ姿をみていないのは、ジェフくらいか。
人狼がいると言い出したキャサリンこそ、 彼女の予言の中にあった占い師だったのかもしれない。 ケヴィンはそんな風に思う。 だからこそ、今はその存在には触れず]
――… ジェフ、は、
[言いかけて、昨夜耳にした彼の言葉>>10を思い出す。 番をしていると言った。 今も食堂にいるのかもしれない。 探しに行こうと振り向けば、其処に彼の姿を見つけ>>99]
ああ……、俺が来た時にはすでに布が掛けられていた。 キミが来たのと、そう変わらない。
[そう答えおく。]
(101) 2016/11/15(Tue) 15時頃
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[思案するような間があく。]
――…、声をあげて、知らせたのは、 たぶん、ローズマリーだろう。
[思い出すように一つ、付け足す。 遠かったこともあり確かとまでは言えないが ケヴィンの知る声の中で、一番近いのが彼女だった。]
(102) 2016/11/15(Tue) 15時頃
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――……そうか。 叫んだのは、ローズマリーだろうか。村長の娘の。
[ケヴィンの返答>>101,>>102を聞いて、一つうなずき、ローズマリーの話を聞かなくてはと思う。 ローズマリーとは昨日は話していなかったが、食堂にいるのは見かけていたし、おそらくこの中で自分がいちばん親しい人間だろうから、声もわかる。 いちばん、といっても他をほとんど知らないだけなのだが。
再び遺体に向き直り、シーツを慎重に剥がす。 血のシミが新しく見えたから、発見後にかぶせられたのだろう。
異臭に顔をしかめる。 現場は保存しておくべきだが、閉ざされた石造りの院の中、玄関に放置はできない。
立ち上がって遺体の様子をメモにとり、慰めにもならないが、シーツをまたかぶせておく。]
(103) 2016/11/15(Tue) 15時頃
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損傷が激しいな。 遺体の一部がまだどこかにあるかもしれない。
[人一人分にはとうてい足らない破片を描いたメモを見つつ、ふと思いついて、遺体に触らないように回り込み、玄関の扉を開けようとする。
鍵を開け、ドアを押し開けようとしたが、強い吹雪で思うように開かなかった。 扉の前にも雪が積もっていて、それも邪魔しているらしい。]
………外に遺体を隠すのは無理だな。
[そう呟く。吹雪は一昨日の午後から続き、どこのドアも窓も、空けてそこから出ることなどできないように思われた。
そしてそのことは同時に――犯人もこの中にいることを示している、と悟ってきゅっと口を引き結んだ。]
(104) 2016/11/15(Tue) 15時頃
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[ジェフの言葉>>103に肯定の頷きを返す。 惨たらしい遺体が傍にある現状では、 自然と表情に険しさが宿る。]
昔、彼女が語った御伽噺の中の人狼は、 人を襲い、人の肉を喰らう。
犯人が人狼なら――…、 欠けた部分は腹の中かもしれないぞ。
[常と変わらぬ口調でジェフ>>104にそんな事を言い]
――… メルヤ、一階に空いている部屋はあったか? 出来れば食堂から遠い場所――…
[暖炉のぬくもりから遠く、 外の冷気に近い場所を思い浮かべる。]
吹雪が止むまで、 ……キャサリンを静かな場所で寝かせたい。
(105) 2016/11/15(Tue) 15時半頃
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[キャサリンの魂は、その身体より離れている。 それでも彼女であった遺体をそのままにしてはおけない。
慰めのように掛けられたシーツを見詰め、 それから一度、祈るように目を伏せた。**]
(106) 2016/11/15(Tue) 15時半頃
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……―――。
[欠けた部分は腹の中、とわりに冷静そうにケヴィンが言う>>105のを、眉を上げて見つめる。
自分は遺体に慣れているが……、この状況で取り乱さないのは肝が据わっているといえる。 あるいは――…]
私にも何か布をくれないか、分厚いものがいい。 ああ、古い麻袋でいいよ。
[メルヤに声をかけて勝手に倉庫を漁って麻袋を引き裂いてエプロンのように自分につける。 手袋は自前のものがあったのでそれをつけて。
再びシーツを取って、今度はその上に彼女の「破片」を乗せていく。
遺体の始末は自分が適任だと思われた。 被害者と深い仲ではなく、遺体にも慣れている。なるべく皆を刺激しないよう丁寧に「彼女」を拾い集め、ケヴィンの提案通り、食堂から離れた部屋にシーツにくるんで安置した。]
(107) 2016/11/15(Tue) 16時頃
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[ 裏口の扉も、硬く閉ざされており、 びくりとも、しませんでした。 眉間の皺は深く刻まれて、 やはり、何処も出入りが難しいことが、 手に取るようにわかるのでしょう。
朝から、何も口にしていませんが、 そのような気分にもなりません。 ただ、疲労はやはり蓄積していたようです。 近くあった扉を開き、中へと踏み入れました。
埃と古紙の匂いが、混ざり合い、 私の鼻先を擽るのでしょう。]
(108) 2016/11/15(Tue) 16時頃
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……まだ、人狼になっている時は意識がないのか。
[あれだけ食ったんだ、おいしくなかったわけはないだろう、という言葉は飲み込んでおいた。
親しい人を食うのはどんな気分だったか。
そもそも親しい人が思い当たらない自分には、想像してもわからない。]
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此処で、キャサリンと本を読んだっけ …
[ 椅子を引き、ようやく腰を落とします。 昔を憶い出しながら、私は机に、ゆると伏せました。 こくり、こくり、と。]
トレイルと、話さなきゃ、 ……
[ 微睡む頭の中で思考を繋げようとします。 けれど、眠れぬ夜を越した私は、 終ぞ意識を手放したのです。]**
(109) 2016/11/15(Tue) 16時頃
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[心臓が煩くなるのを覚えながら、声の元へ足を運ぶ。 人の気配、声、湧き上がる胸騒ぎ。 一歩、一歩と見えた人影に歩み寄れば ツンと鼻を刺す錆びた匂い。]
……なあに? どうしたの?変な匂い……、
[不安に眉を顰めながら、見付けた男の人の姿。>>50 その先に何があるのかと覗こうとした両目は 男の手によってたちまち塞がれてしまう。]
(110) 2016/11/15(Tue) 16時半頃
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──… くさい……
[嗅いだ覚えのあるその匂いを、 的確に表す言葉をわたしは知らない。 そう、いつか転んでしまったときの 切った口の中をじわりと流れた──。]
……ねえ、血の匂いでしょう? 誰か、怪我をしてしまったの?
[小さな手は宙を泳ぎ、男の服の裾を捉える。 ぐいぐいと二、三度引いて 目を塞がれたままで見上げ、訊ねる。
──誰かが怪我をした。 口に出した、それはわたし自身への言い聞かせ。 本当はそれよりずっと、恐ろしい何かを感じていた。*]
(111) 2016/11/15(Tue) 16時半頃
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[十人の中に金色の髪は、修道女と自警団の男のみ。 その長さ、見覚えのある服の切れ端。共に育った己にすぐに分からない筈が無い。 それに、]
(112) 2016/11/15(Tue) 16時半頃
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[
俺は覚えがあるのさ あの日も昨夜も、怯える金髪を追い掛けたってね!
]
(113) 2016/11/15(Tue) 16時半頃
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[ “『あれじゃまるで、家畜と変わらねえよ 目一杯腹空かせたケダモノに喰い荒らされたみたいだった』”
不幸な発見者は語る、語る……>>0:164*]
(114) 2016/11/15(Tue) 16時半頃
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[壁にへたりと身を預け、目を閉じる。 消えてしまえ、とどんなに願っても、 現実では、大抵の事は思い通りにいかない。 最後に聞いた姉の訴える言葉が、反芻される。 本当、と。
人の声が聞こえる。 姉の声に掻き消されてしまえばいいのに、 ご丁寧にも聞こえてしまうのだから、皮肉だ。]
── ……ん。
[立ち上がる気力のないままに、 声がより一層届いた、己に問いかけられただろうものに頷く。>>105>>107 メルヤ以外にも修道院に詳しいものはいるのだから、案内するまでもないだろう。]
(115) 2016/11/15(Tue) 17時頃
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おねーちゃん、 わたしが探してれば、わたしが信じていれば、 こんな冷たくて静かなところで、 寝ないで済んだかもしれないのに。
[眸は光を映さぬまま、閑かな音を紡ぎ、 胸の中は後悔で焦げ付く。]**
(116) 2016/11/15(Tue) 17時頃
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…………。
[小さな手が己の裾を引く>>111 何を返せば、いいのだろう。分からない。俺に言えるものか、何も。 どうせ他の大人の声を聞けば知れること、分かってはいても。 重苦しい沈黙、その目を覆い続ける手は、少し震えていた。幼い少女の不安を拭うことなど、出来ずに。
お姫様は今日も自ら動く、決して傲慢でも弱くもないお方>>51、最初に発見したらしい彼女が辛くない筈もないのに。 ああ、ごめんなさい。今日もお手伝い出来そうに無いです。]
ありがとう、ございます……。
[言えたのは、たったそれだけ。]
(117) 2016/11/15(Tue) 17時頃
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[キャサリンの遺体を安置して玄関前に戻る。 メルヤはまだ呆けたように>>116、立ちすくんでいた。
軽く息を吐いて、仕方がないな、と血の海も片づける。水で流してしまえば簡単だったが、玄関を開けられないので雑巾でふき取る程度。 完全にはきれいにはならないが、いくぶん臭いはよくなったはずだ。]
……メルヤ。 一昨日はキャサリンと同じ部屋で寝ていたようだったな?
昨日も一緒だったのか?
[容赦なく、尋問にも似た問いかけを。 彼女が話せるのならキャサリンの昨夜の様子を聞き、まだ呆然としているようなら、ローズマリーを探しに行く。]
(118) 2016/11/15(Tue) 17時頃
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[それから何人も訪れて、色んな言葉が飛び交っただろう。 実のところあまりこの耳には入らなかった。昨日のこととこれからのことが、ぐるぐる頭を回っていて。 だけどオーレリアの細い声、駆け出す足音>>55 それは何故か、心に残って。]
……オーレリア
[一瞥の意味は、未だ知らないまま。 いつか夢を語った時のように与えてくれた、昨夜の体温をぼんやり思い出していた。]
(119) 2016/11/15(Tue) 17時頃
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[黒羽の髪の彼女が現れた時、 ついに来てしまった、そう心の中で呟いた。 相棒>>74の様子は無理もない、狂乱して叫び出したって、おかしくない。 ああでも、ごめん。 君を介抱する権利を俺は持たないんだ。]
……はい、 すみません、ジェフさん。
[やがて少し遅れてやって来たのは、自警団員>>99。彼に指示され漸く身体が動いた。 謝罪は動くべき大の男が彼が現れるまで何も出来ずただただ震えていたことに。
そう、やるべきことがあるのだ。 “トレイル”は幼い少女を、落ち着ける環境に連れて行かなければならない。]
(120) 2016/11/15(Tue) 17時半頃
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ごめんね。
[呟くように一言。 後ろから抱き上げるようにして、彼女を、ハナを連れて行こう。 直ぐに惨状から背を向けるけれど、…見えてしまった、かもしれない。
この少女が産まれた年、彼女の母親に赤子のハナを抱かせてもらったことがある。 ふたりには大分年の差があって、一緒に遊ぶなんてことは無かったのだが。 あの頃より重くなった、この娘は立派に成長していく人の子だ。]
[そして、ハナが嫌がっても、そうでなくとも。 連れて行ってしまおう。そして、食堂のソファーに優しく下ろす。]
(121) 2016/11/15(Tue) 17時半頃
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[ハナは何か、言うだろうか? 再び何かを、聞くだろうか? 答える言葉を、俺は持たない。ただただその頭を撫でるだけだ。]
ごめんね、……こんなことになっちゃって。
[いつか先生がそうしてくれたみたいに、屈み目線を合わせて、困ったように笑いかけた。]
大丈夫だよ。 吹雪が止めば、皆出れるんだ。
そしたら怖いのは終わり、お母さんのところに帰れるよ。 全部、終わるんだよ。
[これから何が起きるか想像がついていて、何とも無責任な言葉だと思う。 本当は己に、言い聞かせていたのかもしれない。 堪え無ければ、落ち着かなければ、今にも込み上げてきそうで。]
(122) 2016/11/15(Tue) 17時半頃
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俺、行かなきゃ。
[最後に柔らかな髪で覆われる小さな頭をぽんぽんと、軽く叩くようにして一撫で、立ち上がる。 何も無ければそのまま、ハナを置いて戻って行っただろう。*]
(123) 2016/11/15(Tue) 17時半頃
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いや、多分……もう大丈夫さ。
[意識が無かったのは昨夜が初めて、数年間喰らうまいと避けていた人間達と閉じ込められた、せいだろうか。
けれどなんとなく、やはり本能としか言えないのだけれど。あれはもう、起きないと分かる。
旅人を喰らって覚醒したのと同じように、キャサリンを犠牲にして、]
凄いね。
動物を食べるのと人間を食べるのって、全然違う。
[力を得たような、そんな気がした。
聖書で林檎をかじった二人は、知恵を手に入れたんだっけ。]
だから人狼は人間を食べなきゃいけないのかな?
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