276 ─五月、薔薇の木の下で。
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明けない夜があればいいのに。
(283) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[……明けなくていい
思った言の葉は届けなかった。
俺には、明けた先に何もない。
ああ、生きろと言うのならば
朝日が来なければ、明日が無ければ
永遠の夜など死んでいるようなもの。
望まなければならない、のに。
自分の傷と、相手への願い
矛盾する葛藤があった。]
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[自傷的な八つ当たり 被害者の栞は細かく、花弁に似て床に落ちた。
俺は魚では無かった。 そこにはただの絵が描かれた紙の残骸。]
(286) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[人間は貪欲だ。 願いが一つ叶えば、また一つ。 尽きることなく罪深く。
欲望だけでは、傷の舐め合いでは駄目だった。 まるで何も汚れていないみたいに あいされてみたかった。]*
(289) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[誰かがヴェルツの隣にいるところを見たくなくて
ずっと動かなかった俺は、声以上を知りはしないんだけど。
ケヴィンは枯らせない為に行動した。
それだけは短い言葉から、理解する。
……咲かせる為には、何が必要?]
[ 動き出す時を。
明ける夜を。
望まない心が、傷が、あったとしても。
枯れずに生きるなら。
《あの時》から、動き出さなければ。 ]**
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