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[そう、童貞なのだ。童貞であり、なおかつ童貞の先輩でもある。]
親戚の子供とかとたいしてかわんねえっつってんの。
[負け惜しみにそう言うと、ふん、と鼻を鳴らした。]
犬っぽいね〜 猫でもいいけど。豚でもハムスターでもなんでもいいんだけど。
そういうのっぽい。
白いワイシャツのおっさんならここに居るから我慢しなwww
[飼ってやっている。願望を口にする宇原に、そう言わんばかりの口ぶりで笑った。]
[童貞先輩に親戚の子供変わらないと言われても、とくに悔しくもなんともない。ガキ扱いには慣れているのだ。]
犬でも猫でも豚でもハムスターでもいいって
なんでも、げほっ、いんじゃんwwwww
え〜?……スピ……
メイさん飼ってくれんすかあ?
[飼ってやっていると言わんばかりの口ぶりに、存外悪くない提案だというような声で言った。]
飼い主にならたぶん
さっさと帰るとかつまらんこといわれんしぃ……
[懐いていることも、もっと構われたいことも、とくに隠す気がない。]
明日しごとでしたっけえ…?
……
[結局、帰るのだろうか?
熱っぽくてひりつく目で岩動の表情を伺った。]
【人】 宇宙原理衆 ウツギ[ならない。>>116 (118) 2018/12/01(Sat) 18時半頃 |
[飼ってくれるんすかあ?と鼻をスピスピ鳴らしながら言う声色は弾んでいた。]
何で嬉しそうなの。
[変態か?変態だった。と自己解決しつつ怪訝な顔をしてみせるが、どうやら帰ろうとしていたのを気にしているらしい。
本当に、随分懐かれたものだなと貧弱な表情筋なりに表情を綻ばせた。傍目には僅かな変化だろうけれど。]
【人】 宇宙原理衆 ウツギ>>121 (124) 2018/12/01(Sat) 20時頃 |
[日中から酷かった咳を、何度も繰り返す相手を
気遣い、慈しんで撫で続けた、その最中のこと
密着していても伝わるよう、緩やかな動きで首を横に振る。
それは、打ち明け話に対する彼の反応に対する答え
謝罪と、幼馴染がいなくても大丈夫だなんて言葉
両方を否定したつもりだった。
友達が何人出来たとして、彼の代わりなど一人もいない。]
[彼がそうしてくれているように、
自分もまた、与えられるものを受け止める。
夢の中の登場人物には無い重みも、
きつく抱き寄せられる感覚も、
あやすような撫でつけと同じくらいに心地良くて。
一時だけ、子供の頃に戻ったような気分で目を閉じていた。
いつまでもそうしていたい、なんて浮かぶ
成人した同性の幼馴染となんて、きっとしてはいけないことなのに。]
移したほうが、早く治るんじゃない?
[笑みを含む声色で、呟いた軽口。
君のように強がってみたかったのだけれど
散々狼狽え、触れられて反応した後だから
かっこよく見せることは最初から諦めている。]
止めなくていいよ。
いや、……止めないでほしい、かな。
[幼馴染らしい言い草が、何を言いたいかは分かる。
それでも、もう答えは決まっていたから。
抑え込まれても、おれの態度は変わらない。
いつしか動きを止め、相手を抱くに留まっていた両の手は
その力を弱め、するりと解けて脇に落ちた。
一方で、身体は固くなり少しも緩まらないのはどうしたらいいのか。
可愛い少女ならまだしも、170を越えた成人男性。
あまり情けないところを見せたくもないのだけれど。
まさか自分の初めての相手が同性で、
……幼馴染になるとは思わなかったのだから。]
[二人の声と呼吸しか聞こえない暗闇の中、
抱き締められる距離で触れ合っていれば、
近づく気配も過敏に感じるようだ。
ずっとずっと、傍にいた筈なのに。
こんなに近くで声を聞いたことは、きっと無い。]
柊真、柊真……
[呼び返す声には余裕の欠片もありはしない。
それも、昼間はまた呼ばれたいと思っていた名前を
こうして“無理矢理”じゃない形で、なんて。
心臓の鼓動が、気づかれるのではないかと思う程、早まる。]
[耳殻にどこか湿り気を帯びたものが触れた時
身体が引こうとしたのを堪え、少しの身じろぎに留めた。
徐々に上がっていった熱は、未だ停滞に至らず。
むしろ、吐息を感じた時のように強まるようだった。
……ああ、多分。これは宜しくない。]
それ、嫌だ……
[空いた手の片方で、口許を覆う。
出来たら別のところに触れてくれたらいいのに。]*
[鼻水だ咳だは、冬場はわりと年中出るし、関節が痛いだの怠いだのは、疲労でなることもあるし。
だから、わりと甘く見ているというか、まぁどうにかなるだろうという気分にもなる。
ただ、熱だけはだめだ。
なんか熱っぽいとかならともかく、こうして数字が出てしまうと、精神的になんかだめだ。]
ア"……。
[
やけに心細さを感じた。]
すばせん……なんか、熱あるってこう、はっきりわかると……。
なんていぶか、意識しちゃって……。
[結果、必要以上に弱ってしまう。
よくない傾向だなとは思うのだけど。]
……えと、あの……。
[凛堂さんをちらと見て、それから、ノートパソコンの入ったカバンを見て。
どうしようかなと、少し悩んだけど。
どこでも書ける
お仕事、差し支えないよう、なば。
ズズ
……しばらく、ここ、いてぼらってぼ、いい、でうか……?
[
そばに、誰かいてほしい。]
忙しいなば、ちょっどだけでも、いいんで。
[せめて、眠りにつくまでは。
お願いできるだろうかと、控えめに、片手を伸ばしてみた。*]
[
男の躊躇いを、幼馴染を自分の手で穢す事への罪悪感を
洗い流してくれるようで、こいつは敵わないと、小さく笑う。
しかしならば、返すのもまた彼に合わせた軽口のようなもの。]
……こんなに身体ガチガチにしといてよく言うぜ。
童貞じゃねえんだから。
[抱かれる経験はさすがにないだろうが
いくらなんでも、と続けるのは
恋人が居れば、そういう経験はあっただろうと思っての言葉。]
[
男が一番心地良いと思い、求めた、幼馴染のそれだ。
既に、普通の幼馴染としてのスキンシップをこえた触れ合いも
身体をますます熱くさせる一方で。
いくらその行為自体の経験はあれど
同性と───ましてや、男にとって一番大切な幼馴染と、となれば
こっちだって、早まる心臓の鼓動を気にしている程の余裕はない。]
[だから
………止めないで欲しい、んだった よな。
[は、と断続的に溢れる吐息は、風邪の熱から来るものに加えて
隠せない興奮を示すには十分な程に、耳元で響いて。]
──── ……稜、 稜
[逃さないように、また彼の後頭部を抱き寄せながら
リップ音を一つ、名前を呼んで、また一つ。
そうしてそこに顔を埋めるように求めれば
舌が耳殻をなぞって、さらに奥まで*]
おつらそうですね。
[帰ってきて最初に抱いた印象が、そのまま口から出た。
作業をやめて布団をすっかり被って、弱った様子で声を上げたのが、どうにも苦しそうに見えた。
膝を折って視線を合わせるようにして、様子を伺う。]
ああ……やっぱり、そういうの、ありますよね。
すみません。
[余計なことしてしまったな、と、今度は口に出なかったのはよかった。
事実が事実でないかは別問題で、そんなことないですなんて、病人に言わせる言葉じゃない。]
はい?
[言い淀む
音を、声を、聞き逃さないように注意を向けた。]
ああ。
[そして、告げられた希望を聞けば不謹慎かと思いながら笑ってしまった。
差し出された手を取ると、ひどく熱い。熱の高さを物語るようで、その手をいたわるように両手で包みこむ。]
もともとそのつもりでしたから。
お安い御用です。
[そのためのPC持ち込みだし、仕事もそれほど差し迫ってない。
大丈夫ですよと何度か言い重ねて、そっと手を離した。]
ここにいますんで、大丈夫ですよ。
僕のことは気にしないで、眠れそうなら眠っててください。
コンセントだけ、お借りしてもいいです?
[コンセントの場所だけ聞いて、ノートPCを開いた*]
[
けれど、なまじ熱出して寝込むことが少ない分、どうにも不安で仕方ない。
対処法が分からない、とでもいえばいいのか。]
すばせん、なんか……。
[
買い出しに看病、体温計まで取ってきてもらって。
そのうえこんな頼み事とか、図々しいですよね。
だから、もうさっさと手を引っ込めて、毛布をかぶって隠れて、眠ってしまおうと思ったのだけど]
あ"…………。
[握り返してくれた手は、ひんやりして気持ち良かった。]
…………ありがと、ござます……。
[もう片手を、ぎゅっと添える。
なんか情けないような恥ずかしいような、嬉しいようなで、少し涙が滲んでしまった。]
グジッ、ズズ……。
はい……。
コンセント、ドアの横と、足元の本棚のとこに……。
[寝室のコンセントはあんまり使うこともないから、ほぼ空いてる。
そんな広い部屋でないから、多分コードも届くはずだ。]
あ、よかったば、本棚の脇に、ちっちゃい折り畳み机あるんで。
つかってくだばい。
[くだらない軽口の言い合いは、彼とでなければ出来ないこと。
「馬鹿」は言い負かされることが多くても、それすら楽しんでいた。
だが、今言われたその言葉は────
…………、
[もごつき、何かを言おうとし、結局返せたのは沈黙だけ。
そういう行為をするのは、ちゃんと彼女を好きになってから
自分なりのあの子の恋人としての誠意は
見切りをつけられたことで、いや、そうでなくてもきっと。
果たされることなどなく。
間違いでは無かったと信じているが、
今のリードされ求められている状況で
実は異性とも未経験だと知られるのは……
男として少し悔しいような、
恥ずかしいから秘密にしておきたいような。]
はい、寝れそうなったら、寝ばす。
でも……他人の仕事してるとこ、見ることって、そうないばら。
すこし、なんか……たのしいです。
[慌てて、ちゃんと寝ますよ、と言い添えたけど。*]
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