人狼議事


52 薔薇恋獄

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 俺は、別にお前に迷惑かけられても良いのだけどな。
 今更だろう……。

[冗談を言えというから、冗談を言ってみたという声音で、重くならぬように言う。]

 俺が言っているのは、そういうことではないよ。
 お前が心配なだけだ。

[己の放った言葉に、またデジャビュを覚えながら、身を起こす際に揺れる相手の髪を見つけた。]


 もう、十分掛けてるじゃんか。

[これ以上どうしろと、と肩をすくめて笑う。
今更といえば、今更でもあり]

 オレだって、お前が心配だよ。

[甘えている自覚はある。
けれど甘えられた覚えは無い。
迷惑かけようとしないのはどちらだと、思う]


 そうか……。

[珀の言葉に、ふっと唇の端を持ち上げた。
その言葉だけで十分だという思いと。
そうでない想いが混ざって。

その話題に関しては、それ以上言葉を紡げない。

まるで無意識に、百瀬の質問から逃げたように。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 2階に戻るまで ――

[>>451はっきり言われた。信用しねえ、と。
 当たり前の言葉だと、思った。
 だから、ただただ俯くしか、できなかった。

 立ち去り際、蛍紫が哲人に伝えた言葉を上手く聞くことはできなくて。
 ただ、ごめん、とだけ金色の髪の彼に残して、部屋を後にした。]

[自室に戻るまでの速さは、とてもゆっくりとしていて。
 戻るまでの時間は、とても長く、そしてとても短く、感じられた。
 大きく頼りがいあるとは決して言えない身体の彼が、その手で肩を支えてくれている。
 とても辛くて、でも、とても心地良くて……。
 口元に、微かに笑みが零れていた。

 ……ああ、そう言えば着替えてきたんだな、って。
 濡れてはいない色違いのシャツとベストをぼんやり目を落としたりもしながら、部屋に辿り着くまでの時間を経た。]

(527) 2011/05/19(Thu) 14時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 2階自室 ――

[戻った場所に、確かに同室者の姿はなかった。
 哲人>>501に促されるがまま、ベッドの上に倒れ込んで。
 布団の中で横向きになりながら、目を閉じた。]

 じゃあ、おやすみ……。

 ありがと、テツ。

[此処まで手を貸してくれた彼に、そう呟いたけれど、その呟きも力ないものだった。

 うとうととする中で、雨でもシャワーでも落とし切れなかった微かな野薔薇の香りを意識した。
 それはとても甘くて、とても美しくて、とても鮮やかで。
 そして、それはとても……]

(528) 2011/05/19(Thu) 14時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[こわくも、あった。

 気をつけて、とあの時の後輩に言われたけれど。
 何を気をつければいいのかなんて、結局分からなくて。
 そして、知らないはずだったその名前が頭の中で繰り返されて……。
 形のないおそれが、募っていた。

 ただでさえ、熱で意識が呆然としていて。
 さっきまで支えてくれていた哲人の手は今、離れていて。
 繋ぎ止められていない身体も心も、そのままフェードアウトしてしまいそうな気がして……。]

(529) 2011/05/19(Thu) 14時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン



  いかないで。

 [側に居て。]

  ぎゅっとして。

 [抱きしめて。]

  ねぇ、テツ……っ。

[震える声。零れる涙。衰弱した心が吐き出す願い。
 それが伝わるかどうかは、解らなかったけれど。
 それでも……ひとりぼっちを恐れる子供のように、求めた**]

(531) 2011/05/19(Thu) 14時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/19(Thu) 14時頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/19(Thu) 14時半頃


 そうか、世界は3人だけで閉じている訳ではないものな。

[ぼそっと呟いたのは、百瀬が去った後だろうか。]

 決めつけられれば、怒る、か。

[判っていたけれど、実際の所、判っていなかった事実を百瀬につきつけられた形。
世界は3人だけでないということだけでなく、幼馴染達もそれぞれ恋愛をするだろうということも、実際に同性同士に芽生える恋愛感情があるということも。

……と知らされて、ん?と何か引っかかったように、眉間に皺を寄せる。自身については、まだ、判っていないという風。]


 お前まで何言ってんだ。

[調音の言動だけでも分からないのに。
妙なことを言い出す幼馴染を、じとり]

 うん、怒るな。……分かったなら良い。

[脈絡は分からなかったが、多分自分が怒った理由を納得してくれたのかと思って。
うんうん頷いている。

根本的な解決にはならないけれど、それだけで少し嬉しかった]


[じとりと睨む珀に向ける眼差しは……
こいつ判ってないのか?という疑惑の眼差し。]

 ……ああ。

[なんだか、疲れてしまって、頷く相手に合わせた。]

 悪かった。

[ぼそっと接吻けてしまったことを含めて、謝罪した。]


 何だよ?

[疑惑の眼差しに、怪訝げな碧いろを向け]

 別に。

[気にすんな、というように笑ってみせたけれど。
やっぱり少し、寂しいような苦しいようなノイズが、混じってしまった]


ヴェスパタインは、ディーンに話の続きを促した。

2011/05/19(Thu) 16時頃


ヴェスパタインは、フィリップに話の続きを促した。

2011/05/19(Thu) 16時頃


[結局、疑惑の内容を告げるも、自信のない分野故にあれが精一杯。
後は自分で考えてくれと、さじなげて、けれど去り際に頭を撫でようとしながら]

 ……1人で無茶はするなよ?

[囁くのは、日向に関して。
暗に何かあったら呼ばないと怒ると告げて、よろよろ去って行く*]


 こっちの台詞。

[にへらと笑って、むしろ心配な背を見送った*]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 2階自室 ――

[ひとりぼっちの部屋。
 飛び出していった哲人を引き留めるだけの声も出せなかったまま。
 ただ、ベッドの中に残っていた。]

(577) 2011/05/19(Thu) 19時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[あの人の前で自然に笑えたのは、美しい絵を見せてくれたから。
 何時からかそれは、彼そのものに対する笑顔に変わっていた。
 そして、すぐこの前、気がついた。
 おれはあの人を      しまっているのだと。]

[けれどそうだと伝えたら、その瞬間に壊れてしまう気がした。
 それまでの彼との在り方が、皆との在り方が……自分の居場所が。
 だって彼だってきっとずっと、仲間として笑い合って。
 仲間として、気遣ってきてくれていた筈じゃないか、と。]

[解ってた]
[解ってた、はずだった]
[のに]

[どうして、弱い心を抑えることができなかった]
[どうして、『止める』ことができなかった]

(578) 2011/05/19(Thu) 19時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[もう、きっといつも通りに軽口を言い合うことなんて、できない。
 もう、きっと―――…]

 ……助けて。

  いっそ、消して、しまって――…。

[誰に乞えばいいのかも解らないまま、ただ、泣き続けた**]

(580) 2011/05/19(Thu) 19時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/19(Thu) 21時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ベッドの傍の椅子に掛けてある、生乾きの黒いジーンズ。
 疲れ切った目で、眺めるともなく眺めていた。]

 …………。

[ぐい、と白い腕を伸ばした。
 黒い布地を引っ張った。
 引き寄せて、ポケットに手を突っ込んだ。
 中身を取ってから、ジーンズを床に落とした。

 出した掌の中に、包装された甘味。
 その中身も、外側のプラスチックの袋も、ぼろぼろになっていた。]

(601) 2011/05/19(Thu) 21時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[気が付けば、窓の外はとても暗くなっていた。
 けれど雨ばかりがガラスを打ち付けていて、月も星も見えなかった。

 声が、聞こえた。
 たぶん、同室の後輩だと思った。
 たぶん、同年の先輩だと思った。
 ……もう一人の声も、していた。

 扉に背を向けたまま、ただ耳を澄ましていた。]

(609) 2011/05/19(Thu) 21時半頃

ヴェスパタインは、少しお腹が空いていた。そう言えば昼食を何も食べていなかった。

2011/05/19(Thu) 22時頃


[花を輝かせる、想いの強さ。
ひとつひとつ、余す花無く感じられるすべてに。
誰かの遺した、想いの欠片がきらきらと眩く胸を刺す。

只中に居ると、今感じている痛みが、花々から感じるものか、雨によるものか、分からなくなる。
このまま、薔薇のいたみに埋もれて、千々に散っていきそうな感覚]

 っ、

[ぶん、と頭を振った。
いけない。
今は、引き摺られかけたら声を掛けてくれる相棒は居ないのだ。
しっかりしなくては。

その相棒は、自室で蘭香にもふもふされて気分の良いとこを。
闖入してきた調音に、警戒真っ盛りなのだが、知る由は無い]


 ……なにか、

[ともかく、何か。
引き摺られないように、生きていることを実感できること、考えなくては。
いきて、そう雨の中呟くくちびるに、気づけば指先は引き寄せられて]

 っ、

[ひた、と触れれば、はっと我に返る。
何してるのだか、こんな所で。
雨は酷いが、誰が見ているとも限らない。

意識を戻すには過ぎるほど強烈な思い出に。
慌てて指を引けば、一輪の棘に引っ掛かった]


[克希の失踪と、日向が無関係だとは思わない。
けれど、暁とやらが関係しているとして、彼女が悪意を持って彼をかどわかしたとも、思えない。
理由が断定できないうちは、何かを幽霊の悪意のせいじゃないと考えるのは、癖のようなものだけど。

怪談だけが彼女の全てでは無いだろうと。
すこしでも、話を聴いて何か、してあげられることがあるなら、してあげたいと。

今でもまだ、思っているから。
彼女の足取りを辿る何かが、それか克希の行方を探る何かが、ありはしないかと、雨の中、薔薇の砂漠に立ち尽くした]


―2階・耀と珀の部屋―

[鍵をかけてため息一つ。そこに声をかけられ、飛び上がりそうになった。羽根音に目が開き、腰を抜かしてへたりこんだ]

ぅ あ


き、こんにち…わ


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


[打ち付ける雨音。
 思えばあの時も丁度、こんな激しい雨だった。]
 

(639) 2011/05/19(Thu) 22時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[あれは今から七年前。
 その頃おれは今の学校からも今の家からもずっと遠い町に住んでいた。
 その時代におれは、同じ学校に通うある子を好きになった。
 放課後、誰も見ていない教室で、手をつないだ。キスもした。

 ところでおれの家は、歴史ある大学に何人も進学しているような家。
 大好きなその子の家は、そうではない家だった。
 ……身分違い、と言う程大げさなものではない。
 百何年も前にあった身分事情と、現代のこれとは話は別だ。
 それでも、おれの両親にも大きな姉にも、上から世間を見下ろすような意識があったのは確かだった。
 幼かったおれは、そんなこと何もかも解らなかったけれど。]

(640) 2011/05/19(Thu) 22時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ある日、おれはあの子と一緒に少し遠くの山へと登った。
 てっぺんまで行って、高い空を、広い木々を、遠くの海を描きまわった。
 無邪気にはしゃいで、笑い合って、抱き合って……長居をし過ぎた。

 次第に激しく打ち付ける雨。低く唸る稲光。見失った帰り道。
 震えて握られた小さな手。凍えた身体。熱を帯びた額。乱れる息。
 波打って。擦れて。破れて。絵具の溶け出した、スケッチブック。

 それからどのようにして町まで戻ってきたか……助けられたかはよく覚えていない。
 ただ、母がひどく怒鳴り散らしていたのと。
 相手の母親が謝っていたのと。
 大好きだったあの子が泣きじゃくっていたのだけは、覚えている。]

[それ以来、おれがあの子と付き合うことはなくなった。
 そして程なくして、おれもその子も別々の場所へ引っ越していった。
 おれの居場所も、その子の居場所も、その町からなくなった。]

(641) 2011/05/19(Thu) 22時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


[……そんな恋も、あった]
 

(643) 2011/05/19(Thu) 22時半頃

―― 自室 ――

……?

[ゆるり、首を傾げて。
へたりこんでしまった後輩に近付き、手を差し伸べる]

大丈夫?
なんだか、逃げてきたみたいだったけど。
どうか、したの?

[焦って鍵までかけるほど。なにがあったのか、と]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 2階自室 ――

[ノックの音がした。
 出る気力も、なかった。
 なかった……けれど。]

 …………。

[ぼんやりとした頭で。
 泣き腫らした後のうつろな瞳で。
 手にぼろぼろのものを握ったまま、ゆっくりと扉へと向かい、小さな隙間から声を掛けた。]


 ……どうしたの。

(650) 2011/05/19(Thu) 22時半頃

[胸にかき抱いていた服は床に散り、手に残ったのは棒付きの飴だけ]

………な、んでも……


[言葉が続かず、強く唇を拭った]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[部屋の外の桂馬>>647に、かなり無表情に、瞬いた。]

 ……あ。
 うん。
 なら、食べにく。

[行く心算もそれほどなかったのだが、とりあえずそう返答して――]

(655) 2011/05/19(Thu) 22時半頃

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