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[桐野はいつも口が悪い。
教師間でも実は有名な話だ。
国語教師が語彙力云々言ってた気がする。
生憎の僕は、そういう姿もまた好ましく思うタイプだから、軽く訂正を促したりしてのらくらかわしてきていた。]
正体を隠していた事を騙すと言うなら
そうだね…ってなるね
[生徒ではなく、音坂舞を知る世界中の人を騙している、という訂正は口にせぬまま]
アホではないさ…
テスト前で絶対勉強をしなければいけない時に
最高の食事と睡魔を贈ったり、とか
僕の普段の仕事はその程度のものばかりだよ。
/*
ん、わたしの方は大丈夫だ。
時間が間に合わないからね…()
フラグは作れたもの勝ち。その通り。
此方もサポート出来るよ。
おや、君(とも)よ、聴こえているかい
迷える仔羊がお呼びだ。
僕…?
嗚呼、もちろん手伝おう。
やれる範囲内と制限はかけられてしまうがね。
[さて、何をすれば良いのかな?
静かに凪ぐ水の気配、返事を待つ。]*
/*
ラブエンドはスタンダード安牌()な気もしているけれどまあぼちぼち時間も急けて来ているし。
今行きやすいのはおそらく俺だろうと思うからな。
あと俺も出現率ふやふやで申し訳ない!
おや。お仲間、とは限らないんだ此れが〜
そうそう。幸いながら、わたしはお花畑の趣味が無い。
浮いてなんぼ、だ。
何、苦しい思いまでして、
趣味の合わない者と居るのは大変だろ?
周りを変えるか自分を変えるか、
そういう選択を選んだ結果だとも。
[
飄々と答えて受ける。]
勿論聞こえているとも。
迷える子羊の声を、
わたしが逃す訳がない。
[お友達
期待を抱えるような高い音が重なる。]
よろしくどうぞ、桐野。
わたしは名乗らないが、
出来る事が在るなら、勿論君の往く道を手伝うとも。
不便に思うならわたしのことは、
スタートダッシュ友人ボーナス期間だと思って、
好きに名前でも何でもつけて呼ぶといい。
[ごぼりとわらうような水泡音が上がった。]
![]() | 【人】 暗黒舞踏 オトサカ[柘榴を食べる道を選ばなければ (302) 2020/01/11(Sat) 20時半頃 |
![]() |
そろそろ、…
![]() | 【人】 暗黒舞踏 オトサカ
(305) 2020/01/11(Sat) 20時半頃 |
熟れた果実の味を確かめてみようか。
![]() | 【人】 暗黒舞踏 オトサカ[シシャが、次の瞬間、その柘榴の瞳に飛び込むのは――――音坂の背からジャージを破りながら姿を見せた六対の黒羽。] (306) 2020/01/11(Sat) 20時半頃 |
[音坂の声が自らの仕事ぶりを語る。
なんだ、そんなものか。
案外大したことしないんだな、悪魔って。
[とはいえ、『普段の仕事』だという言葉は聞き逃したわけではない。]
それだけじゃあ、ないんだろうがな。
[くく、といたずらっぽく笑う声は泡に掻き消えることなく小さく無邪気に響く。]
干からびた爺さんみたいなことばっか言ってるなお前。
…まあ、他人に流されないみたいな。
そういうのは嫌いじゃないさ。
何があったのかは知らないけど。
[この干からびた爺さんみたいな堕天使は色んなものを味わってきたのだろうと思った
いや、直感でこいつらはあまり何も教えてくれやしないだろうと思ったのだ。これもまたレッテルに過ぎないのだけれど。]
よろしく頼むよ、二人共。
ああ、出来ると思ったことをやってよくて…
それを手伝ってくれる仲間がいる。
清々しい気分だな。
[言葉とは裏腹に、いくらか諦めの混じった声色だ。]
なあ先生。
気づいてるだろ。
…俺、ヨーラのことが好きだ。
だから今夜《会(歌)いに行く》。
[二人は手伝ってくれると言った。
──きっと、手(歌声)を貸してくれることだろう。]
![]() | 【人】 暗黒舞踏 オトサカ[黄昏を呼び込む体育館の窓。 (336) 2020/01/11(Sat) 22時半頃 |
![]() | 【人】 暗黒舞踏 オトサカ[シシャの頬に添える指先。 (337) 2020/01/11(Sat) 22時半頃 |
![]() | 【人】 暗黒舞踏 オトサカ――♪ (338) 2020/01/11(Sat) 22時半頃 |
![]() | 【人】 暗黒舞踏 オトサカ (339) 2020/01/11(Sat) 22時半頃 |
![]() | 【人】 暗黒舞踏 オトサカ (340) 2020/01/11(Sat) 22時半頃 |
![]() |
![]() | 【人】 暗黒舞踏 オトサカ[強い追い風が吹き、黒い六対の翼から羽根がばらりと巻き散り視界を全て黒に変える。 (342) 2020/01/11(Sat) 22時半頃 |
嗚呼、愛の告白か。
[人と天使は交わればどうなるか知っていながら、それでも自分の感情を抑えずに向かう姿は、なんて罪深いのだろうと思う。]
…、それは応援せずにはいられないな。
そうだろう、君(とも)。
― 回想 ―
[わたしが天使に呑み込まれたのは、10年前。]
[元は誰の感情だったかも、
もうよく思い出せない。]
[「溢れた魂の形。
私にとって、それが感情なんだ」と、
わたしを呑み込んだ天使が言った。]
[人間は、此の世の生き物の中でも特に魂が豊かな生き物で。その溢れる程の豊かな魂は、色んなものに影響を及ぼす。
それが毒の性質を持ち、溢れ過ぎれば、
自分は勿論、周囲をも危険に晒す。
ようは、溢れる程の怒りを持った人間が、
ある日突然、糸が切れたように
無差別に人を傷つけることもあるように。
母親が己を襲う苦しさに耐えきれず、
思わずわが子に暴力をふるってしまうこともあるように。
行き過ぎた毒の感情にはそういう危険も、あるのだと。
そういう事を、天使は語った。]
[でもわたしが毒かもわからないから、と
天使はわたしを放置した。
それから先は毎日のように、
誰かが満たされる光景を、
此の胃の中で、見せられ続けるだけだ。]
[此処には何も無い。
わたしを満たすものは何も無い。
だから、最初に抱いたこの感情を、
何度も反芻するしかない。
何度も何度も何度も何度も何度も何度も。
地獄のような惨めさを反芻する。]
[誰かが満たされていく光景を見た。]
『ほら、よく見なさい。
待ちに待った美しい光景だ。
皆が笑っている。』
[誰かが満たされていく光景を見た。]
『んん…? 何が足りないって云うんだ?
彼らは今、充分に幸せだ。
実に満たされている。
其れ以上に、彼らに何を求めることがある?』
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