25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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人
狼
墓
少
霊
全
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 00時半頃
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―本邸廊下―
[華月の視線を受けて。 軽く片手を握り開く。受け止め伝えるというように]
ありがとうございます。
[高嶺に感謝を述べて歩き出そうとした矢先。 名を呼ばれ、問いかけられて歩を止める]
捨てられた子犬と仲良く…? 儚き花、でございますか。
[するりと浮んだのは、あの何も言わなかった時の友の姿。 舞の後、ぽとりと落ちた椿の花]
…明之進のことでございましょうか。 白拍子の舞を得意とする花です。 今居る他の花には当て嵌りそうにありませんので。
(687) 2010/08/05(Thu) 00時半頃
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[労わる言葉が>>656が嬉しくて、 こくり、小さな頭が縦に頷く。
髪を梳き、身なりを整え、帯を締めるその音までも、 焦がれる様に紅石榴はその眸に映しながら]
身体の疲れなど、胸がこんなにも満ち足りておりますれば、 気にもなりません。
[夕べの熱情を想い、微かに頬を染めた]
(688) 2010/08/05(Thu) 00時半頃
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[崩れぬ笑みの花にそれ以上を言うでもなかった。 問う言葉は華月が注文に答えてくれた時にでも話せる。 それは鵠に対しても同じこと。 花が結い紐を持ってくるかまでは未だわからぬが。
今の花主の興味は、目の前の威勢のいい花にあって]
―――…兄弟子?
[訊く口調で呟くと見るのは傍の華月のことだ。 射抜くような瞳は、挑む瞳とも似ている。 ああ、と相槌を打ち]
……見て、何を思った?
[どのような主と、目の前の花には見えるのか。 面白がるように問うてみる。]
(689) 2010/08/05(Thu) 00時半頃
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[>>681 黒紅色の奥底にふ と火が灯る。 気の触れたというのなら、その火は、まさしくそのように見えただろう]
――…ずるいです、 そのような言葉はずるい……
[今更、と。小さく呟く]
いまさら、そのように怖気づいて。 天の火を望んだのなら、
私もろとも焼き滅ぼしてしまえばよいのに…
[繰り返された言葉は聞かず、 火の灯る双眸は一度“主”を睨み、椿は既に足の下。 髪を乱し詰め寄る唇からは、 けれどどこか焦がれるような艶も滲んで]
(@65) 2010/08/05(Thu) 00時半頃
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−B棟居室→本邸廊下−
それぐらいは理解している。 触ったことのない楽器は勝手がわからんだけだ。
[包帯に滲む血の色に、それ見たことかとばかりに溜息をつくが]
何だ、淋しいと言ったのはお前だろう。 あまりに飾り気のない誘い方かと思ったが…まあ、いい。 清潔にして傷の治療をしっかりとしろ。 こちらは、きちんと届けておく。
[着々と用意が進んでいく。 そうして浴室へと消えていく姿を見送った後、 男は踵を返して、まずは楽器の片づけをすませるために 本邸へと出て侍従を捕まえることにした]
(690) 2010/08/05(Thu) 00時半頃
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[琵琶の手入れをする様を、邪魔しないように見やりながら。 旧友――昨晩合わせた舞手だったか――と仰る方のお話を聞いて]
お二方が宜しいのでしたら、ぜひ。
楽に携わる者の端くれとして、 なよたけの君の琵琶も、あの方の舞も。 もう一度この目、この耳にする事が出来れば、と。 思っておりましたから。
[宜しいでしょうか?と、その端正な顔を見上げた]
(691) 2010/08/05(Thu) 00時半頃
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[明之進の名を出す夜光を見つめ、 その瞳の色が同じだということに初めて気付く。]
……主のいる花だ。
[それに夜光が頷けば、間違いないのだろう。 明之進、名前を覚えるように一度呼ぶ。]
…もし、会うことがあるのなら 高嶺が気に掛けていたと…伝えろ。
[その名を明之進が知っていたかまでは考えず、 伝えればまた近いうちに会えるだろうかと そのような考えから夜光に言伝をした。]
(692) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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…愛い奴め。 [殊勝な言葉と恥じらう様子に目を細める。 そのような仕草を見せられると、このまま二人きりこうして引きこもっていたいくらいだが、流石に周りの手前そうもいかぬか。]
(693) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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― B棟居室 ― そんな心算は…… また、知らぬ場所にひとり置いていかれるのが、 寂しいと それだけですよ
[誘うといわれ、戸惑いを表情に浮かべる]
ええ、それでは宜しくお願いしましょう。
[屋敷に来て一度も下げたことの無い頭を下げて 本郷を見送ると従者達に浴室へと連れて行かれる事となった]
(694) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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―本邸・廊下―
[鈴の音が遠ざかろうとするか、夜光に頷いて視線を外すと、鵠の行方をしろうとするように苔色は追う。しかし、それも僅かの間。]
舞の師を同じくしとります。 わては、舞は、笛と同じく凡才やったけど、虎鉄はちゃいまっせ。
[視線を高嶺に向け、尋ねに答えた。]
(695) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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[浴室にまで手伝いの手は伸びる。 身を清められ、別の侍従から新しい着替えを渡された]
……着物?
[眉を寄せる]
成る程、洋装よりも脱ぎ着はし易いと 怪我人への配慮は、貴方達か 本郷さまがそこまで私を構うとは思わぬ故 [用意された薄灰色の着物に袖を通す。 着付けも、傷口の治療も全て白い手を使う事が無かった。 用事を済ませた侍従が下がる。 ほ、と息を吐いて 傍らの机に置かれた眼鏡に手を伸ばした]
(696) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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―本邸廊下―
[先に鵠が動いていた。目指すも同じとはまだ知らず]
……では間違いないかと思われます。 訪ねようと思っておりましたので、確かに。
[承りました、と返して。 答えるまでに間が空いたのは、もしかしたらまたと、主の居ない可能性を考えたからだ。 再び頭を下げると今度こそ椿の間に向け歩き出した]
(697) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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良い心がけだ。 見聞を広める事は、芸の肥やしにもなるだろう。 [旧友との芸での語らいに同席したいとの願いを聞きいれる。 舞台の手筈が整う頃に、琵琶の包みを持たせて供をさせる気だ。]
(698) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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>>@65 ――………
[言われる言葉に眉が垂れる。 だけども、覆る言葉はかろうじて飲み込んだ。]
そうだな。ずるい。 そうだ。ずるい。
お前は綺麗で才能溢れる花だから、 俺では扱いきれぬのだ。
[本心ではなかった。だけど、本心だった。 ともかく、その憤怒の眸も、髪を乱す手も、 しっかりと見る。
そう、そうさせたのは自分である。 いや、自分の向こうに見えている主の幻なのだが、 それは幻でも、自分にそういってくれていることは、ありえないこといってくれるのは、 男にとっては今後はもう訪れぬだろう出来事。]
(699) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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― B棟/廊下へ ―
[湯気で曇っていたレンズを丁寧に布で拭く。 壊れ物を扱う手は 楽器を持っていた時よりも慎重に。
やがて身支度を終えると、するりと部屋を抜け出した。 石鹸のにおいをさせながら、なれぬ棟をゆるりと歩く]
(700) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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…………。
[なよたけの君の唇から、愛い奴とお言葉を頂ければ。 月に焦がれる鳥は、恥ずかしそうに紅石榴を伏せて。
はにかむような笑みを浮かべ、 誤魔化す様に椀に残る朝餉へと箸を動かした]
(701) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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―廊下→梅の間前―
[一度高嶺と、華月の方を振り向いたが 結局はまず、梅の間に。]
――…、…
[夜光の姿が視界から消えぬ。 どうやら行き先は、同じであるらしかった]
……何処へ?
[夜光へ一応尋ねてみた。]
(702) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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―廊下→梅の間―
[同じ方へと向かう鵠の姿。 問いかけられて、黒檀を瞬く]
梅の間へ。 鵠殿は?
[短く答え首を傾げた]
(703) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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有難うございます。 あの……それから此れは、鳥の厚かましいお願いなのですが……。 お二方の演目の後で構いませぬので、 僕もお二方へと、歌を合わせても宜しいでしょうか?
[胸に過ぎる、昨晩の舞台。 朝餉を終え、手筈が整う頃には琵琶の包みを抱いて。 主へとおねだりを]
(704) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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