3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/08(Mon) 10時頃
[きこえない
きこえない
こえがきこえない
絶望と狂気が揺らめいて
より深い闇を構成する]
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( クスクス )
[ 闇色の花は 咲いて 実を落とす ]
こちら へ おいで
(@3) 2010/03/08(Mon) 11時半頃
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[ 緋色の視線を闇に向ける ] [ そこにいる せんせ、を ―― 見て ]
[ にたり ] [ 嗤 っ た ]
心配? せんせ、は 生徒が 心配?
それとも 誰かが 心配?
(@4) 2010/03/08(Mon) 13時頃
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−回想・小ホール− [>>24小さく窘める様なマーゴの言葉に眉を上げる。]
どして? 役立たずじゃねーか。 誰も殺せねーまま、ただ殺されちまってさぁ。
[闇 で形成された顔。口角を上げて。]
ああ、でも、いい“先生”だったよ? こっちが“生徒”の顔すりゃ、心配して あの用務員の奴もさ 護ろうとかしてくれちゃったわけ。
そんな、いい“先生”を殺しても
後悔 な ん て しない んだな。
[>>26>>28二人の返す言葉を聞いて。光のない、闇色の瞳を向ける。]
(35) 2010/03/08(Mon) 13時頃
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ちゃんと 聞こえてるよ、 せんせの こえ
[ 闇の内で 捉えた魂の こえ ] [ 指先に蒼い蝶を 乗せたまま 哂い ]
まだ、 あたしは
みつかってない わ
(@5) 2010/03/08(Mon) 13時頃
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[>>25殺すためだったの。 その言葉に はっとして、眼を見開く。困ったように、眉を寄せて。]
…… 違うよ、本当に心配してたんだ、マーゴさんの事。
[言ってから、にっこり、と笑う。]
(36) 2010/03/08(Mon) 13時頃
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って、言って欲しいか? もっといい人ぶってりゃ、お前らを苦しめられたかね。
ま 人殺 しても後悔なんかしないって 言い切れちゃうよーな 奴らだからそれはねーか。
[くつくつと、愉しげに肩を揺らし。]
染みがねぇだけでお前らも ―― 俺と同じ だ。
(37) 2010/03/08(Mon) 13時頃
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あたしが 嫌いなのは せんせ、だ
「せんせ」 じゃ…ない
[助けて][届かなかった願い] [約束も願いも夢も果たされず]
―――― ここは 暗くて 冷たい
( 寂しい )
( どこか わからない )
だから ともだちを ちょうだい
(@6) 2010/03/08(Mon) 13時頃
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−闇の中− [それは校舎の 闇 か。 それとも、自身の 闇 か。]
かわいそーにねぇ。
[後悔しないと言い切った二人を思い出して、くつりと、嗤う。]
そうは言っても お前らの中に、闇 は残るんだよ。
[人 を 殺 した 事実は。]
平気なのは 化け物 だ。 平気だって言うなら
[お仲間だ。と、愉しげに、呟いた。]**
(38) 2010/03/08(Mon) 13時頃
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[ 闇の内からの声に 緋色が ゆれる 、ゆれて ]
[ なくしてしまった 薄紫の瞳 ]
[ 鬼になりきれない おに の いろ ]
みつけて くれる?
ほんとに、 ?
(@7) 2010/03/08(Mon) 13時頃
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( クスクス )
[ たぷり ][ 闇の中を歩いて ]
[ こちら側に 近くまできいる フィリップの傍ら ]
あそんでくれてるね あそぼ、あそぼ
[ ひやりと冷たい感覚 背から腕を回し 抱きしめる ]
( クスクス )
[ 哂い声を 耳もとに残して すぐに離れる ]
(@8) 2010/03/08(Mon) 13時半頃
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[ そして 背後に佇んで ]
みつけて くれる?
[ 呟きは 小さく ]
[ 指先の蒼色の蝶が ひらりと舞い ――― ]
(@9) 2010/03/08(Mon) 13時半頃
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―南棟3階>>@7―
[――フィリップの 嘯きも知らず 駆けた先、辺りを満たす 少女の ]
…、 ケイト ……
[――赤 が 揺らいで 薄紫が 現れる。 過去で見た色。鏡で見た色。よく似た色。]
……、
[たすけて。 扉の向こうから、そう聴こえたのに。]
(39) 2010/03/08(Mon) 13時半頃
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[ 冷たい泪は魂が喰らうだけ ] [ 闇の内に 聞こえる声 ]
たすけて なんて 言っても 無駄
[ どろりと 闇から生まれるのは 闇色の瞳の少女 ]
(@10) 2010/03/08(Mon) 13時半頃
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文芸部 ケイトは、奏者 セシルの声に 闇から姿をあらわし ――― 哂った
2010/03/08(Mon) 13時半頃
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―南棟3階― [薄紫、狭間の色。鬼になりきれない鬼の色]
…、―― みつける。
[よく似ている、と思った。]
お前に…返さなきゃいけないものもある ……渡したい人、いるんだろう
[過去の幻想から、何故か消えずに残った 片恋の色をした硝子玉。 自分はかえれなくていい。かえさないと。 みつけて、かえって、いきてほしいひとがいる]
此処に……、 用具室《あのばしょ》は もう ない お前は、何処に
[――植樹には、“鎮魂”の意味があると語ったのは、ヘクターだったか。]
(40) 2010/03/08(Mon) 13時半頃
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[ キャロライナを傍らに 緋色の少女は 歪んだ笑み ]
[ 見えない蒼い蝶が 闇の内で舞って ] [ キャロライナは フィリップに言葉を落とす ]
(寂しい) (寂しい) " 貴方が私を奪ったんだから 私を貴方のものにしてよ "
( さみしい )
(@11) 2010/03/08(Mon) 13時半頃
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奏者 セシルは、喉奥詰まる息を、飲み込んで。
2010/03/08(Mon) 13時半頃
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[ さみしい ] [ それは少女の心でもあり ]
[ 薄紫の 君を ゆっくりと見詰め ]
それ、 探してた
落としたと思ってた
なぁに、 あなたが 隠してたの?
(―― あのとき 見つけていれば あたしは ――)
[ 緋色が鋭く ][ 憎悪が 支配していく ]
みつけるなんて
嘘 なんでしょ?
(@12) 2010/03/08(Mon) 13時半頃
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「せんせ」のいうように
放課後残らないで 帰れば良かったのに
[ビー玉をなくして 、それが転がって] [ 拾われて そして ――― ]
( でも )
( もう、 帰る場所なんて )
(@13) 2010/03/08(Mon) 13時半頃
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[ そして ――― 殺されて、 ]
[ それからは ]
おぼえてない
わからないのよ
だから、
[ あたしを みつけて ]
(@14) 2010/03/08(Mon) 13時半頃
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あ そ ぼ
[ 闇は 少女の悲しみも絶望も希望も喰らい ]
[ 薄紫の瞳を 緋色に染め上げた ]
(@15) 2010/03/08(Mon) 13時半頃
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―南棟3階―
――…、…
隠してなんか、いない
[掌の片恋色をゆるく握り締め視線を落す。]
… ……嘘も、 ついてない
落ちてた 学校の、…“伝説の”木の下に。
拾ったから
返そうと、思ってたんだ
[――返せたなら、変わっていたのだろうか。 否、あれは 過去だ。変わらない。]
(41) 2010/03/08(Mon) 14時頃
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[ごめん なんて 謝ってもきっと意味はない。]
…おぼえてない か…そうか
[前にも聞いた気 が、 する。
少女の薄紫が緋色に染まる。 少年の薄紫は薄紫のままそれを映した。
「あそぼ」闇色に隠された悲鳴が 過去から苛んでやまない。]
俺は …“鬼”だから お前をつかまえる。 …――、鬼ごっこを、終わらせよう。
[それでも、薄紫は “鬼”の赤でなく薄紫のままだった。]
(42) 2010/03/08(Mon) 14時頃
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[ 卒業式の日に渡すつもりだった ビー玉 ] [ いろんな色があって きらきらしてて 好きだった ]
[ ピンクの ビー玉は かたおもい ] [ かたおもいのまま 、 ]
[ 緋色は細く 返すつもりだったそれを見て ]
もう、 今更だよ
[ 冷たく 返す ]
(@16) 2010/03/08(Mon) 14時頃
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――、…。
[今更。 嗚呼。そうだろう]
……――それでも、…俺は。
[ただの自己満足か。 贖罪にもならない。 微か昏く眼を伏せる。]
(43) 2010/03/08(Mon) 14時頃
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おにごっこをしよう。
かくれんぼでもいいよ。
[ 何度も繰り返される闇からの言葉 ] [そこに含まれる少女の 本当の心 は、 ]
あそぼ。
[ うすむらさきの なかに ]
(@17) 2010/03/08(Mon) 14時頃
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― 南棟/音楽室 ―
[床に大の字に転がって、眼を瞑っていた。 眼を瞑れば、あか い視界は、くろ に塗りつぶされて。 闇と自分が一体化したような気になった。
コロリ――と、闇の中、何かの実が転がる音。 その色は、何色なのだろうと思うも、闇に染まった視界では視えない。]
つーか、嗚呼……―――
[自分から向かうべきなのだろう、そう想う。
―――……何処に? 実を拾いに、闇の中へ?]
(44) 2010/03/08(Mon) 14時半頃
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[(――さみしい)]
……、…見つける。
[緋色の奥に、薄紫を見出そうと告げる。 もう一人の鬼は、どうしたろうか。闇は揺れる。]
…――探してる から。
[鬼の皆は。そしてきっと、誰も彼も。 嗚呼、いま――後どれくらい残っているのだろう。 数えると、気が遠くなりそうだった。
だから もう 失いたくなどないのに]
(45) 2010/03/08(Mon) 14時半頃
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あそんでくれなきゃ
―― 殺してあげる
[ 闇色の瞳の少女と共に 闇に 消えた ]
(@18) 2010/03/08(Mon) 14時半頃
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さがさねぇと、な……―――
[ずるりと、身体から何かが滑り落ちる音。 濃紺の影が蠢いて、闇の中探す。
―――……緋色に染まった、薄紫を。
実体が無い方が良いと、そう思ったのは。 皮肉にも、化学教師の様と重なるか。
唯、ドナルドは、何も忘れてはいないけれど。]
かえさねぇと、な……―――
[2つの薄紫を……―――。 濃紺の影は揺らめいて、音楽室を出る。
そうすれば、闇の中、視えるのは……―――。]
(46) 2010/03/08(Mon) 14時半頃
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