194 花籠遊里
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……花主様。
[低く呼ばれる聞き間違うはずの無い音色。>>37 かけられる方向を向けぬは何の圧力か。 冷えた空気は傍へ、されどじっとりと纏わりつく悪寒を伴って。
前方に、誰の影も見えずとも、取り繕った笑みを浮かべるは、花ゆえに。]
何か、御用がお有りでしょうか。
[声は日頃に異ならず。 染み付いたるは、花籠じみて。]
(39) 2014/09/20(Sat) 00時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/20(Sat) 00時頃
半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/20(Sat) 00時頃
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[空いた場所にお座りになる所作は、流石に崩れず美しいものでした。 遅咲きの淡藤に『花』の作法を教える先生でもございます。 優美なそれを射干玉に捉え、彼を見詰めておりました。
しばしの間、霧雨の音だけが響きます>>38 口を開かずあったのは先程、彼が僕の名前をお呼びになったからです。 名を呼ぶということは、何かを伝えたいときでございましょう。 そして名だけで止まってしまったということは なにか、言の葉になりにくい思いが胸の裡にあるからでしょう。
やがて舞い降りた一片に、僕は射干玉をまあるくします。
そしてまた少しの休符を添えた後に答えるのです。]
僕は、後悔を『した』ことはありません。
[謎掛けのような一言を落とします。 それから言の葉にはせず「あなたは?」と問うのです。]
(40) 2014/09/20(Sat) 00時頃
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─中庭─
[宵闇を切り裂くような琴の音がもう廊に響くことはもう無い。 いつかの約束>>0:263が果たされること無く泡沫に消えてしまったことに寂寥感が胸を過る。
いつか耳にした『花』の行方を脳裏に浮かべれば、鼓膜揺らすは一つの唄。>>0:278
あの日>>2:19言葉の意味を知ってからずっと。 胸に渦巻く約束は雁字搦めに身を捉えていく。
何をもって櫻の梢に『』はその言葉を伝えたのだろう。 何をもって櫻の梢は『淡藤』にあの言葉を伝えたのだろう。]
(41) 2014/09/20(Sat) 00時頃
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[霧雨は音も無く地を濡らし、水気を吹くんだ土はつま先を直に汚していく。 見上げた先には一向に晴れる気配のない灰色の空。
唯一外へと出られる小さな箱庭へ向かう際、月下蝶>>33の翅を視界に収めど一瞥も暮れずに。
ただ隠れた月を求めるよう視線は空へ。
背後から伝わるつま先の気配には]
──…此処に蜜はありませんよ。
[淡々と抑揚無く呟いては、空を仰ぐ。 雨に打たれ水気を含んだ髪は銀色ではなく、灰色。]
(42) 2014/09/20(Sat) 00時頃
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[足を踏み入れた花籠で知る本質。 求める前に与えられてきた傲慢さは己とは異なるが、 やはり、彼は親の世代の後に生まれた青い血の貴人。]
――…知っている、それがお前さんの在りようよな。
[蝶らしいと言えばそれまでだが、彼から覚える異質は、鱗粉撒いて拡げる翅だけに在らず。 ほんの少し上体を傾け、彼に迫る顔貌と落ちる影。>>36]
お前さんが知らぬものを余所に求めるとは結構。 しかし、奥ってぇのは――…、
[空の右手がスラと昇り、正装の上に至る掌。 大きく武骨な五指は彼の心臓を捉えて、淡く圧し。]
この奥のことだろう。
[人を暴きたがる彼に向ける言葉は訳知り顔。 撓る唇は弓形を描き、小さく喉を震わせた。]
(43) 2014/09/20(Sat) 00時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/20(Sat) 00時頃
――――…Tu es belle.
[違えぬ発音で響かせる声は、いつか櫻花が彼を呼んでいた語。
彼の生真面目たる発音は、リンと揺れる鈴の音階ではなかった。
彼は転がり音を立てる楽ではなく、蝶でありながら、花を模す。
真実、名が示すとおり、美しい人であった。]
首輪が欲しけりゃくれてやらぁな。
お前さんが覗きたいのは他人ばかりじゃなかろうに。
ニコラス坊や、未だだ。
未だ、お前さんは、自分を知らない。
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用がなくちゃ呼んではいけないのかい? 寂しいことをいってくれる。
[振り向かない花の直ぐ背後に立つ。 男の気配に、空気も一層冷え込んだらしい。 常日頃と変わらない、飄々として見せる声が耳に届く。 男はまた、ねっとりとした声音で嫌味たらしく囁いた。]
姿が見えたから傍に寄っただけだよ。 雨が降っては、寒くてねぇ。
[くすり。 喉を軽めに鳴らし、後ろから回す手先。 氷のように冷たい指先。 首筋へと、這わせ。]
(44) 2014/09/20(Sat) 00時半頃
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[拒絶許さぬ圧は、悪辣な害虫とは違うもの。
方や蛾一匹、方や花の主。
囁き際、後ろより耳朶に冷え切った唇を霞めさせる。]
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……いえ、そのような事は、決して。 唯、陽のある時間帯にこうして御声をかけて頂くのは珍しい、ので。
[背後の小さな笑い声が、空気を揺らす。>>44 冷たい感触が素肌に触れれば、背がびくつくのは反射。]
……冷えて、おられますね。 暖めなくては、風邪を引いてしまいますよ。
[植物の蔓が如く首に纏わった指先へ、そっと手を重ねた。 冷たすぎる温度に、じわりと熱を奪われる。]
(45) 2014/09/20(Sat) 00時半頃
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[そのままで取れぬような響きを持った返しに>>40暫しの間口を閉じ。 ゆっくりと瞼を下し、尽かぬ息をまた小さくはく。 こげ茶も蔦色と共にゆるりと揺れ動き、半分程瞼を明け映すのは美しい射干玉ではなく己の足元。
厚い雲は微かな月光さえも通す事無く。]
俺は、花である事に誇りも無ければ後悔も無かった。今までは。 だが、昨日は………止める事が出来なかった。 手を掴んで、もっとましな言葉を伝える事ができなかった。 俺もあいつも『花』であるがゆえに。
なぁ、櫻子。花は『大事な物』は何一つ、持ってはいけないのかもしれないな。
[それは彼に向けながらも朧の独り言にも近い言葉。 櫻子が聞いても何の事やらわからない言の葉に困らせてしまったかもしれない。 それでも誰かに聞いて欲しくて。今の朧は『花』としてなっていないと言われたかったのかもしれない。
『大切な物』を持つのがこんなに苦しい事だなんて、知りもしなかった。]
(46) 2014/09/20(Sat) 00時半頃
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丁は……雨に消えるような花では御座いません。
[更に冷えた感触を耳元に、肩が跳ねた。
花籠の主は、植物等では決してなく。
逃がすまいと、その圧が、蛇が如く絡みつく。
逆らう事など、決して出来ない。]
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[見詰めていた朧月は、ゆるりと瞼を伏せられました>>46 吐かれた息は『しあわせ』が逃げてしまうような呼気。 射干玉とは違うこげ茶色は、蔦色と共に揺れ やがて再び開かれたそのお眸は、足元を映しておられました。
連なるお言葉の意味は、よくよく考えても 僕にはわからないものでございました。 けれども幾つか判ることもございます。
朧さんは、何かを悔いておられるようです。 何かを悲しんでおられるようです。 何かに苦しんでおられるようです。 それは『大事な物』が、原因であるのでしょう。
そしてそれはきっと、藤之助さんなのではないでしょうか。 『あいつ』などと呼ばれる御方は、藤の花しか思い浮かばなかったのでございます。]
(47) 2014/09/20(Sat) 01時頃
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僕は、たくさん『大事な物』を持っておりますよ?
亀吉さんは僕が教える、大事な花のお一人です。 丁助さんは不器用ですが、気を使ってくれる大事なお一人で。 藤之助さんも、大事な甘いもの仲間ですし。 朧さんも、数少ない同い年の、大事なお人です。
中庭の花々だって大事です。 此処へ来ては花にとまっていかれる『蝶』も。
[話の内容がわからないだけに、何をどう伝えていいのか 僕に出来る限りの言の葉を、僕は口に致します。]
(48) 2014/09/20(Sat) 01時頃
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それらを捨てろといわれても、きっと僕には出来ません。
朧さんの『大事な物』は そんなに容易く捨てられるものだったのですか?
[指先をそっと、お膝の上に伸ばしましょう。 触れることを許していただけるのならば 慈しむようにそうっと撫でて、微笑むのです。]
『大事な物』を、なくされてしまったのですね?
(49) 2014/09/20(Sat) 01時頃
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[反射には、機嫌よさげに唇の端を吊り上げる。 口裂け女とでも比喩できそうな程。]
他の花なら声は掛けないさ。 お前はすこうし、特別だからね。 素直で可愛い沈丁花。
風邪を引くのは莫迦だけだ。 それとも何かい、お前が暖めてくれるとでも?
[重なる手から伝わる温度。 奪うよに冷えすぎた氷の指先が、熱を求めて掴む。]
(50) 2014/09/20(Sat) 01時頃
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この…奥?
[影が落ちれば毒蛾の表情は少しだけ読み取りづらくなって。 胸に圧を覚えながらのその言葉の指し示す意味に思い当たることがなく、微笑が固まる。
鳥籠の中のようなそこで生まれ育った金糸雀が、宵闇の蜜を求めて訪れた花籠で出会った毒蛾は真理を突いた。
なに不自由ない生だったはずなのに 何故鳥籠の外に蜜を求めたのか。 何を識りたいのか。
孤を描く唇に答えを探して視線を這わせた。]
(51) 2014/09/20(Sat) 01時頃
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[お前は美しい。
「お前はベルだ」という意味には聞こえず、目の前の男の唇から紡ぎ出された正確な音に顔が赤らむ。]
…自分を、知らない?
そんな、どういう
[未だ自分を知らないだなんて。
けれども否定の言葉を舌に乗せることはできなかった。
鳥籠の中で過ごしてきた22年間では充分に己を識ることができなかったのは明白であった。
与えられた生では金糸雀は自分がどのように羽ばたくのかさえ識らないまま。
他人にも自己にも本当の自分を識られていない寂寥感が蜜を求めさせたのか。
幼き頃から定められていた許婚の存在によって、すぐに変わってしまうことが分かっていた姓を自分のものだと思えなかったのと同じように。
自分の生をも自分の手の内にあるものだとは思えていなかったのである。
僕はそのことを初めて自覚した。]
そうかい、ソウカイ。
私の知る“丁”は、雨に根腐れを起こしてね。
狂い咲いてしまったものだから。
お前もそうなってしまうんじゃないかと思ったのさ。
[蛇が絡みつき、ぞろりと耳を嘗め上げる。
知っているぞ、見ているぞとは言葉裏。]
[自分の生を見てきたかのように見透かす男の言葉に頬の温度は上がったままだ。
羞恥ゆえか。それとも理解されているという喜びからくる興奮ゆえだろうか。]
……。
[僕はどうにも離すことのできない視線と
沈黙によって彼の言葉の正しさを肯定した。]
[この花が何を思い、“丁”の字をとったかなど知らぬ。
そして男が知らぬように。
“丁”を手折ったのが男の手だということは
誰をもが知らぬことであろう。
先に告げた通り、少しばかり特別な花。
丁に丁を重ね。
蛇は首筋を緩やかに締め付けて。
後ろより首筋に残す、朱の花ひとつ。
無論、逃げることも拒否することも赦さない。
優しく、冷たく、甘美に、落つる。]
[まるで棒読み、或いは抒情詩。
どちらにとるかは、“ちょう”次第。]
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左様で御座いますか。
[疑問符は幾つか。 其れを全て、言葉の隙間に押しつぶす。 訊く事を躊躇うのは、相手が籠の主であるがため。
冷えた冷えた感触に掴まれ、]
今宵は、花主様が丁を買っていただけるのでしたらば。
[欲する対価を素直に口にし、もう片方の指先を重ねる。]
(52) 2014/09/20(Sat) 01時半頃
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お前に買い手がつかないのなら。 “また”私が、教えてあげようか。
[冷えた手を首から離し、意味深に囁くは去る *間際*]
(53) 2014/09/20(Sat) 01時半頃
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――――――もう、男は“慣れた”かい?
(54) 2014/09/20(Sat) 01時半頃
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……いいや。 俺には『最初から』大切な物は無かったと、言い聞かせてはいるんだが。 捨てる事も忘れる事も、容易では無いな。
[朧に伸ばされた指先は暖かく優しい。 沢山の大切な物を両の手に抱える事ができる櫻と>>48 不器用で全てを手放そうとする月。
……同じ長い年月を過ごしてきた身にも関わらず、こうまで違うかと先程より柔らかな笑みと少しの苦い色を浮かた。]
無くした、のだろうな。この身じゃ探す事もできやしないが。 ……女々しいと笑うか? 一つ失くしたくらいで上手に振る舞えない、枯れてしまいそうな勢いの『花』を。 忘れろと言われたのに、最初から無かった事にできない月を。
(55) 2014/09/20(Sat) 01時半頃
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[………こんな事をただ美しく凛と咲き誇る櫻へとぶつけても仕方がないと言うのに。 器からあふれ出た言の葉の勢いはようやく止まり。 一度射干玉を見つめると、自然な淡い笑みを灯らせて小さく謝りの言葉を。]
……わけの分からない戯言をはいて悪かった。 『忘れて』くれ。**
(56) 2014/09/20(Sat) 01時半頃
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開いたことも、抉じ開けられたこともねぇんだろう。 ―――…識っているぜ、ニコラス坊や。
[着衣の上からそろりと撫で上げる心臓の上。 彼の空いた胸を確かめながら、男の指が染みていく。>>51
彼の微笑みも甘言も、本質的なものだとしても、己の鼓膜には留まらず、流れていく。本当の鳴声は、きっと、この奥に在るのだ。
揺らめく夜蛾は鳥篭の傍を飛び、胸を淡く弾いて茶化す。 言葉で刺した直後の刺激は、更に微笑へ変質を促して。]
(57) 2014/09/20(Sat) 01時半頃
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