124 Acta est fabula.
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― 翌朝・客室 ―
[未だ雨音止まぬ中、湿気に混ざる血臭はミルフィのもの。 夢に見た女の姿は、彼女に似て、想い人にも似て――。 胸の内には確かに甘い痛みを覚えたのに、 目覚めたその眼は、涙ひとつ零せていなかった。
果たして彼女は本当に人狼で、これで全ては終わったのか。 その思考も今は、何処か鈍い――頭が、鈍く痛む。]
やっちまったな、風邪……。
[昨日言い返してきたシメオン>>32に、 それもそうだな、とため息交じりに呟いたことも 思い出されれば、今一度洩れる溜息。]
(54) 2013/06/07(Fri) 18時頃
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[ブローリン>>28のノックの音に身を起こし。 色の無い顔で扉を開ければ、端的に訃報を告げられた。]
そうか、彼女、が。 ――未だ、人狼は居るん、だな。
[如何して彼女の部屋に、と問わなかったのは 昨日ベネットを見つけた己と似たようなものと思ったから。
こうして身支度を整えて男が部屋を出たのは、 風邪気味の所為か、幾らか遅れてのこと。 血塗れのナイフも、首飾りも、昨日と同じように携えて。]
(55) 2013/06/07(Fri) 18時頃
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…… 俺が 誰かの名を出したら お前はそいつを 殺すのか?
そういうお前は どう思っているんだ
[男はシメオンの問いには答えず、逆に問いを投げ返して。 前髪の奥から彼を見詰める。 問いの答えの有無に関わらず、シメオンの反応を見た後、端的に言葉を紡いだ]
(56) 2013/06/07(Fri) 18時頃
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……… 俺以外の誰か としか 言いようが無い
[誰、と断定出来る要因は無いと、そんな意味を込めてシメオンの問いに答える]
(57) 2013/06/07(Fri) 18時頃
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[遺体のある部屋へと集まる人々。 ミッシェルが部屋の中に入り、シメオンも後に続きやって来る。 男は少し離れた位置でそれを眺めていたが、獣毛が発見されると前髪の奥で眉根を寄せた。 当然それは隠れてしまうものだったが、代わりに唇が軽く引き締められる。 だが取り乱す様子は見せず、沈黙のまま彼らの話を耳にした]
(58) 2013/06/07(Fri) 18時頃
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ブローリンは、ミッシェルから自分の名が上がれば、一度顔がそちらへと向く。
2013/06/07(Fri) 18時頃
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――素直に泣いてやれる、かな。
[ひとりでももう、きちんと泣けなくなった。 そんな心も何処か壊れているのだろうという意識。 けれどそれにも、あまり怖さを覚えてなかった男は、 ミッシェルが「怖い」と言ったものが何か>>31 まるで気づいていなかった。]
(59) 2013/06/07(Fri) 18時頃
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[やがてシビルの客室にて、生き残っている他の3人の姿を捉えた。 何かを話すふたりにも、机の上にちらと見えた紙>>40にも 視線は赴いたが――その前に、無残に置かれた遺体の許へ。]
……騙されたまま先生が殺されるのが怖かった。 リッサがそう、言っていたのに、な。
あいつが慕っていたあなたのことも、護れない、か。
[零れた声を聞き拾えるのは、幽霊くらいのものだろう。 偽りの告発を吐く女が、ただ一度だけ告げた真実>>0:37。 彼女がシビルの夫の何を見聞きしてそう想ったのか。 実際のところ、人狼の思惑は如何であったか。 そこまでは、震える女の言葉からは判らなかった、けれど]
(60) 2013/06/07(Fri) 18時頃
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[目を伏せたのは少しの間。意識は再び、生ける者たちへと。 ブローリンの唇が引き結ばれていた訳は未だ判らぬものの。 再び、机の上のそれ――ミッシェルと同じ色の金糸と、 灯りに照らされたダークブロンドの、数本の獣毛を見詰めた。
獣の毛色の方も、見覚えが無い訳では無い。 人の毛色と獣のそれを、同列に考えて良い訳ではないとも思えど この微妙に暗くも見えるいろは――。]
これらは――… 此処で見つかったもの、かい。
[問い掛けは、集まった者の目をそれぞれ一瞥しながら。 前髪に隠れた眼さえも、射抜いて確かめようとするように。**]
(61) 2013/06/07(Fri) 18時半頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2013/06/07(Fri) 19時頃
黍炉は、ブローリンに話の続きを促した。
2013/06/07(Fri) 19時頃
黍炉は、ミッシェルに話の続きを促した。
2013/06/07(Fri) 19時頃
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……… そう らしい
[チールーが問う声>>61に返すのは極短い言葉。 男が発見したわけではないため、断言はしない。 向けられる瞳に、前髪の奥にある男の瞳───シ《紫》の瞳は僅かに逸らされた。 喩え前髪の合間から見えたとしても、影を落とす場所にあるそれをはっきりとは視認出来まい]
(62) 2013/06/07(Fri) 19時半頃
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[気付けば、そこにブローリンとチールーの姿もあって]
……ご免なさいブローリンさん。 疑ってるとか、疑ってないとかじゃなくって、気になることを口にしてるだけ。
[こちらを見たブローリンへと、告げる。 この中に、確実にいるのだから。それはひょっとしたら自分かも知れないけれど]
え? ええ。シビルさんの傍に、落ちてた。 シビルさんの髪色とは違うから、彼女のじゃないと思うけど。
[チールーの問いに頷いて]
(63) 2013/06/07(Fri) 19時半頃
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ミッシェルは、黍炉にその毛を1本摘まみ見せる
2013/06/07(Fri) 19時半頃
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…… いや
[ミッシェルからの謝罪>>63に返すのは短い否定。 これだけ人数が減っている上に人狼が居るとなれば、全く疑われないということは在り得ない。
ただ、それを理由に殺されるつもりは毛頭無い]
(64) 2013/06/07(Fri) 20時頃
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……。
[それでも、これがシビルを襲った毛の色であれば、対象は限られる。 チールーの髪とは、余りに違う色]
今までと同じなら。ここで間違えたら明日も犠牲が出る。 ううん、明日もじゃないか。
ここで間違えたら、終わり。
[もう終わっているようなものじゃないか、と思うけれども]
(65) 2013/06/07(Fri) 22時半頃
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らしい? ……あぁ、そうか。
[訃報を報せたブローリン>>62なら現場のことも知っているかと 何処かで思い込んで居たために、瞬きつつも。 直ぐに、単に見落としていただけかと思い至った。]
――――…
[その前髪の隙間から、微かに移ろう瞳が見えた気はしたが、 影の所為もあり、その色彩まで判りはしなかった。]
(66) 2013/06/07(Fri) 22時半頃
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[獣毛と共に紙の上にあった、ミッシェルのものと思しき髪に、 まさか――と内心思いはしていたのだが、 頷いた彼女>>63は、特に目を逸らしたりなども しなかったように見えた。]
シビルの傍に、か。 確かに、どう見ても違う色――。 やはり、彼女を殺した人狼のものだろうな。
[己の黒髪とも異なるそれは、けれど灯りの角度の所為もあり、 この時は、誰のもの、と言い切ることもできない。]
手に取って、もっと良く見てもいいかい。
[摘み見せられた一本の獣毛に、手を差し出した。]
(67) 2013/06/07(Fri) 22時半頃
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黍炉は、シメオンの反応も、窺いながら。
2013/06/07(Fri) 22時半頃
宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2013/06/07(Fri) 22時半頃
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髪の毛の手触りとは違うから……。 たぶん。
[人狼のもの、と言う言葉に頷いて、差し出されたチールーの手に持っていたものを乗せる]
最初は、私だと思ったのよ。 ……この光景を、見た気がしたから。
でも違った。 私が見た光景は、シビルさんが倒れたところじゃなくて、母さんが倒れていたものだった。
似ていたから。
(68) 2013/06/07(Fri) 23時頃
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[獣毛が落ちていたのは予想外だった。
あの暗闇の中では気付く方が難しいだろうが、手がかりの一つとなってしまうもの。
獣毛が髪の色と一致するとは言い切れないはずだが、疑いの要素にはなり得よう。
男は考える。
殺されずに済む方法を。
今日、逃れられれば───]
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[ミッシェルの手からチールーへと受け渡されるダークブロンドの獣毛。 その様子を前髪の奥から見詰めはするが、男が動くことは無く。 何事か考える態で、口を閉ざしたまま]
(69) 2013/06/07(Fri) 23時頃
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この間までどうだったっけな。 フィルが、狼だって言ってた奴ら。 飯、食ってたっけ。
[行動なんて覚えていない。 個として認識しようとしなかったのだから、当然といえばそうだけれど。 ミッシェルの言葉>>52>>53を聞いてから、言葉を続ける。]
手っ取り早いのは皆殺しであるのに今もかわんねーけど。 誰も信じられねーし。
[生きてやること、なんて言われても、それにちては何も答えなかった。 狼の食べ方に言及されれば、たしかになぁ、なんて頷きもした。]
(70) 2013/06/07(Fri) 23時頃
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―回想ー
[ブローリンの答えに、肩を竦める。]
なんで俺があんたの疑ってる奴を、殺してやらなきゃいけないんだ。 疑うんなら自分で殺せばいい。
[皮肉げな笑みは、消えやしない。]
俺? さっぱりわかんね。 殺そうとすればわかるのかね。
[自分以外の誰か。 そういう彼に、わかったと頷いたのだった。*]
(71) 2013/06/07(Fri) 23時頃
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[見つかった場所はここのようだと、ミッシェルに説明は任せる体。 周りの人たちの様子を見ながら、腰のナイフに手をやった。 チールーが自分の様子を窺っていることも理解していながら。]
怪我したら、一発でわかるんじゃね?
[ミッシェルとブローリン。 視線を向けるのは二人だ。あの色を持たないチールーは、選択から省いた]
(72) 2013/06/07(Fri) 23時頃
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シメオンは、黍炉に話の続きを促した。
2013/06/07(Fri) 23時頃
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……怪我をしたら? 怪我をして、それでもまだ目覚めないとか、あるのかしら。
[シメオンの提案にどうしようかとブローリンの方を見る。 シメオンが目を向けたのはこの二人だったから]
手は困るけど、足、なら?
[長いワンピースを捲れば脹脛が見える]
あ、でも腱まで傷つくと歩くのが大変か。 どこが、良い?
[両手は怪我をして細かな作業が出来なくなってしまったらおしまいだ。それだけは守るつもりで]
(73) 2013/06/07(Fri) 23時半頃
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[ミッシェルから手に乗せられた獣毛を、抓みあげて見詰めた。 指で少し擦れば、言葉の通り、何処か異なる手触りのよう。
――見た気がした、と。 初めに彼女がそう言ったことには瞬けど、 続く言葉に、暫し間を置いて]
似たような現場は俺も幾つも見てきたが、 見覚えがあるから――とは思いはしなかったさ。 だから君が、最初にそう思ったのだとしたら、 それは不安の所為か、或いは――…
[本当の見覚えの可能性、と含ませながらも。 形ある証拠の方に、今一度視線を向ける。 ふっと思い出されたのは昨日のミルフィのことで、 けれど結局、判らず終いなまま、で――]
(74) 2013/06/07(Fri) 23時半頃
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[疑うなら自分で殺せば良い。 シメオンの言葉>>71はその通りだし、男はそれを厭うているわけではない。 だったら、と、あの場で鉈を振り上げても良かったのだが]
…………
[あの時鉈に手をかけなかったことを少し後悔する。 早々に一人減らしておけば]
(75) 2013/06/07(Fri) 23時半頃
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[シメオンに向けられた視線>>72に、下げていた顎を僅かに上げる]
……怪我をしたところで 何が分かると
それに 俺とミッシェルだけってのは 公平性に欠ける
毛の色と 髪の色 それが一致するとは 限らん
(76) 2013/06/07(Fri) 23時半頃
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[ミッシェルの言葉に、さあ、なんて首を傾げてみせて]
狼なら、なんだか治癒力?高いとか? あとはさ、
殺す気でやったら、本気出してくれっかね。
[問いかける声はいつもの調子。 ナイフを手の中にしっかりと収めて、二人へと視線を向ける]
そりゃそーだ。 でも正直、それ考えてるとキリもねーの。 まー俺は殺されてもいいけど。 公平じゃないってんなら、俺をやってみればいいんじゃね。 どこでもどうぞ。
[自分の手におさめたナイフの柄を、ブローリンの方に差し出した。]
(77) 2013/06/07(Fri) 23時半頃
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[シメオンからの返答が来なかったのは、 おそらく既にふたりからの答えがあった所為とは思う。 彼の瞳が己と交わらないのは、目を逸らすと言うよりは 違う人の方を見詰めていた、といったようで――。 結局、そこに滲む色は巧く判らなかった。
――やはり、誰の目を見ても解らない。]
怪我したら、か。 それで見れるものがあるなら良い、が――。
[確かに大げさな反応でもあれば、とは思ってはいた。 淡い金糸、暗い金糸――。 視線はその三者のあと、再び、ダークブロンドの方へと。]
(78) 2013/06/07(Fri) 23時半頃
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わからないのよ。 母さんも同じように腹を食われてた。
倒れてた場所は違うけど。
[でも、本当に見たのかも知れない。 自分が人狼であるのなら、ここで殺された方が良い。そう考えるのに、生きたいという気持ちも確かにある。
ブローリンの言葉に首を傾げて]
それは、確かにそうだけど。 みんなで怪我させ合ったら、人狼の思うつぼじゃないの。 みんなが手負いになったら、きっと狼の方が強いわ。
(79) 2013/06/07(Fri) 23時半頃
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[ブローリン>>76の見解は、決して的外れではないと思う。 それに従えば、黒髪の男も疑う対象になる訳だが、 それでもこの男は、自分が人狼やも、と思うことはしなかった。]
それでも、本当の意味での手掛かりは、 これしか、ないじゃあ、ないか――。
――――…
[シメオンの言動>>77から、このふたりの間で 事が起こる可能性は見ていた。 今はまだ抜かないが、懐に忍ばせたナイフの存在は意識する。]
(80) 2013/06/08(Sat) 00時頃
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[差し出されたナイフの柄>>77。 前髪の奥からそれを見詰めた]
…… 殺されても良い か
[ぽつ、と低音が零れ落ちる。 生きる気が無いと受け取った男は、差し出されたナイフの柄に手を伸ばした]
(81) 2013/06/08(Sat) 00時頃
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… 全員を怪我させる と言っているわけではない 他に方法があれば そう思っただけだ
[ミッシェルの言葉>>79に、顔は向けず声だけ返す。 ただ、言葉の割に手はシメオンのナイフの柄へと伸ばされていたが]
(82) 2013/06/08(Sat) 00時頃
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