204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[体が少しずつ動く様になって、ぎこちなかった腕も本職の細工物をどうにかまともに仕上げられる程度に回復した頃。
プリシラを呼んで、その目の前で少なくなった荷物を開く。 道具や装飾品に紛れて、手のひらには少し余るくらいの小箱の包みを取り出した。]
見た時にお前の髪色みたいだって思ったんだよな。
[特徴的な赤色を帯びた樹木。それで作られたスプーンは、二つ揃い。]
ノックスに貰ったんだ。 二つ、あるんだよ。 お前だけ残して、俺がいなくなっても多分使えないだろうし。 俺だけで持ってても、意味がねえからな。
[だから。]
(241) 唐花 2014/11/28(Fri) 20時頃
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壊れるまで、ずっと二人でいようか。 壊れたら、ノックスにまた作ってもらって。
[ずっとその繰り返しで。]
スプーンを贈り物にする意味、知ってるか?
[告げる表情は、ただ穏やか。 血族の呪いも、己の飢えも何もかも受け入れて。
それでも、選んだたった一人に向ける顔は安らいでいた。]
(242) 唐花 2014/11/28(Fri) 20時半頃
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――昔話―― 「バーニィ!お隣にね、赤ちゃんが生まれたんだよ! とっても可愛くってね、ほっぺが真ん丸でぷくぷくしてて、お花の蕾みたいなんだ」
[きらきらと髪と瞳と表情を輝かせて、少女と見紛う甘ったるさで少年を覗き込む幼馴染。 ふうん、と気のない返事をした少年などお構いなしに、尽きることのない興味をぶつけてにこにこ笑う。]
「おめでとう、ってスプーンを渡してたけど何だったのかなぁ? バーニィは知ってる?」
ばーっか。お前そんなのも知らねえのかよ。
[少し前に大人から聞きかじったばかりの知識をそれはもう偉そうに、年下の幼馴染に言い聞かせた。]
祝いにスプーンなんて当たり前だろ。赤ん坊がこの先、食いっぱぐれないようにとか。
(243) 唐花 2014/11/28(Fri) 20時半頃
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あとは…、スプーンでするみたいに 「幸福をすくいあげるように」 って願ったり、とか。
[――それは、思い出と呼ぶにも細やかな、ある日の会話。*]
(244) 唐花 2014/11/28(Fri) 20時半頃
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お前が、幸せであるように。
[遠い記憶の向こう。 会話の断片すら思い出せないまま、重ねる願いはたしかにそこにある。*]
(245) 唐花 2014/11/28(Fri) 20時半頃
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――いつか、未来―― [背中の矢傷はとうに無い。 代わりになったのは、触れる歯の感触。 皮膚へ突き立てられる歯は薄皮を裂いて僅かに肉片を削ぎ取っていく。
儀式のように、何度も繰り返される営み。 いつか衝動に負けてプリシラが心臓を食いちぎってしまうかもしれない。 けれど、きっとそんな日は訪れない。
相反する二つの願望と期待で血潮は熱くなる。 血の匂いに苛まれるプリシラへ、牙を抑制し、歯を立てることを許したのは男自身。]
(253) 唐花 2014/11/28(Fri) 22時頃
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おいで。
[呼んで、口づけたその唇の端にわずかに血の色が残るのを見て舐めあげる。
本能を満たし、致命傷にならぬ程度の僅かな食事。 けれど日々積もるそれがいつしかプリシラの中を埋め尽くし。
他への愛など忘れてしまえばいい。 他に何も求められなくなるほどに。]
(254) 唐花 2014/11/28(Fri) 22時頃
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[工房を構えた職人へ、数年ごとに頼むスプーンの新調と。 それとは別の幸福を分け与えることを。
繰り返し、積もらせて。 いつか、その中で命絶えるまで。寄り添う。**]
(255) 唐花 2014/11/28(Fri) 22時頃
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