167 あの、春の日
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うお、眩し。
[――きらり、 視界で何かが光って、青年は思わず目を閉じた。
ややあってから目を開いて其処を見れば、僅かにまたちかりと光り。 屋上に光物でも置いてあるのか。 烏が何処かから硝子でも拾ってきたのかもしれない。]
…うーん、でも俺の特技っていうと写真くらいかな。 もっと腕が上がると良いんだけど。
[苦笑して頬を掻く。 他の特技といえば、自分の身を犠牲にして小さなトラブルを起こすくらいか。]
(227) 2014/03/04(Tue) 23時頃
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[あの木の根元はお気に入りの場所だった。
名前も知らぬ木。良くあの根元に座って、数学書に没頭した]
……だが、本当は。
[登ってみたいと思っていた。
そして結局、登ることのないまま、10年の時が過ぎた]
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[それから43枚ほどの写真を撮って、青年は一息つく事にした。 適当なベンチに腰を下ろして伸びをして。]
…大学かぁ。 大人だよなー。
[自分が大人になっているところなど想像もできずに一人ごちる。 青年は日々の生活を送るので精一杯で。
――その先にある未来なんて、想像も出来ない。]
…二年経てば分かるのかな。
[二年経った時に自分はどうなっているのだろう。]
(239) 2014/03/04(Tue) 23時半頃
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[…ぐぅ。 かなり時間外れの腹の音に青年は苦笑する。]
はは。 そういや食べてなかったっけ。 腹が減っては戦は出来ぬっていうよな。
[青年は踵を返し、寮の方へと向かう。 食堂は未だ食事を提供している頃合いだっただろうか。 食べ損ねたなら部屋に置いてある非常食でも食べようかと。]
(243) 2014/03/05(Wed) 00時頃
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