25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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つがいで飼うのが無理ならば、共に血肉となってもらうも一興か。
それならば、彼岸でも共にあれようて。
主にはぐれた花の如く、迷い出る事もなかろう。
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 12時頃
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まぁ、絵なんて考えて描くもんじゃねぇよ。 笛とかは違ぇの?
[瞬かれた事に瞬く 鵠の言葉は厭味としてでなく 学がなさすぎる...には やはり堅く難しいものに念えて]
見るのも聞くのも出来ねーなら そりゃ触れないだろ。
ソイツをちゃんと見て 声をちゃんと聞いて 初めて触れるんじゃね?
見ても聞いてもいねーのに触ったって… そりゃ触ったとは謂わねーよ。
[桜はそう笑う 手に持つ酒壜が小刻みに揺れるを隠しながら]
(229) 2010/08/03(Tue) 12時頃
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[撫でられるに安堵した桜 疑問の苔色と合うヘーゼル 少し不安定に揺らいでいた 問われたならば理由を口に紡いだか 判らぬ]
ん、ありがと。
[ただ少し表情は綻んでいたやもしれず 震える指先はまだ止まらねど]
[それから酌を始めるか 求める声あらば無作法に*]
(232) 2010/08/03(Tue) 12時半頃
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奏者 セシルは、冬色と鳥の戯れを見ていれば、歪んだ好意は何を念うか
2010/08/03(Tue) 12時半頃
この手を離れて行くならば
たれかの元へたどり着く前に
そう、いっそその翼を手折り――縊り殺してしまえばいい
[少年の自覚は無きままに
浮かぶほの暗い朱]
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―大広間―
[ぴくりと 冬の吹雪か凩か 震える声を聞いた 気が、した]
描くのは多分俺だけだ。 月瀬、幸得と謂う。
[愛想笑いを浮かべる器用さはない 鵠が酌をするのなら 己が動くことはまずないだろう]
[耳にした気がした 冬空の雨に 手先の震えは止まらない ついには酒壜を手放した]
(271) 2010/08/03(Tue) 14時半頃
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奏者 セシルは、立て掛けた絵に近寄る明之進をぼんやりと眺めて
2010/08/03(Tue) 14時半頃
[遺しておきたいものと
食らってしまいたいものと
己の感覚にとってそれらは違うもの]
…傍に置くに値しないなら、ただ食えばよいまでの事。
[そうして、生きているのだから]
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面白い? 初めて謂われたな、そんなの。 アンタも面白い顔してる。
[喧嘩を売っているつもりはないが 端からすればそう聞こえるか 不安に揺らぐヘーゼルを成るべく隠し]
酌、ね。 はいはい、どーぞ… …っ!
[軽く酒壜を持ったつもりが カタカタと震え 盃を鳴らし 幾雫かをその指に 零してしまった]
(297) 2010/08/03(Tue) 16時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 16時半頃
[屋敷の構造を把握しながら
通信を介し、雇い主であるセンターに
極秘裏で屋敷の封鎖と
豚狼を捕らえる手はずを整えていく。]
――シュレーゲルは今は宴で最後の愉しみといったところだ
彼を狩るのも任せてもらおうか?
……わかってる、情報を吐くのなら殺さぬよう自重する
[打ち合わせる間、聞こえる声は愉しげに
さて、今度の狩りでは幾つの獣を狩れるのか*]
ん?
仕事熱心だな。
ああ、ヘマをしないのならやってくれ。
[そして、少し間をおいて]
そうだ。殺すなよ。
……何故……?
人に害なす獣、殺すのが当然であろう?
害をなして殺されぬなど……
[聞こえた声に返すのは心底わからぬと言う声]
獣を殺さねば、獣に殺された人々の無念は晴らせん
[低く告げる声は*暗い*]
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…、悪い。
[酒を零す 作法の知識ない事を咎められることはあっても 関せず笑われたのは初めてであった 小さな声で素直に口にするは謝罪 拭くものはないかと辺りを見回す]
描けるよ。 俺がきれーだと念えたら、何だって。 目に見えないものだって。
油絵具って割と高いぜ? 筆やカンバスも。 まぁ、日本画の絵具よりは安いけど。
[酒を煽る相手に当たり前のように謂う 面白いとは謂ったが 醜いとは念ってもいない]
(301) 2010/08/03(Tue) 16時半頃
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なるほどな。
言いたいことはわからんでもない。
お前はお前だしな。
[暗い声に少し、声はまっとうになる。]
じゃあ、言い直そう。
殺されるな。
身体だけじゃない、心もな。
[そして、しばし沈黙したあと]
とっておきを貸してやるから。
[そう告げた。*]
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[拭う布はなかった ならばせめて絵具に汚れていないシャツの裾 惜しむ事なく破り千切る そっと零れた酒を拭き取り 指に、腕に 口端にも布切れを泳がせたか]
ああ、描ける。 俺が描きたいものならなんだって。 描いてやんよ、アンタ面白いし。 変に評価したりしなさそうだし。
[すこし、桜が揺れて笑った]
絵に見方なんてねぇよ? 見てどう念うか。 きれーって念えば、それはきれーな絵。 きたねぇって念えば、それはきたねぇ絵。
良いも悪いも、ねーんだよ。
(307) 2010/08/03(Tue) 17時頃
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…肉を。
[食らいたいと願う。
あのように追い立てられては、たまらない]
[子を為して大成するか、食い殺されるか、二つに一つ。
それゆえ高嶺を名乗れぬ花は、2つと居らぬ高嶺の花と。]
…食ってみたい男でも、見つかったか。
[不意に投げてみる声。
特に目的があるわけではないが。
花祭に出入りする関係、
あの人食い花とは何度か面識もある。
当然、共に"食事"をしたことも、だ]
…乾様も、お父上同様…血は争えぬようで。
このまま色に狂うなら、容易に手の内に落ちましょう。
[嬌声に混じって聞こえる囁き声。]
良い体つきをしておりますし…寺にて節制しておられるのなら、味の面ではあなたのお気に召すのでは?
乾?
…ああ、あの色坊主の。
[小さくわらう。
引き締まった、と聞けば幾らかは
興味があった]
脂身が多いのは好かん。
わたしは悪食ですから…脂のしっかり乗ったものも嫌いではありませんよ。
それに…祭りにて喰らうはただのエサではないのですから。
[子息を送り込んできた家のいくつかは秘密裏に、その子ではない世継ぎを望んでいる場合もある。
当人たちはおそらく知るまい。]
[熱が身を侵食していく
満月が
近い
少年は夢うつつ
真っ赤に染まった先を垣間見る]
肉を――…喰らい、種を植えつけて
[裏の路地で
望まず生まれ、捨てられる子供たち
この世界に何故、底辺と呼ばれる其れ等があるのか
知っている
知っていた]
壊す
この世の理
[遠くに会話を聞きながら
さらに深く、夢の奥へと堕ちていく**]
…わかっている。
[食うだけではない。
その言葉がどういう意味なのか]
…ああ、もうすぐか。
[さざめくような声。
もうすぐ、またひとつ人喰らいの花が咲く]
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 21時頃
……イアンの心は主が亡くなった時に、
既になくなっております。
[ぽつり、そう零せど、すぐに小さく笑って]
なんて……殺されるようなへまはいたすまい。
[取って置きのの言葉には嬉しそうに笑みが零れる]
……殺すな等とおっしゃるから
太刀を拒否されるのではないかと危惧しました。
今、受け取りに参ります。
お時間よろしければ、部屋にお帰りください
ああ戻る。
だが、こころはな、なくならぬよ。
それにそういうことを奴は望まないと思うがな。
[それはさりげに、実は知っていること、告げた。]
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刷衛、ね。 研師…ってのはわかんねーや。 今度見してよ。
[知らぬ才を識るは 己の彩が増えること 幾らか言葉を交えたおかげか 指先の震えは止まっていた]
絵具代は…いいや、大丈夫。 俺を買うって訳でもねーのに金出さすのは、ちょっとな。
俺をか、俺の絵を買うっつんなら それは喜んで?
[くすくすとまた揺れる桜 冬の傍に在らず浮かべることは、あまり数多くない けれど手が近付く様子にはまた 叩かれる幻影 眼を、閉じる]
(334) 2010/08/03(Tue) 21時半頃
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……なくならなくても……いりません
それに……主の真意は今となってはわかりません……
[高峰の言葉同様に、主の意思を推測する言葉へは
そうとだけ零した]
――其は、幾多の言霊
其は、この世ならぬ鳥のうた
それから
其は、この私よ
愚かなロビン
[つかの間の歌は
途切れ
脳裏で
哂うこえが
する]
そうか。
じゃ、しばらくは、俺に預けておけ。
仕事中は、以心伝心しておかないとだからな。
[さらりと]
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