204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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僕に何かあれば
――……シメオンを 頼む。
[人の動く気配や物音に紛れる程度の、微かな囁き。
身勝手な願いであることは承知している。
だからこそ、彼にしか告げられないのだ。
ディーンは数瞬の間、じっとベネットを見つめて、視線を逸らす。
それは、彼への懇願の視線であり、今は何を問われても答えるつもりがないことの意志表示でもあった。]
|
―眠る前、>>56居間でのこと―
[>>56フランシスは ふと、ディーン裾を引かれた。]
……ディーン?どうしたの―――
[ディーンの声は、フランシスにしか届かないくらいの小さなものであった。瞬き、その、ともすれば黒く見える深い濃紺の眸を、見つめた]
(59) 2014/11/15(Sat) 22時半頃
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――――うん。
なにか、ないと、ね。
一人だったら耐えられないかもしれないけど……
ふたりなら、たぶん、大丈夫。
混ざると危険なら、現状維持、が一番かな。
雪でーーー頭を冷やす とか
厚い雲で月は隠れてる
ーーーーきっと なにもないさ
演技はあまり得意じゃないから
あれだけど……面倒かける
……生業はまだみについてないのか?
……ディーン?
[酷く、深刻な声色であったとフランシスは感じた。
濃紺の眸と、緑色の眸がかち合って、
けれど、問いかける前にそれは逸らされた。
懇願――のいろ。でも。今はきっと答えてくれない。小さな頃から、頑固だった]
わかった、……よ でも
……整理がついたらで良いから、
……教えてくれると、嬉しいよ
おれは、もしも、なんて、……いやだから な?
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2014/11/15(Sat) 23時頃
満ちていても、見えなければ――
感じていても、目にするのとは、違うしね。
気にしなくていいよ。
――楽器相手、だから。
音を聞き取るのはできても、練習不足な面もあるし……
まだ、完璧とはいえない。
思い込めば 気持ちも変わる
へぇ 楽器…………人のいるところに
ある生業なんだね…………
触ったことないや へぇ
[二回 感心したように 思う
全く音楽とは無縁の世界の住人]
だね。
気をしっかり持ってれば大丈夫。
うん、人がいないと、仕事にならないから。
音楽は好きだし、楽器の音が綺麗に鳴ると気分がいい。
いままで人の中でも、問題なかったし……
これを生業にしても、いける、とは思ってる。
[楽しげな思考と、
祈りが滲む]
|
―3F部屋>>32―
…… ん、…
[ラルフが毛布をかけたとき、 フランシスは僅かに瞼を動かした閉じたままだった。 疲れはあったのだろう、同行者たちほど、若くもない。
首の角度が少し変った程度だ。]
――、……
(82) 2014/11/15(Sat) 23時半頃
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ーーー不思議な感覚
[音楽のことに滲む様々は楽しげは知っていても
祈りは知らない
獣は何かに祈ることがないから
言葉でしっていても 感情に滲むような
本当の祈りを知らない
せいぜい知っていて願い]
この感覚 悪くないから
そうであるといいね…………
[ふっと笑むような滲む]
うん。
ありがとう――――
[届いた笑みに、小さく返す]
[小さくかえるのに頷きと
空腹が満たされて行く感覚]
[届く思考に小さく笑みが滲む]
ある程度、覚えたら、また上にもどるよ。
教えてくれてありがとう。
ん…………その方がいい
そうじゃないと 違和感だろうし
[笑みの滲むは感じても
まさか腹が満たされるにとは思わず
不思議そうな気配滲んだまま]
こう…………もつ
で…………こう
[思考で告げれば口には出ない
表向きは変わらないように]
うん、あんまり一緒にいるのも、よくないかもしれないし。
[頷く気配。
ふしぎそうな様子には何も言わぬまま、弓の引き方について教えてくれる思考に、まっすぐに学ぼうとする意思がかえる]
とりあえず、なんとか届くようになったし。
ありがとう。
それじゃ、上に戻るね。
[顔は見えなくなるけれど、
話すことはできるからそれほど後ろ髪はひかれない]
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―3F部屋―
[俯いて見えにくいとはいえ、 フランシスは眠りながら眉間に詩話を作っていた。 耐えるような――苦いなにかを、見せ付けられているような。]
ぅ、ん……
[ふと >>91伸ばされた手が触れたとき、 もたれかかる様に頭が動いた。 腕に、掌に額と頬を押し付けて、何事か苦しげに 息を吐く]
(101) 2014/11/16(Sun) 00時頃
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ああ 万が一…………あるのかな?
ちょっと 想像つかない
手先 楽器使うから器用かな
悪くないと思うよ
…………ん
周りの犬や人間で変な様子ないようにも気をつけて
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―3F部屋>>107― ―― 、…… ぅ 、――
[咽喉の奥、苦しげに引っかかるような声。 大きくフランシスの瞼と睫が震える。
腕の中、 体重を預けたまま 大きな手に支えられる ――何処か、記憶に重なるような。 低い声に名を呼ばれ、漸く、うっすらと――滲んだ眼を開いた]
…… 、……
[薄く開いた唇は音にならない音で空気を震わせる。ぼんやりと 見上げたのは少し後だ]
……ドナ、ルド……?
(115) 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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間違いを犯さないために
間違いで 衝動のままに食べないために
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―3F個室>>120― ……、 ――
[抱きとめられている、ということを頭が認識するのが遅れたまま、フランシスはドナルドの服を掴んでいた。もう片方の手で、確かめるように彼の頬に触れて撫でおろす]
……ぁ …………あ、…… よかっ た、……
[――と、問いかけには応えないまま、夢の続きのように呟いた。苦味と甘さの混ざる、緑。嫌な夢を見たか、と問いかけられて眼にかかった靄が、晴れて]
……ぁ、あ、あ,ごめ――、…… ごめん、ちょっと、……、昔の、夢―――
[しどろもどろに、伏せるべきことを、口にした]
(140) 2014/11/16(Sun) 01時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2014/11/16(Sun) 02時頃
[足取りが早足程度になるころ
先ほどの思考とは打って変わって
気がはやる そわそわとした心地滲む]
ただの物静かな人物
としては 不自然なほどの静けさ
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―3F 個室>>145― ……、―― ドナルド? ……どうした の さ。……どこか、痛い?
[形よい眉が寄せられるのを見て、フランシスは撫でおろした手をもう一度伸ばして指先で目元に触れた。]
……、…… 忘れる、……か
[耳に心地よいバリトンが、常より低く囁くのにフランシスはどきりとした。――声、記憶を擽る。忘れられるわけもない、恋慕と、喪失と]
頑張り、たいけど 難しいな…… ちょ、ドナルド、…!?
[彼の動きは想定外だったのか フランシスはうろたえて、妙に恥ずかしい心地を覚える。 けれど、折角こうして、気に掛けてくれたのだから、――邪険にする理由もないように、思えて。そろと見上げた後、困ったような、照れくさそうな表情で微笑んだ]
すっかり、大きくなった……なぁ…… 昔は、こうしてたの、おれのほうだったのに―――
(157) 2014/11/16(Sun) 02時半頃
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駄目だ これはただの衝動
これは 食欲でもなく 一瞬の
嵐のような衝動
駄目…………駄目なんだ
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