194 花籠遊里
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[庭に埋められたのは、花の欠片か。>>14 彼はこの廓に永い花。過ぎ去っていく蝶も、枯れていく花も飽くほど見ているだろうに、丁寧な埋葬は、彼の大切なものを埋めたように思えた。櫻の下には確かに花の亡骸が埋まっているのかもしれない。]
そいうや、見てねぇな。 色恋に溺れて世でも儚んだかね。
[彼の歌を思えば、口から出るのは碌でもない予想。 自然と窓枠に自重を掛けて、上体を折り曲げつつ、腕を組んだ。]
ちと明日は朝が早ぇんだよ。 アパルトマンも払っちまったから、屋根を借りれりゃ良い。
[上背に合わせてオーダーされた生地は上等で、彼らを買い求める貴族のそれとも、高級娼館の案内役とも違う意匠の黒衣。 二次性徴の終わりを抜け出せぬような童顔に鼻を鳴らし、既に首に下がるだけのネクタイを更に引いて寛げる。
夜に馴染んだ香でなく、今宵の男が纏うのは外の匂い。 己の言葉が示すのは昼の顔。彼の知らない世界の話。]
(19) 2014/09/21(Sun) 16時半頃
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[世間話のように繰り広げる中、不意の気配に視線を起こす。 人目が増えてくる頃合に、花を独占していれば衆目も集めよう。 だが、男が察したのは覚えのある気配。
昨夜、とろりと馴染んで溶けた、金華の気配。]
(20) 2014/09/21(Sun) 16時半頃
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[黒衣を纏う男は、彼の昼の顔とよく似ていた。
責背負い、裏と表を使い分ける。
だからこそ、人の気配にも聡く、発音にも癖が付いて回った。]
―――…ニコラス坊やか?
[小さく呟いた声は彼の耳に届いただろうか。
強いられる彼の痴態がフラッシュバックして、甘い重さを腰に自覚すると、自身も軽く頭を振った。
気を抜けば飼い猫へするように、彼を呼んで仕舞いかねない危うさだ。]
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[梅花を埋めるとき、ぽつりとひとつ溢しましたが 小さな声は風に浚われてしまったことでしょう。 過ぎ去る『蝶』も枯れゆく『花』も、櫻樹はたんと見てまいりました。 そして大事な『花』枯れる度、心裡に埋めていくのです。]
虹を渡って行かれたのです。
[『人』になりに、とは謂いませんでした。 謂ってはならない気が、無意識に唇を閉じさせたのでございます。]
今宵は、『花』もお買いにならないのですか? 本当に珍しい、明日は雪でも降るかもしれませんね。
[『外』を知らない僕には、価値などさっぱりとわかりませんが 彼のお召し物は、質がよいなどと謂う範疇を越えているもののように感じます>>19 首にあるネクタイは、随分とぐうたらに緩められておりますが それは『外』のお姿のひとひらなのでしょう。 お話しされるお言葉も、まるで永遠に続く夜ではなく 照らされた昼のことを話しておられるようでした。]
(21) 2014/09/21(Sun) 16時半頃
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[『花』でもなく、『蝶』でもなく。
『人』同士で紡ぐ『夢物語』なら。
どうか、『しあわせ』であってほしいのです。
梅花を埋めながら、僕の『しあわせ』を
赤魚を埋めながら、僕の『呪詛』を
まるで希望と絶望添えるように、埋葬したのでありました。]
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[あぱるとまん、とは住まう家のことでしょうか。 屋根があればいいと謂う、珍しすぎるほどの言葉に じいと、成長止まった僕の顔を向けて 射干玉が見つめていたのでございます。]
(22) 2014/09/21(Sun) 17時頃
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[ああしていればまるで昼の世界の住人のようだ、なんて窺い見て失礼な感想を抱く。当たり前だが彼にだって昼の顔はあるのだろう。考えても見なかった。 急な現実感が昨晩の出来事を夢のように霞ませるが腰の疼きは変わらなかった。
…なんだか胸の動悸が激しくなってきた気がする。 そうか、そうだ。きちんと夜も昼もこの世に実在している人間に昨晩の痴態を見られてしまったのだ。 後悔するわけではないが、これ以上ない程羞恥を感じたと思った昨晩の出来事にまた新たな羞恥を加えられた。]
(23) 2014/09/21(Sun) 17時頃
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[櫻子とヘクターの会話はよく聞こえてこなかったが、自分の名を呼ばわる小さな呟きは何故か妙に耳についた。]
ふぁ、はい…!
[ぼうっと昨夜のことを夢想しかけていたところに声をかけられたので、なんとも情けない声をあげて返事した。
彼の事が恐ろしいわけではないが緊張はして、背筋がぴんと伸びる。]
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縁起悪ぃな。
[七色の光が終わる先を己は見たことがない。>>21 天の門を潜るのだと一般的には言われるが、御伽噺のような絵空事は信じていない。 ただ、甘い蜜の夢より価値ある大切なものを見つけたのだろう。と、月輝と月下蝶が脳裏にゆらりと立ち込め消えた。]
未練がましく土いじりなんてするんじゃねぇよ。 お前さんは何時から墓守の真似事を始めたってぇのか。
[何のために此処から抜け出したかは、考えるまでもない。 だが、目の前の彼はいつも見送る立場らしい。 中庭の繁栄も、長きに渡る彼の管理の賜物だろう。
何処にもいけない櫻樹は、ずっとこの花籠に咲く。]
(24) 2014/09/21(Sun) 17時頃
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――…まぁ、粗方毟っちまったからな。 名無しの黒子の渋顔は悪くねぇが。
[己の悪行三昧は口にせずとも、想像付く範疇。 昨夜も蝶を一頭、花を一輪、地下の深みに引きずり込んでいる。 己の顎鬚をざらりとなぞってから、閃いたように口を開いた。
夜色の双眸に、悪趣味なる笑気の顔を映して。>>22]
金を落とさねぇ蝶に貸す枕はねぇってんなら、 櫻の小枝でもへし折って枕元に挿しておくさ。
[やはり今日も、夜蛾は性質が悪い。]
(25) 2014/09/21(Sun) 17時頃
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[ガサと揺れた茂みに音なく笑い、彼の影も手招こうか。>>23 ついでに、腰は無事かい。と揶揄を飛ばし、嗄れた喉から搾り出される声を清澄するよう、耳を傾けた。**]
(26) 2014/09/21(Sun) 17時頃
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[>>26手招きされれば流石に出て来ざるを得ないだろうと観念して、中庭へと僕は姿を現した。]
だ、大丈夫です…まだ少し痛いですけど。
[櫻子の前で昨夜のことを暴かれたような気分になって、顔を赤らめた。どうやら格好は変わっていても中身は変わらないようだ。]
その、チョコレートクッキーをもってきたので 櫻子さんにあげようかなと…あはは。
[赤い顔で笑って誤魔化した。 櫻子とヘクターの会話の内容は聞こえなかったとはいえ、盗み聞きしていたような形となったのだ。 そのことも少し気まずかった。]
(27) 2014/09/21(Sun) 17時半頃
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ええ。 でもきっと。
[「縁起悪ぃな」>>24と仰られて、僕は素直に肯きました。 丁という『花』が違う咲き方を求めた末路を知っているからであり そしてそれ故に「きっと」と続けました。 願いの篭められた、あるいは祈りの篭められたその言葉の後には 何も続きませんでした。]
土いじりは、いつものことです。 花を植えて育てるんですから、…墓守なんかじゃありません。
[『花』を植え、『花』を育てているのです。 そしてまた枯れ朽ちた『花』を土に返し───…。 「墓守」と謂われて、返す言葉を探しましたが 上手く返す言葉が出てこなかったのは 本当にそうだと、どこかで自覚していたからでございます。]
(28) 2014/09/21(Sun) 18時頃
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[とまらぬ『花』が目の前にあるでしょうに。 決して口には出しません。 言の葉にすれば、まるでそれこそ未練がましく思われて また揶揄で返されてしまうのでしょうから。
射干玉に映りこむのは、悪趣味に笑まれる顔で それを映す僕は、微笑むこともなければ怒るでもなく ただ、ふわりとした印象があるだけの無表情。
それが一度微かに揺れたのは 性質の悪いお言葉>>25に、でした。]
…───意地悪な『蝶』。
[手折る気などないくせに。 僕は長い睫毛を一度伏せました。 自覚もなく、愁いを帯びて俯きかけたのでございます。]
(29) 2014/09/21(Sun) 18時半頃
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[俯きかけたその顔が地面へと落ちずにあったのは 手招きする姿を眸が捉えたからでございます。 そしてその先、姿を見せるのは金色の蝶でありました。]
ベルさまっ。
[陰っていたはずの表情は、ぱあ、と明るさを取り戻します。 ふわり、微笑みを浮かべると どうやら御二方とも、なにかあったご様子でした>>26>>27 意地の悪い御方の表情、揶揄。 そして美しい御方の染まる顔。 長くこの廓にあれば、大体の予想はつくもので。 『蝶』が『蝶』とお戯れになったのでしょう。 交互にお二方を見て、少しの間口を噤み。 そして、もう一度『花』の微笑みを浮かべました。]
(30) 2014/09/21(Sun) 18時半頃
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[きゅうと、唇を引き結んでおりました。
表情は微笑みを湛えているというのに。
どうして僕は、小さく唇を噛んでいるのでしょう。]
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ちょこれーと…!
[微笑みはすぐに、満開の笑みへと変わります。 また逢いに来てくださったこと、それに甘味のお土産です。 嬉しくて、頬が緩まぬ筈がありません。 甘味の中でも、ちょこれーとが僕は一番好きなのです。 ベルさまにはお話していないのに、なんて素敵な『しあわせ』でしょうか。]
頂いても、よろしいんですか? お茶でもお淹れします、ご一緒にどうですか。
[盗み聞きだなんて思ってもいません。 ですからベルさまがどうして気まずそうにしているのか判らないまま 小走りにベルさまのお傍へと寄りました。
ベルさまには、笑顔でお傍に寄るというのに 彼の『蝶』へは自ら近付きもせず、ただ射干玉を向けるだけです。]
(31) 2014/09/21(Sun) 18時半頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/21(Sun) 18時半頃
看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/21(Sun) 19時頃
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[僕の姿を見るなり櫻子が明るい笑顔を見せるので僕はびっくりしてしまった。けれどもその微笑みは好きだったので僕も微笑み返す。
そして交互に僕とヘクターさんとを見比べる櫻子の視線に、どうやら悟られてしまったなと微笑が苦笑に一寸変わる。]
ん、なあにチョコレート好きなの? じゃあクッキーじゃなくて ザッハトルテでも持ってくればよかったかな。
[なんてチョコレートの膜で覆われたケーキの名前を口に出す。 こんなに嬉しそうにしてくれるのなら会いに来て良かったと思う。
僕がどこで何をしてようと櫻子は会えば毎回こんな笑みを向けてくれるのだろうか。 もしそうなら、僕はずっとこの館に通ってもいいなって。未来のことを少し考える。]
(32) 2014/09/21(Sun) 20時頃
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うん、一緒にお茶しようか。
[頷いて、傍に寄ってくる櫻子にまるで何かの小動物みたいだなと思う。猫、よりも人懐っこい犬の方が近いだろうかなんて。]
良かったらヘクターさんも食べます?
[櫻子が近寄ろうとしない毒蝶にも僕は微笑みを向けて、チョコレートクッキーの包み一つ取り出して見せる。 丁助など他の花にも会ったときに分けれるように、クッキーを小分けに包んでおいたのだ。
彼と一緒にお茶する姿など想像もつかないが、クッキーくらいは受け取ってくれたらいいななんて。]
(33) 2014/09/21(Sun) 20時頃
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―昨夜の牢―
……造花は、寂しいのですか?
[綺麗に微笑むには、亀裂が多すぎた。 掴む力に抗う事無く。
己は、花籠に咲かなくては為らない花。 大金を枷に繋がれ、 其れに慣れる以外に、花の振りをする以外、 何でもない事だと笑う以外、どんな顔をすれば良かったと言うのか。]
諦めておりますよ、俺は。
(34) 2014/09/21(Sun) 20時頃
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[睨みながら、嘘と真を綯交ぜに、歪に笑う。
花籠の掟に諦め、未来に花籠を出ることを諦めず、未来など在る筈もないと無いと諦めた。 きっと、己が笑みを被り護っているのは、奥底にこびり付いた僅かなもの。
彼の本心は何処にか。 意地が悪い蝶のこと、刃は揶揄うつもりの一言に過ぎないだろう。
そんな物には揺らぎたくないと。 歯形を残す相手へと、唸る代わりに、低く熱く、息を吐いた。]
(35) 2014/09/21(Sun) 20時頃
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[男同士の交わりに、奥歯を強く噛み締めた。]
(36) 2014/09/21(Sun) 20時頃
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[夜の香りを色濃く残す虫籠に、金の雪が降る。
今夜は何もしていない、と否定もせずに、多く散らばった其れをかき集める。
夢を、見ている。
素直だと嘲る声を身に受けながら、
こうしていればいつか、外へと戻れるかもしれないという夢を。
其れは儚い唯の夢でしかないと、心の何処かで諦めながら。
この花籠に浸りきった身体に、他の居場所等有りはしないのではないかと疑いながら。
それでも。]
看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/21(Sun) 20時半頃
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[昼の世界に馴染み、彼を暴いた指先で日常を送る。 黙っていれば、軽薄な悪人面も多少緩和されるが、昨夜を知る身には難しいだろうか。しかし、男は常と変わらず指先を閃かせ、ニコラスを迎えた。>>23]
花に貢物とはお前さんも隅に置けねぇな。 [へぇ、と呼気を漏らして彼の目的を知れば、数泊の間を空け視線を流し>>27]
(37) 2014/09/21(Sun) 20時半頃
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ちょこれーと、大好きなんです。 あっ、でも、くっきーもすきですっ。
[ベルさまは微笑み返してくださいました>>32 そのお顔は、やはりとても端整でお美しいと思います。
「クッキーじゃなくて」と仰られた時には ふるふると首を横に振りました。 ざっはとるてというものも食べてはみたいのですが それより何より、お気持ちが嬉しいのでございます。
そして渡されるもうひとつの包み>>33 包みの中のものと、渡されている御方とを見ては見るのですが ちょこれーとくっきーに、お茶に、と。 あまりに似合わなすぎる気がいたしました。]
(38) 2014/09/21(Sun) 20時半頃
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―――…ほう。
まだ、中に違和が残るかね。
[ツイと、近づいてきた彼の腰に指先伸ばし、円を描く接触。
櫻樹の前での戯れは、昨夜を誘発させる因子。
染まる横顔をチラリと横目で視姦した後、密やかな声で囁いた。]
櫻子は、ヘクターさまは包みを受け取られるのでしょうか…?
2014/09/21(Sun) 20時半頃
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[そうして、櫻より後半濁された言葉は、蝶たる己は知らぬ世界。 或いは途切れさせた彼にも、知らぬ先か。
花を植えて、朽ちた葉を払い、残った種で次の四季を越える。 輪廻を手繰る彼は、この庭園を作り上げたのだろう。 まるで大樹が木陰を作り、花々を慰めるように。 ―――――或いは、弔うように。>>28]
なら、いつも墓守代わりか。 景気の悪りぃ話だな。
[片手で己の短い髪を掻いて、僅かに顎を引く。 彼の口ほどの物を言う眼差しを頬に感じると、軽い瞬きを挟み。沈黙を一拍。>>29]
(39) 2014/09/21(Sun) 20時半頃
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[何事か口を開こうとした矢先、櫻が揺れるのは金華に誘われ。>>30 失墜した言葉は口腔の内に仕舞いこみ、察した花の聡さに弁明せず無言の肯定として肩を竦めて見せた。]
俺はともあれ、座敷代を払って、 態々、茶飲みに来るというのも、酔狂なことよな。
[夜の茶会が、無聊の慰めとして成り立つ事は知っていたが、花と蝶の立場弁える身には縁遠い話。されど、水が此方に向けられれば、また指先で蟀谷辺りを引っ掻いた。>>31>>33]
幼子で在るまいし、いらねぇよ。 茶なら一杯貰おうかね。毒入りでねぇなら。
[気の良い蝶の傍ら、夜蛾は平時と違わず櫻花に揶揄を降らせた。]
(40) 2014/09/21(Sun) 21時頃
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―翌日―
[秋晴れの空を、開いた窓から見上げる。 他人事のように、眩しく高い青。
視線を移動させれば、中庭に櫻の花と二匹の蝶。 じりと向けた視線を逸らす。
調子が悪いと息を吐く花の貌に、笑みは薄い。]
(41) 2014/09/21(Sun) 21時頃
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