290 ある冬の終わり、微睡みの世界にて
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いっそ燃やしてやろうか。
[あの大きな桜の木を。 あれがこんなものを見せているというなら、いっそ。]
(28) 2019/02/06(Wed) 22時半頃
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うん、大丈夫、急いでないっす まわりは色々急かしてくるけど、焦ってないから
[>>24自分のペースでいい、との言葉にはこう応える。 マコトさんが大人になってからってことは、多分、成人とか、学生を終えて社会人になってからとか、それくらいの時期だろうし。 なるほど女神でもぼくくらいの頃はまだ暗中模索状態だったようだ。
と、心のなかで思考していれば、不意に途切れた声。 なにかを考える──思い出してるっぽい、すこしの間隔。 彼女へと視線を向ければ、どこか遠くを見るような瞳。 はらり、ひらり。やわらかく散る薄紅たち]
──えいっ
[繋いでいた手をぱっと離し、ぎゅっと抱きついた。 ぎゅうって両腕で強めに抱きしめて、背中をぽんぽんってして、反応を待たずにさっと離れる。にかっと笑う]
(29) 2019/02/06(Wed) 23時半頃
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ハグはストレスを30%も軽減するらしーですよ!
マコトさんの“休める場所”には敵わないかもですが、 疲れちゃったらいつでもゆってくださいね!
[叫びながら身をひるがえし、桜の木の元の青年へ向かって走り出す]
ヘーイ、ジェントルメン! おにーさんはナニモノなんだい!
[そしたら>>3>>4>>5この世界にまつわるアレコレが聞けるかな**]
(30) 2019/02/06(Wed) 23時半頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2019/02/07(Thu) 00時頃
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[ 犬と、少年と、幼い自分。……そして、少女の声で紡がれる歌。その姿を見て、「やっぱりか」と思った。 なんせ、それは彼女の「生」のほとんどを占めていた。アイデンティティ……とでも、言えばいいのだろうか。 それなのにすべて意味をなくしてしまった。……すべて、重荷に変わってしまった。 ]
……。お別れしなきゃってこと?
[ 愛犬は死んでしまった。幼馴染とは連絡先すら交換していない。歌も辞めてしまった。 それが愛しい思い出であればあるほど、苦しい。 ]
……あ
[ 公園でうずくまって、泣く少年を見た。 幼馴染の少年は、いじめられていた。……正確にはいじめられそうなさとみを庇って、逆にいじめられたのだ。 ……「さとちゃんの分まで頑張る」なんて笑うくらいなら、いっそ、見捨ててくれた方が良かった。 結局不登校になって、顔すら見せなくなって、連絡も途絶えて、そのまま卒業と同時に引っ越して…… ]
ばっかじゃないの
[ どうして。 ……どうして何一つ、守れなかったんだろう。 **]
(31) 2019/02/07(Thu) 00時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2019/02/07(Thu) 01時頃
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[ 忘れていたもの、隠していたもの。 それを見つけるのは、容易かもしれないが。 それを見つめるのは、容易ではないかもしれない。
神様は、それを、提示する。 導くのは、私の役目だが、 答えを出すのは、彼らの役目。 ]
間違いなく言えることは、 此処にある「絶望」さえも、 無意味なことではない、ということ。
[ そう、誰に言うまでもなく、呟く。 その声は、風に乗って、もしかしたら、 遠くにいる人物まで、届くかもしれない** ]
(32) 2019/02/07(Thu) 01時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2019/02/07(Thu) 12時半頃
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[男の人の言葉<<137に、雛子は大きく目を見開いた]
人形作家……! 凄いですね。
[あまり聞いたことのない職業名に興味を惹かれた。この人が作る人形とはどのようなものだろう。可愛らしい少女? それとも陽気な少年? 初めて会った人なのに、彼が作る人形の姿を想像してわくわくした。あるいは、目的は違えども同じ絵を描く人に出会えたことに興奮していたのかもしれない。]
(33) 2019/02/07(Thu) 14時半頃
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[興奮すると同時に、雛子は彼を少し羨ましく思った。彼は「人形作家を目指している」と堂々と言ったから。誰にも漫画を描いていると言ったことがない自分とは大違いだ。どうしたら、このようにはっきりと言えるようになるのだろう。
実際に聞こうとした時、電車が一度ガタンと大きく揺れて止まった。無機質な声のアナウンスが響く]
まどろみの……?
[聞いたことがない駅名だ。けれど、終点だから降りなければならないらしい。外はどんなところなのか、恐怖は少しも感じなかった。何故ならここは夢の中なのだから。
スケッチブックをしまい、再び男の人の方を見る。もう少しこの人と話したいと思った。絵も見せてもらいたい。一緒に降りることを提案しようとして、まだこの人の名前を知らないことに気づいた。そういえば自分もまだ名乗っていない。]
あ、あの。私、朝倉 雛子といいます。貴方の名前も教えて頂けませんか。 それと、良かったら一緒に降りませんか……?
[精一杯の笑顔を浮かべ、男の人に手を差し出した。*]
(34) 2019/02/07(Thu) 15時頃
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といっても…端くれですよ。
[ 情けなく笑いつつ彼女の様子を見る。 良かった、引かれていない。それどころか興味を持ってくれている。 無機質な聞きなれない駅名のアナウンスが響き渡った]
まどろみの?
[ 奇妙な駅名だ、流石夢の中というか。 でも、今回は悪夢ではないらしい。あぁ、気持ちが良い夢だ。 この女の子ともう少し話していたかったのに。降りたら何処かで話せるだろうか。そう思っていたら彼女から誘ってくれた。
一瞬ドキッとしてしまった。自分と同じ事を考えているなんて。 とても嬉しい、わくわくする。どんな話をしようか。
あ、あぁ、名乗ってくれた。そうだ、まだ互いの名も知らない。 自分も名乗らなければ。]
(35) 2019/02/07(Thu) 15時半頃
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是非、一緒に降りましょう。 俺は、賀沢 イアンです。
[すぅっと深呼吸をする。]
宜しくお願いします、雛子さん。
[よし、はっきりと名前が言えた。**]
(36) 2019/02/07(Thu) 15時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2019/02/07(Thu) 15時半頃
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[ 焦っていない、という言葉に >>29 なら、良かった。軽く微笑んで。 ]
……、!
[ 唐突に、繋いでいた手が離れ ぎゅうっと抱きしめられたかと思えば 背中をぽんぽんとされる。 意識、思考は戻ったが、同時に混乱する。 ハグはストレスを軽減させる。 >>30 そして続く言葉に、少女の優しさを感じた。 ]
(37) 2019/02/07(Thu) 16時頃
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って、もう!
[ 礼を言う前に、メイは走り出している。 慌てて追いかければ、桜の木の元にいたのが 若い男だと分かる。 おにーさんはナニモノなんだい! >>30 メイが元気よく話しかける。 なんとか追い付けば、男によるこの場所の話が 聞けるだろうか。 >>3 >>4 >>5 *]
(38) 2019/02/07(Thu) 16時頃
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[物騒なことを口にしてようやく人の気配に気づいた。 夢の中だからか、それとも苛立ちのせいか、それは珍しいことではあった。]
よぅ、よく会うな。
[肩を出したラフな格好も、この町の季節感であればおかしくもない。]
……”視た”のか?
[何を? 辰巳とかいう男の説明通りであればおそらく”視て”てはいないはずだ、少なくとも自分と同じものは。 で、あればこの女の表情は別の何かを”視た”のだろう。]
辛気臭いツラだな。
[それはもしかしたらお互い様だったかもしれない。]
(39) 2019/02/07(Thu) 20時頃
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……フカザワさんも、酷い顔じゃん。
[ >>39 相手に呼応するように、告げる。本当は、今すぐにでも誰かに縋り付きたかった。 ……けれど、相手の苛立ちからは、何か、同じように抱えた「重荷」が伝わるような気もした。 拳を握り、足を踏ん張る。 ]
……ね、フカザワさんって、名前なに?
[ 偽名だと悟ったわけではない。ファーストネームについて問うたつもりだった。……相手がどう捉えるかはわからないが。 ……少しだけ、彼の抱えたものを知りたくなった。 ]
(40) 2019/02/07(Thu) 22時頃
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[>>37ぼくの女神、ちょっとは元気でたかなあ? 彼女の理想は綺麗事で、でもその綺麗事を笑わずまっすぐくちにできる大人ってどれくらいいるんだろうね。もうそれだけで、目がくらむくらいにはまぶしい。マジ女神。 >>38そんなマコトさんが追いつくのを待って、スーツの青年の話を聞く。
彼の名前は、じんぐーたつみ。 桜の木の神、ゾーイ。 ここはゾーイが守るまどろみの世界なんだって。
きたー、リアル神。 否定とか疑心とかはとくに沸かない。 ここが引き寄せられた夢のなかだと疑う気持ちはまるでない。 不思議だね、きっと心のどこかでわかってんだろうね]
ふうん、なるほど、隠した目標、願い、弱さ、絶望…… なかなかデリケートな部分に触れてくる感じ?
おにーさんは、ええと、タツミだから、たつみん? いや、それだと車内で会ったさとみさんと被るな? じゃあ、たっつんで
(41) 2019/02/07(Thu) 22時頃
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ぼく、この桜の木、登っていーい?
(42) 2019/02/07(Thu) 22時頃
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うるせぇよ。 元からこういう顔なんだよ。
[明るい表情をしていない自覚はある。もちろん努めて明るくしようなんてことを考えたこともないが。]
んなこと聞いてどうすんだよ。 そっちは”さとみ”だったよな。
[客と店の女。それこそ本名なんて本当は教えないところだろう。ただシチュエーションがシチュエーションだった。かたや店の客、かたや店を知らない者。それで仕方なく本名を教えた。事故のようなものだ。]
フミノリだ。 文学のブンに香典のデンだ。
[隠すような名でもなし。そもそも店の女の子に偽名を使う必要はなかった。実際、さとみの店でも”藤枝”の名を知ってる子は何人もいる。特に意味なんかない、たまたま”タバサ”には成り行きとか癖とかでそう名乗っただけ。 大体───名前なんか識別できればなんでもいい。]
(43) 2019/02/07(Thu) 22時頃
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スカートの下はスパッツ履いてるから心配ないっすよ 神様の木で不敬だってゆーんなら、別の木、探すし
マコトさんは、どうしますか 街の探索、なかなかちょっとどうして 精神衛生的にハードそうな予感がしますが
[>>25休める場所もあると、休めていると思っていた。 その言い直したかすかなニュアンス。遠くなにかに想いを馳せる目。 かみさまゾーイは、なにがしかを抱えた人間を呼ぶという。 その抱えたものを独りで見詰めるのは、ひとによってはしんどいだろう。だれか傍にいて欲しいと思うかもしれない]
……えと、ぼっちでいたくない、なら、
[ついていきます、けど。 マコトさんの反応をうかがうように、そっと問いかけてみるのです**]
(44) 2019/02/07(Thu) 22時半頃
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あはは。確かに元から渋い男前でした。
[ >>43 少し表情を崩して、はにかむ。誰かがそばに居るのは、やはり心強い。 ]
そうそう。さとみ。そのまんまひらがなでさとみ。
[ お店では源氏名で呼ばれているが、今の自分はただの「田端さとみ」だ。……むしろ、バイトの自分とは別人として扱われたい。 特に変な仕事だとも思わないが、正直、疲れる仕事だとは思うから。 ]
ふみのりさん?ふぅん、思ったより普通の名前だね。
[ 例えば治五郎とか友之進とか、そんな名前が似合う気がしてしまっていた。龍三郎とか。 ]
(45) 2019/02/07(Thu) 22時半頃
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どんなのを想像してたんだよ、まったく。
[ふ、と少し気の抜けた笑い。 少しばかり嫌なものを視たせいだろうか”現実”で見知ったさとみと話をしていると少し気がまぎれる気がした。]
本当はフカザワでもねぇよ。 やる、捨てるなよ。
[手品のようにいつのまにか人差し指と薬指に挟まれた黒い名刺。 それをさとみに向けて差し出す。]
(46) 2019/02/07(Thu) 22時半頃
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オフィス エフ 所長 藤枝 文典
(47) 2019/02/07(Thu) 22時半頃
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フジエダだ。 こっちが本名だけど、別にフカザワでもいい。
[”フジエダ フミノリ”のイニシャルが両方F、だから「オフィス エフ」。 偽名のフカザワはエフに合わせて適当につけた。 偽名を使ったのと同じように本名を教えたことにも意味はない。 ただ、なんとなく。ただそんな気分だっただけ。]
さとみ、か。 いい名前だな。
[その名の響きは割と好みの音だった。]
(48) 2019/02/07(Thu) 23時頃
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えっと……なんか、もっと渋くて時代劇に出そうな感じ?
[ >>46 素直に答える。相手から零れた笑みに、こちらもほっとした。空気が張りつめたままより、ずっといい。]
ん、名刺……?
[ >>47 渡された名刺をマジマジと見る。藤枝、という苗字は、なんとなくそれっぽい気もした。 ]
……!えへへ、そう?
[ >>48 いい名だと告げられ、頬が緩む。褒められるのは悪いものではない。 ]
(49) 2019/02/07(Thu) 23時頃
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田端さとみ、だよ。フツーでしょ?
[ ヘラ、と笑って相手を見上げる。歌も、初恋も、大切な家族も、特別なものはほとんど過去になってしまったけれど、
普通の女の子、として笑う時間も、悪くはない。 ]
(50) 2019/02/07(Thu) 23時頃
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フツーだな。 でも俺は好きだぜ、さとみって響き。
[別に世辞のつもりもない。 思ったままに口にした、それも自分にはそれも珍しいことだが。 珍しいついでにもう一つ思ったことを口にしてみようか。]
いい笑顔だ。 ”タバサ”のときよりも今のほうがずっといい。 店の外でも男が放っておかないだろ?
[───嗚呼、やっぱりそう。 客に向ける愛想笑いや、犬のことで見せた悲痛な表情や、さっきのような重い顔よりもずっといい。 いい名前だと言われて、それだけで喜ぶさとみ。それは余りにも普通の女の子の姿で、やはりこの娘は夜の街には似合わない。]
(51) 2019/02/07(Thu) 23時半頃
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[現実感のあるさとみとの会話。 どことなく安心する。 こうして誰かと話していれば忘れられるからか。 どこかに置きざりにした昔のことを、思い出すことをやめた誰かのことを。 そんなことを意識などしていなかったが。]*
(52) 2019/02/07(Thu) 23時半頃
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ほんと?ありがと。
[ >>51 少し照れたように頬を染めて、言葉を返す。 ]
やっばり色男って感じだね、ふみのりさん。 まあ、それなりにモテるかも?今は彼氏いないけど。
[ 藤枝と話すのは、気が楽だ。……過去と向き合いたい、と思う気持ちは変わらないが、気が晴れたようにも感じる。 何とかなるような、案外、未来は悪いものでは無いような……そういった根拠の無い展望だけれど、悲愴な気持ちがあたたかく、柔らかくなっていく。
過去は変えられないし、失ったものは戻らないし、思い出すのはやはり、心が重いけれど、 だからと言って、未来まで潰えるわけではないのだ。 *]
(53) 2019/02/07(Thu) 23時半頃
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[ メイに追い付くと、男は語り始める。 >>41 ”まどろみの”。駅で見たその名前は、 この世界の名前、らしい。 もう一つの現実、桜の木の神、その使い……。 むしろ本当に夢であれば、と一瞬現実逃避してしまう。 抱えている、隠したいもの。 ]
?! 登る、って……、……私?
[ またもメイの言動に驚くが、 >>42 街の探索について聞かれ、考える。 >>44 周の反応をうかがうように問いかける 彼女は何を思っているのか。 ]
(54) 2019/02/08(Fri) 00時頃
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…………そうね、ええ。 きっと、一人でも大丈夫よ。
メイちゃん、貴女って優しい子ね。
[ 大丈夫。きっとしっかりと言えただろう。 年下の、少女の優しさにむずがゆくなると共に 心が温かくなる。思わず顔がほころんだ。 これでは貰ってばかりだ、と内心呟いて。 ]
あなたは、どうかしら。 何を見ても、立っていられる? ――もし、立って居れそうにないのなら。 そばに居させてくれる?
[ 今度は、周がメイに伺うように問いかけた。 **]
(55) 2019/02/08(Fri) 00時頃
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色男……?
[フっと思わず鼻で笑ってしまった。 そんな風に言われたことなんてないに等しい。 あってもそれこそ飲み屋の姉ちゃんの世辞ぐらいなもので、タバサ…いやさとみであれば世辞のつもりではないのだろうけど。]
まあ、でもさとみはそうだろう。 フリーっていうのは意外だったな。 彼氏が5人ぐらいいても驚かねぇよ。
[これは世辞というかただの冗談。 そんなに彼氏がいたらさすがに驚くし、それなら夜の街がもっと似合う女になってただろう。]
(56) 2019/02/08(Fri) 00時頃
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………さとみ。
[───店をやめろ。 そう言いかけて寸でのところで言葉を飲み込む。
一体、今何を口にしようとした。
さとみとはただの客と店の女。 精々がただの顔見知り、互いに名前を知っているだけ。 こんな場所で出会ったからか、そこに縁でも感じたか? だが、それで何を言おうというのか、そんなことを言ってどうしようというのか。 逡巡のうちに、知らず、さとみから視線を外していた。]*
(57) 2019/02/08(Fri) 00時頃
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