204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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ん、ん?
[おきた、と宣言しないと起きれない。
それに反応が返ってくるふしぎに、思考がはてなを飛ばして]
……あー……
フィリップ……ちがう、俺、ラルフ。
[眠りに落ちる前まで触れていたものだと理解して。
半ば覚醒しながらかえす]
……………………???
[あともう少し 寝たい と
早く起きないと どやされるの狭間を
彷徨いた思考が
全く違うものを感じて
ぼんやりとしたまま 考える]
[考え込む]
ーーーーーーーーーーー!!
[言語化まで至らない
たいへん混乱した思考が
突如明確に形を作る]
いやっ あっ これはっ!!
[思考は慌てたまま どうやら弁解を図ろうと]
[伝わってくる思考の混乱具合に、笑いが滲む。
寝ぼけたのはこちらもだけれど]
んー……おはよ?
俺、いま三階。
……どれぐらい寝てたのかな。
[吹雪の音はやまないどころか激しくなっている気がして。
雪に山小屋がつぶされないか心配する思考が滲む]
………………おはよう…………
[滲むものを感じれば 今まで 母親以外で
思考が混じることが無かったんだ
と言う弁解と 恥と 拗ねが混じり合う]
こっちは変わらないーーーかなり
大きい山小屋 だし
まだ 冬の初めだから
ーーー長い年月 ここにある山小屋に
冬の始まりから それはない はず
[少しつつ 心は落ち着きつつ
落ち着くために 思考を滲んだものに向けて]
[伝わってくる思考が微笑ましく感じられる。
感じてしまえば滲んでしまうけれど。
それ以上考えないようにと意識をそらし]
そっか……もっとひどい冬をのこりえてきてるから。
多分、大丈夫かな……
[安堵が滲む。
ほかの心配事があるいま、少なくとも雪から守ってくれる山小屋の心配をしないですむだけありがたいと思う]
[滲む思考に 思考がざわつくが
そこに固執しない様子に 一拍
落ち着かせるように 思考を切って]
……心配なら 雪かき……するには
昨日より 弱くなってないと危険 か
怪我も避けたいところ
新鮮な血の匂いで
殆ど人間だった獣まで
目を覚まさせてはいけない と思えば…………
吹雪がやむまで、待つしかない、か。
……怪我は、避けたいね。
居間には炊事場もあって、ナイフとかも置かれてたけど。
眠ったままの獣なら、そのままが一番……
狩りを教えてもらうのも、弓の使い方とかぐらいに、なるかな。
…………ナイフで怪我する子供は
ニコラっていう 人物が少し心配
見た目は子供じゃないけど
どことなく ふわっとしてたから
弓 そうだね ここは広いから
藁で的を作れば 問題はない と思う
そろそろ 活動しなきゃ 体がなまる
ニコラは……居間で木を削ってるのみたから。
以外と、大丈夫かもしれない……?
でもふわっとしてるから、気をつけたほうがいいかもしれない。
一階は、邪魔になるものも、少なかったし。
そだね、そろそろ、動かないと。
寝てばかり、いられない、か。
降りるとき、スープもっていこうか?
へぇ…………道具は扱える?
あゝ でも はたから見てもそう言う………
逆に 無邪気に
衝動からも遠ければいいんだけど…………
………………うっ
[同じ 獣だと知らなかったとはいえ
昨日のことを思い出すと
…………空腹に温かいものと
躊躇する気持ちで葛藤するのが滲む]
道具はつかえる、のかも。
ノックスさんが小物作ってる人だし、教えてる?かな……
そうだね……ニコラは、そういうの感じさせないままだと、いいな……
[葛藤が滲むのに、小さく笑う気配]
うん、じゃあ、もってく。
|
― 居間 ―
[温かいスープを配る。 手渡すとき、指が触れるだけで少し落ち着かなくなるのは 触れてしまった、という緊張感。 触れることは"怖く"はないのに、 "許される"かわからなくて、不安になる。
テーブルの上にも置いて、配り終えればまた最初の壁際におさまって おとなしく、飲んでいた]
………――なにそれ
[ペチカがごう、と音をたてる。 パチパチチリチリと紙が燃える音がした。 薄い紙。インクの焼ける匂いがして、もうスープのいい匂いなんてわからなくなってしまう。 ほとんど飲み干していた器を床に置いた。 手が震えて、持っていられなくなると思って 今すぐ、この場から出て行きたかった、けれど――]
(40) 2014/11/15(Sat) 22時頃
|
そうか 普通の生業…………
狼を祖先に持つ犬 そうであって欲しいね
う…………うん……あり、がと
[ぽつり 小さく滲む]
犬だったら、いいね。
牙がなければ、いい。
[それは、ほかのみんなにも思うこと]
どういたしまして。
これから、降りるね。
それに 犬なら
人間とともにありたいって
集うのもよくわかる
嗚呼 そうか きっと犬だからだ
きっと何も起きない
ここは 犬の群れと人間
……ーー狼は静かにしていよう
………………的は作っておく
|
[立ち上がり、置いたばかりの器を拾い上げて炊事場へ。 途中同じように空いたものがあれば拾い上げたりもして。
片付けはやる、って言ったから。 スープをもらった以上やらなきゃ、と残ったスープの番もしながら食器を洗い始める。 シャツの袖がぬれてしまったけれど、捲り上げる気にはなれなかった]
……馬鹿
[冷たい水で指が痛い。 火のはぜる音と、水音と、外からの音が混じって なんだか、目がまわりそうだった]
(47) 2014/11/15(Sat) 22時頃
|
ああ、犬なら、そうだね。
人と一緒にいられる、からこそ、かな……
静かにしていれば、犬は犬のままでいられるよね。
きっと、だいじょうぶ。
わかった。
俺も、いまから降りていく。
間違っても
犬や犬の飼い主を噛んだりしないよう
なに 雪がやむまで…………
[集中し研ぎ澄まされるのと
普段に戻るのを
二度ほど 繰り返す]
…………俺たちのこれって
しられない方が 良いのかな
俺は 狼だって何回か言ってるけど……
ラルフ 君は違うのだろう?
うん。
うっかりかんじゃったら、きっとたべたくなる。
……雪がやめば、いいのに。
どう、なのかな……
ああ、でも、――俺、フランシスにも、先祖がえりって、伝えてないから。
知られないほうがいいかも……
[心配性な保護者に、心配をかけたくないと、ぽつり]
[的に刺さる瞬間 兎の時のような 高揚感はーーーない]
ーーーーーーーーー…………
…………飢えたら 互いに何か考えよう
何か 衝動を散らすのを
そう わかった
俺も表向き変えると……人間や犬の中に
混ざるのを拒むのが難しくなる
利害一致 だね
僕に何かあれば
――……シメオンを 頼む。
[人の動く気配や物音に紛れる程度の、微かな囁き。
身勝手な願いであることは承知している。
だからこそ、彼にしか告げられないのだ。
ディーンは数瞬の間、じっとベネットを見つめて、視線を逸らす。
それは、彼への懇願の視線であり、今は何を問われても答えるつもりがないことの意志表示でもあった。]
――――うん。
なにか、ないと、ね。
一人だったら耐えられないかもしれないけど……
ふたりなら、たぶん、大丈夫。
混ざると危険なら、現状維持、が一番かな。
|
えっ ……あ
[声をかけられて慌てて腕をひいた。 水が跳ねて顔にかかる。 バーナバスにもかかったかもしれない]
大丈夫、うん ちょっと ……あつかったから
[そういいながらも指先は冷え切って赤くなっている。 気がつけば食器は全部洗い終えていたから、 乾いた布を見つけて、手をふいた]
あ、 スープ、食べた?
[配ったっけ、どうだったっけ。 少し、頭がぼうっとしている。 もう一度休んだほうがいいかもしれない]
(65) 2014/11/15(Sat) 23時頃
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雪でーーー頭を冷やす とか
厚い雲で月は隠れてる
ーーーーきっと なにもないさ
演技はあまり得意じゃないから
あれだけど……面倒かける
……生業はまだみについてないのか?
……ディーン?
[酷く、深刻な声色であったとフランシスは感じた。
濃紺の眸と、緑色の眸がかち合って、
けれど、問いかける前にそれは逸らされた。
懇願――のいろ。でも。今はきっと答えてくれない。小さな頃から、頑固だった]
わかった、……よ でも
……整理がついたらで良いから、
……教えてくれると、嬉しいよ
おれは、もしも、なんて、……いやだから な?
満ちていても、見えなければ――
感じていても、目にするのとは、違うしね。
気にしなくていいよ。
――楽器相手、だから。
音を聞き取るのはできても、練習不足な面もあるし……
まだ、完璧とはいえない。
思い込めば 気持ちも変わる
へぇ 楽器…………人のいるところに
ある生業なんだね…………
触ったことないや へぇ
[二回 感心したように 思う
全く音楽とは無縁の世界の住人]
|
あ、ごめんなさい……
[今日はなんだか、うまくいかない。 はねた水をぬぐいたい気持ちはあったけれど こんな冷たい手では、触れられないし]
ううん、俺は何もしてない だから片付け、ちゃんとやらなきゃ、って……
[保護者のところ、といわれれば視線が居間へと泳ぎ ちょうど歩み寄ってきた彼を見て、保護者、と音なく唇が動いた]
大丈夫 大丈夫だよ
[深い藍色に見える瞳が、此方を向いた。 瞬きして、頷いて、緊張からか強張っていた肩から力を抜く]
(80) 2014/11/15(Sat) 23時半頃
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