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─二日目・深夜─
──…酷いやつだって、おもうでしょ?
平気で嘘吐いて、泣いたりして。
自分で、アランさんを、殺したくせに。
[返事があるかどうかも分からない声を垂れ流す。
言い訳をしたかっただけなのかもしれない。
簡単に揺れそうになる決意を、肯定する術が欲しかっただけかもしれない。
届いたとしてもそれが声だけなのは分かった上で、泣き顔を隠さずにはいられない。]
あのね、シメオン。
アランさんが出てったときのこと、覚えてる?
私はまだ子供だったから、すごくすごく寂しがって、たくさん泣いたよね。
[返事を待たずに、一方的に語りかける。
思えば、こんな風に彼と話すのは、皮肉にもこんな事が起こってからが初めてかもしれない。]
改札で別れて、アランさんが見えなくなって、みんな帰って、それでも泣いてたら。
あなたが手を引いて、連れてってくれたの。駅の近くの、モスクワ行きの列車が最後まで見える場所。「行こう、ふたりで。」って。
[そんな些細な事、あなたは覚えて無いかもしれないけど。少し、笑う。
坂を登った小さな丘。
笑い掛けてくれた訳でも、慰めてくれた訳でも無いけれど、列車が見えなくなるまで繋がれた手が離れる事も無かった。
あの後からだ。
彼の顔が見れなくなったのは。
大切な友人が心を寄せる幼馴染。
視線の合わない横顔だけは、こうしていても幾らでも思い描けるのに。]
私。
ほんとはずっと、お礼、言いたかった。
[叔父を殺した、はじまりの日。
いつになく気弱な声で彼が言った言葉
ふたりで、可能性をつくろう。
ふたりで。その言葉があったから。だから、決めたのだ。]
(あなたを、死なせたりなんてしないわ。何があっても、何をしても。)
[どれほどこの手が、汚れたとしても。
王子様を待つだけの姫君になんて、ならないと。]*
![]() | 【人】 お針子 ジリヤ[ドロテアに頷いた。能力者だと名乗り出た人物はアランひとりしか居なかった。>>43] (90) 2015/05/30(Sat) 01時頃 |
─二日目・深夜─
[ 「 酷いやつだって、思うでしょ? 」
濡れた目尻を薄っすら開かせた。
頬を滑る一滴は温かい。
無言で、縋るように掴んでいた相手の腕を握る力を緩めた。
ケイトが口にするのは、何年前のことだろう。
一瞬、思い浮かばずに眉間の皺を寄せた。
でも、彼女が言葉を付け足し綴る毎に風が吹き付ける。
雪混じりの風の筈なのに。
何処か、柔らかく、頬を撫でた。]
─回想・数年前─
[出て行く者はあっても、戻ってくる者は、少ない。
それがこの村では在り来たりと言えば
在り来たりなことではあった。
だが、やはり誰が出て行くにしても、悲しむ姿は数は異なれど生じた。
自分よりも三つは歳下の女の子。
ケイトもその一人だった。
おとなしくて本ばかり読んで、遊びに誘っても、ほとんど頷いてくれやしない。
つまらない相手だと思っていた。
日に焼けない白い肌も、好きにはなれないと。
でも、それが。
涙に濡れて反射する様を見た。
残ったのは気紛れ。
腕を掴んだのも、…きっと。]*
[ 生憎にも空は晴れていた。
小さな丘から眺める景色は自然に溢れていて、その間を走る鉄の塊を見送っていた。
ちいさくて、あたたかくて、きずのないきれいな手のひらを。
包み込んでいたことは、覚えている。
────だから。]
似合わないよ。
[あの時、彼女を傷つけた言葉と同じものを投げかける。
だが、何処か声色が大人しいことに彼女は気付いただろうか。
反応がどんなものにしても、掴んでいた腕を離す。
代わりに、指を滑らせて隙間を縫うようにして絡め合わせる。
この物語の行き付く場所が何処かは、分からないけれど。]
行こう、………ふたりで。*
![]() | 【人】 お針子 ジリヤ[ドロテアの語る雪鬼と、リーの持っている雪鬼についての知識に私は眉を顰めた。] (94) 2015/05/30(Sat) 01時半頃 |
![]() | 【人】 お針子 ジリヤ霊の声を聞ける者については……、出て来てくれたら信じられる人が増えるのだと思う。 (96) 2015/05/30(Sat) 02時頃 |
![]() | 【人】 お針子 ジリヤ[自分の意見を言って、立ち上がる。ある人物の向おうと移動する。 (99) 2015/05/30(Sat) 02時頃 |
![]() | 【人】 お針子 ジリヤ貴方に、こういう事を言うのは癪だけれども、 (100) 2015/05/30(Sat) 02時頃 |
『 嘘吐きね。ケイト。
ふふ。でも、そうね。「わたしたち」の牙がたまたま通ったなんて、村人は想像できるかしら? 』
[もうすっかり耳に馴染んだ赤い囁き。
今ならわかる。それは、自分と同じ声をしている。
そうだ、私は嘘吐きだ。
真実から目を逸らさせようと、他の誰かを平気で犠牲にしようとしている。]
(…でも、それがなに?)
[どこか冴えた瞳で少女は思う。
みんな同じことをしている。信じる≠ネんて綺麗事を口にして、疑わしきを理由にして。自分と自分に都合のいい者だけを護る為に、人の身でありながら人を殺したのだ。]
悪い子のとろこには、雪鬼が来る≠でしょう。
だったら、仕方ないじゃない。
悪い子≠ェみんな居なくならなければ、消えてくれないんでしょう?あなたも、あの人の中にいる誰かも──
(…私、も。)
[自分たちだって、生き物の肉を食う。
人間は、それどころか、食べもしない相手の命を奪うことすらする。
今ここで行われている駆け引きも、命を奪う手段が違うだけだ。
雪鬼だろうと、殺人鬼だろうと、同じ状況下なら人間同士の殺し合いはいずれ行われていたかもしれない。]
[昨夜、少女は自分の身を危険に晒すのを厭わないつもりだった。
婦人ががこっそりと守護者である事を告げた以上、あの場に居た二人の口を封じてしまえば自分が疑われるのは確実だろう。
だが、そうすればあの場を去った金髪の青年に疑惑が掛かる可能性は下がる。
それならそれで、いいと。だから、ランタン職人に会いに行こうと彼を誘ったのだ。しかし。]
……最初の、日と。昨日と。
結局二回も、守ってもらっちゃったもの。
[叔父が自分の首を絞めたとき。
守護者に護られているかもしれないアランを、彼が選んだとき。
こんな酷い状況なのに、少しだけ自惚れるのは、許されるだろうか。]
もう十分だから。
だから今度は、あなたを私に守らせてね。
[昨晩、指を絡めた手は、確かに温かかった。
議論の続く酒場のテーブルの下で、自分の手をそうっと握る。
あの感触を忘れないように記憶に刻んで、少女は疑心暗鬼に溺れる人々の顔を見渡し。
決意を揺らさぬ為に、赤く濡れた声で囁きかける。]
「『 さあ。今日はどの悪い子≠ノ会いに行く? 』」
[重なった声は、確かに少女の意思を持って放たれた。
今夜ケツを凍らされるのも、ケツを焼かれるのも。人間、でなくてはならないのだ。
その為に、彼女は静かに人々へ疑惑の種を撒く。]*
![]() | 【人】 お針子 ジリヤ[姿勢を正して、周囲を見渡す。話し合いの為に集まった人々。ただ、昨日と違って二人欠けていた。] (113) 2015/05/30(Sat) 17時頃 |
![]() | 【人】 お針子 ジリヤそれから。わたしは―-、ヨアヒムさまは雪鬼だと思ってるわよ。 (114) 2015/05/30(Sat) 17時頃 |
![]() | 【人】 お針子 ジリヤアランさんは別の能力者だった。ヨアヒムさまが霊の魂を見る事が出来る者だったなら、彼の性格を考えるに死期を近くに感じた際に名乗りでしょう。 (118) 2015/05/30(Sat) 17時頃 |
![]() | 【人】 お針子 ジリヤ[ドロテアを見て、睫毛を伏せる。] (119) 2015/05/30(Sat) 17時半頃 |
![]() | 【人】 お針子 ジリヤ理性的に考えたら、ね。 (124) 2015/05/30(Sat) 18時半頃 |
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