297 湿っぽい古風和ホラーRP村「紫陽花奇譚」
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……?
[山道から村に戻る2人の、より手前。 なにか、ちらりと白んだように見えたが――]
……なんやろ、あれ……?
[朝顔が、こんな村外れまで来ることは珍しい。 だから、"それ"が、常あるものなのかは、知らねども。
この遠目でも、奇妙に、心をざわめかせるような――……*]
(127) 2019/07/05(Fri) 23時頃
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『もう いいかい』
『まぁだだよ』
『もう いいかい』
『もう い い か い』
────め か く し
お に さ ん
て の
な
る
ほ
う
へ────
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……まあ、何か妙なもんなら、あの人らが気付きますやろ。
[誰かは判らねど、二人連れなら注意も二倍だろう。 それに、ああまで遠くにひとりで行くのは、流石に不安がある]
ん……いったん戻ろかな。
[呟いて、くるり、村へ向けて踵を返した*]
(128) 2019/07/05(Fri) 23時半頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2019/07/05(Fri) 23時半頃
[ 視覚と聴覚が、何かに囚われ、
少しだけ下を向いて、ぐるぐると頭の中で渦巻く 声を 姿を
反芻している。
紫陽花へ向かうような視線は、
少しの間、どこにも向いていない。]
[ 綺麗な、およめさん。
紫陽花の季節に輿入れしたならば、
彼女は幸せになれたのだろうか。]
[ 耳に幽かに届く、沁みるような声。]
[ ぱん、と軽く小さく、聞こえないくらいの音で、手を打ち合わせた。]
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[一度、家に戻って。 様子を窺ってみれば、忙しなく働く母は、無断の外出に気付いた様子はない]
あれ……ゆうちゃんおらんけど、どないしたん?
[訊ねれば、雷門――たえの家へと、おつかいにやったとか]
……おたえちゃん、見つかったか、聞いとる?
[なにも聞いていないと、返事が戻れば]
ん、そか。そしたら、なんや、その……、
……どうなっとるか、朝が聞きに行ってこよか?
[それは、ほんの少しの。けれど、振り絞った勇気だった。 身体を遣う手伝いはできなくとも、話を聞いてくるくらいなら――と]
(146) 2019/07/06(Sat) 01時頃
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[――返事は、言下に否だった。 帰ってきた姉から聞けばいいから、と。食事までゆっくりね、と]
……あ、うん。せ、やね……、
[――小さく、頷きはした。けれど。 やれることさえ、やろうとしたことさえ、させてもらえないのは]
――……、ゆうちゃんが行っとるんやし、せやったね。
[これまでの、当たり前のはずなんやけど――なんやろね。
この、胸の片隅に浮かんどる、ちくちくとした痛みは――……]
(147) 2019/07/06(Sat) 01時頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2019/07/06(Sat) 01時頃
双子 朝顔は、メモを貼った。
2019/07/06(Sat) 01時頃
双子 朝顔は、メモを貼った。
2019/07/06(Sat) 01時半頃
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……母様もゆうちゃんも、朝にはなんも、させてくれへん。 朝かて、もすこし、なにか……思うんは、だめなんかなあ。
[ぐしぐしと、顔を擦って]
……せめて、往来だけは見とこか。 藤屋の兄さんに、見とくって言うたしね……。
[それが、役に立つかといえば、どうだろう。 運よく、そこをたえが通らないでもないかぎり――なんの役にも立ちやしないけど**]
(149) 2019/07/06(Sat) 01時半頃
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[声>>160の方向を見遣れば、連れ立った二人の姿。 先刻、山から降りてきていたのは、彼らだったようだ]
いや、さっき藤屋の兄さんと話したんやけどね。 珍しい紫陽花の花びら、村ん中に落ちててな。 それで、おたえちゃん、村に戻ってるかもいうんで。 もしかしたら、おたえちゃん通るかも思て、外見てたんよ。
[それにしてもと、二人連れの片割れを見遣って]
飴司の兄さんはともかく、箕島の兄さんも山に入っとったん?
[農を営む頑健な若者である定吉が、山狩りに参加するのは自然として。 お世辞にも体力があるとはみえない亀吉がというのは、些か意外だった]
(163) 2019/07/06(Sat) 16時頃
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箕島の兄さん、山歩きなんてしはったら。 きっと明日、足腰立たへんのと違います? そしたら、ほんまの亀みたいに、這って動かんといけんね。
[亀吉と渾名される彼が、亀のように這っている。 そんな姿を頭に浮かべて、口元がくすりと緩む]
お風呂んときに、ちゃんと足揉んどくんやね。 それか、芙蓉の姉様が来とるし、疲れに効く薬でも頼むとかな。
[軽く、疲労を案じる言葉を向けてのち]
そろそろ冷えてきて、風も出てきはったし。 おたえちゃん、見つかっとるといいんやけどね……。
[呟いて、たえが暮らす雷門の家の方向に、視線をやった**]
(164) 2019/07/06(Sat) 16時頃
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『 お
に さ
ん
こ
ち ら
て
の
な る
ほ
う へ 』
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……雨でも降るんかねえ。 七夕まわりは、天気良うないことも多いけど。 珍しく、よう晴れとったんにねえ、今日は。
[陽光にきらめいていた、透けた紫陽花の花弁を思い返して]
まあ、紫陽花いうたら、雨が似合うけど……、 おたえちゃんが摘んできた紫陽花が、雨呼んだんかもな。
[益体もないことを、言って]
(170) 2019/07/06(Sat) 19時頃
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紫陽花といえば……箕島の兄さん?
その――"それ"なんやけど。
[と、摘まんでいる花>>165を指して]
透けとる花なんてあるん? 朝よりもたくさん、本読んでるやろ? なんぞ知らん?
――綺麗は綺麗やけど、なんや少し、気味悪くてな。 最初みたときは、花の幽霊やないかって思ったくらい。
飴司の兄さんも、小さい頃はあちこち駆け回っとったクチやろ? こんなんが、村の近くに生えとるなんて、知っとった?
[まあ、子供でなくたって、山に入る大人もいる。 日々の暮らしに薪は欠かせないし、茸や山菜だってある。 こんな珍しいものが山にあるのなら、噂くらいにはなるはずだと*]
(171) 2019/07/06(Sat) 19時頃
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寂しいな、寂しいな。
ここにおるのにな。
おたえちゃん、ちゃぁんといい子で、帰って来たんにな。
[そもそもお山の神様なんて、
人の子なんぞに興味なんてないんやけどな。]
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……いや、にょきっ、いいますけど。 土筆や筍じゃないんやし、紫陽花がそんな一日二日で生えますか。
[定吉の答え(>>179)に、眉根を寄せて]
ん……、食べる? いや、蜜のありそな花とか、山菜に似てるとかならまだしも。 よほどお腹空いてても、ふつう紫陽花なんて、食べようとは思わへんやろ?
[その件>>5は、朝顔の生まれる前である。知らないゆえ、悪気はない]
(182) 2019/07/06(Sat) 20時半頃
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――まあ、紫陽花でなくとも、透けとる花なんて。 そんな妙ちきりんなもん、怖くて、ようよう口になんて運べまへん。
ほんとにこの世のものなんやろか、透けとるとか。 そんなん食べましたら、あれや、なんや……そうそう、ヨモツヘグイになってしまいそや。
[言って、ふるふると首を振る]
(183) 2019/07/06(Sat) 20時半頃
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……ほんで、兄さんたち、どないするの? もし、おたえちゃん家にいくなら、朝も連れてってくれへん?
おたえちゃんが戻っとるか、心配なんやけど……。 ……うちのお母ちゃん、朝ひとりやと、ダメやいうから。
[言って]
まあ――……ゆうちゃんなら、お母ちゃんもいいってなるんやろけどなあ。
[ぽつり、呟いた*]
(184) 2019/07/06(Sat) 20時半頃
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ええ……食べはりましたの……?
[向こう見ずやなぁ……なんて、苦笑いする間に]
って……腰軽いなあ、もう。
[あっという間に、母と話を始める様子に、目を丸くする。 あの分では、直ぐに話がつくだろう]
飴司の兄さんは、勢いいうの? なんというか、ありますなあ。 箕島の兄さんと、足して半分にしたら丁度良さそうやね。
[などと*]
(192) 2019/07/06(Sat) 22時頃
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よかったねぇ、おたえちゃん。
じぃちゃんも、おたえちゃんに。
会いたい、って。
『もう いいかい』
『もう いいよ』
『も う い い よ』
『も う い い よ』
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――……ゆうちゃんが、おたえちゃん家へのおつかい?
[漏れ聞こえてくる母と定吉の話からは、そうらしい。
そうしたら、たぶん、こうなるか。 夕顔が行ってるから、朝顔が行く必要はないって。 ああ、ほんとうに、嫌になる。 姉はそうやって、そういう場に出してもらえる。
私だって、あの子が心配なのだ。 いいじゃないか、それくらい。心配なのだ。 僅か七つの、今はまだ何もできない、あの子が無事か]
――……、ッ、んな。
[――なにを考えたんやろか、いま。 自分より出来へん子がおれば、朝が一番ダメと違うとでも?]
(202) 2019/07/06(Sat) 23時半頃
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ちがう――……、朝は、朝は。 ほんとに、おたえちゃんが心配やから……
[がり、と。口の端を噛んで、錆めいた塩味を感じ]
……お母ちゃんがダメいうても、関係あらへん。 朝は、おたえちゃん家に、話聞きにいきますよって。
[亀吉に言い放ち――とことこふわふわ、歩き出す*]
(204) 2019/07/06(Sat) 23時半頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2019/07/06(Sat) 23時半頃
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