254 東京村U
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ちょ、ちょっと待って、落ち着いて。
[娘と名乗ってはいるが、実際に会って話したことはないので確証はない。 ただ、不安と焦りが入り混じった声色は嘘を吐いているとは思えなかった]
仕事だとすれば出版社に居るか、印刷所や書店辺りもありうるか。 後は、他の作家のところとか。 俺の方も心当りにあたってみるから何があったのか……。
[同じアンソロジーに載せていた作家のところかもしれない。 あまり親しいと言うわけでもないがなんとか連絡をとってみよう。 そんな決意をしようとしていた所に、少女の言葉が続く]
(257) 2016/09/28(Wed) 23時頃
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知らない人? 空き巣とか……?君は大丈夫?警察には連絡した?
[どんどんと不穏な内容になっていく。 通話先の少女の身も心配になってきて、質問を連続で投げかけた]
(258) 2016/09/28(Wed) 23時頃
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キルロイは、ジリヤに話の続きを促した。
2016/09/28(Wed) 23時頃
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ええと、その、キミのパパとママを名乗る人たちは普通に過ごしていたんだね。 お茶を飲んでいたり、家事をしたりとか。
[語られた内容に理解が追いつかなかった。 一つ一つ確認して、話の概要を掴んでいく]
それで、彼らはキミの事を娘だと言うけれど、キミにとっては全く知らない人達だと。 警察は……その様子だと、彼らが対応して追い返したってところか。
[少女の語る話は聞けば聞くほど奇妙なものであった。 すべてを信じるなら、まるで自分たちが書く物語のような事が起きているのかもしれない]
(272) 2016/09/28(Wed) 23時半頃
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ええと、キミは今、家を離れているのかな? その様子じゃ、家には戻れないだろうし……頼れる知り合いとかは居る?
[少女の話が本当なのか嘘なのか現時点では判別出来ない。 どちらかと言えば、信じ難いのが正直なところだ。 語り口は真に迫っているが、彼女がそう思い込んでいることが真実とも限らない]
……少ししたら、会って話が出来ないかな? さっき言った通り、こっちで心当りに当たってみるからその後で。
[それでももっとこの奇妙な話を聞いてみたい思ったのは、ホラー作家としての性なのかもしれない]
(273) 2016/09/28(Wed) 23時半頃
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打ち合わせで何度か会ったことはあるけれど……。
[以前に会ったときの入間祥子の印象を思い浮かべてみる。 会った回数がそんなに多いわけでもなく、人の顔を憶えるのが得意ではないため、ぼんやりとした印象だ。 それでも、会えば本人かどうか判断することぐらいはできる]
オッケー、それじゃあまた後で。 とりあえず、今夜を過ごせる場所は確保しておいたほうが良いね。
(298) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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[そんなアドバイスをした後に、通話を切ろうとしたところで隣の少年から声を掛けられる。 通話にその声が入っていたかもしれないが、少年が口にした名前をそのまま聞いてみた]
……キミの名前って、入間澪音ちゃん?
(306) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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