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【人】 読書家 ケイト[オスカーと別れ広間へと向かう道すがら、 (24) 2013/02/06(Wed) 07時半頃 |
[流れてくる二人の冗談のような本気のような会話には、
興味深く楽しげに耳を傾けていた。]
ぜひご一緒に。
力を蓄えるためにも。
[応え
[中庭の側で同胞と見える。]
ありがとうございます。
[かけられた声に
世辞であっても褒められれば悪い気などしない。
血を啜り、少しばかり控えめに肉を口にし。
飢餓の薄い状態での食餌は静かに終わった。
先に戻るリヒト
五体の中で唯一傷ひとつない頭部に触れ。
闇に近い濃い色の髪を少し撫でた。]
ご馳走様。
[満ち足りた声で言い残し、その場を去った。]
殺したならば、食べるのが礼儀でしょう。
悦楽のために奪っているのではないですし。
[偉い、という言葉
サリスの声には不思議そうな声色で返しただろう。
食餌は生きるためにするもので、
今この場においては生き残るための手段でもある。
どちらも当然の事、という認識でしかなかった。]
サリスさんはサリスさんの口にあうものがあるでしょうし。
…ああ、でも、私甘いものも好きですよ。
[食餌についてのやりとり。
零されたリヒトの呟き
人狼としての食と同列にされたら不快を感じるのだろうか。
とはいえ己の中では、どちらも同じ。
命をつなぐに不可欠か否かの違いがある程度の差。**]
【人】 読書家 ケイトー 自室→廊下 ー (36) 2013/02/06(Wed) 12時半頃 |
【人】 読書家 ケイト[床本来とかなり異なる色故に目を引いた。 (38) 2013/02/06(Wed) 12時半頃 |
【人】 読書家 ケイト[散らばる赤。 (39) 2013/02/06(Wed) 12時半頃 |
――オスカーが狩られた折のこと――
[リヒト
「失礼」なんて語に、思わず人間の声のほうで抗議しそうになる。]
ッな!あんた、男に押し倒されるなんざ――…
……はい、すいません。人狼サマ。
[咎める色が其処にあまり無く思われたのが幾らかの幸い。
確実にミドルに――少女の人狼にも聞こえていると思った故の気まずさも含めて縮こまったこえは、やがて一度、途切れる。
実際には、彼女はどこか楽しげでもあったようだが
あァ、そういうコト。
精一杯の思いを込めてこその料理人。ウチの虹色看板だってそのポリシーさ。
[生真面目にリヒト
で、残念なコトに、ニンゲンの中には、折角の料理を――獲物を無駄に捨てる客も多くてなァ。
礼節を以て平らげてくれる人狼サマが居てくれて、料理人としては嬉しいさね。
[ミドル
つい一個の料理人として、ある種の上機嫌になっていたこともあるが、頭では「生きる為」の狩りを理解している心算だった、というのもある。]
[とはいえ。
「食餌」に人間としての嫌悪を持っているのもまた事実。]
うん、………。
オレは、オレが食えるモンを食う。それで良いわ。
[「私と同じになるなら」――かつてのリヒトのその言葉も過る。
けれど此処では、ただリヒト
ん。じゃあ。
次の「食事」には、何かとっときの菓子でもご馳走しようかね。
手早く作れる美味いモン辺りで。
[甘いものも悪くないと。甘いものも好きだと。
それぞれに伝えてきたふたりに、他愛ない響きで答えた。]
……ってか。
リヒト、妹さん居たンか。
[彼の話に、ふっと思い出されたこと
その記憶を辿れば、更にあるひとつのことも引っかかったのだが――。]
ひょっとしてその妹さん、「グロリア」さんかい。
そう名乗ってた、育ちの良さそうな金髪のお客さんを知ってるンだが、もしかして……って思ってさ。
[この時はただ、一つの問いにのみ、留めていた。**]
【人】 読書家 ケイト……ああ、本当に。 (62) 2013/02/06(Wed) 21時頃 |
[母が殺される間際。
人狼を繋ぐ声なき声を通して渡されたのは、
人間への恨みでも、潰える命への嘆きでもなく、
母狼としての最期の望みだった。
『永く、永く生きなさい。』
子狼の生を願った言葉は、
孤独となった後も娘が生きるための糧となった。]
ああ、あれはもったいないと思います。
そんな贅沢できる余裕もないので。
[それならば最初から食べなければいいのにと、
そう感じる事も少なくはない。
「普段」の食生活を思い出せば、別の意味で苦々しくも思い。
そんな苦言も、菓子と聞けば
ころりと声は弾んだものへと変わった。]
それは期待してますね。
ここを出たらワッフルを食べるのも、楽しみにしているんですよ。
軽い飢えを誤魔化す時、代替品として砂糖を口にしているが。
食餌の後も、あの甘さがまた恋しくもなり。]
[リヒトとサリス、互いが身近な人物に思い当たる節が
あるようなやり取り
……リヒトさん、もしかして。
サリスさんのワッフル食べた事あるんでしょうか?
[羨ましげな色を滲ませ。
是と返れば、味について感想を求めたかもしれない。]
―回想―
[ミドルとサリス、二人の聲に耳を傾けていたが
菓子をご馳走しようと彼が言えば目を眇める]
愉しみにしているからその前に体調を整えるといい。
しっかり食べてしっかり寝れば少しはマシになろう。
[無茶をするな、とか、心配だとか。
そんな言葉は口にしない。
メアリーに向けたようなわかりやすい労りにならぬのは
人狼としての、否、リヒトという獣の性分]
[妹の事を問われれば、嗚呼と肯定の響き。
グロリアとサリスの口から紡がれればはたと瞬く]
名を教えた事があったか?
――…嗚呼、そういう事か。
多分、そのグロリアが、そうだ。
金髪で利発そうな眼差しの、――…自慢の妹だよ。
[さらと認めるは隠す心算など毛頭なかったから。
ミドルの問いには少し間をあけて頷く]
ワッフルを買ってきた事があったから食べた。
まあ、ほとんど妹が食べていたんだが。
―回想/了―
[心配なのか突っ込みなのか良く解らないこえ
結局きちんとは眠れておらず、自分とメアリーで作ったシチューの他は何も食べていないことに気付く。]
人の事は言えねェわな……。
[漠然と零すこえは、そうとは知らず、かの男
ここを出たら、か――。
そうさね。ここを出たら――楽しみにしててくれ。
屋台の味は格別だからよ。格別。
[ミドル
「ここを出る」――未だ続くその障壁を思う。
其処に弱々しい不安など、感じてなるものか、と――。]
でさ。ミドル。リヒト。
今日の「食餌」の方は、どうするンかい。
[閉ざされた扉の奥で叫ぶ少年への苛立ちを抱えたまま。
サリスは、今目の前に在る現実の問題を口にする。]
――…飢えてはいない。
私は一日くらい喰わずとも問題ないが。
狩らせたい相手でも出来たか?
[サリスの問いに返す聲]
そうですね……。
[今日の食餌について問われ。
今目の前に在るのは、サリスと大柄な男性の姿。]
……二人のどちらか、と言われたら、
あたしの力ならサリスさんを選ぶことになるのですが。
[冗談をひとつ落とし。
現実として、狩りの獲物としては適さない。]
困った姫君だ。
――…それは私の獲物だよ。
[クツ、と笑いながらミドルの軽口に同じものを返した]
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