219 FESを強いられし非戦場
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[悲鳴を断つ行為
行為そのものは少年には見えていないが
「たすけて」「たすけて」と本に浮かぶ文字が消える。
単純だが的確な行動。
だが、本の記述は―――
『たすけて』『たすけて』『ぜったい、たすけてくれる』
途切れる事は、無い。]
あとちょっと、ちょっとだけ、保ってくれれば良いんだけど……。
[呟きは、次の言葉で消える]
これ………?
個性溢れる人……?
[個性、と聞いて最初に顔の可愛さと巨乳が浮かんだ。絶対違う]
[妄想を吹き込んでからかっていた口調が急に変わる。
ペンキで塗り込めても、なかなか消えない文字。
恐らくまた何処かの壁、
いや、あらゆる箇所に浮かんで来るだろう。]
綻びから、干渉して来ている。
[それが何処の世界か、どの次元かまでは判らないが。]
女性の胸や唇や尻や太腿に目をやってる場合じゃないぞ。
[少年の手の中の書物が官能小説に変わっているとは知らず、
忠告の声は少しだけ硬い。]
………うん。
めんどくさい聲。
[綴られる音に目を細める。
叡智の力を制限している今は意味を理解は出来ないが
本気になればその言語すらも操る事が出来る。
それが、智を司る少年の本質でもあった。
物理の勉強に躓く事も無いのだ]
わ、わかった、気をつけるって!
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[高笑いをする音楽教師>>83。 他の生徒が遠巻きに眺めている気がするが、ベネは特に変わる事もなく微笑み続ける。]
……呪い。 何を呪っているんだろうね。 テストかな。
[左目を眇めるのは一瞬。]
そうなの? セシル先生のこと、僕好きだけどな。 なんで笑顔でお話しないんだろう。
[最もそれは等しい好意。 周囲へ向ける欠かさぬ笑顔と同じ特別ではない。]
(92) 2015/03/18(Wed) 01時頃
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はあい、いってらっしゃい。 此処は2人でやっておくから。
[そそくさと離れていく用務員>>85に声をかける。]
ケーキも好きだなあ。甘いのが好き。 教会はよく行くよ。 神様に挨拶するわけじゃないけど。
[ぺたりぺたぺた 聞こえてくる単語にはのんびり少しずれた返答を返し。 黒い染みを白で塗り潰し封じていく。]
(94) 2015/03/18(Wed) 01時頃
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お手伝い、ありがとうございました。
刷毛は固まっちゃうから。 僕、洗ってきます。
[器用なセシルの助けもあれば、作業は程なく終わる。 ペンキの缶の蓋をしっかりと閉め、廊下の隅の邪魔にならぬ場所に置く。
刷毛を受け取るよう手を差し出して。 渡されれば常の笑顔を残し水場へと向かった。**]
(95) 2015/03/18(Wed) 01時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/03/18(Wed) 01時頃
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―落書きのあった廊下―
……甘い香りが落ち着くんだ。 だからいっぱい持ってきているけど。 内緒で。
お願いします。
[燻る甘い、あまい香りの記憶。 刷毛を受け取り水間に向かう前。 いつも目溢ししてくれている先生>>109>>110へお願いをして、立ち去る。]
あ。
[くるり 癖で刷毛を回した拍子に白いペンキが手についた。]
(111) 2015/03/18(Wed) 21時頃
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―近くの水場―
……落ちないね。
[指先に残る黒い染み。 石鹸と掃除用具入れから拝借したタワシで。 ペンキは落ちたのに、黒い色がこびり付き落ちない。]
まあ、いいか。
[洗い終わった刷毛は水場の隅に立てかけ乾かす。 新しい黄色い包装の棒キャンディを取り出し咥えて、またふらふらと歩き出す。]
(112) 2015/03/18(Wed) 21時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/03/18(Wed) 21時頃
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[廊下をのんびり散歩する途中。 更に増えたらしい演劇部のポスターが目に入る。]
……光るお花。 綺麗だと思うんだけどな。
[『華月さん』と呼ぶことにした先輩の呆れ顔>>101。 思い返し、くすりと笑む。]
ちゃんと食べたらうまくペンキも塗れるのかな?
[別に重かったわけじゃない、と。 あの時、華月斎に子供のように呟いたベネはたぶん不器用――大雑把すぎるのだろう。]
(113) 2015/03/18(Wed) 22時半頃
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おい、エリちゃん。
[呼び掛ける声は何処までも明るいもの。
だが内容は。]
校長が綻んだ。
[笑い声に隠れた暗い意味。]
帰ってもらうしかないな。
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[校長室があるのとは違う廊下。 窓の外に向けられた緑の目が不審者>>120を捕える。]
ねえ、何してるの?迷子?
[校長室での異変など知りもせず。 窓枠に頬杖をついて、銅像に登る子供に問いかける。]
(127) 2015/03/18(Wed) 23時頃
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エリちゃんじゃないですってば!
[女性陣から離れ、今は書家の間に一人。
ぷうと頬を膨らませるも、その緊張感には気付いていて]
………そう、ですか。
しょうがないか……。
別に、校長先生程度の軛なんて
無くたって、どうにでもなる
[ぐ、と唇を噛み締める。
油断は良くないが、計画ももう最終段階。
あと少し、この空間を保たせさえすれば
――――終焉の鐘が鳴るのだから]
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[困っている様子の幼児>>130に首を傾け。 きょろりと左右を見回すと、窓枠を乗り越え外に出る。]
こんにちは。僕はベネだよ。 飴食べる?
[銅像の上の幼児に青い色の棒キャンディを差し出し。 ベネは微笑んだ。]
(135) 2015/03/18(Wed) 23時半頃
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そう。しょうがない。
1人の綻びから一気に崩れる。
仕方ない事だ。
[緊張感が伝わったのだろう。
自分に言い聞かせる様な少年の声に重ねる。]
エリちゃん。
校長、消える前に何かしら口にしていた。
判るか?
[あの呪文に呼応したモノが現れたら堪らない。
解読を少年に任せて。]
影響を受けた者がいそうなら……早目に処置した方がいいぞ。
[念には念を入れて。
少年には辛い決断をさせる可能性も含めて、
先に告げておいた。]
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そっか、甘くておいしいのにね。
じゃあ、迷子の君は何処に行きたいの? 此処に家族がいるのかな。
[幼児>>139に断られた飴はポケットの中へ。 微笑絶やさず、再び問う。]
(143) 2015/03/18(Wed) 23時半頃
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此処もね、学校だよ。 小等部の方に行きたいのかな? そこは危ないから下りておいでよ。
[今度は幼児>>146へ手を差し伸べる。]
……あれ?
[その指先の黒い染みから一瞬黒い靄が立ち昇り、文字>>132を描いて消える。]
(149) 2015/03/19(Thu) 00時頃
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[文字が浮かび上がったのは本当一瞬。 ゆるく双眸を瞬き、指先を見詰める。]
……汚れ消えてる。 よかった。
[指先についた汚れさえも跡形もなく消えている。 異常を異常と認識しない異常状態のまま、にこりと笑う。]
すごいすごい。 それじゃあ、誰か知っている人探そうか。
[1人で飛び降りた幼児>>153に拍手を送り。 一緒に校内を歩き出す。]
(157) 2015/03/19(Thu) 00時半頃
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