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クアトロ、じゃない。
本当の、名前は……ボリス。
[今の今まで忘れていた名前を口に出す。]
……そう、だな。
謂われたところで、迷惑なだけか。
[掠れて震える声から、飾りもしない言葉が落ちる。
それもきっと泡のように消えてしまうのだろう。
息苦しさを与えていると判っていながら
抱きしめる腕を、離せない。
緩めてやれる余裕など、部屋の前で嬌声を聞いたときから
とっくの昔に失っていたのだから。
何回目の『初めての男』なのだろう。
それでも、構わないなんて馬鹿にもほどがある。]
[触れる掌に、手を重ね。
慈しむように撫でる。]
何度でも、謂う。
お前が忘れるなら、俺が何度でも謂う。
わしが、何度でも謂うけ。
じゃけ、忘れてええよ。
[忘れたのならまた囁こう。
見えぬ傷を、何度心に負ったとしても。]
ヒュー、愛しとる。
[報酬でも、対価でも、見返りでもなんでもなく。
ただ君を愛してると囁いて。]
[水音には決して掻き消えぬ距離の中、本当の名と囁く理由。
抱きしめる力は緩まない。
腕に触れた手にその掌が重なるのに、息を呑む。]
……ボリス、
[その音が、口に馴染まないのも当然か。
何時の日からか、彼は自分の中ではクアトロという存在だったのだから。
忘れてもいい。
本当に、忘れてもいいのだろうか。
本当に忘れてもいい言葉を、こんな声音で囁くものなのか。]
………、俺は、
[応える想いを、自分は持っているのだろうか。
忘れ、遠ざかることで自らを守っている、自分に。]
……何度も口にしなくても、いい。
俺を愛する必要は、無い。
きっと俺は、また忘れちまうから。
……そしたら、……お前が、傷つくだけだろ、?
[言葉を、一つ一つ、選びながら。
知らず、腕に触れた掌に力を込める。
忘れられても、何度も、何度でも。
この空間で時間が続く限り、何度も、何度も、永遠に。]
……お前が傷つくことで成り立つ永遠なら、
そっちのほうが、俺は、嫌だ……。
[自分の知らぬところで、深く誰かを傷つける。
そんなことを、喜ばしいと思う者が、何処にいようか。
互いを守ると口にしながらも、それは酷く、独り善がりの思いだ。
―――ならば、他にどうしろと?]
【人】 負傷兵 ヒュー ……お前が、風邪を引く。 (45) 2014/12/27(Sat) 17時頃 |
[重ねた手を、強く握り締める力などない。
いや、そんな勇気などない、が正しいか。]
クアトロは、昔殺された『俺』の、名前じゃ。
[今はそこまでしか思い出せないけれど
ここへ来て、その名前しか名乗っていなかったように思う。
だから謂いにくいのも口馴染まないのも仕方がないと
苦笑を零すのが精一杯の強がり。
零される音は、温かな雨粒よりも鮮明な声。
音量はさしたるものでもないのだろうが
反響して落ちるのは、浴室にでは、きっとない。]
うん、そうじゃの。
[必要不必要で、誰かをここまで想えるものか。
不要と謂われ、そうですねと切り捨てられるものか。
そう思いながら、吐き出すのは了承の意。
傷付かないわけはない。
それでも、きっと気持ちが揺らぐことはないのだろう。
だから、頷いてみせる。
彼をこれ以上、傷つけないために。]
お前さんは優しいねぇ。
わしなんぞいっくらでも、傷つければよかろうに。
[ふは、と笑みを零し。
それでも顔はまだ見せられなかった。
きっと、きっと歪んでいよう。]
[彼から離れる間際、そっと落とすのは額への口付け。
昨夜の『おやすみ』のような、微かな。
そして背を向けて、一度だけ立ち止まる。]
……のぉ。
[振り向くことは出来ずに。]
愛さなくていいのは『命令』?
それとも『お願い』?
[どちらであっても───*]
[クアトロと、その名の経緯を語る声に、眉を下げる。
何故、その名を名乗るのか。
殺されたのは『俺』だという、ならば今の彼は何者なのか。
馴染みの筈の者だというのに、明かされるの面々は知らぬものばかりだ。
踏み込む勇気は、膨らむ戸惑いに圧倒され、それ以上の言葉は紡げない。
踏み込んだところで、理解者になれるというのか。
またそれも、忘れてしまうかもしれないのに。]
……話なら、
いつでも、聞けるから。
[口にしながら、その言葉が今この場には全くそぐわないものだと思う。
それでも、何かを口にしないと、押し潰されそうだった。]
[了承の返事を得た時、わずか安堵したのは事実だった。
その言葉の裏、真意がどうであれ、言葉という形で示されるのは、有難かった。
傷は、癒えるべきものなのだ。
忘れていい、ものではない。
忘れたところで、傷が無かった事になるわけではない。
そう思うと同時、背の傷がじくりと疼く。
優しいと、自分を称す言葉に首を横に振る。
何度も、何度も、首を横に振って。]
……臆病なだけだ、
[零れた笑い声に、涙が零れそうになる。
けれど、彼が無理矢理にでも笑うのであれば、自分もきっと笑うべきなのだろう。
そうして、作り笑顔を貼り付けて。]
【人】 負傷兵 ヒュー[容易に解けた腕の拘束から離れれば、脱衣所へと真っ直ぐに向かうだろう。 (55) 2014/12/27(Sat) 18時半頃 |
[『命令』と、『お願い』と。
どちらかを問う声に、返したのは。]
……好きな方を、取ればいいよ。
[そんな、『選択肢』。
傷つきたくないからど、命令することで身を守ることもできたのだろう。
けれど、そちらを提示しなかったのは。]
……っ、
[唇を噛み締めながら、体を拭い、部屋を出た時と同じ服に袖を通す。
酷く時間をかけながら、釦を留めて。
浴場を出たのは、きっと随分後になる。*]
【人】 負傷兵 ヒュー[浴場を出れば、真っ直ぐに図書館へと向かう。 (56) 2014/12/27(Sat) 18時半頃 |
【人】 負傷兵 ヒュー− 翌朝 自室 − (59) 2014/12/27(Sat) 18時半頃 |
[渇いていた。
喉が渇いていた。
だから躊躇いなく、口をつけた。
その傷口を歯で、爪で広げて、溢れる血を獣のように啜った。
“友人”はもう抵抗する気力もないのだろう。
否、既にその時死んでいたのか。
死にたくないとその一心で、喉を潤していた自分にはもう、判別がつかず。
月明かりの元でも赤く、ぬめる血液が口を、喉を、胃を満たしていく感触。
血に汚れた顔をふと上げれば、佇む黒髪の男。]
………夢、……?
[ただの、夢なのだろうか。
夢にしては、あまりにも生々しい、その感触。]
[浴室での情景は、裡に染みている。
優しくないと、臆病だと首を振った姿も。
話なら聞けると、告げてくれたことも。
男はそれに、結局頷きしか返さなかったけれど。
何か思い出したら話してみようか。
───『また今度』。
張り付いた無理矢理の笑みに
噛み締めていたのは奥歯。
代わりに優しく、優しく、あたまを撫でて離れた。]
……おぅ、そーする。
[与えられるのは『選択肢』。
ならば選ぼう。
『命令』でも『お願い』でもないその言葉を。
残念ながら従順になど、従えはしないのだから。]
【人】 負傷兵 ヒュー ……薬、 (63) 2014/12/27(Sat) 19時頃 |
─ヴェールの向こう側─
(あの時は、なんの絵を描いていたんだろう。)
[たゆたう記憶、揺れる漣。
向かうのは孤島?
違う、窓ひとつない『アトリエ』だ。]
[【クアトロ】がカンバスに向かう。
描かれるのは懐中時計の溶けた奇怪なものや
極彩の黄色で描かれた向日葵や
主と弟子の12人が食卓を囲むようなものまで様々だ。
筆を走らせれば、硬貨が積もる。
けれどそんなものに興味などなかった。
描けることを許されていたのは資料に写されたもののみ。
資料はいつでも柱のように積まれ
ひとつ描き上げた頃には、また一冊積み上げられた。
そして三日に一度は様子を見にやってくる『誰か』。
その誰かは呪いの言葉を掛けていく。
体を重ねるのはどこか、儀式めいていた。]
「忘れないで。
キミは、ボクを、愛してる。」
[終わりのこない永遠。
ただひたすらに続くものだと思っていた。
終わりなど考えてもいなかった。
そこには幸も不幸も、何もなかった。
永久に終わりが訪れたのはいつだったか────…]
【人】 負傷兵 ヒュー ……人の血を、口にする夢を、見て。 (67) 2014/12/27(Sat) 20時頃 |
【人】 負傷兵 ヒュー[それは、本当に、人の血を求めて行った行為だったのか。 (74) 2014/12/27(Sat) 20時頃 |
【人】 負傷兵 ヒュー
(75) 2014/12/27(Sat) 20時頃 |
[寝静まって動きが少なくなってから。そっと半分保ちながら、半分無くした意識で呟いた。]
すき、
[届いたかどうかは定かではないし届かせるつもりもない。
ただ、吐いてしまいたかったから。**]
【人】 負傷兵 ヒュー→ 自室 ― (78) 2014/12/27(Sat) 20時頃 |
(───目、腫れとったな。)
[昨夜あの後、泣いたのか。
そうさせた原因は、自分であるか、他にあるか。
そんな時に、傍に居てやれないなんて。
その背を追ってはならない、なんて。
『愛さなくていい』、…なんて。]
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