95 File.2:Do you Love me?
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先に組んで居る所にひとりで向かっても、 2人がかりで殺されるのがオチでしょう? そんなのはまっぴらです。
[だから、ひとりでいる貴方の所に来たのだと、 正直に手の内を見せるように、話を進める。 もう一歩、前へと出た]
ねェ、アイリス。 あなたが今ここに独りでいる以上、 そんなに損な事は、言っていないでしょう…?
[大きな眼を、ぱちぱちと瞬いて。 細い棒を一度床へと落として、その手を差し出した]
(391) 2012/06/30(Sat) 23時頃
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…どうして? オスカーは使いにくいですか? こう見えても、身体能力は低く無い、と言われた事があります。 体はとても柔らかいですし、怪我もしていません。
[アイリスが「情」というものを感じるという事は判らないから、 ただ、不思議そうに首を傾けて問いを重ねる。 自分が足りないのか、と考えて少しだけ瞳が揺れた]
(414) 2012/07/01(Sun) 00時頃
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――寂しい? オスカーが、寂しい、のですか?
[アイリスの言葉に、少し、目を見開いた。 小さく傾げた首は、図鑑に見た栗鼠という動物に似た仕草]
……良く、判りません。
ああ、もう片方は先程訊ねましたがいませんでした。 彼女も向こう側の方と仲が良さそうでしたが…
大事、というのも…、ちょっと良く判りません。
(415) 2012/07/01(Sun) 00時頃
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[彼女と透明なガラス越しに話をするのは楽しかった。 彼女の表情はくるくると変わるから、いくら見ていても飽きなかった]
[それを言うなら、壁の穴を通じて話す相手だって同じだ。 穴は小さかったからじっくりと相手の顔を見たりは出来なかったけど 透明な壁と違い匂いや息遣いが感じつのコミュニケーションは 本当に楽しかったし好きだった]
[けれど]
[それが「大事」なのかどうか が わからない]
(416) 2012/07/01(Sun) 00時頃
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[一度、ふると頭を横に振った。 アイリスの言葉が染み込んで、チクリと何処かが痛い]
(417) 2012/07/01(Sun) 00時頃
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―オスカーは、死にたくないだけ、なんです。 ずるくなんか、ない。
[アイリスの表情に浮かぶ泣きそうな笑みに、少し困惑した顔。 まるで言いわけのような言葉が、口から零れ出た]
他に敵がいる限り、 アイリスがオスカーをその敵よりも味方とみてくれる限り オスカーはアイリスを殺さない。 オスカーはアイリスを護ります。
だめ、ですか?
[差し伸べた手はそのままに、じいと彼女の瞳を見詰めた]
(419) 2012/07/01(Sun) 00時頃
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