3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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ああ、あの子
サイモンくんに 希望の色を教えて
そして 絶望させた あの子
『い た い?』
[問われて これは いたいの か わからない。
未練 も 後悔 も あったけれど。
わからない。]
『そうなのかな。』
『わからないや、ただ。』
『送りたい子 居なくなっちゃった。』
[もう 最後の 望みも ―― 。]
――そう、それは さみしい ね……
[ 背後の影より白い腕が ]
[ 闇色の少年の肩をそっと抱いて ]
(いない)
(いない) (もう、いない)
――…、 いない?
[届く声に、ぽつりと呟く。
ジェレミーは、ピッパと一緒に行ってしまったという。
分かる。
分かってしまう。
賑やかな声がいない。
気難しげな声がいない。
――が、 いない。]
…、―― ……何処へ。
[少しだけ遠い声で*呟く*]
『…… ん。』
あり がと。
[それは 小さな もう微かに残った 自身の*声*]
[ 囁きは あえかに ] [ 腕と共に とけ消えた]
バーナバスさん。
このビー玉、あなたが持っていてください。
もし誰かにビー玉を見せろ、といわれたら。
代わりにこれを――…
[手をとって、握らせる。
その毛深さには少し驚いたかもしれない。]
――忘れないで、下さいね。
大事なこと、ですから。
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−花壇前−
ああ…、なんだか体が重い…。
[ストンとその場に腰を落とす。両足は前に投げ出すようにして。
髪の長さは、今はもう腰に届くくらい。]
オスカー君は、それぞれの体の変化には意味があるって言ってたけど…。 [きっと多分単純な理由。]
(42) 2010/03/05(Fri) 07時頃
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[長ければ長い程、優しく髪をすいてくれる。 優しく髪を撫でてくれる。]
(43) 2010/03/05(Fri) 07時半頃
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[私は知らない。 知らない、ことだけを知ってる。 知らないままでいい。
誰かの素顔、誰かの孤独、誰かの本当。
私には何もない。
武器も持たずに非力なまま。 でも、それでいいの。]
(44) 2010/03/05(Fri) 07時半頃
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[傷つけてはいけない。] [困らせてはいけない。] [喜ばせたい。] [いいつけはちゃんと守らなきゃ。] [自分を護るのは後でいい。]
[でも、そんな私を庇ってくれる人がいて…。]
(45) 2010/03/05(Fri) 07時半頃
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[自分一人じゃどうしていいか、わからない。]
[でも、今は護りたいものがある。] [とてもあたたかい。] [護りたい想い、約束…。]
[あなたがいて良かった。会えて良かった。]
(46) 2010/03/05(Fri) 07時半頃
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長老の孫 マーゴは、ああ…、でも、頭が重い。そう呟いて、目を*閉じた*
2010/03/05(Fri) 07時半頃
うう
[しばらくぼんやりしていた。
急に頭がやっぱり鉛のようになってた。
手にもらったビー玉はポケットにいれる。
元あったのとかちん、とそれはぶつかった。**]
ケイトが
いる。
いきてる。
[それは、適切な表現ではないかもしれないが]
ケイトが?
って生きてる?
[うまく飲み込めない。]
……――此処は… 多分、
ケイトが 居た「過去」 だ
[受け入れられる、受け入れようとするのは。
侵食されて、在った筈の常識が蝕まれているせいか。]
…外、でたら 分かる。
制服が…違う。
過去 だと?
[窓から外の風景を見る。制服が
違う。]
『あれ、空。』
『ああ、 そうなの。』
[過去。納得する。
戻れたわけじゃない、この身体が 闇 に変わって居るのは変わらない。]
『北棟 二階建てだったんだ。』
[図書室に居た筈なのに いつの間にか 外 の 畑。]
[体の変化は 浸食は そのまま]
――… 3-Cの教室も、ない。
…、二階建て…
…全然、違うな…
…俺、…ケイトとクラスメイト、みたいだ。
…「せんせ」見つかる、だろうか。
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