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[手を伸ばした先のゴドウィンは、椅子に深く腰掛けたまま、動く事が出来ないようで。
細められた目は、静かに、静かに――閉じられてゆく、よう]
ねぇ、何か謂って、……。 ゴドウィン、さん?
[伸ばされた手は、椅子に腰かける彼の身体を何度も揺する。
さめざめと涙が目の端から、零れていって――**]
(429) 2010/07/06(Tue) 23時半頃
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[『――薬屋の親父が消えたらしい』
『アイリスが探してたとか――』
壁に拳を叩きつけた。 浮かぶのは兄妹の顔。身近な者もどんどんと消えて行く。分かっていたつもりだが、それでも、胸の焦燥はどんどんと重たくなっていくのを感じていた。 叩きつけた拳が震えている。手のひらで覆うと、こぼれた血で汚れた]
怖いのか……
[呟く。頬を引きつらせ、歪んだ笑みを浮かべた]
このまま……僕も死ぬ。
[村の者の名前をひとりひとり挙げていく。意外と憶えているもので、男はおかしみを交えた表情すら浮かんできた]
は、は。 はははは、はははははは!!
[引きつった笑い声を上げた。物狂いか。そう思われるような笑い声を、上げ続けた]
(430) 2010/07/06(Tue) 23時半頃
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[手招きされて、戸惑ったようにあたりを見回す。]
…教会、入った事無いから。 なんか…バチが当たりそうな気がしてさ。
(431) 2010/07/06(Tue) 23時半頃
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…ヴェス……? [聞こえてきた哄笑に振り向き、眉を潜めた。]
(432) 2010/07/06(Tue) 23時半頃
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[兄にかき抱かれ魂の戻らない父の遺体を温めるようになでさする]
…ぃっ… っ………ぅえっ……
[声にならない声でしばらく泣き続けた後]
母さんの傍に 一緒に
[涙や鼻水でぐしゃぐしゃの顔を父に押し当てて震えながら言った]
(433) 2010/07/06(Tue) 23時半頃
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>>431
ん?バチなんがあたらないだよ。 おでが当たらないんだがら、大丈夫だ。
[きょろきょろとするラルフに隣に座れと席を叩いた。]
オルガンをおでらだけで聴けるって贅沢だや。 ラルフも一緒に聴くだ。
(434) 2010/07/06(Tue) 23時半頃
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や、おれのはもう、ただの趣味ですよ? 落ち着かれるのは、貴方が敬虔な信徒だからなのでしょう。
[仕事と言ってくれるギリアン>>427に、柔く笑んで、申し訳なさそうに首を振る。 それでも、止めなくて良いと示されれば、そうですか?と首を傾げて窺ってから、また指を鍵盤へ戻し]
……、そんな訳ありませんから。
[恐る恐る、といったラドルフの声>>431に、くすりと笑い。 怖いところではないですよ、と手を止めぬまま、招いた]
(435) 2010/07/06(Tue) 23時半頃
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─ 村の通り ─
[ワインのボトルを抱いて歩くものの、どこへ向かうアテなどはなくて。
どうしようかな、と思って歩いていると、良く知った声が聴こえてきた。]
…ヴェス?
[いきなり笑い出したりとかは良くあるけれど。
初めて聞くような哄笑に、どうしたのだろう、と思い。 声が聴こえた方へと駆け出した。]
(436) 2010/07/06(Tue) 23時半頃
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>>435
[そして、流れる音を聴きながらも、 かけられた言葉には神妙な顔をした。]
敬虔な信者なんかじゃないだべ。 ただ、
祈るごどぐらいしが、 できないがらな。
[人を殺した罪の…までは、いわなかった。]
(437) 2010/07/06(Tue) 23時半頃
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ヴェ、ス。
どう、したの?
[程無く見つけたその人は、手から血を流していて。 慌ててハンカチを出して、その血を拭おうとしながら顔を見上げた。]
怪我、してるよ。 手当てしなきゃ。
(438) 2010/07/07(Wed) 00時頃
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死にてえ場所で 死ねたんだ 親父、は…幸せ だろうよ
[唇を噛み、涙を堪える。 だが、後から後から込み上げて来るものは溢れて。 頬を雫が伝った。 妹の背を撫でながら、ぐいと濡れた頬を拭う。]
……ああ。
ちゃんと、…眠らせてやんなきゃな。
[そう言って立ち上がると、もう一度頬を拭って。 父を眠らせる準備へと移った。]
(439) 2010/07/07(Wed) 00時頃
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受付 アイリスは、兄の言葉に頷いて、父の体を丁寧に横たえた*
2010/07/07(Wed) 00時頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/07/07(Wed) 00時頃
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ふ……くく…… いや、ちょっとな。 少しおかしくなっただけだ。
[怪我したほうをだらりと垂れて、血を拭われるままに。壁に背を預けて、うざったそうに髪を掻き上げた]
この村が――やがて、人を埋葬する余力もなくなって。 静かに死んでいって。 みんなみんな死んじまって、腐って、蝿が集って、蛆が涌いて、疫病が発生して、放棄されて、地図から消える。 そう思ったら――
なんだか、おかしくなっただけさ。
(440) 2010/07/07(Wed) 00時頃
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…――Wie Todes-ahnung …
[音を添える予定はもう無い。 それでも、ただ個人的な想いだけで、どの練習曲よりも弾き熟した曲を奏でれば、自然と歌が零れる。
死の予感。 恐るべき夜闇。 其処に差す、ゆうづつのひかり。 どうか、……最愛のひとを、その死出の旅路を。 照らして欲しいと、祈る詩。
幾度も同じ旋律が流れれば、飽きてしまいますか、と尋ねるように、ふたりきりの観客を見遣り]
(441) 2010/07/07(Wed) 00時頃
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他の、何かでなくて。 ただ祈るという行為にいきつくのは、十分敬虔であるように、おれには思えます。
[彼>>437が何を祈っているのかは知らないけれど。 ミサでの真摯な姿は知っている。 それと、彼の、神への深い信心も。 だから、それくらいしか出来ないと、卑下に似た言葉に。不思議そうに笑んだ]
(442) 2010/07/07(Wed) 00時頃
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何が、おかしいの。
それの、何が、おかしいの?
ヴェスらしく、ないよ?
[ハンカチで血を拭い、傷を見て眉をひそめ。 止血程度にしかならないけれど、と自分のスカートの裾を裂いて包帯代わりにしながら。]
ヴェスは、いつだって。
そんな投げやりなこと、言わなかったじゃない。
(443) 2010/07/07(Wed) 00時頃
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…僕は……、神様に祝福されて生まれてきたんじゃ…ないから。
[促されても、俯いて首を横に振って。]
誰も望んでなかった。間違いだった。 …ドジ踏んだから、生まれてきちゃったんだ…って。
(444) 2010/07/07(Wed) 00時頃
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>>441 うんにゃ、ええだよ。
>>442 祈るという行為?うーん、そんな風にみえるだが。
[そう、男にとっては、それはよりどころなのだった。 敬虔などは関係ない。
ただ、過去、死んだ仲間や、自分が犯した罪や……。 それをそのまま、心に抱えていることが辛かった。
ああ、それは男だけではないだろう。 あの戦火に巻き込まれたものならば…。]
――…まぁ、でも、そんなごどはどうでもいいべ。 アンタのオルガンは綺麗だな。
[そして、見える目を閉じた。]
(445) 2010/07/07(Wed) 00時頃
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あなたは、死ぬのが、怖いの?
一人で逝くのが、残されて逝くのが怖い、の?
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>>444 [ラルフの声を聴けば、首をかしげて]
おま、何いっでるだが?
[もう一度発言を促す。]
(446) 2010/07/07(Wed) 00時頃
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あなたの傍には――…。
あなたを想う人がいたのに、……
あなたも、その人を想っていたのでしょ?
選んだ道は正しかったの?
[何処から聞こえた、
の哄笑に、漏れる呟き。
目の前には、永遠の眠りにつこうとするゴドウィンがいて――。
せめて、静かに、との思いが沸いて。]
[でも、人は弱いから――…。
狂気に堕ちても、その人を責められる事だろう、か。]
――…。
[誰も、皆、心に弱さを抱えているのだから――]
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[俯いたまま、ドアに添えた手が震える。]
…かあさんが、いってたんだ。 子供なんか別に、欲しくなんか無かったんだって。
(447) 2010/07/07(Wed) 00時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/07/07(Wed) 00時頃
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でも神様は、99匹の羊を置いて、1匹の迷える羊を探しに行かれるような方ですよ。
[無理に、その腕を引くつもりは無く。 ただ俯く青年>>444に、柔い視線を向け]
ありがとうございます。
[良いという応え>>445に、ひょこり小さく頭を下げ。
恐らく、彼の謙虚に見えるそれが、より尊く思えるのは。 破壊された家具と、燃え崩れた家。 そういう、心のままに従えば、誰かを傷つけることも厭わない振舞いを、目にしたからもあり。
綺麗と評されれば、鍵盤は鳴らすままに、すこしだけ、逡巡してから。 礼を述べて下げた頭に、髪が揺れ。 その表情は見えなかったことと思う]
(448) 2010/07/07(Wed) 00時頃
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僕らしく、ね。
――は。
[その言葉を鼻で嗤い、呟いた]
分かってるさ。 ただ……どうしようもなくて―― どうしようもなさすぎて笑えてきたんだ。
こんな時でも、まだ仕事残ってたとか思ってる。 死ぬ前にはあのゴミ溜めみたいな仕事場を片付けなきゃなぁとか思ってる。 生きてる限りは、死んだやつをちゃんと送ってやんなきゃなぁって、思ってる。
結局――出来ることをするしかないのさ。 誰しも、な。
[包帯の巻かれた手のひらを、開いて、閉じた。手の甲で口元を抑える。 視線はミッシェルへと向かない。目付きの悪い視線の先は、何か別の誰かがいるようで]
(449) 2010/07/07(Wed) 00時頃
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>>447
ほぉん。 んなごど子供に言う母親も悪いけんども、 だったら、おまの神は母親だが?
[震えた手を見ながら…。]
(450) 2010/07/07(Wed) 00時半頃
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受付 アイリスは、薬屋 サイラスにくっついて無言で作業した。
2010/07/07(Wed) 00時半頃
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─…うん。
私も、ね。 自分のしたいことと、出来ることを。
したいって、思ってる。
[ヴェスの手を、じっと見つめて。]
ちゃんと、薬塗らないとダメだよ?
あと、は。 どうしようもなくても、生きてる限りは。
頑張ろう、ね。
[こちらに視線が向かなくても、気にすることはなく。 笑顔を向けて、それじゃ私、行くね。と手を振ってその場を離れようと。]
(451) 2010/07/07(Wed) 00時半頃
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…ううん、でも……
神様が決めた色々な約束があって、それが守れないと天国へいけないんだよね?
…僕はきっと、天国へ行けないんだ。 いろいろ、約束破っちゃってるし。
(452) 2010/07/07(Wed) 00時半頃
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[埋葬を終えた人にスコップを借り、義母の隣へ父を眠らせる。 父が望んだ結末。最期に見た顔は何処か穏やかだった気がした。]
……。
[ちら、と妹へ視線を遣る。 頬に残る涙の跡。 男は一度、ぐ、と奥歯を噛んだ。]
思いっきり泣いたら、…もう泣くなよ。 お前が泣くと…、………親父や義母さんが困るだろ。
[途切れた言葉の後、濁すように言って。]
……怖いなら、ずっと傍に居てやるから。 俺が死ぬまで、お前の事守ってやるから。
んな顔、してんじゃねえよ。
[ぽんと頭を撫でた。]
(453) 2010/07/07(Wed) 00時半頃
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母さんが約束破ったから…僕が生まれてきちゃった。 だから、やっぱり神様は、僕のこと…
…こんなことになったのも、バチが当たったんじゃないかなって思ってる。
(454) 2010/07/07(Wed) 00時半頃
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