204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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ん?
[周囲の気配をそれとなく探っている時には、些細な反応にも敏感になる。 小さくひきつったような表情を浮かべたトレイルが、たしかノックスの連れだったと気がついてその頭に手を伸ばした。 振り払われなければその髪をくしゃりと乱雑に撫でて、いくらか苦笑を浮かべた。]
ビックリさせちまったか? 悪かったな。
[えらく大人しいな、と思う。 後々であってもノックスから彼の声が出ないことを聞かされれば、不用意なことを言わなくて正解だと安堵したことだろう。]
(461) 2014/11/13(Thu) 22時半頃
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[肘を置き、2人の少年を見る。>>454 赤みの強い髪色の少年は、バーナバスの連れと知る。>>456
つまり、狼。]
……まぁ、持ってきたのは数人分だけれど、ね。
探しに行くなら行っておいで。 確かに宝物は、あるのだから。
(462) 2014/11/13(Thu) 22時半頃
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―→3F― [階段を登れば、途端に居間の喧騒は遠く。
簡素ながらもきちんと区切られた部屋があることが意外だった。]
寝泊りにゃそれほど不自由はしないってことか。 それは助かる。
[適当に開けた部屋の中をぐるりと見て。 まだ誰も入った形跡がないことを確認してから、外套や帽子、荷物をどさりとおろした。]
(463) 2014/11/13(Thu) 22時半頃
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フィリップは、ディーンの血は指から拭われ
2014/11/13(Thu) 22時半頃
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―2F居間窓際>>443―
そうかな?似合いそうじゃないか、 指輪とか、耳飾とか。
[確か、左耳は勇気と誇りの意味だったか――そんなことを思い出しながら謂って、フランシスは指先をドナルドの耳元に近づけ示した。]
幸運か、いいね。
[それは、フランシスが願ってやまないものである。 ――願掛けも、悪くはない、とそう思った]
……ん?ん ぁ―――、ああ、 勿論、だよ。
[謂われて思い出したようにフランシスは頷いた。だいじょうぶ、と。ささやきを返したのだった。]
(464) 2014/11/13(Thu) 22時半頃
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[ごつり、と独りの部屋で壁に頭を預けた。]
なーんでこんなとこで一緒になっちまうかね。
[まさか昔馴染みと出会うなんて思いもしなかった。 あの頃のノックスが知っているのは、細工職人候補ではなく、傭兵候補のバーナバスだ。 頼むからそのまま忘れていてくれ、と思う。
今は、ただの細工職人でいたいのだ。]
(465) 2014/11/13(Thu) 23時頃
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―居間―
[近づく大人>>461は、ノックスの知り合いだった筈。 伸びてくる手を裂けなかったのは、それ故に。
変わったひとだ
けれど彼の声とテンポは嫌いな類ではなかったから 悪かったなと言われて、一度首を振っておいた。
乱れた髪を、手で撫でながら 去っていく背を見送り そのまま階段の方へ視線を向けている]
(466) 2014/11/13(Thu) 23時頃
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[>>460小さな引っ掻き傷に血が滲むのは一度だけ。 緑髪の少年が持っていった分だけだ]
……僕の血には、狼は寄って来ない。
[平坦だったディーンの声に、ほんの少しの自嘲が混じった。 未だに髪で遊ぶ赤い鳥を試すように、ディーンは空いた手の人差し指の先を、その嘴の近くに寄せる。 知らず知らずの内にディーンの口角は、笑うかのような形に持ち上がっていた。
吹き込む風の冷たさと、ちりちりと頬の痛む感触が心地良い。 しかし欲しいのは痛みでは無い。――痛みだけでは無い。]
(467) 2014/11/13(Thu) 23時頃
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― 居間へ ―
[玄関の扉が開いたのか、吹きすさぶ風の音が階段を駆け上る。 逃げるように、居間へ続く扉をあける。 すれ違った大人をちらりと見上げ――目が合う前に居間の奥へと。
無造作に転がった、くすんだ緑の革鞄を引き寄せた。 旅をするには、小さい鞄だ。 下にきちんと畳まれていた真っ黒な外套も拾い上げ、 どこに腰を落ち着けようか、と見渡して]
……ディーン、いない
[知らない人がいっぱいだ。 台所に、ペチカに、視線を投げて溜息をついた]
(468) 2014/11/13(Thu) 23時頃
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トレイルは、シメオンが階段に腰かけているのに気付いた。
2014/11/13(Thu) 23時頃
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―居間の外― [手遊びしていたらしい少年が、居間へ入ってくる。
何ともなしに そのまま、視線を向けていた]
(469) 2014/11/13(Thu) 23時頃
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[指輪に耳飾。 フランシス>>464の言う装飾品を思い浮かべて小さく唸る。]
どうだろうな。
[似合うか否か判断つかぬという風に呟いた。 いいね、と透明な音色が聞こえれば「だろ」としたり顔。 けれど、思い出したようなその反応に、隻眼は些か渋くなり]
また自分の事忘れてただろ。 ――…しゃあねぇなぁ。
[困ったような笑みを漏らす。]
(470) 2014/11/13(Thu) 23時頃
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[>>458ふと。 斜めに小刀を木に入れていたのをやめて、辺りをきょろきょろ。 それから、話しかけられてるトレイルを見つけて>>461ぷっと頬を膨らませた。 ぽすぽすとソファに八つ当たりしてから、また木に斜めに小刀を入れ始める。
これ、なんて言うか知ってる。ヤキモチ]
……あ。
[>>468ぱらぱら木屑の雨の向こう側。 入ってきた黄金を見て、小さな声。 ぱっと顔を両手で隠して、隠れたつもり。
これもなんて言うか知ってる。ザイアクカン]
(471) 2014/11/13(Thu) 23時頃
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[ノックス>>462の言葉に、ひとつ頷きを返す]
じゃあ、足りない分とってくる。
[にこりと笑みを浮かべて、プリシラ>>450に行こう、と手を差し出す。
その手がとられなくても促すようにあっち、と扉を示し。 二人で一階へ向かおうと。
シメオンやトレイルとすれ違うときに視線を向けるけれど、プリシラが話しかけないのなら、いまは食材探しが先とばかりに、階下へ向かう階段に足を向けた]
(472) 2014/11/13(Thu) 23時頃
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[彼の力で運べる分 桶に山盛りの雪 これで 冷暗所におけば 毛皮に包んだ 兎だった 肉塊 痛むこともあるまい 雪で内側から 赤くなる手 緩く振る]
[鳥だからか ルーツは差し出された手 骨で遊ぶように あぐり あぐりと 噛みつき遊ぶ 力加減は 血の滲まぬ程度]
ーーー………もう 行こう って いうなら 狼は 食べるよ
[金糸の浮かべる表情 じっと 桶を抱え直し 開け放つ戸に 緩くもたれて 髪色より 濃い 孔雀石 品定めするよう]
(473) 2014/11/13(Thu) 23時頃
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[年齢差と体つきの分、ノックスよりも随分と旅に出されるのは早かった。
一族の血の呪いなど実感もないまま、各地で転々と用心棒や傭兵の真似事をして。
バカげた恋をした。 若く、愚かな。
恋をして、何もかもを捨てられると思って飛び出した。
同族の女と二人して迷信だと笑った。その愛情が「 」に変わった瞬間の絶望はいっそ喜劇だった。
愚かで若くて、その分一途で。
愛情が絶望に何もかも変わる前に、その全部を捨てて飛び出した。]
(474) 2014/11/13(Thu) 23時頃
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[話を待ってくれるラルフに少し安心する>>454。 緊張はするが、焦ることなく話せる。]
俺、一緒に旅してる……師匠とだけで食べるから。 食えれば良いって感じ。
[今度は目を見て話せた。 ずっとは無理で、すぐに視線を外してしまったが。]
食いモン、何があるかな。 って?ん?
[名前を呼ばれ、そちら>>451を見て。]
みたいだな。
[ラルフの顔を見て、笑顔を見せた。]
(475) 2014/11/13(Thu) 23時頃
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[逃げ出したのが男の体に流れる血族の呪い故なら、 何もなくなって途方に暮れた男を拾ったのも血族の情であった。
育った故郷は違う、けれど同族の師に拾われて。 やっと戒めの意味を思い知らされた。]
(476) 2014/11/13(Thu) 23時頃
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―2F居間窓際>>459―
……? ん、ぅん。
[独り言、と謂われればフランシスはそれ以上追及することはなかった。]
……――、そ か。
[ほ、っとしたような表情をした後、 フランシスは己を戒めるように呟いた。]
うん、でも、気をつけるよ。 ドナルドも、ラルフも、もう、大きいんだもん な……
(477) 2014/11/13(Thu) 23時頃
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―居間、入口傍付近―
[ニコルの様子が、視界に入り トレイルは眉を下げて微笑む。
仕方のない奴 まだまだ子供だから
そう、思いつつ 彼の行動>>471に首を傾ぐ。 何をしているのか、 視線を眩い色をした髪の少年に戻し また、ニコルを見て。
そうこうしている入口傍 ラルフと交わる視線>>472。 何だろう、と瞬きをひとつ。 特に用事は無かったようで、肩の力を少し抜く]
(478) 2014/11/13(Thu) 23時頃
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[居間を見渡して…目があった。 歌を止めた人。静かな少年。 この人の多さの中では、好ましいとも思えるもの。 ―――二人旅は、いつだって静かだから。 きっと、そう思うのだ。
鞄から製作途中の、まだ何かもわからない布地を取り出して ふと、顔をあげた。 両手で顔を隠して、やはり此方を見ている――]
ぁ
[思い出した。 いや、正確には思い出していた。 さっきは、抜け落ちた記憶に連なって、いらっとしただけにとどめたけれど]
(479) 2014/11/13(Thu) 23時頃
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[ふ、と誰も居ない空間に息を長く吐き出して。 過去を思い出すことに区切りをつける。
先ほど階下で調律師だと言った青年に細工物を見せて欲しいと言われていたのだった>>385 まだ道具以外の荷をまともに整理する暇もなかったため、後で構わないかと言ってはおいたのだが。
確認ついでにざらざらと荷の中からすぐにでも売れそうな細工物をいくつか見繕う。]
木工の柔らかさ…と石の固さか。
[浮かべる笑顔や人当りは白木の手触りを思わせるのに、なぜか持たせるなら石の方が似合いそうだと思った。]
(480) 2014/11/13(Thu) 23時頃
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[小さな音を拾うのは、意識しないと難しい。 故に、眩い少年の声一音は届かなかった。
ただ、彼は 同じくらいの背かなと親近感が湧き 少年を見る表情、ふっと唇の端が持ち上がったのだ]
(481) 2014/11/13(Thu) 23時半頃
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[あの時は、思惑通りくってかかった。 今よりもずっと幼くて、それは相手の幼さにも気づけないほどで。 背が伸びないことも気にしていたから。
でも、今は]
……なに、してんの
[立ち上がり、ソファに座る相手を見下ろした。 怒るでもなく、笑うでもなく、問いかけた。 もう子供じゃないのだ、という自意識こそが やはり残った、幼さだった]
(482) 2014/11/13(Thu) 23時半頃
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[追及ないを良い事に軽く頷くのみで済ませる。 フランシスの呟き>>477が聞こえれば緩く首を傾げて]
気をつけてくれるなら、いい、けど 大きい、とか、今さらだ。
[もう大人だ、と言いたくもなる年頃ではあるけれど 未熟な面も無論あるのを自覚していて さらに言えば未だこの関係を保ちたいとも思うから 大人ぶることをドナルドはしないようにもしていた。
そんな話もフランシスが細工師に話しかけにゆく間>>385までの事。]
(483) 2014/11/13(Thu) 23時半頃
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[>>473開いた扉の向こう側には酷い吹雪がある。 当初の目的を果たすだけならば、これ以上うってつけのシチュエーションは無いだろう。 しかし人は常に欲深く、隙あらば愚かな願いや希望を抱く。
鳥が甘噛みをするのは遊んでいる証拠だと、何処かで読んだことがある。 時折指先を細かく動かしてやりながら、ディーンは孔雀石の色をした双眸を見る。]
狼に食べられるより、僕は……――。
[それはずっと胸の内に潜めてきた願望だ。 叶わないと諦め、紙の上に物語として綴ることで誤魔化してきた、歪んだ本能だ。 やはり全てを口にすることはなく続きを飲み込む。 しかし、他に望みがあることは十分に伝わるだろう。]
(484) 2014/11/13(Thu) 23時半頃
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[保護者の声>>456に、ぱっと振り返る。 少し不安げに眉を下げたが、それを口にすることはなく。]
……わかった。
[そう返して、すぐにラルフの方へと見て。 別に名前を呼んできた少年>>453を見た。 何度か、声をかけようと思ってタイミングを逃していた相手。 昔、沢山遊んで、それと同じくらいからかわれた相手と似ている気がする。]
……あ。うん。
[伸ばされたラルフの手>>472をじっと見つめ、おずおずと手を取った。 緊張が手から伝わってしまうかもしれないとドキドキし、共に階下へと向かう。]
(485) 2014/11/13(Thu) 23時半頃
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―2F居間窓際>>470―
つけてみたら分かるよ。 細工物で、其れも見てみようか
[ラルフにはブローチとかどうだろう、と楽しそうに謂う。 ドナルドのしたり顔には笑みを向ける。 が、渋くなる隻眼には申し訳なさそうに]
――うっかり、してた。いけないなぁ……
[フランシスは頬を誤魔化すように人差し指でかく。 ラルフにも、心配しているのだと謂われたばかりなのに。]
(486) 2014/11/13(Thu) 23時半頃
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[しかし、ニコルは彼に会いたくなかったんじゃなかろうか。 誰にでも気兼ねなく接している記憶ばかりだったけれど、顔を隠すのは何か後ろめたい事でもあるのかどうか。
ぼんやりと考えながら、二人のやり取りを見る。 入り口傍の壁に背をもたれかけて]
(487) 2014/11/13(Thu) 23時半頃
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[行ってらっしゃいと、柔らかく手を振る。>>472>>475 芋の皮を剥くのは手早く、水桶けから移した水を鍋にかけた。
味付けは漬物で。 ペチカに鍋を置いて、材料の追加を待つことにした。]
……あぁ、トレイル、ニコラ。 食べたら話、あるから。
覚えておいて。
(488) 2014/11/13(Thu) 23時半頃
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―居間の入口付近―
[台所の方向から、声がする。 知った声は雑音の中でもまだ判別できる]
?
[話がある。 改まったノックスの様子に訝しむけれど 別段断る理由もなく 素直にひとつ、ゆっくりと頷いた]
(489) 2014/11/13(Thu) 23時半頃
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― 一階 ― [プリシラに呼びかけた人>>456が師匠>>475なのかと、そちらを見やり。 居間を出て行った相手を見送って、プリシラ>>485の手をとって一階に降りた。 玄関が開いているがゆえの寒さに首をすくめ]
また誰かきたのかな?
[階段を下りてそちらに視線を向ければ、二人、いるのがみえる。 声をかけるか迷うけれど、それより先に小さくお腹がなった]
たしかこっちに扉があったはず。
[食材探しを先にしようと、プリシラにこっちだと思う、と階段から奥へと向かって。 開けた扉は温泉のほうだった。暖かい空気に、ゆるりと瞬き]
お湯があるっていってたの、これかー。 温泉なら薪が足りなくなる心配なくていいね。
[プリシラに笑いかけてから温泉の部屋から出る。 もうひとつの扉が貯蔵庫みたいなものかなと思いながら、扉を開けた]
(490) 2014/11/13(Thu) 23時半頃
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