18 'Cause I miss you. 〜未来からの贈り物〜
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アイリスは、アイリスは…
[違う――そう、言いたかったけれど。
そう言えるだけの、自信が、今の自分にはなかった。]
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[何故、自分はこの少年に触れようと思ったのか。 今までは手を差し出されても、巧妙に逃げていたはずなのに]
……っ。
[また、頭が痛む。そう、彼の名前は何だっただろう。 くらりとするそこを抑えながら、邪魔にならないよう端に退こう としたところに、ガストンの声が耳に届いて]
…………!?
[しかしその意図を察するより早く、手を引かれた。 ガストンは気になったが、振り払う事はせずにただ着いていく。 タバサはどうしていただろうか]
(394) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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[ ガストンが歩いて行き、テッドもヨーランダの手を引いて森へ。 追うでもなく見送ると、手の中の林檎を撫ぜた。]
…で、何、しに来たんだったかしら。
[ 首を傾けて暫し。扉を閉めて集会所の中に入った。]
…そうだ、あの知らない子、人狼を名乗った子と――
[ 交わした会話も既に夢のように朧げで、違和感に眉を顰め。 キッチンに入ると、林檎を調理台の上に置いた。]
…ここのオーブンで、焼けるかしら。
[ 独り言ちながら、出しっ放しの材料で林檎のタルトを*作り始めた。*]
(395) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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[ヤニクの優しげな笑み。 視界の滲みが激しくなるけれど、まだそれは零れおちることはなく。]
……みんな、そう、だよね…あたし、だけじゃな、い。
[自分自身に言い聞かせるように、呟いた。]
……守って、くれるの?あたし、を?
[あたしでいいの?少しきょとんとしてそんな風に、問いかけた。]
(396) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2010/07/03(Sat) 03時頃
アイリスは……何だって?
[ 続けられるものなら続けてみればいい。
覚めた目で続きを待つ。]
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ブハッ……えッ、それ俺の事? ねェ、ヘクター、それ明らかに俺に向けたよネ。
[不満げに横になった男に言葉を投げるとアイリスの言葉にキョトンとする]
……無理は、してないヨ。 これが俺のいつもの姿なンだ、さっきが特殊なダケ――
[村の仲間―― そう言われると雲間に光を見た心地になった]
仲間…… そッか、仲間かァ。
……なら、今度こそ、仲間を助けなくちゃナ。
人狼なンかに、大切な仲間を殺させる訳にはいかないもンナ。
[ぎゅっと拳を握りしめて、力強く自らに誓いを立てるかの如く呟く]
(397) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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早いでしょ?飛んでるみたいでしょ? 君は″見える人″だ。 だから、バレちゃうかなぁと思って、先に教えておくよ。
僕、―――魔法使いなんだよ。
僕は、未来から来たんだ。 父さんと母さんに逢いたくてね。 大切な人が居るって言ったでしょ? [疾風の如く走りながら、少年は全てを話した。 未来で、たった一人、惚れた女に似ている彼女に。]
ふふふ、内緒だよ。 父さんと母さんにも話してない秘密。
(398) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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[やがて、森に辿り着けば歩を緩めた。 深い霧が立つ森の中。 ヨーランダの手を引いたまま、目的の場所を探す。]
此処だ。
[目の前には、漆黒の扉。 ヨーランダには見えないだろう、未来と過去を繋ぐもの。]
来る時も帰る時も、導きの者が必要なんだ。 つまりね、 誰かに押して貰わないと帰れないんだよ。
[ガストンの誘いを断ったのは言うまでもない。 自身の真の正体を明かさなければならなかったから。]
(399) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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[ヘクターに声を掛けられると、そちらへ振り向き]
どうしてなのかなって聞かれたら、やっぱり人狼が来たからだと思いますけど…
[そう答える声はやはりどこか暗くなり]
きっと、なんとかできますよね。皆で頑張れば。
[それは心からの希望。そして、ヘクターが寝たのを見れば近くにあった毛布をかけて]
おやすみなさい。ヘクターさん。
(400) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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ア、イリス、は……ち、が…
[目線から逃れるように、瞳を固く閉じて。腕にぎゅ、と。力がはいる。]
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ッ!おい!!
[少年がヨーランダの手を引いて走り出す。 >>391 そんな行動を起こすとは思っていなかったため、油断をしていた。 すぐに追いかけようとも思ったが、タバサを振り返り、]
二人を追うから、お前は中へ戻ってろ。 あと……俺は、あいつを逃がすつもりだ。 だが、皆には俺が殺したと伝えてくれ。
[それだけ言うと、二人が向かった方向――森へと急いだ。]
(401) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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一時は処刑されてもいいって思ったのになぁ。
[少年は誰の姿を思い浮かべてるのだろうか。 暗闇の中、ちらと傍らをみつめる。 闇に光、双の瞳。]
父さんが母さんを護ろうとしてるところ見てたらさ。 俺も、女護りたいって思っちまったよ、くそっ、 ちょっと触っただけで怒鳴る女。 減るもんじゃねぇのに……
[つまらなそうに吐き捨てる。 口の悪さも、女に対する振舞いも、父親譲り。]
(402) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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[森の木が通り過ぎる速度に、目を瞬かせる。 飛んでいるような浮遊感と彼の言葉。 魔法使い―― その事実はすとんと胸に落ちてきた]
……そうだったの。
[ふいに甦る。彼の話した言葉や笑顔が。 そしてサンドイッチを食べた時、浮かび上がった光も。 あれは、そういう力によるものだったのだろう]
(お父さんとお母さんに、会えたんだ…)
[聞かなくても分かる。彼の表情を見れば。 そしてその母親が誰であるかも、予想はすぐについたから。 何も言わずに、手に力を込めただろう]
(403) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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フラン?そろそろ眠いの?
[泣きそうになっていたフランを眠いのだと勘違いして聞く。同時に自分も一度あくびをして]
ふぁ…私はそろそろ限界かも…
ヤニクさんなら出来ますよ。がんばってください。 じゃあ、また明日。おやすみなさい。
[ヤニクに激励の言葉をかけて、二人におやすみを言うと、空き部屋で眠るために二階へと上って行った**]
(404) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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「違う」……と思いたいだけなんだろう?
自分を騙して安心したいだけだぜ、それは。
[ 唯一縋るものを砕くように呟く。]
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俺、君のこと、結構好きだったよ。 いつか、自分から触れるようになるといいな。
[少年は大きく息を吐いた。 後は、背を押してくれるのを待つだけ。]
そうそう。 帰りは鳥に護衛させるよ。 俺の相棒。結構頼りになるんだぜ。*
(405) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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少なくとも、俺は悩んでるヨ。 自分のこれからが何も見えなくなッたカラ。
誰だって生も死も、救われることだって、平等なはずサ。 神様なンて信じちゃいないけど、人の生き死にに沢山関わってきたから、そう思うヨ。
今アイリスちゃンの言葉で少しだけ道が見えたヨ。 俺を仲間だって言ってくれるこの村が好きだ、だから俺は仲間を守ル。
フランシスカは誰か側に居てほしいのカナ? 君に何があったのかはわからないけど、君も誰かの側に居ても良いし、それを欲しがっても良いんだヨ。 一人で苦しまなくてもいいンダ。
(406) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/07/03(Sat) 03時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/03(Sat) 03時半頃
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ん、そう、かもしれない、ね。寝たら、楽、かなぁ…
[寝て。起きたら。
全てが夢になってたりしないかななんて。思ったりもするけれど。
届く“声”が、それを許さない。]
……ね、アイリス…
[何かを問おうと口を開くけれど。続けることはできなくて。 ぎゅ、っと嫌がられなければ、抱きしめて。 ごめんねと、心の中で呟く。 それは、何への、謝罪だったか。
おやすみと返す気にはなれなくて。ただただ、階段をかける姿を見送った。]
(407) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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――うん、守って。みんなを。守って。
[アイリスの姿が階上に消えれば、ヤニクを振り返って。 祈るように、瞳を閉じて声にする。]
……いい、のかな。でも、でも…
[傍にいて欲しい、人は。
きっと。]
…あり、がとう。
[続かなくなった言葉の代わりに、礼を述べて。少しだけ、笑う。]
(408) 2010/07/03(Sat) 04時頃
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……その、口調。
[処刑されてもいい。そう言う彼に反論しようとして、止まる。 ああ、もしかして。彼の母親があの人なら、父親は。 教会からの帰り、ふたり並んで歩く姿を思い浮かべたか]
……え、あ、……ありがと、う。……うん。
[>>405驚き固まってから、慌てたようにこくこくと頷いた。 ふいに瞳が潤んできたのを、手のひらで拭って誤魔化す]
もう、行くんでしょう?
[そっと、優しく、彼の背を押しただろう。 幼さの消えた彼の表情と言葉に、小さく微笑みを浮かべて]
またね。
[さようなら、ではなく、またね、と。 それを最後に、記憶は欠片になって散るのだろうか]
(409) 2010/07/03(Sat) 04時頃
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………。
[アイリスを見送って、ヤニクに言葉を返して。
ちらり、ドナルドを見る。
それは、本当かもしれない。
でも、本当にしたくなかったから。
何も、言わなかった。
何も、言えなかった。]
大地主 ゼルダは、メモを貼った。
2010/07/03(Sat) 04時頃
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― 森 ―
[深い霧に囲まれた森の入り口に立つ。 数日前よりも深くなった霧に、数メートル前も分からない。 だからこそ、この森に逃がそうとしたのだ。運が良ければ、森を抜け逃げられるかもしれないと。]
……明かりも持たないで夜の森に入れば、命を落とすかもしれないのにな…。
[間接的に殺すことになると分かっていても、少しの希望からこの森へ逃がそうとした。 しかし、今はヨーランダも一緒にいる。一度自宅へと戻り、松明を用意して森の中を慎重に歩く。 暫く歩けば、ヨーランダと出会っただろうか。]
(410) 2010/07/03(Sat) 04時頃
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どういたしましテ。 ま、戦争屋のただの言い訳だけどサ、善とか悪とか、そういうのは本当はどこにもないンだヨ。
どちらも自分が善って信じてる、だから争うンダ。
きッと人狼と人間の関係も同じなンだろうネ。 そして人狼と―――の関係も……
ま、とにかく俺も寝るヨ、フランシスカも、本当に大切な人が居るならちゃんと想いだけでも伝えた方がいいヨ。 相手がすでに居なくても、伝える事が大事なンだと思ウ。 じゃあおやすみ、良い夢をネ。
[ひらりと手を振り壁際に腰掛けて曲刀を抱えたまま眠りに*着く*]
(411) 2010/07/03(Sat) 04時頃
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[ 黙りこくる同胞に、溜息をつく。]
まあ、生きてりゃ、その内嫌でも思い知るさ。嫌でも、な。
[ アイリスが出て行くのを目で追う。
結局は、止めなかった。
もはや同族だと、心中でほくそ笑む。]
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―森―
[テッドの姿が見えなくなってから、 しばらくはその場から動けずにじっとしていただろう。 傍に舞う、彼の相棒だという鳥に、ふと目を遣って]
……覚えてる、から。
[ゆっくりと手を伸ばす。 鳥が指に止まり、そして肩まで上ってくると、また微笑んで。 一瞬だけ、自分達の置かれた状況を忘れていた]
―― 帰らなきゃ。
[集会所に戻れば、また、残酷な現実が待っている。 それでも自分はこの森から逃げ出すことは出来ないし、しない。 覚悟を決めるように、まだ温もりを感じる手を握った。 暗闇の中を鳥に導かれ歩いていると、ガストンに出会うだろう**]
(412) 2010/07/03(Sat) 04時半頃
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善、ねぇ……?
[ 同族の囁きに集中していた意識に、何故か割り込んできた言葉。>>411 男の吐息が一定のリズムを刻むのを待ってから口を開いた。]
確かに善も悪もあそこにゃなかった。だがなあ――。
[ 凶相に顔を歪めるた。
自身を駆り立てるものが耐え難い乾きと、破滅的な衝動のみだという事を知るが故に。]
(413) 2010/07/03(Sat) 04時半頃
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[肩に鳥を乗せたヨーランダに会えば、安心したように息を吐く。]
……その鳥は?
[少年がいないことを聞こうとも思ったが、一緒にいないということは逃げたのだろう。 結果的には同じになったと思いながらも、ヨーランダの隣を歩く。]
何か、話したのか?
[ヨーランダから返事があってもなくても、その頭を撫でようとし――苦手だったことを思い出すと、苦笑を浮かべてその手を下ろした。*]
(414) 2010/07/03(Sat) 04時半頃
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― 回想:サイモンの家 ―
[ヤニクがサイモンの手記を見つけ >>162、文字が分からないという彼の代わりに読む。 手記をヤニクに手渡し、その考えに頷いた。]
サイモンが殺された理由は、もしかしたらはその手記にあるのかもしれないな。
[それだけ言うと、サイモンの遺体をシーツで包む。 >>159 6つに裂かれた遺体を包むのに少し手間取りながらも、ヤニクの推理 >>165を聞いていた。 サイモンの血で汚れた手を洗うと、舌打ちするヤニクの頭を軽く肘で小突く。]
(415) 2010/07/03(Sat) 05時頃
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お前が人狼でないなら、皆と力をあわせれば良い。 頭脳戦が苦手なら、得意な奴に任せてお前が出来ることをしろ。 ……俺も、出来ることをしよう。
[信用するかどうかは分からんがな、と言いながらも、本心では疑っているわけではない。]
(416) 2010/07/03(Sat) 05時頃
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[集会場へと向かう道の途中、声をかけられ >>167視線を向ける。 本能、と言われれば、]
本能のまま行動するのは獣だ。 お前は違うんだろう?目の前の奴だけでも守ってやれれば十分だ。
[続いた努力はするという言葉に、 >>168笑いながら]
お前の腕、信じてるぞ。
[胸を叩かれたお返しとばかりに、ヤニクの頭をぐりぐりと撫でた。]
― 回想・了 **―
(417) 2010/07/03(Sat) 05時頃
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