3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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……おんなじ吸血鬼憑きの、
……血が、平気かどうかなんて、
……知らないけどな。
はは
あの人のが 一番イヤだな。
でも、俺にはヘドロがお似合いか。
[ああ、なんだか、すべてが渇いた。]
…は、ヘドロ…な……
――図書館か、
生徒会室か
――日誌は、量が
多すぎた。
わからない。
お前な
きたねぇおっさんなんかまっぴらだって言えよ。
…… 。
[厭味に
かわいた
笑い。
眉根を寄せたのは異形が見えたから、だけじゃない。]
……日誌?
図書室はアルバムがあった、けど。
[卒業出来たのか。
それとも ―― 解らない。]
生徒会室に、名簿でも あるかな。
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― 北棟1Fトイレ ―
[蛇口をひねる。 でるのはやっぱり黒い水だったかもしれない。
だけど、構わずそれで手を洗う、顔を洗う、髪も洗う、首も洗えるところにばしゃばしゃとかけていく。
血がなるべく落ちるように…。]
は……
[そして、びちゃびちゃになったあと、また帽子を被った。 鏡に映った姿には、真っ黒かと思ったけど、 血はとれて、普通に洗い流せた顔があった。
目が熱かった。]
(1051) 2010/02/28(Sun) 22時頃
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「きたねぇおっさんなんかまっぴらだ」
……これでいいか。
[不機嫌そうな、声だった。
厭味も、人と距離をとるのも、いつもの、ことだ。]
……卒業できてないなら、…居ないかもな。
生徒会室の名簿のほうが、
確実かもしれない。
ん、そうだよなぁ。
じゃあ、我慢すっか。
[いつもの調子で……]
[だけど、それまでになく]
[渇いていた。]
まっぴらだと謂って欲しそうだったから
謂ってやっただけだ。
[やらないとはいってない、と。続く。]
居るよ 居るけど。
彼女が言った ほんとうのわたし って言うの は。
きをつけ て
…あの子、ずっと わたしのなかに
くらいくて つめたくて とてもさみし い…
[声は、とぎれる]
|
― 北棟一階 ―
[トイレで顔や手を洗って出てくる。 完璧ではないが、さっきよりはだいぶマシになっているだろう。]
は……
[目の前に広がる酷い血みどろ空間。 もう、慣れてもきているのが恐ろしい。]
――…… >>1066 [そのとき、誰かがこっちに向かってくるか。]
(1080) 2010/02/28(Sun) 22時半頃
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…――つめたい
さみしい?
ケイトは。 いったい、 どうして、あんな。
遊ぼう って。さ。
[まるで 友達を訪ねた子供のよう。]
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>>1081
[トイレから出た瞬間、鋭い声で警戒される。]
あ? ああセシルか。
[俺だといわんばかりに手をあげるが…ほかにも誰かいるのだろうか?]
(1087) 2010/02/28(Sun) 22時半頃
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>>1098
そうか。
[ひとりだ、といわれると、ほっと息をついた。 先ほどケイトと遊ばされたあとだ。
あの冷気に晒されたあとだけに、酷く疲れていた。
もちろん、グロリアとのこともだが……。]
やけにすっきりした顔をしてるな。 ………
[その後の沈黙は、同じ憑きものとして、わかる意味合い……。 そして、ふっと苦笑い。]
(1102) 2010/02/28(Sun) 23時頃
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なんだかんだいいながらも、
俺もちっぽけな我慢できねぇおっさんだな。
…… 莫迦か
それなら、俺のほうが余程 だ
[響きは苦い]
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>>1107
なんだ?優しいな……。
[要るか?の言葉に、また苦笑い。]
――……今、おっさん弱ってるからなぁ。 冗談に聴こえないぞ。
嫌なら逃げとけ。
[そう言いながらも、目は渇きを訴えていた。]
でないと、知らんぞ。
(1112) 2010/02/28(Sun) 23時頃
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