236 【誰歓】 悪魔の月の嗤う夜 【特殊騒動】
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オーレリアに2人が投票した。
チャールズに1人が投票した。
オーレリアは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
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[挑発に乗り男を追い回す竜は、興奮のさなか大地を揺らしたり、威嚇に口を開いたりと忙しかったが、操る糸が切れてしまったように、突如ふつりと、止まった。 何かを探すように、二足で立ってはきょろきょろと。
竜使いと竜は、魂自体が盟約によって結ばれている。 どれほど幼くても主を見失わず、何よりも強い関係で繋がりあえる理由は、その盟約に集結している。]
ぅるおー ん、 るるぉ―― ん、
[竜は、善戦虚しく――と思っているのは、本人だけかもしれないが――己の魂の片割れを、このささやかな戦で失ったことを悟った。 すすり泣くように、虚空に哭く*]
(0) mmsk 2015/08/29(Sat) 09時頃
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……終わった、のか。
[竜と人の鬼ごっこ、それは唐突に終わりを迎える。 何かを探し、嘆くように声をあげる姿>>0に全てを察すれば、チャールズの元へと>>3:121ふらつきながら戻っていく。]
おめでとう、英雄殿。 あんたのお陰でこの街は救われたわけだ。
[皮肉げに口許を歪め、赤に染まる姫君を見下ろす。 悪魔が討たれた喜びも達成感もそこにはない。哀れな女の亡骸が在るだけだった。**]
(1) ameyoru 2015/08/29(Sat) 13時頃
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……英雄?
[地面に広がる銀糸に視線を落として、首を振る。
なるほど、悪魔を退治し、街を救った。それは英雄かもしれない。
しかしそれは――無抵抗の女を殺して"なる"のは、自分のなりたかった英雄では、決してない]
英雄なら――ガキの頃に読んだ、物語の英雄なら。 お姫様に憑いた悪魔を退治して、めでたしめでたし――そのはずだがな。
[だから。あの男にも、言ったとおりの言葉を、繰り返す]
俺は――教会に雇われた、ただの溝さらいだよ。
[酷く乾いた声で、そう呟いた]
(2) migya 2015/08/29(Sat) 15時頃
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確かに。お伽噺の英雄ってのは今のあんたみたいなしけた面はしナいものだ。 それに俺にとっては恩人をぶっ殺してくれた上に悪魔は逃がそうとした気に食わねぇクソ聖職者様だな。
[呟き>>2への否定も慰めもすることなく、からからと笑う それからふ、とその色をかき消せば目を伏せて]
それでもこの姫様にとってはあんたは確かにお優しい騎士だったのさ。
こんな言葉は綺麗事でしかねぇが……最期をあんたの手で迎えられて、良かったんじゃないか。
[オーレリアのことを何も知らない者や金目当ての奴等に殺されるよりは、きっと幸せだったのだろうと思う 例えばそう自分が彼の側だったら、事情を聞くことも犠牲となることを憂い哀しむことも無く彼女を葬っていただろうから。]
(3) ameyoru 2015/08/29(Sat) 15時頃
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……さァ、報酬の話といこうか。 悪いが俺は同行して教会の奴等に会う気は無いし、あんたのことが嫌いだ。
[両手を広げ浮かべたのは笑みはきっと悪どいもの。大嫌いな綺麗事をこれ以上口にする気はないし、己に慰められて彼の心が晴れるとも思っていない。 姫君の弔いに悪者が同席するのはおかしなことだ。金を受け取れば姿を消すつもりでいる。 要求したのは新しい包帯と酒を一瓶買えるだけの金。報奨金は全てやると言われていたが、もしまたそれを口にするようなら首を横に振って。]
屑が大金を持ってもろくなことにならないものさ。
[とでも言うことだろう。 ふと何かを思い出して、付け加えるようにもう一つ願いを口にする。]
ああ、あともう一つ…… あんたがヘクターを殺した場所を教えな。
(4) ameyoru 2015/08/29(Sat) 15時半頃
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……、綺麗事ってのはな、日の当たる世界にだけあればいい。 俺たちみたいな、薄暗い場所に棲んでる人間にゃ、何の足しにもならんものさ。
[青年の顔も見ずに、そう応じた。 その悪態は、或いは、男なりの感謝であったかもしれないが]
(5) migya 2015/08/29(Sat) 16時頃
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[報酬については、肩を竦める。要らないというなら、それでもいい]
――持っていけ。
[懐から巾着を取り出して、半ば投げつけるような勢いで放る。 釣銭で貰った何種類かの銅貨と、数枚の銀貨が入っている。 余程の高級酒でもなければ、十分に足りるはずだろう]
……、殺した場所?
[そんなものを訊いてどうするのかとも、思ったが。 莫大な金銭の代わりに、それを求めるのならば、隠す理由もない。 番地を答えて、判らないようなら、広場からの道順を教える。 小火のあった場所を訊ねれば、辿り着けるだろうとも]
(6) migya 2015/08/29(Sat) 16時頃
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仰る通りで。
[その悪態>>5には一言だけを笑って返した。 放られた巾着を>>6受け止めその重さに一人頷く。欲した品は十分に買い求められることだろう。]
…OK、ありがとうな。
[道を把握するのは己の仕事には重要なこと。数日この街で過ごしてきたのだ、番地だけで理解出来る。 殺した本人に礼を言うのは些か奇妙な気分でもあったが、構わない。しっかり懐へ巾着をしまい彼から離れていく。]
じゃあな、チャールズさん。 お互いもう会わずに済むといいねぇ。
(7) ameyoru 2015/08/29(Sat) 16時半頃
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……オーレリアは
あんたのこと、心から信頼してたよ。
[去り際のその言葉が彼にどう響くのかは分からない。 ただふと、悪魔憑きになった女との短い時間の中、交わした話を思い出しただけ。 あの時は否定したが、結果的に正しくあったのは彼女のほうだった*]
(8) ameyoru 2015/08/29(Sat) 16時半頃
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ああ、全くだ。その面は、もう見たくない。
[次に会うことがあれば、互いの立場上、今度こそやり合うことになるかもしれない。 だから、二度と出会わないことを祈ろう。戦いを止めた彼女の意志が無駄にならないように]
――……、とっとと行っちまえ。
[だから、去り際の言葉にも、そう返した。足音が遠ざかっていく]
(9) migya 2015/08/29(Sat) 17時半頃
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[自分は、騎士でも英雄でもない。真っ当な聖職者でさえない。 後ろ暗い仕事をやってきた、傭兵上がりの溝さらいだというのに]
心からの信頼……か。
[その信頼に、値するだけの人間であれるだろうか。 人間の心には、容易く、"悪魔"が憑く――薄汚いどぶの底でも堕落せずに。 彼女が信頼を与えてくれた己のままであり続けられるだろうか。いや、あらねばならない]
(10) migya 2015/08/29(Sat) 17時半頃
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――貴女に誓いますよ、オーレリア。
[そう呟くと、横たわる彼女の脇に膝をついて。 まだ温もりの残る手を取って、その甲に口付けた。
それはまるで――御伽噺のなか、姫君に忠義を誓う騎士のように*]
(11) migya 2015/08/29(Sat) 17時半頃
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[“英雄“と別れたこそ泥が一番に優先したのは傷の処置、それと食事を取ること。 この騒動で何人もの命が奪われた、それでも生きている。己が物で無くなる筈だった身体で、今も。 神だか悪魔だか知らないが、そう在ることを望まれているのならば、そうしようじゃないか。]
来てやったぞ、オッサン。 若い女じゃなくてガッカリしたかァ?
[その場所へ、ヘクターが命を落とした路地へ辿り着いたのは火灯し頃になった。 本当にここにいるとも思っていないが、遺体に会いに行くことも出来ず、魂の存在を感知する力も持ち合わせてないこそ泥に出来るのは此処を訪れることだけ。]
(12) ameyoru 2015/08/29(Sat) 20時頃
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[壁を背に地べたへ座り込み、抱えていた瓶を開けた。 赤黒く、流された血を思わせる液体を喉へ流し込む。“悪魔の蔵”という名のワインらしい。 長らく買い手がつかなかった最後の一本だそうだ。悪魔が去った街からこの酒は消えるべきだろう、なんて思いからこれを選んだ。]
……何勝手に死んでるわけ?悪魔憑きでもない奴にぶっ殺されやがって。 そんなんでよく俺を誘おうと思ったね、あんた。
[大きく息を吐いて。言葉を探し暫し黙り込んだ後に口にしたのは生前の男に向けたような憎まれ口。]
本当、バッカじゃないの。
(13) ameyoru 2015/08/29(Sat) 20時頃
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[その表情がどことなく寂しげな子供のようであったことは、本人も知らぬこと。 酒に弱いこそ泥は全てを飲み干すことはなく。無造作に瓶を置く。]
グラスなんて高等なものは用意してないから。
[まるでそこに男がいるように語り掛ける。……自分でも馬鹿らしい、とは思っていた。]
(14) ameyoru 2015/08/29(Sat) 20時半頃
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違う……
[ぼそり、掠れた声で呟く。こんなことを言いに来たわけじゃない、 だけど、そう、誰かに素直な言葉を口にするなんて、己にとっては難しいことだった。特にヘクターには悔しい思いをさせられてきたから。 言葉に詰まり、口ごもってどれだけ時が経ったか。]
あれが、最後になるなんて本当に思ってたわけじゃないんだ。 あんたがあまりにもムカつくから、言っちまっただけで。
[最後に会った時が脳裏を過ぎり>>2:24、アンティークグリーンは伏せられる]
……ごめん。 本当は、悪魔を見つけられる筈だった。その力を持っていたんだ。
俺が役立たずじゃ無かったら、誘いを受けてたら……
あんたは、ヘクターは、死ななかったかもしれない。
[やっと口に出来た謝罪。けれどいつかの表情は拗ねたようなもの>>1:12。やはりこんなのは自分には似合わない。]
(15) ameyoru 2015/08/29(Sat) 20時半頃
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でもさ、オッサンが止めてくれたら。何か変わったかもしれないぜ?
[あんな風に拒絶しておいて>>2:14随分都合の良い言葉だ。子供の我が儘のよう。 けれどきっとこれがこそ泥の本質だった。齢を重ねていないのは、身体だけではないのだろう。]
…………
……恨んでもいい。呪ったって構わない。
[役立たずは英雄にはなり得なかった、ならばせめて責任は負おう。 見逃してくれた恩を返さず、人であると知った時には死んでいた。ある意味己が彼を殺したとも言っていい。]
(16) ameyoru 2015/08/29(Sat) 20時半頃
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見逃してくれて、ありがとう。
[ヘクターにとってそれはただの気紛れだったのかもしれない、それでも良かった。 その一言で言いたいことは全て宙に吐き尽くした。 目を閉じて背を預ける壁の冷たさを感じる、…まだ、生きている。
幾人もの犠牲者、意図を知らず己の助けに笑みを見せた女、こそ泥を見逃した呪術師、哀れな銀糸の姫。一歩道を逸れていたら自分も同じになっていたのかもしれない。 彼等を踏み台にして。生き続ける。]
本当はな、俺の名前…トレイルって言うんだ。
[玩具(トイ)ではない、最初に名付けられた名前。 それを聞く生者は、薄暗い路地にはいなかった。*]
(17) ameyoru 2015/08/29(Sat) 21時頃
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[揺れる、ぶれる視界。 朧気になりかけていた思念は、未ださまよう。 暗い路地に、現れたその姿に気付くと男は驚きに僅か眼を開いたか。 最初に聞こえた憎まれ口は、笑いを誘う。]
── 生きてやがったか。
[呟く言葉は、彼にかけるでもなく独り言のように。 その目の前に、揺らめく自身を置こうとも。 壁に座り込んだ男の目は、此方ではなく何もない方向へと向いている。]
(18) config 2015/08/29(Sat) 21時半頃
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[手にされているワインボトル。 そのラベルを見やれぱ、気が付いて。]
験の悪い酒、飲んでんじゃねぇよ。
[それを喉に流し込む姿を見下ろし。 大きな嘆息と共に毒を吐くのを聞けば、片眉を上げて苦く笑う。]
相変わらず、つれねぇなぁ。 悪りぃな。俺も流石に。ありゃしぐしったわ。
[声は届かぬと解っていても、変わらぬ軽口を返し。 なじるトイの言葉に肩をすくめる。 だが、残されたワインのボトルを置く顔に寂しげな陰が落ちるのに気付くと。 その前に屈みこみ、ゆるく弱く笑う。]
── ごめんな。悪かったよ。
[触れられはせぬ、と知っていれば。それを聞き、頷き、呟くだけ。]
(19) config 2015/08/29(Sat) 21時半頃
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[綴られる言葉は、幼さを滲ませる。 何かを思い、伏せられたアンティークグリーンの瞳は、それまでに見てきた勝ち気なものとは異なる。 そうして、聞こえたのは知らなかった事実と彼らしからぬ弱々しい謝罪の言葉。 それを知れば、鼻を鳴らし笑って。]
……──トイよ。おめぇも間抜けだな。 おめぇが居たところで、何も変わりゃしねぇよ。
[生前から死を見てきた男には、それは死期というものが巡ってきただけだったのだと。 自ら、命を棄てるように選んだ事を思えば。
──ああ。何故、お前が悔やむことがある?
その悔恨は間違っているのだと。否定する。]
(20) config 2015/08/29(Sat) 21時半頃
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[やがて、僅かに戻った勝ち気な気配。 だが、拗ねる子供のように言うのを。 受け止め、笑い飛ばし、会って間もなくそうしたように、肩を掴んでからかうことも出来ないのであれば。]
──おめぇを呪うか。そりゃあいい。 出来るかどうか解らんがな。祈っといてやるよ。 おめぇが、下手に死ねねぇようにな?
[本当に、地獄というものがあれば。 おそらくは、間違いなくこれから自分はそこへ向かうのだろう。 その後、届かなかったとしても。 その思念だけは残していく。
やがて、“ありがとう”とその言葉が落ちるのを聞く頃に。 其処に留まっていた男の姿が、形を失い始める。]
(21) config 2015/08/29(Sat) 21時半頃
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── トレイルか。
[初めて知った、その名前を口にした後。]
じゃあな。クソガキ。
[その場を離れる間際、掌を茶色の頭の上に載せるようにしてから。 男の姿を形作っていた魂は、路地の闇に紛れるように消えた。]*
(22) config 2015/08/29(Sat) 22時頃
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え……
[ふいに閉じた瞳が再び見開かれ、何かを探すように揺らぐ。 今や誰も口にすることのないその名を、呼ばれたような気がした。 けれどああそんなことなどある筈が無い、己を見ているのはいつしか昇っていた月だけ。酔っているのだろうか、と緩くかむりを振って立ち上がる。 その時倒れた酒瓶から赤黒は溢れていく、やがて地に染み込んで消えゆくことだろう。]
またな、オッサン。
[彼の声はこそ泥に届かなかった、四文字以外は。だから別れの言葉を否定する形となったのは偶然のこと。 きっと己の死に場所もまたこんな暗く寒い所なのだろう、そして同じところへと逝くのだろう。 きっとお互いそれが似合う生き方をしてきた、だから、二度と出会わぬわけではない。 その時はまた、罵ってやろうと独り笑い、どこかへと歩いていった。*]
(23) ameyoru 2015/08/29(Sat) 22時頃
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――The after――
[竜の慟哭を、街の人々はどれだけ聞いたろうか。 それが、街が救われたことの印だと気づいた人は、その中にどれだけいたのだろうか。 朝の、ほんの短い数刻のことだ。誰も知らないやもしれず、この竜の声で初めて目覚め、恐怖に打ち震えたものすらいたかもしれない。 いずれ、宿に事情を知る男二人が戻れば街の雰囲気は一変するかもしれないが、その頃にはもう、竜の姿は街にはなかった。]
(24) mmsk 2015/09/01(Tue) 01時頃
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[竜は、一歩、一歩、墓地への道を戻る。 目線の違いか、主と違って感覚に優れるのか、その足取りに迷いはなく。 崩折れた主に頬を寄せ、地を濡らす赤い滴を舐め取った。
やがて、ばさり、と。 竜は、背にぴったりとたたんでいた翼を大きく広げると、人気少ない墓地から、旋風巻き上げ空へと舞う。 それきり、竜は街を離れた。]
(25) mmsk 2015/09/01(Tue) 01時頃
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