302 ヴァニタスの盃を
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
パルックが無残な姿で発見された。
村人達は自らの過ちに気付いた。
人狼達は最後の食事を済ませると、新たな犠牲者を求めて無人の村を立ち去っていった。
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[ ──── 冷華咲く冬の頃だった。
行く宛を無くした私を、貴方が拾ったのは 幾年経っても、…今は隠れた黒いカーテンの下 引き攣れて醜い火傷痕が治らずに 親に見捨てられた私を、 貴方だけは。 ]
( 差し伸べられた白魚のような指が …… ほんのわずか震えていたのを 私はきっと忘れられない。 )
(0) universe 2019/12/28(Sat) 18時半頃
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[ 救ってやらねばと思った訳では無い。 そんな聖人を気取っていられるほど、 素晴らしい人生を歩んで来た筈もない。
唯、掬ってみたかっただけだ。 その哀れに消える命のひとひらを ―――― 巣食う絶望の彩さえ ]
(1) ゆにばーす2 2019/12/28(Sat) 18時半頃
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お前、私と来るかい ──── 嫌われ者の私で良ければ。
(2) ゆにばーす2 2019/12/28(Sat) 18時半頃
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( 救われたいのも、何もかも 全部自分の為だった。
独りが寂しい、私の為 )
(3) ゆにばーす2 2019/12/28(Sat) 18時半頃
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………………… 。
(4) universe 2019/12/28(Sat) 18時半頃
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[ 次第に、跫が近付いて来た。 降り積もった雪を、幾人もが踏み躙る音。 人の気配に聡い” あの人 ”は 私お手製の、…お師匠様お気に入りのスープで ぐっすりと眠りの世界で微睡んでいる。
右目を覆っていた黒檀を取り払った。 彼らが乱雑に扉を叩く、その前に 私は黒いローブを羽織って外へ出る。 ]
(5) universe 2019/12/28(Sat) 18時半頃
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こんな村の外れまで、どうされましたか …… ──── 自警団の皆様。
[ 自警団が家に来れば、終いの合図。 私は貴方の本棚から” 借り受けた ” 古びた手帳を携え、首を傾ぐ。** ]
(6) universe 2019/12/28(Sat) 18時半頃
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