217 【突発誰歓】幸福の壷【十二支騒動記】
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
[粉々になった眼鏡の欠片。
あれは鏡だ。
映して、反じて、封するもの。
黒亥は消える。意識が途切れていく。
形は崩れ、意識は溶ける。]
[否、還るだけ。
元の闇に還るだけ。
何も変わらぬ、何も求めぬ、何も 何もない、暗闇に。
かえるだけのこと。]
|
[さっきまで霞がかってた頭が、急にすっきりと冴えてくる。同時に襲ってくる言い様のない虚無感。]
まて……まってくれ…!
[カッと瞠目して、宙を仰ぐ。 空気に融けて霧散していく何かを、引き留めるかのように声を張り上げる。 けれど、それに応えてくれるものはなく。
そっと胸に手を当てがい、意識を深く沈める。]
(泣いて、いるのか?)
[孤独を抱えて。絶望しているのか。]
(8) kotsuma 2015/02/19(Thu) 02時頃
|
|
(…私が、一緒だ。)
[己の中で、生きたらいい。共に。 今や小さく、か細い揺らめきになってしまったソレは、震えながら縮こまる。]
(何。また暴れたら、次は手綱を引いてやるさ。)
[手を差し伸べれば、すとんと何かが、己の中に嵌る感覚。 ああ、終わったのだと。男は漸く実感した。]
(9) kotsuma 2015/02/19(Thu) 02時頃
|
|
[それから]
神様!!沙耶ァ!!みんな!!!
[どたどたと喧しく廊下を踏み鳴らして、皆の眠る部屋へ走る。襖に手を掛け、勢いよく開け放てば————。]**
(10) kotsuma 2015/02/19(Thu) 02時頃
|
[嗚呼、口惜しい、口惜しい。
ようやっと器を手に入れたのに。
ようやっと報復が叶うと思うたのに。
また、暗闇の中で眠るのか……――。]
『辰星……――』
[ようやっと、同輩の名を思い出せたというに。
また呼べぬ、呼ばれぬようになるのか。]
[嗚呼、嗚呼、忌々しい。
ただの眠りのみならず、今度は呪詛も掛かったか。
嗚呼、前より忌まわしい物が増えておる。]
『……だが、汝が犯した罪は変わらぬ』
[深い深い眠りにつく直前。悔し紛れに返す呪詛。]
『罪を償え 南方螢惑……!!』
[忌まわしき名を持つ巳の男。壺を割りし、負の者。
お前がいなければ、この様なことはなかったのだ。
最後にそう囁くが、それがしかと声になったか否かは、判らぬ侭。*]
…―――――
[辰星は眠る。
代わりの涙は天に流れ、地に流れ。
安らぎの闇に浮かぶ星とならん。
夏日と、また名を呼べる日を想い描いて。]
[込み上げるは何の香りか。冬の香り。]
『…――忘れろ。忘れて良い。』
『我の事など、忘れてしまえ―――』
『此方に引き摺られるな。』
[忘却を望み、星は―――墜ちる。**]
/*
[この牙を向ければ独占できる、と。
叶わなかった願いのために。
黒亥は、黒蛇に呪いをかけた。
断ち切れぬ絆があると、知れず。
成就せぬ願いとは、知らず。**]
[背負う覚悟を決めて歩む巳の男。
嗚呼、吾は結局、報復ができなんだか。
誰にも…… 何も……――。]
『かなしい、なぁ……』
[居るだけで罪だと言われし己。
封じられるその身を恨み、嘆いて、哀しんで。
それでもまだ、誰からも見てもらえず、忌み嫌われ。
何時しか恨みは外へ向き、人を呪い、更に恨まれ。
それを繰返し繰返し積み重ね。]
[火の星を冠し、夏の陽の如く激情に流されし者。
智恵を持ち、能力あるはずの者が最後に願いし事は。]
『淋しい……――』
[忘れないでくれ。
同じく火の星を冠する男に対し、小さく小さく囁いた。
届いたか否か。其を知る前に、赤く黒い火の星は燃え尽きた。*]
―後の世―
[世が乱れたのは昔。
ようやく平和な世になると誰もが信じ始めた頃。
それでも街を離れれば、村へと足を伸ばせば、目に見える戦禍に昔を思い出さずにはいられまい。]
[上佐川。
夏陽を受けてきらきらと眩く川面を見詰める子は、親を知らず。名を知らず。
クロ。次郎。佐川。
どの名前で呼ばれても、その子は頷き返事をした。
取り立て困ることなく過ごしてきた。]
[けれど、心の内では思っていたのだ。
それは違う、と。
自分のことではない――――と。*]
―後の世―
[戦の面影が残る村。ひとりの少女が泣いていた。
大粒の涙を溢すのは朱金の目。
その気味悪さから皆からは蛇の目を意味する「鬼灯≪カガチ≫」と呼ばれ、捨てられたその子は親も知らず、名も知らず。
ただひとつ、己の中にあるのは大切な大切な、名前だけ。]
[ある夏の陽が降り注ぐ上佐川。
そこで佇み川を眺めながら、はらりはらりと涙を流す。]
何処にいるの……『しんしょう』……
[産まれ出でた時より持つ、誰かの名。]
あなたに逢いたいの
また、わたしの名を呼んでちょうだい……
[己すら知らぬ己の名。
それはきっとこの者が持っている、と何故か疑わず。
春の日も、夏の日も、秋の日も、冬の日も。
何処かにいるとも知れぬ名を呼ぶ。]
黍炉は、ミナカタをつんつんつついた。
kotsuma 2015/02/20(Fri) 19時頃
黍炉は、ショコラマジ天使。
kotsuma 2015/02/20(Fri) 19時半頃
黍炉は、テレテレ///((ノェ`*)っ))タシタシ
kotsuma 2015/02/20(Fri) 19時半頃
|
―― ずうんとむかし ――
「あいつ、巳だよ。けいこくっつーと怒るんだ」
ふうん。
[何の集まりだったかもう覚えてない。代がわりする前だったような気もする。今日みたいに神様と、それから先代の十二支たちが集まって宴だか寄合いだかわからない集会をしていた時だったとおもう。
自分は同世代くらいの奴らを集めてかけっこだかかくれんぼだかをしていた。 神様を筆頭に、大人も子供も浮かれムードで大騒ぎしていたのに、ひとり螢惑だけはむすっと眉間にしわを寄せて、少し離れたところに居た気がする。]
(88) kotsuma 2015/02/20(Fri) 19時半頃
|
|
[ひどく興味がわいた。
巳ってことはすぐ隣の干支だ!こんなに楽しい夜なのに、なんであいつだけあんなにつまらなそうなんだろう?なんで怒ってるんだろう?なんで名前言ったら怒るんだろ?
そんな好奇心は気づけば口から出ていたらしい。]
螢惑、遊ぼう。
[少しだけ目を見張った彼が、物凄く厭そうな顔をしたあと、午の目の前にはチカチカと星が散ったのを、今でも良く覚えてる。]**
(89) kotsuma 2015/02/20(Fri) 19時半頃
|
黍炉は、モスキートにニヨニヨ。
kotsuma 2015/02/21(Sat) 00時頃
[赤き血潮に染まった頃も。あったという。
怨嗟の声が止まぬ夜も。あったという。
お伽噺にするには新しい、昔ばなし。]
………だれ?
[岩陰の、奥から人の声が聴こえた気がして。
少年は足を向ける。]
[血に染まり、怨みに染まる事もあった上佐川。
そうと知っても其処に佇み、飽くることなく泣いたのは、其処にいれば己の持つ名を持った人に、必ず逢えると思ったが故。]
逢いたいわ 逢いたいの……
[何時までも何時までも泣いていると、誰かが此方へ来た気配がして。]
誰なの……? 『しんしょう』……?
[それは、そうであってほしいという、願いにも似ていて。
肩までの長いとも、短いとも言えぬ黒髪を靡かせながら振り返る。]
[振り返ったその少女は。
川面の光を黒髪に受け。まるで光の輪を冠しているかのよう。
初めて聞く声が、初めて聞く名を呼んでいる。
それは誰の名?]
[いや。
己の名だと―――信じることができた。]
なつひ!
[叫んだ。開いた口から飛び出た名前。
駆け寄り、腕の中に抱き締めて頬を擦り合わせた。]
夏日、夏日、なつ……ひ
[手は黒髪を乱す。光を払うかのように。]
[振り返った前にいたのは見知らぬ少年。
駆けてくるその少年が紡ぐ名は、聞き覚えのない、知らぬ名ではあったけれど。
其が己を示す名であることは、すぐにわかって。]
しんしょう……? 辰星なの……?
[尋ねなくとも、己の中で答えは出ていて。
駆け寄り、すりより、されるが侭に髪を乱れれば、今度は嬉しさで目が熱くなる。]
今度はちゃんと、忘れなかったわ
貴方もちゃんと、覚えててくれたのね
[抱き締め、その温もりが本物であると実感すれば安堵し。
やっと逢えたと、鬼灯色の目からまた涙を溢した。]
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る