204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[色素の薄い髪や肌が、赤に彩られる姿を想像する。
あの手のひらの傷のような。
困ったと笑う、その目を、舐めて。
秀麗な箱を作る指先を、かじって。
その身に脈打つ心臓に手を触れたら。
ああ、それは、きっと――]
――っ
…………
[フィリップの、思考は届いていたけれど。
衝動に塗りつぶされそうで、かみ締めた血の味ですら、まだ落ち着けなかった]
――まだ、……大丈夫……
[ぎりぎりのところで踏みとどまっている。
すぐ外の廊下で、起こっていることに気づけなくて。
ただ、大丈夫と、くりかえしている]
ーーーーラルフ…………
[直接の衝動とは違う それ
感じるのは 何度目か?
今までよりも 強い それに息を飲む
同時にーーーどこか悲しい が
そこに頓着する 状況になくて]
|
ー 三階廊下 ー [ノックスの言葉に 感じるものに じくりと悲しみをどうしてか感じて 孔雀色が微か揺れる]
んっ
[片手に防寒具 片手にマグカップ 持ち 背中には壁 片側は ノックスの腕 逃げ場はない 触られる頬 微か におう 狩で慣れているはずが いまは 嫌に鼻について その手も払おうとした が]
(15) 2014/11/17(Mon) 13時半頃
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…………だったら!!
[食べられてもいいなんて 言わせないで] [寸でのところで 声を飲み込む 言えない 秘密と約束したから 勝手に暴露していい領域じゃないから けれどトレイルの綴った言葉を思い出して
過保護なほどなのにどうして ああ 彼は思うのか 放任主義の下の彼には不思議でもあった]
あんた…………嫌い
[近づく 熱と 逃れられない血の匂い 顔を背けて 小さく吐き捨てる
その時だった]
(16) 2014/11/17(Mon) 14時頃
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|
ーーーフランシス
ラルフ あっちの部屋 行って……っ
[向いた先 声の方向 最初にラルフ等といた 良かった と思う 緊張が緩んで 微か笑ながら マグカップを持ったては ノックスを払うのをやめ ラルフの駆け込んだ 部屋をさして*]
(17) 2014/11/17(Mon) 14時頃
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フランシスがいたから
居場所ーーー教えてしまった
心配かけさせたく なかったら ごめんーーー
――――――――フィリップ……
[呼びかけられる声に、ようやく返せるだけの落ち着きが、
わずかに戻る]
…………いい、よ。
心配、してくれたんでしょ……
ありがとう……
(――違うよな?
襲いかかったわけでは、ないと思いたい。
同行者を、大切そうに甘やかしていた彼なのに。
あの二人がこの状態を見たら
きっと、良くない状況に、なる。)
[――ノックスを、少しの間、じっと、咎めるように見た。フランシスは、彼の中にあるよこしまな思いを、まだ知らないのだ。]
[名前が帰ってきたこと
すぐに フランシスが向かってくれたこと
……そのことに ラルフが嫌がっていないこと
それらを 察して安堵の息を吐く]
ーーーーー良かった
[その心と同時に ちり と
横たわるのは怒り
ーーーノックスへの]
[フランシスが来たときには、
安堵と、心配かけることへの不安と、
衝動をおさえる気持ちとでぐちゃぐちゃだった。
それでも話している間にそれは落ちついて]
……ありがとう、フィリップ
[そっと、かすかに伝える感謝]
|
ー 三階廊下 ー [フランシスが感じた印象の落差 知る由もないまま ノックスから 顔を背けたまま 大人 二人の会話を聞く
ノックスに 服越し 触れたくも無かった だから 足は限界まで 爪先立ち 脚の間に入れられた脚から 身体を浮かせようとする]
…………
[首筋にかかる息 いまはなく ノックスの話す間 >>41 無言だった が
力が緩む 解放されたこと に気がついて 山を駆ける その俊敏さで 飛びすさる]
(59) 2014/11/17(Mon) 20時半頃
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[ノックスに向けられた視線。
居間でも、廊下でも、変わらない。
フィリップが追及した事の、何処までをラルフは保護者に知らせたのだろう。
抑えられた衝動は、何処に消える?]
|
…………喰われるぐらいなら 食ってやる…………
[低く 唸る それは獣の声
今更最もらしいことを口にするノックスに 彼は牙を向いて 彼がそこを立ち去るまで 身を低く 警戒した姿勢をとり続ける]
(63) 2014/11/17(Mon) 20時半頃
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ーーーーーーー
[そうして ノックスの姿が消えるまで 消えてから 大きく息を吐いて その場に座り込む
手が震える その手を一回マグカップごと握り込む 常ならぬ強い感情に 自分自身 眩暈がする]
ーーーー…………
[何度か深呼吸した後 ゆっくりと立ち上がる
居間でルーツを回収 マグカップを返す
やることはあったけど とても 居間に行く気力はないと思った]
(67) 2014/11/17(Mon) 20時半頃
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…………何も できてないし
[落ち着いたのは ラルフ自身の
そして フランシスの]
フィリップは、ノックスに追いつかないように ゆっくりと階段を降り続ける
2014/11/17(Mon) 20時半頃
……フィリップが声をかけてくれたから。
だから、飲み込まれないで、すんだんだよ……
[衝動とは、違う欲で発散する。
それを行って後悔はしないだろと思っていたけれど。
その相手が、フランシスになるのなら――]
…………それは、できない……
[できない。
大切な保護者だ。
そういう目でみたことも、ない。
いまも、そういうことができそうも、ない。
――フランシスにしてもらったら、きっと普段どおりでは、いられない]
ーーーーー??
どうしたのーーー…………?
[ふるっと頭をふるって
怒りの残滓を其の後の感情を振り払う]
|
ー 三階→階段 ー
ーーーー…………
[ノックスの歩みは遅い >>74 少し階上でまったあと 狩のように気配を殺し ゆっくりと階下へ
きっと 居間に行くだろうと 二階についたら 一階への階段までは 駆けていこうと決めて]
(76) 2014/11/17(Mon) 21時頃
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……衝動の、発散方法……
やっぱり、肉欲、が……――まだ抑えられる方法らしいけど。
フランシス相手には、できない、なって……
[はじめては好きな人ととか、そんな純情ではないつもりで。
食べなくてすむなら、それはそれでと割り切れるつもりだったけれど。
フィリップがいったように、後悔するかもしれないと、思った]
ーーー…………
なんとなく 会話の流れは わかった
主だった手段 なんだね
保護者…………うん 保護者は
ホレーショー
……萎える 萎えて収まるならいいのかな……
[と 真面目に 思案しかけたところで
ふと 思考が ーーーー止まる]
ーーー俺とだったら?
うん、衝動は、そっちになら、まだすりかえて誤魔化せるって。
……萎えておさまるのなら、ありかな……
[同じように思案しかけて。
――聞こえた問いに、少し、間が開く]
フィリップと……だったら、いけるかも……
|
ー →二階 ー
…………
[予想通り 一階に降りる階段 そちらへ向かう様子は 足の向ける先からない
ルーツがいなければ 突如音が立つこともない …………ただ 居間で見た姿 先程見せた嫌な姿 ……それとも違う 何か
ゆるく首を傾げて 一階に向かう階段 その降り口で 一度だけ振り返った]
(84) 2014/11/17(Mon) 21時頃
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ーー………うん 俺もラルフだったら
ん いや 違うな なんだろ ラルフなら いい
…………不思議だね
ほんのちょっと前は
むしろ他の方法を 探して
鳩尾に 一発 なんて考えていたのにね
うん……俺も、フィリップなら、いいよ。
――――そうだね。
痛みを感じないで一瞬でとか。
そんなことを思ってたけど。
でも……発散できるのなら、気持ちいいほうが、いいよね。
[自分で使った言い回し
ラルフから 同じようにかえると 照れる]
一瞬だけっていっても 痛くさせるより
気持ち良くなってもらう方が
………… 躊躇も ないよね
――ほんとうに、
こうして、話ができるのが、フィリップでよかった……
[ほっとしたように、つぶやく]
うん、痛みを与えるより。
気持ちよくなってもらうほうが、まだ、ね。
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[まさか 振り返るとは思わなかった 孔雀石が丸くなったまま 薄い青を見る
上がる口角 自然と眉が寄った けれど しんと冷える廊下に 凍りついた言葉が 音とともに]
………………
[何を?というように 怪訝な表情のまま 階段をおりかけたまま止まった]
(98) 2014/11/17(Mon) 21時半頃
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