78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―
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――王都――
[犬は伸びた手(>>179)を避けるようにさっと男の後ろに引いた。 嫌われてる、という金髪に男は困り顔を浮かべるしかできない。 どちらかと言えば、こんなに懐かれているのが想定外なのだ。]
《セイクリッド・レティーシャ》そのものは知っている。 千年前の勇者だ。"かつて"と自分でも言っているだろう。
……"あれ"は、誰だ?
[しかし、その言葉に答えは返るのだろうか。 着替えてくる(>>181)、という男に自分の服装を見やる。 爆発に巻き込まれるだの、鎌鼬にやられるだの。それはもうあちこちひどい有様で。 しかもマスア・ナの宿で着替えだの何だの旅支度は見事に燃え上がった。]
――服の新調は急いだほうがいいな。
[路銀の持ち合わせはあったのが、最大の救いだった。]
(10) 2012/02/11(Sat) 01時頃
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『城――って、あれかァ? そりゃァ、まァ、集まれってェくらいだから、言やァ会わせてくれんのかもしんねェけどよ』
君と共に戦うことは、彼女に協力するとイコールになる、そう考えていいわけだな。
[彼女のこともレイディ、と呼ぶのを聞けば、勇者と一般人、という関係ではなさそうだった。 憎み合うようでもなければ、協力体制を組むことに問題はないのだろうか。 "巨大なものは任せる"と言われた割には行ってしまう彼を見送って、己はまずは着るものをどうにかしに向かうことにした。 ぼろ着た大男の足元には犬が二匹。別れてしまったが同行者は血塗れ。 一人になっても、通行人の視線はこちらに向いたままだった。]
(22) 2012/02/11(Sat) 02時頃
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[路銀の残高確認しつつ、服を探す。 長身に筋肉質とあれば着られる服を探すのが精一杯で、ものや見た目にこだわる選択肢はあまりない。 結局いつもと似通ったような生成地のシャツを見つけて、すっぽりと頭から被っただけだ。 後は革鎧が身体を守ってくれる。このなめし革の鎧は、ナシートよりも前から共にある相棒だった。 それから、相棒といえばもう一人。空から来るはずの女を、真新しい服に身を包んでゆったりと待った。
彼女への説明などもナシートが済ませ一段落して、城を見やる。 人は集まりつつあるのだろうか、半信半疑といった噂話のほうが多く通り過ぎていくように思えた。]
『まァ、なァ。俺っちもまだ信じられねェや』
[け、け、と笑う声。行くなら行こうぜ旦那、と続いた声に、城への道を歩き出した。 門につけば先程金髪から聞いた(>>12)ように、一字一句狂わず言うだろう。 勇者に会いに来た、と**]
(41) 2012/02/11(Sat) 04時頃
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……守人ノ堕チル音ガ聴コエルナ。
[Δ越しに加えられた衝撃を余所に、聴こえる音。それは一人の戦士が青の楽園《シュウマツノチ》へ旅立ったということ。]
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――王都――
いや……待ったわけではない。 別れてしまって悪かったな。
[大きな街であったから、会えるかどうか一抹の不安を覚えていたが。 2mに近い男の身長はこの王都でもそれは目立つらしかった。]
『と、言うことでよォ。1000年前の勇者様に会いに行こうってわけだ。俺っちのことも知ってるかもしんねェって言ってたしなァ。嬢ちゃんは、何かあるかい? 心の準備でも何でも、まァ焦っても仕方ねェからな』
[そうして、彼女の行動に同行しつつも、準備を終え次第城へ向かう。 外で何が起きているのか、この瞬間までは知る由もなかった。]
(75) 2012/02/11(Sat) 21時半頃
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[城へは案外すぐに迎え入れられた。 奥の部屋に直接通され、城にしては警備が甘いものだ、と思わなくもなかったが。電波をすべて使う緊急事態ともあれば話も違うのだろう。 まさか本人がそう取り決めた(>>5:69)とは、思いもしなかった。]
――用件。 ああ、まずは、放送を見た。ええと――金髪の大鎌を持った青年から、貴方を尋ねるべきだと。 しがない傭兵稼業だが、力を求めているものの助けになりたいと願う。
[他にも征華隊へ協力したがるものがいれば聞きあきたフレーズかもしれない。 が、男は"まずは"と前置いた。用件がこれのみでないことは、伝わるか、伝わらぬか。 ――本音、伝わらなければ余計なことは話さなくていい、と思っていたかいないかは、別としてだ。]
(76) 2012/02/11(Sat) 22時頃
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……。
[不敵に笑む勇者の前で、反対に男の表情は渋くなった。 眉を寄せて、言い渋るような。それだけで、ただの物見遊山ではないのはもう知れてしまうだろう。 ただの物見遊山でないが故に、やはり言い難いのだったが。
金髪の男はフィリップというらしい。素性を聞いても教えてくれなかったことを、今更少し不便に思っていたから、ちょうどいい。 後で会ったら、もう少し詳しく話を聞く必要があるかもしれなかった。]
『旦那ァ、もういいから早く言っちまってくれよォ! 俺っちにゃァそっちの方が本題なんだぜェ!』
[焦れたように、胸元から急に声が上がった。 姿見えぬ声に、王宮の使用人をはじめとして驚きの声が上がるか。]
(83) 2012/02/11(Sat) 22時半頃
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腹話術なら、良かったかもしれないな。
[人払いがされれば、深く息をつく。 だが、逆に光明も見ていた。この"勇者"はこれについて話を聞いてくれるらしい。]
『俺っちは昏闇飛龍《ドンケルドラッケ》。ナシート=ラハ=バスティ=ガッタ=ノヴァーク=ヴェルンブロームだ。込み入って深い深ァいワケがあって、この旦那の身体ん中に封印されてる。こうなっちまってから、俺っちは旦那と一生添い遂げる覚悟はしてるけどよォ、それでもやっぱりもう一度お天道さんの下に出てェんだ。――もう、それもねェけどな』
(85) 2012/02/11(Sat) 23時半頃
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[この龍の存在について、彼女やカトリーナからコメントはあったろうか。 平面の身体でどうにか天を見上げようとして、ぐるりと回ってしまって。繕うように少しの間を空けてから、龍は再び喋りだした。]
『俺っちの解放の鍵はウルヴェレアにあった。あったはず――なんだ。だけどよ、このまんまもし本当に、本当にこの星がなくなっちまったら、それどころじゃねェだろ? だからよ、金髪にーちゃんが、勇者サマなら何かしら知ってんじゃねェかと、そういうワケで来たって事なのさ』
[俺っちは生きて出られんならよ、本当はウルヴェレアが来てもいいんだが、などと最後におどける声も聞こえたが。 それを最後に、勇者の言葉を待つかのごとく、押し黙ってしまった。]
(89) 2012/02/12(Sun) 00時頃
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――セヴィアルファ城――
[闇と影の守り神、と認められたのは久方ぶりだ。もちろん、南極星も認めてはくれていたのだろうが、どうも漠然としていたので。 勇者の言葉が嬉しいのか、刺青の中でくるくるとはしゃぐ。]
『そりゃァよォ、アンタ、俺っちがいくら夜に生きる龍だっつってもなァ? お天道さんがなくなっちゃァ、夜は廻ってこねェんだ。まーっさおな空の下をなァ、お天道さんに向けて向けて向けて飛んで、ゆーっくりぐるり月を追いかけて回るんだよ。そーすっと、青から夕焼け空になって、それが紫色の夜になる。それの綺麗なことったら、この上ねェんだ! 勇者サマにも、見せてやりてェ、なァ』
[どうせ飛ぶならお日様の下(>>111)なんて言われたなら、それはますます加速して。 うっとりと気持ち良さげに望郷を語るのだ。]
(133) 2012/02/12(Sun) 04時頃
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『ああ、そうだ、俺っちは影! 闇に溶け込み光に燃える! ただただ黒いだけじゃねェのよォ! お天道さんのもとで生きてんのさァ。もちろん、洞窟ん中も、ねぐらとしちゃァ、いいモンだがなァ』
新しい、太陽と月。 それが生まれるのを、成し遂げたい?
人の力の何がしかで、動かせる運命の領域なのか。
[あれだけ星に出会っておきながら、やはりどこか己には星々は遠い存在のものに思える。 レティーシャの言葉には怪訝に眉を顰めたが、しかし頼もしい、と、己を意識してくれることはありがたかった。 何ができるかは知らぬが、門前払いよりは百倍もましだ。]
義務、などとは考えてもらわなくても構わないが、そのために俺とナジで出来ることがあるなら、協力しよう。 それから、カトリーナも。
[傍らにいる妻の姿をゆるりと振り返って、促す。 紹介が必要なら、名前と続柄だけ、と簡素なものを述べ、あとはカトリーナ自身に任せるつもりだ。 詳しい話を、といわれれば、ナシートがまた経緯を説明(>>1:539)しただろう。 彼女の理解に足りないようなら、宿主が少しずつ補足を入れたかもしれないが。]
(134) 2012/02/12(Sun) 04時頃
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『兆し……兆しなァ。全くもって残念ながら、いつもと変わっちゃくれねェんだなァ』
欠けている――ナジの、魂が? 俺たちがひとつになって、ナジに欠けたものがある、と。
[この時の二人には、まだ、思い至らない。 重魂《デュアル》となった経緯の欠陥と、そしてそれによる、解放への大きすぎるほど大きな、枷の存在に**]
(135) 2012/02/12(Sun) 04時頃
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/* おばさん会議
これはどういう流れで襲撃をかましていったらいいのか相談をする流れにしてみた。
/* おばさんに混じってヤクザ会議
できれば犬あたり狙って襲撃できたらと思うけど。
/*既におじさん一人混じってるおばさん会議返信。
桃乐茜落ちの流れかと思っていたら、別にそう言う訳でもなかったか。
だが、今日の落ちは、どう見ても吊枠2を確保するのが精一杯な気しかしないと思っている。
とりあえず、まずは2枠であるが。
時間軸と流れの関係で、こちらでオスカーを落とす可能性が高い。
/*
いや、てっきり自分も死ぬモンだとおもっていたので後進が動きやすい方向で(ry
そこらへんはお任せするですわ。
/*
いや、待った。
そうなると襲撃をオスカーにする、ということになるのかしらん?
/*
吊枠:[オスカー]と[フィリップorコリーンorドロシー]
襲撃枠:[ケヴィン]がいいな。
可能な限り役職は発現させる方が面白いだろうし。
多分オスカー復活の流れを想定しているのかな?
/*
いや、吊2に襲撃まで入る場合、その襲撃に犬を入れようと考えるなら、ケヴィン襲撃する、とメモで明言するのが一番確実だと思う。
だが、後2時間半未満で、落ちる候補を3人作るのは時間的に難しいと思っているので、今日は吊の2枠だけを消化して、襲撃無しにする予定で行ってはいかがだろう?と思っても。
そちらが2枠落とし大丈夫そう、なら。
/*
あぁ、オスカーの方は復活想定で進める予定だな。
吊枠。フィリップはまだ生きるかな?とは思う。
3人全員を消化する予定ならば、コリーン、ドロシー、カトリーナ辺りが候補ではないか?と思っているかな。
そちらに息子とぺたじー以外全員村側押し付けちゃってすまねえ、と思いながら。
時間軸も頃合いを見てカオスに沈める事にしようかなと。
/*
ふむ。了解した。
それでは、このまま襲撃も込みで殺し殺しでいこう、か。
/*
犬襲撃入った場合、
8日目が村:狼=5:3or6:2、9日目が村:狼=3:2or4:1になるな。
まぁ、魔女まだいるし、復活薬次第では多くなることはある。
さすがに毒薬で減ることはないだろうか、とは思う。
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――セヴィアルファ城――
『おゥ! 俺っちの背中は女性優先なんでなァ、いつでも歓迎だぜェ』
[刺青の中はそれはそれは楽しそうに。 欠落については思い至らぬが、抜けていることは間違いなく、あるのだが。 今すぐに気づくこと出来なければ、時間を、というのには頷くのみだった。]
(227) 2012/02/12(Sun) 23時頃
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運命の動かし方を――知っている、ということか。
[それは、教授によって知りうることの出来る"技術"なのだろうか。 世界創造を人間の手で成し遂げる、などということが。
しかしその思考も、倒れるチェス駒に阻まれる。]
(228) 2012/02/12(Sun) 23時頃
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『旦那ァ!』
[叫ぶ龍。 倒れる駒よりも頼りになるセンサーだ。来る気配は――上! 咄嗟に剣を抜き構えれば、同時に鉄球が飛来し壁の一部ががらと崩れ落ちた。 もうもうと立ち込める埃煙に、勇者の咳く声が聞こえる。]
(229) 2012/02/12(Sun) 23時頃
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『何がたまやだァ、とっととオメーもチビ星みてェにぱーんと花火になっちまいなァ、酔っ払い!』
趙飛雲。 名乗っていなかったか。ケヴィンだ。
『――……旦那ァ、律儀だねェ』
[足元、崩れた壁の向こうからこんなところまで駆けつけてきた犬がキャンキャンと吠え立てた。]
(230) 2012/02/12(Sun) 23時頃
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『なァ、旦那ァ』
[サシでやる、に返答する前に、龍はわずか身じろぐように声を漏らす。]
『こう、こんなカッコの俺っちが言うのもなんだがよォ――』
言うな。……言うな。
[出来る限り意識を逸らしたい言葉(>>209)が隣から聞こえてくる。 自分に向かっていないと分かっても、どうにも集中が乱れるのは許していただきたいところだった。]
(234) 2012/02/12(Sun) 23時頃
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