人狼議事


60 ─昨夜、薔薇の木の下で。

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ヤニク! 今日がお前の命日だ!


漂白工 ピッパは、メモを貼った。

2011/08/11(Thu) 01時半頃


【人】 漂白工 ピッパ


 あ……

[揺さぶられる少年の力が抜けていくと同時、
薔薇の香は薄れていく。
部屋から薔薇の香が完全に消えきらぬのは
触れた時に指先より渡されたあるからなのか。]

 テオ…ドール…?

[薄れた香にセピアの色が僅か理性を取り戻す。
冷えていく手に蒼ざめ緩く手を握り返して]

 ――…テオドール…!?
 サイモン…だめだ、これ以上は…
 

(2) 2011/08/11(Thu) 01時半頃

【人】 漂白工 ピッパ

[呼びかけるも反応はなく既にテオドールが
意識を落としているのだと知ると
テオドールの手を握っていた手はサイモンに掛けられ]

 だめだ、このままでは
 テオドールが…

[死んでしまうと言葉を繰り返して。
振り向くサイモンの顔色に息を呑む。
身が震えたのはその言葉に怖気たからなのか、
それとも教えられた身体が期待してなのか。]

 ―――…っ
 ……だめ、だ…
 サイモン…お前だって…その顔…

[何時倒れても可笑しくないような顔色の少年を
制止させようと肩へ添える手の力が強まった。]

(8) 2011/08/11(Thu) 02時頃

【人】 漂白工 ピッパ


 ――…お…前…

[聞こえてきた救いを求める声にひくりと肩が震えて。
皆が狂わされているのだ、セピアが見開かれていく。
どうやって止めればいいのか、正しい術はわからず
力のあまり入れれぬ身をのろのろと起こすと
テオドールを揺さぶり続けるサイモンに背から手を回し
少しでもテオドールから離そうとする。
できうる限りの力で強く引き寄せれば、共にシーツの上に倒れた。]

(13) 2011/08/11(Thu) 02時半頃





 宿主が消えれば、薔薇は力を失うか……?




[それは水の中に沈んで行く誘惑と、似て]





[たとえばそれで死ぬかもしれないけれど、
 それもいいのかもしれない、と思っている]


[幼さゆえの浅はかさ、
 あの夏の日と何も変わらないことに気づかぬまま。
 薔薇の衝動に塗りこめられて行く]


【人】 漂白工 ピッパ


 ――…っ だめ、だ…

[両手を振って抵抗する姿、大きく振られたその爪先が
頬に当たると薄く皮を切られ其処に微かな赤が滲んで。
共に倒れた身体は再びテオドールの元へ行くことはなく
行かせないように、掻き抱いてくるその黒髪を
胸元に押し付けるように両手で抱え込み]

 ……耐えろ…、今は、耐えろ…
 大丈夫だから…、大丈夫…

[其処には今はシャボンの香はなく情事の残り香と、
テオドールから渡されたほんの微かな薔薇の香。
薔薇の香の薄まっていく部屋で幼子に言い聞かせるように
サイモンに言葉を繰り返していくと徐々に思い出していく。
―――…そうだ、違和は強い薔薇の香を感じてからで。
その原因と香の出所を探そうと、していた最中の筈で…。]

(16) 2011/08/11(Thu) 03時頃

【人】 漂白工 ピッパ

[薔薇の香を辿り最後に訪れたのはルーカスの部屋。
思い返せば何時も強い薔薇の香がある場所には
ジョージの姿があった気がする。
――…否、ジョージがいなくとも薔薇の香はあって。
屋上付近でヴェスパタインとすれ違った時と、
ジョージがいなくなり、テオドールが訪れたこの部屋で。
テオドールに触れた時指先に感じた微かな違和、
香は―――…人から人へ移り行くものなのかもしれなくて。]

 ―――…大丈夫だ…。

[腕の中の震えが少しずつ納まっていくのを感じる。
抱きかかえた手を緩めることはなく、
他の後輩達にもしてやったように胸元の黒髪を
あやすように指先で何度か撫でてやり]

(19) 2011/08/11(Thu) 03時半頃

【人】 漂白工 ピッパ


 ……何処から…はじまったんだ…?

[香が移り行くものなら、元の香は何処からか。
テオドールのことも長くは放っておけない。
渡された薔薇の香が再び理性を奪う可能性もある。

手掛かりは、記憶の中にあるような気もして。
思い出そうと整った眉を寄せて瞳を細める。]

(20) 2011/08/11(Thu) 03時半頃

【人】 漂白工 ピッパ


 ―――…薔薇…の…

[腕の中、サイモンの言葉に思い出す。
そうだ、一番最初に強く薔薇の香を感じたのは
ジョージが折れた薔薇の傍に佇んでいた時で。
刈り取ると、その言葉には微かに瞳を大きくしたが
また眉を寄せて緩く首を横に振る。]

 ……全てを刈り取るだなんて無理だ…。

[そんな体力はどちらにも残ってはいないだろう。
それに、刈り取るだけでは香も残る。]

 …他に……何か、方法は…
 

(22) 2011/08/11(Thu) 03時半頃

【人】 漂白工 ピッパ

[全ての薔薇でないのならなんとかなるのだろうか。
黒髪抱え込んだまま考え、聞こえてくる提案には
今度こそ眉をきつく寄せ]

 ………無茶苦茶を言うな。
 私にはそんな体力も技巧も…、……

[言い掛けた言葉を噤むと落ち着いた様子の黒髪を離す。
激しかった行為の後、足元にはまだ力が入らなかったが
己が意識を失っている間も行為を繰り返してきた
サイモンはきっと自分以上に動けない筈で。]

 ……私は…中庭へ行く。
 薔薇を…なんとかする。

[一歩、ベッドから降りれば一度はへたりこんだが、
それでも立ち上がろうとベッドの縁に手をついて。]

(26) 2011/08/11(Thu) 04時頃

【人】 漂白工 ピッパ

[ベッドの縁に掴まり再び立ち上がった時、
こちら側に伸ばされる手があった。
理性を取り戻したセピアの瞳はサイモンの
軽口に揺れることなく微かに細めるだけで。
こちらから伸ばした指先はサイモンの手には触れず
伸ばした指先は彼の黒髪へと触れ、
軽口を嗜めるように一度軽く叩いてから
あやすように、二度髪へと指を滑らせた。]

 ――…休んでいろ。
 私が失敗するようなことがあれば、
 その時はお前に動いて貰わなくてはならない。

[流石に何も着ぬ姿で出るのは憚られ、
ベッドに掛けられたシャツを羽織って。
傍らで眠り続けるテオドールの姿を見つめてから
壁を伝う形で時間を掛けて部屋を出る。]

(28) 2011/08/11(Thu) 04時半頃

【人】 漂白工 ピッパ

[ヤニク達のいる廊下からは遠いのだろう。
部屋を出ても濃い薔薇の香はなく、
出たばかりの扉に一度背をつける。]

 ―――……っ、

[シャツに隠れた窄まりから吐き出された精が
少しずつ染み出て支えを取ろうと震える足に伝う。
その感触をやり過ごそうと一度息を詰めて壁を伝いはじめ。

―――…今、誰が無事で、起きているのか。
薔薇の香に酔わされてはならないから確認にも行けず。
このまま己が向かわなければ一体どうなるのだろう。
目覚めぬ夢に誘われ、今此処に居る現実が夢となる。
嵐の前と比べ多くを知り、多くを失い変わり果てた姿、
これが夢となることは…望んでいることかもしれなくて。]

(29) 2011/08/11(Thu) 05時頃

【人】 漂白工 ピッパ


 …私一人の気持ちで…
 決めていいことではない…。

[死んだように眠りについたテオドールの姿を思えば。
セピアの瞳を伏せ己に言い聞かせるように呟くと、
壁を伝ってまず向かうのは中庭ではなく―――…*]

(30) 2011/08/11(Thu) 05時頃

漂白工 ピッパは、メモを貼った。

2011/08/11(Thu) 05時頃


[薔薇へと流れ込む幾つもの感情は、
 狂おしく切なく何かを求めている。


  『……誰でもいいんだ』


 薔薇の精を宿した少年の寂しさは、
 花咲くことを求める薔薇の意思とどのような共鳴をしたのだろう。
 けれど――]



 ――……俺は何もいらない。


【人】 漂白工 ピッパ

―中庭―

 ……これ…か…?

[点々と内腿より伝う白を落とし生垣の向こう、
辿り付いた中庭は薄闇に包まれつつある刻で。
暗がりの中自らの存在を主張するかのように
灯りのようにに浮かび上がるは純白の花弁、
時期はずれの薔薇の花。
穢れなきと咲き誇る白は、けれどもその棘に
己のものではない誰かの赤を残している。
ぞくり、と背筋に寒気が走った。
棘を赤く染めたは恐らく寮生のもので、
既に誰かが処分を試みているのだ。]

(52) 2011/08/11(Thu) 22時頃

【人】 漂白工 ピッパ

[誰かがやったことと同じように試みても
やはり掌に赤い棘の傷を作るだけだったろう。
深く根付いているわけでもない。
ただ、引き抜こうとすると薔薇が悲鳴を
あげるかのような、そんな痛みの錯覚が。
引き抜くほどの力を篭めることができなくて]

 …っ、は…

[痛みの錯覚に胸元を押さえると、
作ったばかりの傷が白のシャツに赤い点を残す。
その下には意識を閉ざしている間に咲いた鬱血の薔薇。
片膝が地に着くとまた内腿を何かが伝って。]

(54) 2011/08/11(Thu) 22時半頃

ピッパは、ヤニクを介して精を得た薔薇は更に美しく咲き誇り

2011/08/11(Thu) 23時頃


【人】 漂白工 ピッパ

[痛みはテオドールから渡された微かな薔薇の気が
呼び起こしているものなのだろうか。
薔薇の木の下、報われるばかりではなかった数多の想い。
想い刻まれた白を、あまりに美しい白を
失ってしまうことは惜しく、そして哀しくて――]

 ―――…、

[これ以上痛みを覚えてしまえば薔薇の香に惑わされた時のように
自らの考えも判断つかなくなりそうだった。
頭を押さえ横に緩く揺れる淡い髪。
滲んだ汗が、頬の傷に微かに染みる。

きっと、刈り取ることも難しい。
傷だらけの手をゆるりと伸ばし]

(58) 2011/08/11(Thu) 23時頃

【人】 漂白工 ピッパ

[手にしたのはオイルと火種となるライター。
点々と続く白は空き部屋から中庭までの間
一度食堂を潜った跡を残していて。

処分が容易ではなかった時の為に持ち出した。
刈り取ることも困難ならば、
その香ごと燃やしてしまおうと。

その白は穢れなきと信じてきた世界の色、
その白の裡に秘められた多くの想い、
眼を背け続けてきた世界の姿が眼前にあるかのようで]

 ―――…っ

[セピアの奥が大きく揺れる。
浮かぶ躊躇いを何度も打ち消すように首を緩く横に振り]

 …私が…やらなければ…

[今一番薔薇に近い場所にいるのだからと言い聞かせる。]

(61) 2011/08/11(Thu) 23時半頃

漂白工 ピッパは、メモを貼った。

2011/08/11(Thu) 23時半頃


【人】 漂白工 ピッパ

[幾度も己に言い聞かせながら白の薔薇にオイルを撒く。
想いが変わってしまわぬうちに、ライターの火を灯し
火種を投げ入れようとして]

 ――――…、薔薇…の…?

[ふと、目の前の花からではない薔薇の香。
セピアが見上げた先には何の姿があっただろう。]

(67) 2011/08/11(Thu) 23時半頃

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