78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/01/29(Sun) 00時半頃
今度こそ。 お前達(すべて)に安ら静謐なる死を―――
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あァ?そりゃ悲しい話だな。まるで趙の家の伝説みたいだ。 ……きっと捻くれて育つだろうな、その子とやらは。
[何かに思いをはせるように、趙飛雲は白煙を吐き出す。 眼下を眺める上から宙《そら》が爆ぜる光が見える。 さすがに「何だァ?」と上を見ると―]
お……おい、阿姨!!何かくるぞ!? テリー!ドリー!!
[さすがに警戒したように。何かが山頂に近付き―落下した。 白犬と黒犬を近づかせて、様子を見る。]
(16) 2012/01/29(Sun) 01時頃
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ヒューは、セレストの方にテリーとドリーを向かわせた。
2012/01/29(Sun) 01時頃
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アンタ……何者だ?それ以上俺に近づくんじゃねぇ……!!
[落下地点から聞こえてくる声。見ればワンピースの人物。 見たところ「ヒト」のように見える。]
特莉《テリー》!!多莉《ドリー》!! アイツが変な真似しやがったらすぐに噛み殺せ……!! ―……「命」だとか頭がイカれてやがる。
[テリーとドリーはその人物に唸り声をあげている。]
(31) 2012/01/29(Sun) 01時頃
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ヒューは、咥え煙草のまま松葉杖をついて警戒を解かない。
2012/01/29(Sun) 01時頃
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動くんじゃねぇ!!噛み殺されたいのか……!!
(34) 2012/01/29(Sun) 01時頃
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『我は世界に真なる宙《そら》を齎す者―――』
[うつむいた少女の、鏡のような床に映る顔だけが、口元が笑みに歪む。
少女の顔は、哀しげなままだというのに]
『あは、あはははははははっ
…運命は変わらない。
ラヴァ、いくら貴方が望んでも、貴方が拒否した仕事《終焉》は我《貴方》が遂行する。
運命は、変えられない―――その体、貰う』
[けたたましく笑う声に、少女は、ラディス、とつぶやいてぽたりと涙をこぼした。]
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ドッゴオオオオオオオオオン!!!!!!!
[天空高くに衝突音が響く。まるで世界の終りのようだ。 苛々したように煙草を咥えて火をつける。 少しゲホゲホ、とせき込んだ。警戒は解かない。]
畜生め、今日はなんて日だ。まるで世界の終りのようじゃねぇか。 わけがわからん―……凶運《ナッシング》過ぎるだろうがよォ!!
[白煙を吐き出す。煙草を持つ手がわなわなと震えている。 黄色の東方服に功夫靴。目の前の人物とは文化が違うような。]
(48) 2012/01/29(Sun) 01時頃
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あァ?それは結構なことだ、阿姨。 どうせならそのまま竹の中で寝惚けててもらえたら ありがたいんだが―……こいつ、自分を星とかほざきやがる。
[無警戒そうな様子に一層警戒を強める。 白犬《テリー》と黒犬《ドリー》が唸り声をあげながら近づく。 これは脅しではないぞ―……そう言うように。]
お星様だってのかい?そうかいそうかい。 病院だったらこの山を下りて向こうの街にあるぞ。 俺だってアンタみたいなのは初めて見たさ。
[煙草を地面に投げ捨てて功夫靴で踏み躙る。]
(53) 2012/01/29(Sun) 01時半頃
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チッ……これだから阿姨は。
[おばちゃんは話し好きでパワフル。 それは円環世界共通の理のようだ。もちろんここ東方においても。]
(61) 2012/01/29(Sun) 01時半頃
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ヒューは、ドロシーに「五月蠅ェ!」と返した。
2012/01/29(Sun) 01時半頃
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何か毒気を抜かれるヤツだな……。
[ちょっと呆れたように人物を見遣る。 おばちゃん恐るべし。信じられないというように。]
南極星《セレスト》ってェと……はは、こりゃ傑作だ! 不幸の星《ディスティヒア》が俺のところにやってくるとは。 運命的だねェ。運命的過ぎて滅入るくらいだ。
[警戒を解いて、テリーとドリーを下がらせる。 そして、自らは決してセレストには近づかないまま。]
「逃げろ」って言われたんだろう?なら逃げればいい。 俺たちと馴れ合いなんてしている暇はないはずだ。
(86) 2012/01/29(Sun) 01時半頃
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『さあ、終末《ハルマゲドン》を始めようか―――』
[それは隕石がヒトガタに変じる少し前。
どこからか顕在した7つの災いの匣が、少女の周囲をくるくると周回する。
その中の一つ―――第三の匣《BOX》は、隕石《ニガヨモギ》を鍵として開放されるものだった。]
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北極星《シメオン》とご一緒ってか? どこまでもお誂え向きな連中だな。
[はァ、とため息をつく。力技で話を進める桃乐茜を遮る。 松葉杖をついて傷だらけの身体を動かす。]
いいか、お嬢ちゃん。アンタが星だとして。 逃げろと言われたんなら、大人しく逃げればいいじゃねぇか。 星ってのはな、天に輝くからこそ憧れるのであって、 目の前にいられたら眩しくって仕方がない。
(92) 2012/01/29(Sun) 02時頃
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―……………………出去(失せろ)。 そして二度と俺に関わるな。どこでも好きなところへ行け。
少なくとも俺と「友達」になってもアンタに良いことはひとつもない。 それどころか、アンタには損しか待っていない。 お互いなかったことにしてお別れする方がいい。
[桃乐茜の方を見て、ため息をつく。]
阿姨……ソイツ気に入ったのか? なら「お友達」にでもなって俺の前から消えてくれ。
[何故か大人しくなったテリーとドリーを呼び寄せて、 ひとり下山しようとする。他人との関わりを厭うように。 「毒気を抜かれる」という評は強ち間違っていなかったようだ。]
(100) 2012/01/29(Sun) 02時頃
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ヒューは、セレストに背を向けて手を振った。
2012/01/29(Sun) 02時頃
始まったか、終末《ハルマゲドン》が、安ら静謐なる死の宴が――――
ヒューは、ドロシーに包帯を掴まれてつんのめった。「何だよ、阿姨?」
2012/01/29(Sun) 02時頃
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わん!!わん!!
[テリーとドリーはセレストに擦り寄っていく。 何故か懐いてしまったようだ。舌打ち。]
あのなァ。俺は「友達」になるなんて一言も言ってない。 煩わしいんだ。人と関わると碌なことにならねェ。
何だよ、阿姨!!いてェな。
(118) 2012/01/29(Sun) 02時頃
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おいクソババア、何言ってやが……
[耳元で囁かれる言葉。飛雲はこのテの煽りに弱い。 ああ、思惑通りだろうか。やはり激高した。 ―……そのときだ。包帯を掴む手が揺れて]
う……うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!??
[バランスを崩して後ろに倒れる。 靡く包帯がセレストに向かって―絡んで巻き込むかもしれない。 なんといっても凶運《ナッシング》なのだ。 南極星《セレスト》が吸おうともどこまでも底なしなのだ。]
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
[そのまま山道を転がり落ちる。]
(137) 2012/01/29(Sun) 02時半頃
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ドッガァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!
[そしてしばらく転がり落ちた後、大木に背中から衝突する。 逆さまになったまま、木の根元で頭をさする。]
………ったく、これだから他人と関わると碌なことがねェ。 阿姨には馬鹿にされるし、こんなんなるし。
俺の気は 決して 晴れない
[どちらにしろ南極星《セレスト》には理解できただろうか。 彼―趙飛雲が抱える超ド級に底なしの凶運《ナッシング》を。]
(144) 2012/01/29(Sun) 02時半頃
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……第三の匣《BOX》を貫いたな?
この私が、終末《ハルマゲドン》へ導くその匣の解放に気付かぬ訳がないだろう。
それはどちらかと言えば、私の"領分"だ。
[聖苑の中、空高く浮かぶ紅い月を見上げ、語り掛ける。
今はまだ、その声が彼女に届くことは無いだろう。
だから、その言葉に特に意味は無かった]
[未だ同じく禍を成す者の声は聞こえない。
遠く―――遠くその存在を感じるのみ]
『創造主《おとうさま》。
貴方の望み通り我は世界を破壊する。
世界の一部たる貴方もまた―――破壊せねばなるまい?』
[いまはまだ表にでる時ではない。ただそう、囁く思念は、破壊を望む者には感じ取れたかもしれない]
ヒューは、追いかけてきたテリーとドリーに顔を舐められている。
2012/01/29(Sun) 02時半頃
太陽《サイモン》の末裔がこんな形で妾の手元に転がりこんでくるとはな……
妾の費やした『運』、強ち悪い選択ではございませぬでしたわね……
[ドロシーは不敵な笑みを浮かべ、飛雲とセレストを追いかけている]
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人をフルネームで呼ぶな。飛雲―……ヒューでいい。
[後から転げてきたセレストの頭が思いっきり下腹部にぶつかり 「ぐおぉぉ」と変な呻きを出して、顔を顰めつつ。]
見ての通りだ。俺は人一倍「運が悪い」んでね。 だから、関わるのは嫌だったんだよ。俺にもアンタにも得にならねェ。 変わった星命《ティケー》?好きで抱えたわけじゃねェや。
[傷の話題には「いいさ、どうせ。」と達観的に答える。]
それでも良ければついてきな。俺は弱くはねェからな。 山のあっち側に燕慶という街がある。 割と気に行ってる飯店「酒池肉林」ってのがあって。 そこで飯でも食いながら話そうや、セレスト。
[初めて相手の呼称として「セレスト」と呼んだ。]
(167) 2012/01/29(Sun) 03時頃
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ヒューは、ドロシーを示しつつ「阿姨変わった星命《ティケー》だぜ。俺と真逆のな。」と。
2012/01/29(Sun) 03時頃
星命《テュケー》を断たれ、星が餓えている。
腐りきった人間……。
まるでこの世界の象徴の様ではないか。
だからこそ、世界に再生を齎さなければならない。
零《カオス》に還した世界から、新たな華を咲かせる為に。
全ては、終末《ハルマゲドン》から繋がる黎明(はな)の為に。
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星動力《イリアコトン》?確かアンタらの中間生産物だろう。 はァ―……因果なモン抱え込んだもんだ。
[そう言いつつ、何か変な歩き方で松葉杖を拾いに行く。 セレストがはにかんだ様子には「煩ェや」と目を逸らした。 黒犬と白犬が尻尾を振りながら彼の両側に立って。]
星雲?流星の欠片?そんなもんちっとも旨そうに聞こえねェや。 俺たちが食うのは麻婆豆腐や担担麺、乾焼蝦仁ってなもんだ。
―……しかもとびきりアツいのな。行こうぜ、俺も腹減った。
[そう言って、セレストらについてくるよう促して 燕慶の方へ向けて下山を始める。]
(184) 2012/01/29(Sun) 03時頃
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とびきりアツいの食わせてやるから心配するな。
[そう言いつつ、松葉杖をついて下山していく。 ここは世界最大流域・東方大河から離れている。 燕慶も同様で基本的には多雨を利用して生活用水は雨水だ。 歩き続けて、朱や碧を基調としたオリエンタルな街 ―燕慶へと辿りつくことになろうか**]
(194) 2012/01/29(Sun) 03時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/01/29(Sun) 03時半頃
[金色の輝きを宿す北極星《シメオン》ではない。
その傍ら。まるで闇の様な黒髪の少年の姿を見て。
隠せない愕然が表情に張り付く]
………嗚呼、運命≪Lachisis≫。
我は見出したり。素敵な理想郷の可能性を。
[そして微かな間だけ。
仮面越しにすら笑みを感じ取れる声が響き]
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―燕慶/飯店「酒池肉林」―
さぁセレスト、これが東方の人間が食う料理だ。 食べたいだけ食べるんだ。……財布が寂しい。滅入るな。
[燕慶の街には雨が降っていた。雨に混じって何かの欠片も降っているが。 それと対照的なほどどぎつい朱や碧の街並み。 やたらと金の龍がレリーフとして彫られている。 回転式のテーブルの上にはどれを見ても赤を基調とするような 料理がずらりと並んでいる。自分で取り分ける方式のようだ。]
どうした?遠慮なんてしなくていいのだ。
[そう言って、飛雲は見るからに味の想像がつきそうな料理を口に運ぶ。 桃乐茜も坦々麺をずるずると食べているだろうか。 飛雲はこの料理を食べても様子が変わらない。 それどころか美味しそう。初心者には刺激が強そうな。]
(343) 2012/01/29(Sun) 22時頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/01/29(Sun) 22時頃
『運命は書換えられない。
たとえどんなに拒否しようと、足掻こうと
あらゆる手段を尽くして回避を試みようとも、
あらゆる手段を用いてその運命は遂行される。
黙示録《アポカリュプス》の執行を拒絶した使徒《人形》に
厳正不抗たる運命の具現《ラキシス》として我が生み出されたように
普く”存在するもの”はその運命から逃れられない。』
[声を 響かせる。
この星に災禍を齎す者たちへと向けて]
『故に―――災禍を撒く存在《モノ》がこの時空に集うは必然。
―――…汝らに問う。
太陽《カミ》殺しの宿命を負う存在《モノ》は誰ぞ』
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おおそうかそうか。気に入ってくれたのなら何よりだ。 辛いというのは血の巡りに良くて発汗作用が云々……。
[こういうことを語らせたら桃乐茜よりも話が長い。 なので、中略することにする。テリーとドリーはケージに入れられて傍らに。]
………で、セレストはこれからどうするつもりなんだ?
[東方は横文字の地域と比べて、まだ大きな混乱ではない。 そのうち起きてくるのだろうが。飛雲は傍らの畳に横になって 置いてある長い長いパイプのようなものを咥えて火をつける。 彼らのテーブルの一角は洞窟みたいになっている。 次第に、彼の目はとろーんとしてきたようだ。]
(360) 2012/01/29(Sun) 22時半頃
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―……うぁっ………ちぃ…。
[パイプの火が急に強くなる。もちろん火傷してしまった。 しかし、彼は吸っている「何か」のせいでぐでんぐでんなので、 反応することができていない。畳に火が燃え移り始めている。]
あァ、砂漠?森?そりゃアンタァ……別の国だァ。 俺は通行許可書《パスポート》持ってないし、 密入国もごめん……だァ。ここから国境行くのも遠いなァ…。
[微妙に呂律が回っていない。ダウナーな感じになっている。 畳は少しずつ焦げていく。少し焦げくさくなってきた頃か。]
(371) 2012/01/29(Sun) 23時頃
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