217 【突発誰歓】幸福の壷【十二支騒動記】
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[粉々になった眼鏡の欠片。
あれは鏡だ。
映して、反じて、封するもの。
黒亥は消える。意識が途切れていく。
形は崩れ、意識は溶ける。]
[否、還るだけ。
元の闇に還るだけ。
何も変わらぬ、何も求めぬ、何も 何もない、暗闇に。
かえるだけのこと。]
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―目覚め―
[どのくらい時が流れたのだろう、意識を手放して微睡んでいた。 遠い昔を夢見たような。あるはずのない日常を夢見たような。
ぼんやりと、戻る意識と視界を開け…――]
う…。ん? あれ。寝てた…――。
[何してたんだっけ…? その思考と同時に伝わるのは手のぬくもり。]
(11) miduno 2015/02/19(Thu) 02時頃
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[嗚呼…――。温かいな。]
[温もりの先を辿ると、くしゃり、と今にも泣き出しそうなくらい顔をゆがめるもう一人の自分の顔。]
……だから泣くなって…。
[にへら、と笑いながらその頬を己の手の甲でひと撫でして。]
おはよう。
[と伝えた。]
(12) miduno 2015/02/19(Thu) 02時頃
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[ひと撫でして、今までの気と何かが違うと感じた。]
あ、気持ち悪いの…治まった。 嫌な気…消えた…?
[それまで感じていた“嫌な気”…、子や他の者に抱いていた感覚が嘘のように晴れ長い悪夢が終幕を迎えたのだと悟る。]
よかった…。終わったんだ…。
(14) miduno 2015/02/19(Thu) 02時半頃
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[嗚呼、口惜しい、口惜しい。
ようやっと器を手に入れたのに。
ようやっと報復が叶うと思うたのに。
また、暗闇の中で眠るのか……――。]
『辰星……――』
[ようやっと、同輩の名を思い出せたというに。
また呼べぬ、呼ばれぬようになるのか。]
[嗚呼、嗚呼、忌々しい。
ただの眠りのみならず、今度は呪詛も掛かったか。
嗚呼、前より忌まわしい物が増えておる。]
『……だが、汝が犯した罪は変わらぬ』
[深い深い眠りにつく直前。悔し紛れに返す呪詛。]
『罪を償え 南方螢惑……!!』
[忌まわしき名を持つ巳の男。壺を割りし、負の者。
お前がいなければ、この様なことはなかったのだ。
最後にそう囁くが、それがしかと声になったか否かは、判らぬ侭。*]
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[澄んだ真っ赤な瞳から、零れるのは紅玉だろうか。 その粒を掬いあげて、どうにか微笑みと呼べるその表情に笑みをこぼす。]
はは…――変な笑顔…――。
[その涙は自分のため…――? なんて都合よく解釈してよいのか 心に芽生えた不安を誤魔化すように わざとぶっきらぼうに返すと突然きつく抱きしめられて。]
(41) miduno 2015/02/19(Thu) 22時頃
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えっ、ちょっ…、ショコラ!?
[自分も抱きしめたことはあるのに あの時とは異なり、赤面し鼓動が早くなる。
馬鹿みたいに暴れだした鼓動が子に伝わるんじゃないか とひやひやした時、急に抱きとめる身体の重みが増して そして規則正しい寝息が聞こえる。]
ぅえ…? ショ、ショコラ…!?
[どうやら寝た様なのだが、今の今では縁起でもない…、と冷や汗をひとつ。]
(42) miduno 2015/02/19(Thu) 22時頃
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こ、これ…気が抜けて寝てるだけだよな…?
「このお話はもうちょっとだけ続くんじゃ」
とかそういう流れじゃない、よな…?
[起きてくる皆と対照的に眠りに落ちた もう一人の自分を座布団の上に横たわらせると 心配そうに顔を覗き込んで周囲に視線を送った。]
(43) miduno 2015/02/19(Thu) 22時頃
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タルトは、櫻子に、あっ、いや、ショコラ起きたら脱ぎますよ!?せふせふ!
miduno 2015/02/19(Thu) 22時半頃
…―――――
[辰星は眠る。
代わりの涙は天に流れ、地に流れ。
安らぎの闇に浮かぶ星とならん。
夏日と、また名を呼べる日を想い描いて。]
[込み上げるは何の香りか。冬の香り。]
『…――忘れろ。忘れて良い。』
『我の事など、忘れてしまえ―――』
『此方に引き摺られるな。』
[忘却を望み、星は―――墜ちる。**]
/*
[この牙を向ければ独占できる、と。
叶わなかった願いのために。
黒亥は、黒蛇に呪いをかけた。
断ち切れぬ絆があると、知れず。
成就せぬ願いとは、知らず。**]
[背負う覚悟を決めて歩む巳の男。
嗚呼、吾は結局、報復ができなんだか。
誰にも…… 何も……――。]
『かなしい、なぁ……』
[居るだけで罪だと言われし己。
封じられるその身を恨み、嘆いて、哀しんで。
それでもまだ、誰からも見てもらえず、忌み嫌われ。
何時しか恨みは外へ向き、人を呪い、更に恨まれ。
それを繰返し繰返し積み重ね。]
[火の星を冠し、夏の陽の如く激情に流されし者。
智恵を持ち、能力あるはずの者が最後に願いし事は。]
『淋しい……――』
[忘れないでくれ。
同じく火の星を冠する男に対し、小さく小さく囁いた。
届いたか否か。其を知る前に、赤く黒い火の星は燃え尽きた。*]
―後の世―
[世が乱れたのは昔。
ようやく平和な世になると誰もが信じ始めた頃。
それでも街を離れれば、村へと足を伸ばせば、目に見える戦禍に昔を思い出さずにはいられまい。]
[上佐川。
夏陽を受けてきらきらと眩く川面を見詰める子は、親を知らず。名を知らず。
クロ。次郎。佐川。
どの名前で呼ばれても、その子は頷き返事をした。
取り立て困ることなく過ごしてきた。]
[けれど、心の内では思っていたのだ。
それは違う、と。
自分のことではない――――と。*]
―後の世―
[戦の面影が残る村。ひとりの少女が泣いていた。
大粒の涙を溢すのは朱金の目。
その気味悪さから皆からは蛇の目を意味する「鬼灯≪カガチ≫」と呼ばれ、捨てられたその子は親も知らず、名も知らず。
ただひとつ、己の中にあるのは大切な大切な、名前だけ。]
[ある夏の陽が降り注ぐ上佐川。
そこで佇み川を眺めながら、はらりはらりと涙を流す。]
何処にいるの……『しんしょう』……
[産まれ出でた時より持つ、誰かの名。]
あなたに逢いたいの
また、わたしの名を呼んでちょうだい……
[己すら知らぬ己の名。
それはきっとこの者が持っている、と何故か疑わず。
春の日も、夏の日も、秋の日も、冬の日も。
何処かにいるとも知れぬ名を呼ぶ。]
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[神の覚醒に陰と陽が完全に満たされる。 欠けていたバランスが補われ、天秤が一直線に整う。]
あぁ…。
[良かった。 溢れる安堵に目じりが熱くなり 零れたものが一筋 頬を伝う。]
(78) miduno 2015/02/20(Fri) 14時半頃
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[壺の破片を渡す酉と語る神。 辰の仮面を外して戯れる寅が、永い悪夢から覚めた亥と奥で話をしている気配を感じて。 仮面の外れた辰の素顔を数回、盗み見して。 巳を気遣う卯の首には真っ赤なあざがぐるりと一周。]
まだ起きてないの… ショコラと、沙耶?
[未の傍らには午が居ただろうか。 起きている面々の顔を一通り見渡すと]
…ま、おいらが言うのもなんだけど 終わりよければすべてよし…?
[とショコラの髪を撫でながら きししっといつもの表情。]
(79) miduno 2015/02/20(Fri) 14時半頃
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タルトは、ショコラにうっきー!!と飛びついた
miduno 2015/02/21(Sat) 00時頃
[赤き血潮に染まった頃も。あったという。
怨嗟の声が止まぬ夜も。あったという。
お伽噺にするには新しい、昔ばなし。]
………だれ?
[岩陰の、奥から人の声が聴こえた気がして。
少年は足を向ける。]
[血に染まり、怨みに染まる事もあった上佐川。
そうと知っても其処に佇み、飽くることなく泣いたのは、其処にいれば己の持つ名を持った人に、必ず逢えると思ったが故。]
逢いたいわ 逢いたいの……
[何時までも何時までも泣いていると、誰かが此方へ来た気配がして。]
誰なの……? 『しんしょう』……?
[それは、そうであってほしいという、願いにも似ていて。
肩までの長いとも、短いとも言えぬ黒髪を靡かせながら振り返る。]
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