人狼議事


19 生まれてきてくれてありがとう

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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2010/07/05(Mon) 01時半頃


 伝えたいことは 何ですか?



 あなたが本当に伝えたいことは何ですか?
 


 後悔をしない内に、

 どうか、伝えてください。


 「こんにちは。さようなら」

 そんな些細なことでも構いません。


 明日会えない「さようなら」を
 伝えられるのはつらいから

 だから何も、

 伝えないことが最期の言葉ならば



 ――――それでも、構いません。
 


【人】 掃除夫 ラルフ

[中へ入っていったミッシェルの啜り泣きが漏れ聞こえる。

そろそろあちこちで、病に蝕まれた人々がゆっくりと命を失っていくのだろうか?

いつもぼんやりと潤んだ淡い色の瞳は、ただ淡々とそれを眺めている。
みえても、見通せても、何も変えられない。それが…あの扉の向こうで見た自分の背負う運命だから。]

(24) 2010/07/05(Mon) 02時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

お嬢様、あまり長居しない方が…。

[それでも主人が望むならばお伴についてまわり、屋敷へ戻れば自分はいつもの納屋へと下がる。

こんな状況では寝るに眠れず、傾けるのはアイリスから貰ったいつもより質の良い葡萄酒だった。]

(34) 2010/07/05(Mon) 02時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

─屋敷へ戻る前─

ソフィア…

[背負った老人の体には生気は感じられなくて。
近寄れば事切れている事は容易に知れた。]

そっか、お爺さん…亡くなったんだ。
[親しくはない。
真面目な人だったから、むしろ母親が生きていた頃には泥棒猫のように追い払われたりもしたくらいだ。
それでも、運ぼうとするソフィアを見ているのはなんだか胸が痛くて。

手伝おうかとも思ったけれど、あの女の息子になど触れられるのも嫌だろうと思えば、結局何も出来なかった。]

(46) 2010/07/05(Mon) 02時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[ギリアンに声をかけた様子を確認すると、何処かほっとしたようにその場を離れた。]

(47) 2010/07/05(Mon) 02時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[白薔薇の如き葡萄酒は、芳しき夢へと深く誘う。

いつしか立っていたのは、見覚えのある15の扉の間。
自分の名を刻まれた粗末な木戸だけが、虚ろに開かれたままだった。

歩み寄り、触れるのは蔦薔薇絡まる黒檀の扉。
金に縁どられたその取っ手に、幾度か迷いながら手をかける。]

(66) 2010/07/05(Mon) 03時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

…あぁ。

[その扉の向こうに在るのは孤独。
ただ一人きりで消えていくことを何よりも恐れるもの。

共に逝くための契りを、誰と結ぶのを望むのか。]

貴方は…誰と……
[運命はただ、見えるだけ。…変えることなど出来ぬもの。]

(68) 2010/07/05(Mon) 03時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[自分などではどうせ釣り合うはずもない。
そのようなことを望むことすら…畏れ多いことだから。

そんな思いだけが胸に残ったまま酷い頭痛と目眩を伴う目覚めは、未だ空も白む前。
静まり返った街には、蛙の啼く声だけが響いていた。]

(71) 2010/07/05(Mon) 03時半頃

 『生命とは 喪われるもの――』

 生まれた時から人は死に向かって歩いていく。
 
 『冥闇は世界を侵し、人々を連れて行く』

 それでも闇の中で人は必死に足掻くもの。

 『死以外の約束など交わせはしない』

 識っていても、認めない、そんな生き方をしてはいけないのですか?



 風化風葬。
 


 失ったものは一体何だったのでしょうか。
 手に入れたものは一体何だったのでしょうか。


 沢山の悲しみを生むこの病。
 それでもほんの少しの喜びが在ればどんなに良いかと思う。


 この手は悲しみだけを生んでしまうのでしょうか。
 この手は喜びを生むには余りにも未熟でしょうか。


 
 ――…。
 


 サイモンさんは、いつも可笑しな人です。
 橋で彼と出会いました。


 嗤っていました。
 狂気に呑まれてわらっていました。


 彼の未来に、
 希望が見出せなかった。


 待ち受けるのは死、のみ。
 全身が麻痺しても、微かに唇が動くことは知っていますが
 彼には、その唇で伝えるものがないと、
 私はそう判断しました。


 身体が動かず、孤独に死すことは、
 とても悲しいことです。


 苦しんで、逝くくらいならば いっそ。


 だから私は彼を橋から川に突き落としました。
 それだけです。


 彼が幸せであったかどうかは分からない。
 けれど死を予告されて不幸せな狂気に生きるよりは
 まだ、良いのではないかと、そう思いました。
 
 ―――だから、私は。


 ―――…。

 大好きな空 大好きな村
 このまま、同じように明日へ続いてゆくと信じていた。

 乾いた口笛 空を渡る調べ。
 その日風に乗るのは口笛だけじゃないと知った。


 緋い空を見上げていた。
 沈まぬ夕陽を見上げてた。
 幾千の影が森を駈けてゆく。


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