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[うっすらと目を開ける。 それは自分が居た場所で。目を閉じる前と違っていたのは、自分がそこに居ない事で。]
ああ……。
お前さんか、夢に出てきたのは…。 いや、夢だったのか、夢でなかったのか………。
天国か、地獄かに行く前にこうして会えたのが…幸か不幸か、分からんが。
(+0) 2010/07/07(Wed) 01時半頃
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……元気そうじゃないか。 死んだのに、元気だと言うのも妙な話だが……。
………ずっと、見ていたのか。 …物好きだな、お前さんも。 辛い事も有ったろうに。
(+1) 2010/07/07(Wed) 01時半頃
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俺は少し眠るとしよう……気が抜けた。 てっきり、血の池地獄で煮られると思ってたもんでな。
[ペラジーと、コリーンを顧みて]
俺らしい……か。 どうだろうな。 お前さん達にそうして惜しまれるのは……喜んでいいんだかな。 当のお前さんたちは、たまったモンじゃあなかろうし…。
(+2) 2010/07/07(Wed) 02時頃
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>>@10 リンダ [迷いを知ってか知らずか、リンダの肩に手を置いて微笑む]
それで十分だろう。 人間ってのはな、ちっぽけなモンだ。
大した事は出来やしない。 そのくせ、自分さえ云々と、自惚れる奴が多いんでな。
そんな中で、自分に出来る事をやっていくのが人間だ。 小賢しいばっかりで、わがままで。 目は近くの物しか見えんし、手は遠くには届かん。
一度、死にかけてその事が十分に分かった。 もう一度死んだ今また、痛感している所だ。
(+23) 2010/07/07(Wed) 13時頃
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俺もお前も、ここで過ごしここで死んだ訳だ。 そのことに関しちゃ俺はこれっぽっちも後悔しちゃいない。
独りで死んだ訳でもない。 独り朽ちていくわけでもない。 どこで果てようと、この村が包んでくれる。 そう、思っとるよ。
[コリーンがヴェスパタインに何をしでかしたのか知る由は無いが…ふと]
…俺の様にじわじわと死ぬのも、誰かに…殺されたらしいサイモンも。 死ぬのは一緒だ。
見ているのはお前さんだけじゃない。 痛みも、苦しみも喜びも悲しみも全て、神様なんぞが出しゃばるより、この村が見て来ただろう。
村は何も言わない。 何もしない。 ただ全てを見守るだけだ。 そうとも。 俺もお前さんも今や……この村そのもの、なんだからな。
(+24) 2010/07/07(Wed) 13時頃
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ああ……寝坊助のお姫様から聞いたよ。 2人分持たせれば良かったな。 ……まぁ、一つを2人で分けるってのも良いモンか。
死んだ事がないから分からなかったが……こいつを死後の世界と呼ぶのなら。 なおさら、この世に生きている連中には死にもの狂いで生きてもらわにゃならん。
苦労もしてない奴に、安らかな時を過ごされると、俺は何のために生きたのか、なんて嫉妬に狂いそうなんでな。 ふっふっ…。
……この村は滅ぶだろう。 …だが、俺たちは生きた。 誰が記さなくとも、俺達が病に侵され、それでも最期までここに残り生きた。 俺達がそれを知っていれば、それで構わんさ。 俺はな。
(+25) 2010/07/07(Wed) 13時頃
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酒屋 ゴドウィンは、自らの墓に立つ女達に。「やはりどうせなら咽び泣いてくれ」と笑う。
2010/07/07(Wed) 13時頃
酒屋 ゴドウィンは、そして、謝罪と、それ以上の感謝を祈った。
2010/07/07(Wed) 13時頃
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>>@12 リンダ あの人…ね。 死んでまで勿体ぶりなさんな。 ふっふっふ…。
[肩に置いた手をぽんと一度叩いて外した]
ああ。 皆、そうだと良いんだがな。 終わりを選ぶ権利くらい、皆にもあるだろう……誰かに、終わらせられる必要は無いと。 俺は思うんだが……な。
(+26) 2010/07/07(Wed) 13時頃
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>>@13 リンダ [ひとしきり、静かに笑いあった後。少しばかり表情を改めて]
寝る事が辛い、か。 そいつは、どんなに辛かったろうな。 暫く前、呪いだなんだって騒いでる連中がいたが、まさに呪いだ。 あの嬢ちゃんにとっては…な。 他人が騒ぐモンでもないし、その必要も無い。
お前さんに救われた分も多くあったろう。 自分で思っているほど、お前さんは無力じゃあないさ。 あの嬢ちゃん…ピッパがやがて再び起きる必要がなくなった時、安らかな眠りにつけるのなら。 その理由の一つは間違いなくお前さんだ。
(+27) 2010/07/07(Wed) 13時頃
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[目を細める。咎めるでもなく、ただ]
コリーンが、……どうかしたか。 いや、良い。 言わなくても。
……出来る事をしたい、か。 見てるだけは辛かろうがな。 ただ見ていてもらうだけで、少なくとも俺は救われたんだが……。
(+28) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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皆が皆俺みたいだったら、村が酒臭くなっちまうだろう。 第一、希少だからこそ価値が有る良い男なのさ。
[場を和ませようと軽口を叩いた。ピッパの事を話すリンダを微笑ましそうに見ていたが]
だから、こうして見守っているんだろう。 お前さんと過ごした事を伝えに来た嬢ちゃんの顔は…幸せそうだったよ。
無論、先立たれた悲しみはあったろう。 それはお前さんのせいでも、誰のせいでもない。 あり得る事で、実際にあり得てしまった。 それだけだ。
だがな、永遠の悲しみを、たった一瞬の幸福が救う事だってあるんだと俺は思いたいね。
(+29) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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[>>@16の言葉に頷く。]
誰にも、責められやせんよ。 皆、強くは無いんだ。 誰も、喜んで人を手に掛けようなどと思わんだろうさ。 本人は本人で辛かったに違いない。
[「そうでなけりゃ、ただの悪魔みたいなもんだ」と、殺人鬼云々に関していくつか文句を並べたてる。]
だが、どんな理由が有ろうと、いくら辛かろうとも……それは結局、欺瞞に過ぎんのじゃないか? 手を切るのは痛かろうが、切られた手にしてみれば、たまったモンじゃない。 それは……それだけは、間違っている。
…しかしまあ、実際。 誰を責めようも無いんだが……。
[言葉も無い、と言った体で顔を隠す様に頭をかいた]
(+30) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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酒屋 ゴドウィンは、漂白工 ピッパに微笑む。 「リンダは、お前さんをよろしく、とよ。心配するな。」
2010/07/07(Wed) 13時半頃
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おお、それと葉巻もな。 吸い損ねて忘れていた。
[微笑みを返す。]
そいつはな、お前さんが優しいからさ。 優しくされるってのは普通の人間なら当たり前の事だ。 そうされて、優しいと思える心を持ってる人間を、優しい人間と呼ぶのさ。
俺なんかは、優しくされると何か裏が無いかつい探っちまってな。 俺の様に意地が悪いとそうなるんだ。 ふっふっ。
[やがて自分の体が運ばれていくのを見て呟く。]
見送ってくれるのに、ついて行かない訳にはな。 自分が埋葬されるのを見るのも乙なモンだ。 俺は彼女達と行ってこよう。 俺の葬式だ、お前さんが来る事はない。
(+31) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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[「来たいのなら止めはせんがね」そう言って、酒場を後にした。 顔を隠してしまった帽子の上から、リンダを撫でて微笑む**]
(+32) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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[葬られる自分を見る。多少不謹慎な笑いが浮かんでしまうのは無理からぬことか]
皮肉なモンだ。 葬式なんざ、大した意味も無いと思っていたが…… まさか自分の葬式を、自分で見るとはな。
(+33) 2010/07/07(Wed) 23時半頃
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