233 逢魔時の喫茶店
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――― 夜の戸張から ―――
[おれは、寝ても醒めても走らないから 何時も、公園を駆け抜け去っていたリツ>>3:+119と 歩き、流れる景色を、今は二人で、過ぎた。]
リツに、その心算がないから。
……… ないから、おれの勝手。
[それは、彼の所為にしたくない我が儘でもあった。 眉尻の角度も、唇の角度も、今は笑っている。 それで良い――― と、思う。]
(+1) 2015/08/09(Sun) 02時頃
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――― 部屋 ―――
[大丈夫>>3:120
そう言いながらも一度目を瞑るので 獏の身としては、 ……寝るのか、寝るのか? そんな面で、横顔を眺めてしまったけれど。
足取りはゆるやかでも留まることはなくて 見慣れない集合住宅、人間なら見慣れた景色。 角部屋に案内を受けた。]
………
[青が目に安らぐ、視界。 きょろ、きょろ、視線を揺らすのは、許せ。]
(+2) 2015/08/09(Sun) 02時頃
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[人間は、寝る前に歯を磨く。 人間は、寝る前に、着替える。
リツは、如何か、窺い、動くのならば、手を離す。 なにもしないなら――― ベッドか布団か、攫うのだ。 大の大人、おれみたいな図体が伴うサイズとして 如何なのだろうと言う感慨は、持たない。 狭くとも広くとも獏は約束を果たすので。]
リツ。
[寝る前に、呼ぶ。 此処まで来ると、ねむい、また、おれは、ねむい。 獏の添い寝に誘って、夢の約束に、誘って。]
(+3) 2015/08/09(Sun) 02時頃
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[夢まで伴えば――――…
此処に居るのは、獏だ。 全身を黒く染めた、やたら図体のでかい、獏。 でかい尻を地べたに付けて、細長い尾を揺らして 夢だろうと、ふわあ、欠伸を漏らす**]
(+4) 2015/08/09(Sun) 02時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/09(Sun) 02時半頃
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/* 青の世界の人口が増えた!!! ヴェスとトレイルはとてもうつくしい関係性だなあ。 わりとわくわく眺めておりました。ふふ。 喫茶店でどんな風に過ごすのかとても眺めるのが楽しみ。
(-3) 2015/08/09(Sun) 02時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/09(Sun) 13時頃
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――― 寝る前 ―――
[喫茶店に人間を招いたことも初めてだが 人間の部屋に、きちんと玄関から訪れたのも初めてだ。 鍵の掛かっていない夢の扉を開くこととも、違う。
ぼんやり、眺めていたら、促す声>>+14 獏は素直なので、うん、と、頷く。]
天井、届きそうだな。 …… 届いた。
[背の丈と、腕の長さで、言った矢先。 伸ばした指が天井に触れて、笑った。 それから、ベッドの隅に腰掛け、リツが来るのを じい、と、躾けなく、眺め待っていたのである。]
(+25) 2015/08/09(Sun) 13時半頃
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[解いた指先は、両手を組み、腕は膝の辺りに。 すこし気を抜いた姿勢で 如何するか、と、リツ>>+15に対して、首を傾ぐ。
明らかに、何を指されているのか理解していない顔。 だから、なにが、と、言おうと、口を開いたのに 視線の先がそそくさと逃げてしまったので、瞬く。]
………… …………
[おれは素直なので 座って、と言われたベッドから リツが戻って来るまで離れなかった。 物言いたげな面くらいは、していた。]
(+26) 2015/08/09(Sun) 13時半頃
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――― 夢 ―――
[獏の添い寝に 腕で攫って、呼ぶ名前を子守唄に、目蓋を降ろした。
その次の視界、目を開けば、黄昏の街並み。 夕陽に向かって男女が仲睦まじく歩く、光景。 その陽を受けて、おれの影が長く広く伸びていた。]
うん。
[ぱたん、細長い尾が地面を叩く。 どちらが先に見付けたか、僅差でリツ>>+17だな。]
おはよう。 腕が短いのは、難だねえ、 今まで考えたことがなかった。
[両腕を揺らした。人間の半分だ、この長さは。]
(+27) 2015/08/09(Sun) 13時半頃
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[でかいだろう、と、黒い生き物は、黒い目を眇める。
短い足で器用に尻餅を付いていて 視線の先>>+19に、知らない二人組、改めて映す。]
あんたの夢を覗いてから
ずっと、この夢は何なんだって、考えてた。 悪夢なのか、大切な夢なのか。 結局、後者……… だったのか?
(+28) 2015/08/09(Sun) 13時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/09(Sun) 13時半頃
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/* 時間軸のことうっかりしてた。
(-14) 2015/08/09(Sun) 14時頃
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[ぱたん、ぱたん、左右に揺れる尾は おれの意思と関係なく揺れるので、始末に悪い。
夕陽が落とす影の下。 立ち上がるのが億劫なわけではない――― が 起き上がらず、のったり 5M近い高さからリツ>>+29を見下ろす。]
うん………
[よいしょ、まあるく腰を折り曲げる。 短い足の裏を、ぽふん、リツの頭にタッチ。]
届いた。
[しかし、バランスが取り辛い、全体的に震えている。]
(+31) 2015/08/09(Sun) 14時頃
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[夕陽に向かって歩く二人の影は 遠いのに、距離は開くはずなのに、消えない。 此処は夢のなかだから。
しあわせそうな様子は、背中を見ても、分かる。]
遠くに行ってしまうから、? それとも、一緒に居られないからか。 …… ああいう、風に。
[どちらが、その大切な背中なのか。 確かめるように、黒い目は、まるまる、眺めて。]
うん。
でも、大切な悪夢なら、あの日に食わなくて良かった。
(+32) 2015/08/09(Sun) 14時頃
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[掌、と呼ぶより、前足と呼んだ方が良い。 重心を傾けるのも難しくて ぽん、ぽん、二度リツ>>+33に触れて、離れた。
身体を起こすとそのまま引っ繰り返りそうだ。]
………
[転びそうなので返事をしない、素直なおれなので。 撫でる指が心地よくて バランスも取れなくて、前後にゆらゆら揺れる。
――― それから、身体に比べれば小さな耳を ぴくぴく揺らして、彼のはなしに耳を傾けた。]
うん。 …… 何時のはなしから、繰り返し、見てる?
あんたは、寂しくてああいう顔をしていたのか。
(+34) 2015/08/09(Sun) 15時頃
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[前後する身体を腕に支えられて 巨体のくせに、体重を、感じさせない、夢だから。
何処か首だか分からない首を傾ぎ リツ>>+35に目を落とす。辛そうにも見える、仕草。 眇めた視界に見えるのは、主に頭上だ。]
そういう感覚は、おれも、分かる。 寂しい……… ような気持ちだな。 うん。
[頷き、]
半年。 …… も、ずっと、見てたのか、あんたは。
[人間の半年は短くもない、と、分かるので すこしおれまで寂しくなって、表情を歪めた。 分かり辛い。]
(+37) 2015/08/09(Sun) 15時半頃
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してた。
[隠れていたから、背中ばかり見ていたが。 夢に生きる以上、なんとなく、理解る。 ――― そういうもんだ。]
いまも、苦しい?
[尋ねる声は、囁くくらいの、温度。 鼻先を額の辺り、狙って、押し付ける。 泣きそうな気がして、撫でるんだか、そんな、ぐりぐり。]
これは、リツの夢だから、なあ。 あんたが辛いままだったら 食っても、…… 夢を見たことを忘れる、だけだな。
おれは、あんたが辛くなくなれば良いと、おもう。
(+38) 2015/08/09(Sun) 16時頃
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/* ボディガード・ブロくん
かっこいいな!
(-15) 2015/08/09(Sun) 16時頃
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/* アマノくんとゴロくんに ふわふわフラグを感じて、これは、ピュアの気配!
ふふ。
(-16) 2015/08/09(Sun) 16時頃
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[人間の感覚と差異があれど 理解は出来る、と言う感覚は、伝わったか。
短いいらえに安堵を覚えて ゆら、ゆら、揺れて、リツ>>+39に支えられる獏。 瞬きは、ゆるい、未知ではない感覚よりも 彼が辛そうにしている方が、苦く、感じて。]
過ぎたことでも、それも、大切だったんだろ。 あんた、悪夢でも、大切だったって、言ったな。 その、……… 友達のこと。
忘れたら、あんたじゃなくなる、と、思う。
(+43) 2015/08/09(Sun) 16時半頃
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だから、覚えていれば、良い。 ……… どっちにしろ、おれにそれは、食えない。
[黄昏の向こう側に進んでいく背中。 相変わらず消えない背中を 隠すみたく、ずんぐり、姿勢を、傾けた。
影が、深く、長く、伸びる。]
その上で、
[視界で、涙が零れた。 夢でも、確かにそれは、黄昏色を映して きらきら光るその筋に、鼻先を押し付ける。 拭う、溢した苦笑いごと。]
(+45) 2015/08/09(Sun) 16時半頃
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おれの方、見てろ。
[喫茶店で、そう、口にしたのはトレイルだったか。 ことばの矛先もまるで違うけれど 此処で借りるのは、ズルじゃあないと、良い。
うれしい>>+42 そう告げるリツに、重ねるかたち。]
うん。
[正直なことばが、羞恥心か、何か 消えそうになるまで、小さな耳で、聞いて。]
(+46) 2015/08/09(Sun) 16時半頃
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そりゃあ
嬉しいが増える方が、良いねえ。
[ふ、は、洩れる、笑み声、獏から。 苦くした表情が緩むのを、感じた。]
おれも、あんたと居ると、楽しい。 辛そうに見えるのは、辛い。
……… だから、おれの方を見ていれば、良いな。
[そう、ことばを重ねて、しかし 獏の身体は矢張り、腕が短くで、リツの顔>>+44を 上げさせるには、至らないのだった。]
(+47) 2015/08/09(Sun) 16時半頃
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[獏は、身体を擡げて、リツの身体に身を寄せた。
腕は届かないが、―――口も、ことばも届くから 良いか、と、うれしく、笑い声を溢して。 起きるまで、起きても、このままで居る心算で**]
(+48) 2015/08/09(Sun) 17時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/09(Sun) 17時頃
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/09(Sun) 22時頃
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――― 夢 ―――
[触れるリツ>>+54の指に 眠たくはない――― 眠たくはないが 自然と、目蓋を降ろして、人間態と似た、半目。
擡げた鼻先には、面差しが触れて 濡れた感触を得て、それを拭う、押し付ける。 泣いていると理解しても 顔が近過ぎて、その泣き顔を見ることは叶わず。 たが、涙の感触だけを、拭い続けた。]
はは。 ……… いま泣かせたのはどっち、だろうねえ。
[過去の大切なものか、それとも、違うのか、と。]
(+64) 2015/08/09(Sun) 22時頃
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[獏の身体は、重たくはない。 獏の身体は、体温があった。 何時までも落ち切らない黄昏の温度と、同じ。
腕を回すことは出来ない、短い腕で 傍目から見れば、これはこれで、事案だ。 拭っても拭っても溢れる涙>>+55に 地味に慌てるのも、おれの方。]
うん。
[今は、そのことばは、飲み込んだ。 その代わりに。]
あんたが生きてる限りの、責任は取る。
(+65) 2015/08/09(Sun) 22時半頃
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ああ、 ……… うん?
[すこし、間抜けたおと>>+56で。 あんたも、おれも、と、彼が言うから。 抱き締められた鼻先を揺らして、目を瞬かせて。]
見てた。 見てる。 また、探すさ。
[とろりと崩れる、夢の終わりに。 確かに、そう、答えたんだ*]
(+66) 2015/08/09(Sun) 22時半頃
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――― 部屋で ―――
[目覚めたのは、変わらず、リツの部屋。
気付けば、朝陽が差し込んでいて。 現実でも泣いた跡>>+57の残る頬を 拭っていなければ、今度こそ、指で拭いたがる。]
おはよう。
[食わなかった夢は、彼の記憶に残っている筈だが いつものように、そう告げて、笑った。 部屋を出て行くのは、完全に陽が昇ってから。
――― 数日後には、また、喫茶店に誘うのだ。 公園で待ち構えて、と言うよりも、寝こけて。 まさかその時間が、客と店員に変化を齎しているとは 思いも寄らない、のだった。]
(+67) 2015/08/09(Sun) 22時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/09(Sun) 22時半頃
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/* リツくんかわいくて涙出るな…… 夢くらい何度でも! 出るさ!
(-25) 2015/08/09(Sun) 22時半頃
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――― 部屋では、 ―――
[夢と現、違うのはおれの様相。 なにも――― 夢を口に運ばなかったので 寝起き風情から一発、欠伸が漏れた。]
ふわあ、 …… どんな顔だ、それ。
[夢とは異なる、リツ>>+69の狼狽えように 眠気まなこのおれでも、指摘する。
涙を拭った指には、濡れた跡が残っていて そういえば、涙を糧にする人外の存在も 思い出した。美味いのか、舐めてみる、素面で。]
………
[しょっぱかった、と言う顔を、した。眼鏡の裏。]
(+72) 2015/08/09(Sun) 23時頃
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[そして、差し出される水に、パン>>+70
好んで口にすることのない 人間の食べ物に、まじまじ、興味を示す獏だった。 見て、一口食べて、糧にはならないが リツが差し出す物なら取り敢えず食べる、素直さで。]
死神。
死神に追われてる夢、なら 食べて良い夢だねえ。
[分かり易い、悪夢。 悪夢も見分けが付けやすいものばかりではないから ぼんやり説明しながら、その日は過ごした。 見付ければ、きっと、夢に、食べに来る*]
(+73) 2015/08/09(Sun) 23時半頃
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――― あくる日>>+71 ―――
[その後も、昼間は寝て、夕方は寝る、日々。 元々昼間の喫茶店に顔を出すのも 連日とは言えない頻度で、夜の方が多かった。
寝転ぶベンチは、先日蛇が座っていた、特等席。 仰向けにうたた寝。 眼鏡の掛けたままで、ちょっと、角度がずれている。
今日は金髪のこどもに邪魔されることなく その為に、起きるまで、時間が、かかった。 何せ、そっと、静かにされたものだから。]
(+77) 2015/08/09(Sun) 23時半頃
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[―――… ぱち。
いくらか時間をかけて、目を開く。]
リツ。
[既に、逢魔が時に近い、時刻。 寝起きの口が、おはよう、より先に名前を呼んだ。 それから、両手を伸ばす、起こしてくれ。]
(+81) 2015/08/09(Sun) 23時半頃
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[リツ>>+82の表情は、くるくる、回る。 公園で見掛けた際は もっと、前だけ見て、表情は少なかった気がした。
理由を、もっと、理解しなければならないのだが 『あんたの所為』 なんて言われてしまえば、尋ねるよりも はは、と、抜けるみたく、笑う方が先に出て。]
三勝二敗…… 四勝二敗だったか。
[小突かれて、後頭部、ベンチに逆戻り。 夢の分も数えて 指折る獏は、ぼんやりと、意趣を叩きこまれた。]
(+87) 2015/08/10(Mon) 00時頃
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[今日、今、触れたのは、額ではなくて、後頭部。 別に、痛みはない――― あの日とは違う。
あの日は、半分、寝ていたし。]
あんた、負けず嫌い?
[それでも、デジャヴする視界に、笑う。 伸ばした指はあの日と同じように甘えて また、起こされる、立ち上がる。
そのまま指を離したがらないのがおれで 起こされたくせに、引き寄せて、先を歩く。 陽が落ちる、黄昏の夢と違う、じき星が出る。 ぽつ、ぽつ、街燈が点って、世界から取り残される。]
(+88) 2015/08/10(Mon) 00時頃
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[ベンチから眺める間は、視線は、上。 起こされれば、背丈の所為で、下。
笑うな、と、リツ>>+92が言うから 10秒ほど表情を引き締めて、―――緩んだ。 おれの口は馬鹿になったらしい。]
無理だねえ。
[素直に。]
あんたが追い越したら ……好きなものじゃあなくて、欲しいものなら。
[あるか、と、ズルを厭った彼に、尋ねた。 見付けたいと言う欲と 見付けられたいと言う欲が、半分。 如何にも制御に行き詰り せめて、繋いだ指に力を籠めた。]
(+96) 2015/08/10(Mon) 01時頃
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そういうところ、好きだな。
[負けず嫌いを覗かせるところ。
彼の負けず嫌いは、正統派だ。 それを好ましく、横顔を眺めて、黄昏時を歩く。 足音は、車の音は徐々に遠退いて ぽつりと浮かぶ喫茶店の"BAR"の文字。]
(+98) 2015/08/10(Mon) 01時頃
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――― トワイライト ―――
[夜の店、彼と潜るのは、二度目。 既に賑わいを見せている、席。
決して目新しくはない筈だが 店員としてではない席>>+61に、その背、視界の端。 おれは疎く、あれ、と首を捻ったり、した。]
リツ、カウンターとテーブル、どっちが良い。
[先日はカウンター席、隣だった。 今回は、ボックス席も丁度空いていて 向かいか、隣か、どちらが良い、と、尋ねた。
―――そのどちらでも、彼が良いと言った席に 腰掛けるわけで、夢を越えて、甘やかしている**]
(+99) 2015/08/10(Mon) 01時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/10(Mon) 01時頃
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[夜の喫茶店に向かう道すがら 背を伸ばせばまた見下ろす姿勢で、歩く、走らない。
口許を緩ませた笑みは リツ>>+100が拗ねたみたいな顔をするから 引き締め直すことも出来なかった。]
たのしい、…… から?
[傍に居るだけで、見詰める、だけでも。 首を傾ぐような響きになったのは 伝わるかな……… と言う獏の心情に寄る。]
あんた、そういうの さっぱりしてそうだなあ、 …あるのか。
(+110) 2015/08/10(Mon) 08時半頃
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[まるで 今はほしいものがある、ような反応をするから 好奇心も傾き、あるのか、なに、繰り返した。
そうして、幾らか静かに扉を潜り 店員の隣に、涼しげな色、手を振る>>105仕草で ああ、ああ、二度、頷いた。 ひとの手を此処に、引いてきたのだと、理解して。]
うん。
[カウンター>>+102を誘う声に、意識が戻る。 隣に居られる場所に、腰を据えてから、手が伸びた。]
(+111) 2015/08/10(Mon) 08時半頃
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[あの日と同じように 近い指先を攫いたがる、手で。 厭われなければ、絡める、カウンターテーブルに。]
はは、 黄金の夢。 ……… いい夢が見られそうだねえ。
じゃあ、おれも、前のと、同じ。
[オレンジ色の酒と、コーヒーの酒、砂糖抜き。 忙しそうな店長に注文して "前の"と言う注文でも、彼なら、用意が叶うだろうから。
目の前に並ぶ、甘い、苦いいろに、視線を落とす。]
(+112) 2015/08/10(Mon) 08時半頃
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そういえば
酒……… 弱い?
[注文を終えてから 今更、と、隣に尋ねる。 知ったところで、カクテルは勧めるのだけれど**]
(+113) 2015/08/10(Mon) 09時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/10(Mon) 09時頃
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/10(Mon) 21時半頃
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/* 店長とブロくんの関係、にやにやする!
(-73) 2015/08/10(Mon) 21時半頃
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たのしい。 ……… そうだな、如何、言えば、いいかな。
[睡魔を含んだ半目と 繋いでいた指先を、引き寄せる。 ことばに変換することを諦めて。]
ここが、跳ねる、たのしい。
[ぶっきらぼうな 変な奴>>+114 何度も口にされたことば。 今は、おれには擽ったく響いて、笑って。 引き寄せた指は、おれの左胸に。 人間とおなじみたく、鼓動みたいなものが、跳ねる。]
…… わかるか?
(+127) 2015/08/10(Mon) 22時頃
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知りたい。
[口にしてくれるのかと思いきや リツ>>+115がはぐらかすので、欲が、口を突く。
――― 知りたい
二度、告げる、強請る、これは強請るものだと思った。 気にするな、なんて言われてしまえば 尚のこと気になってしまう。 絡めた指まで、力を籠めてしまう、そのくらい。]
ずるい。
[こう言うのは、ズルだと理解している口振りで。]
(+128) 2015/08/10(Mon) 22時頃
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[そして、カウンター席まで 繋いで、離して、繋いだ指>>+117は、テーブル上。 片手でも食事も酒も嗜める。 前回の来店で、それは、よく理解していた。]
そうだなあ。 きれいなあんたの夢は、見てる。
…… たまに、如何にか、悪い夢を見てくれ。
[悪夢の作り方、図書館の蔵書にあるかも知れない。 それでなくとも、ホラー、夏の定番。 おれが勧めるのは如何なんだ、首くらいは傾ぐ。]
苦くて、美味い。 あんたも飲んでみるか。
[並ぶ対照的なカクテル色>>*5 味も対照的なのに、そう、尋ねて。]
(+129) 2015/08/10(Mon) 22時頃
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……… ふわあ、流石。
[おれの端的な注文を、しっかりと作り上げた店長に。 欠伸が混じるのは種族柄。 感嘆としたおとは、本物で。]
覚えておく。 あんまり、飲み過ぎると、また送る。
おれは、……… あまり、酔わないなあ。
[顔色も変わらなければ、感覚も、然程。 ただし一度だけ、本当に強い酒を飲んで 此処で寝こけて、うっかり朝まで寝こけたことはある。
肩を揺すられても頭を叩かれても 夢のなかの夢まで、目が覚めなかったので、良くない。]
(+130) 2015/08/10(Mon) 22時頃
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[そして、視界の隅に、トレイル>>+122の視線。 こちらに気付いたことに気付いて 眼鏡の奥、眠りまなこを、眇めた。 目配せを挨拶に摩り替えたつもりで。
話し声は、耳を欹てなくとも、それなり聞こえて。 匂い立つような、擽ったい、優しい会話に 口許を綻ばせるくらいは、許せ。]
(+131) 2015/08/10(Mon) 22時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/10(Mon) 22時頃
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[シャツの上、左胸に、リツの指を添えて その手の甲に、おれの掌が重なった。 夏の日照りは陽が落ちた今、そこまで暑くないけれど。
リツ>>+137の体温が上がった気がして こちらまで、少し、熱くなった感覚。]
わかるか。
[目尻が緩む、すこし、顔色が伝染った。 繋いだ指先は、そうして降ろして。]
あんたと居るのは、たのしい。
[もう一度、告げた。]
(+143) 2015/08/10(Mon) 23時頃
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[強請ったことも、功を奏した>>+139
聞き洩らさないように、ゆるい口も、噤む。 最初は首を横に傾いで 次に、首を縦に、揺らした。 理解しているのか如何かは、表情に、出ない。]
秋が来て、冬が来て、春が来て …… いろいろ、出来るさ。
公園より遠くに、行ったって、良い。
[あのベンチはとても寝心地が良いけれど。 強請って得た答えも、大事にしたい、と 勝敗を放り投げて、強請る、次。]
(+144) 2015/08/10(Mon) 23時頃
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[そうして、繋いだ指先の、手の甲を 人差し指で撫でる、おれである。
頭を撫でる要領で、いいこ、いいこ。
応えてくれたリツ>>+141に。]
はは、…… 本当は、見ようとして見るもんじゃあ、ないんだが。
[努力を、慈しむよう、目を眇めた。 目の前のカクテルには、まだ口を付けていないから 一口、促して、苦味>>+142を堪える顔に、また笑う。]
………
[繋いだ手を、ふと、解いた。]
(+146) 2015/08/10(Mon) 23時頃
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[傍らを真似るみたく
おれも、リツのカクテルに手を伸ばす。 黄金色に気泡が揺れる、それを、一口。 グラスの縁に口を付けて、]
あま。
[語調が強くなった、甘かった、当たり前だ。]
(+147) 2015/08/10(Mon) 23時頃
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[リツの緊張>>+149が伝わった、ような 動揺を映すことも少ない面が、はにかんだ。 緊張を共有するような、感覚に、近い。]
…………… 暑い。
[―――… あつい、ねむい。 昼間、あの日、公園で会ったときみたく 慣れない感覚を紛らわす為に 事実と異なることが、口を突いたんだ。]
(+155) 2015/08/10(Mon) 23時半頃
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[それから、首の動きは獏よろしく、鈍い。
仕草で伝えられない分を補うべく 繋いだ指先を、手の甲を撫でる、繰り返し>>+151>>+153]
おれは、あんたと一緒に歩くから そう、決めてるから、あんたが行きたい場所に ………行く。 走るなよ。
[駆け出されたら、追い付けない。 釘を刺して、離す、視界の端 追い掛けるような指が見えて、眼鏡の奥が瞬いた。]
本当に腹が減ったら ちゃんと、食ってるから、大丈夫だ。
(+158) 2015/08/11(Tue) 00時頃
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[悪夢を探すのは専ら昼のはなしで くいっぱぐれも珍しくはないが、それはそれ。
リツの指の代わり、触れたグラスから手を離す。 すすすすすすす、彼の前に、黄金色を戻して まるでそれこそ苦虫を噛み潰したみたいな、面で。]
……… 苦手………
[心底、と言った響きだ。]
(+159) 2015/08/11(Tue) 00時頃
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[フィールドを屋外から屋内に移しても 空調の行き届いた風に触れても カクテルを一口飲んでも、含んだ熱は晴れなかった。
リツ>>+160も、同じだと、応えてくれたから 伝染った感覚は、深く息を吐き出すことで如何にか。]
あんたも同じなら、良いか、良いな。
…… うん。
[良いのか、良くないのか 納得させるために頷いたくせに、自分の頬に指で触れた。]
(+166) 2015/08/11(Tue) 00時半頃
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[暑い、と言った指は おれ自身の体温と、リツ>>+161の体温が混ざる。 暑い、熱い、と感じて、軽率に離したんだった。]
はは、 公園を走るのなら、良い。
……… それ以外は、歩いてくれるか、嬉しい。 置いて行くのは、いつかの話だねえ。
[過ぎったのは、ひとと、獏の寿命の差。 ぽろ、と漏れたのなんて、甘いカクテルの所為だ。 のんびりしていたって、こればかりは抗えない。]
食ってる、 ……なんだ、心配?
(+168) 2015/08/11(Tue) 00時半頃
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[すすすすす、戻されるカクテル>>+163 お口直しに、グラスを掬って、飲み干した。
甘くなった舌を、上から塗り替える濃い苦味。]
リツが飲んでるから。
[咽喉を過ぎる、濃いアルコールの味に 一心地ついたタイミングと一緒に、吐露して。]
(+169) 2015/08/11(Tue) 00時半頃
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[コーヒーの水面に、ミルクを投じたくらいの、渦。 その不思議な感覚に、ぐるり、と眩暈を覚え
こころが火照るから身体が火照る。
そんな簡単なことに、動揺する。 簡単なことで、未知だ。 二人>>+171して頬の熱さを確かめることも。]
あんたの顔色が変わるのも こんな感覚、なのか。
[感覚を、確かめる、ぽつり、と。]
(+175) 2015/08/11(Tue) 01時頃
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[体温を手放した指は その後は、飲み乾かしたグラスに触れた。
すこし冷えて、体温が逃げる。]
はは、 それを見るのが、おれの日課だねえ。
[片や駆け、片や寝ている、何時かの光景。 思い出して、笑み声を漏らしてから
唇が固まった。黙って、しまった>>+173
腕を、布を引く指先に 押し付けられた額から、体温を受け取って。 否応にも縮まることのない寿命の差を思い出して。]
……… リツ、
[名前を、絞り出して、それから、]
(+176) 2015/08/11(Tue) 01時頃
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あんた、いま、そういうのは、反則。
[悪くない。 悪くはないが、―――ずるい。
嬉しいような、苦いような、矢張り甘いような。 慣れない味を口にした、所為か。 いとおしい気持ちが込み上げた。
だから、顎を引き、押し付けられた額の上。 髪の上から、そっと唇を落とす。 子守唄と一緒に母親が送るような そういう慈しみとは、行動は似て、かけ離れて。]
(+178) 2015/08/11(Tue) 01時半頃
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[会話の隙間に、そっと聞こえた天邪鬼>>*8の声。
甘いものを苦いもので塞ぐような あるいはその逆か、彼にも覚えがあるものか。 ――― 同じ人ならざる者同士。
困ったなあ、みたく、そっと目を細めた。 アマノの感覚も、今なら僅かでも 獏でも理解出来るような気が、したから**]
(+179) 2015/08/11(Tue) 01時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/11(Tue) 01時半頃
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